新番組予告「武術修業を終え、東京で暮らすことになった青年、沖田遼は
侵略者との戦いを認められ、防衛隊RATに入隊した。しかし怪獣軍団との
激しい戦いでRATは大苦戦!その時、眩い光と共に二代目ウルトラ兄弟、
そしてニューヒーロー・ウルトラマンアレスが地球にやってきた!アレスの
必殺技が地球を光輝かす!さあ新番組、ウルトラマンアレスが来週から始まるよ!
第一回「ウルトラマンアレス大見参!!」をみんなで見よう!!

第一話「ウルトラマンアレス大見参!!」二代目ウルトラ兄弟、宇宙怪人デサット星人、
剛雷怪獣バンガーダ、火竜怪獣フレアラス登場。

数々の凶悪な怪獣達が暴れ、悪魔のような侵略者達が今だ地球を恐怖に包む
この世の中…しかし人々はどんな時でも諦めず、最後の最後まで戦い、今日まで
立派に生きてきた。それでも駄目な時、彼らは現れた。遠く地球を離れ
M78星雲から地球の平和のためにやってきた、ウルトラ兄弟が!
この物語はある、小さな島の山奥から始まる。滝の流れをBGMに和服の老人と
一人の若者が木刀を手に、睨み合っていた。老人が打ち込むと、若者は
それをギリギリの位置で避け、足払いをし、老人の体制を崩し、木刀を突きつける。
老人「参った!…遼よ、よくぞここまで…ワシは非常に嬉しいよ」

青年の名は沖田遼。この老人、松林雲瑞のたった一人の弟子で今日は炎道夢想流剣術が
免許皆伝できるかどうか、試験を行ったのだ。
遼「師匠…ありがとうございます!でも本当に僕は免許皆伝を取ったのですか…?」
雲瑞「ははは…本当じゃ。わしは本気のつもりだった。だがお前は見事に
わしを破った。免許皆伝して当然じゃよ」
遼「…はい!」
雲瑞「ときに遼よ、これからお前はどうする?」
遼「はい、東京に帰って生活しようと思います。姉さんに苦労掛けてるし…
それに自分を試したいんです」
雲瑞「そうかそうか。お前のやりたいようにするがよいさ。わしはここで
骨を埋めるが遠くからでもお前を見守っているよ。体に気をつけるんじゃよ」
遼「師匠…本当にありがとうございました!!またいつかお会いしましょう!!」
荷物をまとめ、遼は涙ながらに師匠・雲瑞と別れた。船で東京に戻り、バスを使い
世田谷区祖師ヶ谷大蔵にやってきた遼。

街は商店街が活気溢れ、駅前のウルトラマン像が人々を見つめている。
長いこと、東京から離れていた遼にとって新鮮な気分だった。

遼は住む場所を決めようと、不動産屋にでも行こうとするが…。
遼「あ、しまった…船とバスで金使い果たした…仕方ない、今日は野宿でもするか」
野宿するのに最適なとこを探そうとしていると神社を見つけた。水無月神社というそうだ
遼「よし、今日はここで野宿しようかな」
鳥居をくぐり、階段を駆け上り、拝殿の前に行く。
遼「そうだ、これから上手く行くようお祈りしとこう」
ご縁があるようにぃ〜と穴が開いてる銭を入れ、拍手をうつ。
遼「(姉さんに幸せが来ますよに!俺の今度のおかずがハンバーグだといいな!
美人の人と知り合えますように!!)」
他はともかく、三つ目の願いはすぐに叶った。遼は視線を感じ、振り向くと
そこにはロングヘアーで巫女装束で竹箒の美人さんがいたのだ!
女性「参拝ですか?ありがとうございます」
遼「あ、ああいえ!(…美人だ…!)」
女性「あら、真っ赤ですよ?熱でもあるんですか?」
遼「いえ、違います!大丈夫です大丈夫です!!」

遼はどうしたらいいのか、あたふたしていた。その時、唐突に怪獣が現れた!
さらに黒い光が水無月神社のとこに激突!爆発と共に宇宙人が現れた!
宇宙人は女性に掴みかかる!
女性「きゃーーー!!」
星人「ははは、女とはいえ、やはり地球人など大したことはないな!」
遼「あっ!?くそぉ!貴様、その人を放せ!」
遼は近くに落ちていた角材を掴み、星人を攻撃!星人は反撃とばかりに目から怪光線を
放つが回転ジャンプでそれを避わし、飛び蹴りをかます!
そのころ、街で暴れている怪獣を倒しに防衛チームRATが攻撃を開始した。
「おお、RATだ!」
「怪獣をやっつけてくれ!!」
副隊長「RAT攻撃開始!怪獣の尻尾と口を狙え!」
女性隊員「了解」

RATの戦闘機、ラットファイター隊がフォーメーションを組み、怪獣に一斉攻撃!
怪獣は電撃光線を放ち、反撃するがファイター隊は全て避わし、尻尾と口を
攻撃する!直撃し、怪獣はのた打ち回る!
副隊長「よし、原田!アサルトキャノンをお見舞いしてやれ!」
男性隊員「了解!!喰らいやがれ!!」
ラットファイターの主砲が発射され直撃!怪獣は爆発四散した!

星人「バンガ―ダがやられたか!…また来るぞ!」
遼「待て!」
星人に殴りかかろうとするが逃げられてしまう。遼は女性のもとに歩み寄り…
遼「大丈夫ですか?」
女性「ありがとうございます…申し遅れました、私はここの神社の巫女を
やっております、水無月紗奈恵と申します」
遼「あ、僕は沖田遼です。紗奈恵さん、よろしくお願いします」
紗奈恵「遼さん、ですか?…良い名前ですね!」
遼「え?あはは…ありがとうございます!」
仲良く会話しているところにRATの制服をきた中年の男性と商店街の人達が現れた。
「いやぁ〜彼すごかったんだよ、隊長!宇宙人と互角にやりあってたんだ!」
隊長「そうですか…君、名前は?」
遼「沖田遼と申しますが…あなたは?」
近藤「私はRAT極東支部隊長の近藤雄作だ。沖田君、君の力が我々、RATには
必要なんだ。是非、入隊してくれないか?」
遼「え〜と、住む場所と食事が何とかなるなら!」
近藤「あ、ああ。そんなことは気にする必要は無い!生活も大丈夫だ」
遼「分かりました!やってみせます!」
RATに入隊する決心をした遼。その時、どこからか不思議な声が!

???「沖田遼…君は我々の大いなる力を与えるのに相応しい人間だ…」
遼「誰だ!?」
近藤「どうした?」
遼「…いえ、なんでもないです…」

次の日、遼はRATに入隊した。RATとはRapid Attacking Teamの略称で
基地は世田谷区祖師ヶ谷大蔵に建てられている。ここではラットファイター1号、2号、
ラットデルタ、マラスダ―、アークドルフィンがいつでも発進できるようにスタンバイ
されている。常に地球の平和のために全員が全力で戦っているぞ。
近藤「諸君、紹介しよう。今日から我々、RATの新しい仲間が増える。
沖田遼君だ。彼は炎道夢想流剣術の達人だそうだ」
遼「よろしくお願いします!」
近藤「それでは隊員を紹介しよう。私と長い付き合いで的確な判断を下す、副隊長の
土方秀司君だ。現場での指揮は彼が担当する」
土方「よろしく。甘い仕事ではないが、平和のために頑張ろう!」
近藤「兵器プランナーの永倉毅君だ。ほぼ全ての兵器が彼の設計だ」
永倉「よろしくな。君に合っている兵器もあるぜ!」
近藤「防衛軍の中でも指折りのスナイパー、斎藤一美君だ」
斎藤「よろしくね、沖田君」
近藤「怪力で暴れまわりまくりな、原田大助君だ」
原田「隊長!その紹介は無いぜ!!…まあよろしくな!」
近藤「通信と解析、医療を担当している山崎楓君だ」
山崎「よろしくお願いします!」
近藤「以上、私含め7人がRATのメンバーということになる。沖田君、よろしく頼むぞ!」
遼「はい!…ん!?」

自己紹介が終わると同時に警報が響く。
山崎「隊長!昨日現れた宇宙人と昨日のとは別の怪獣が!」
近藤「よし!私と山崎君は基地で総合指揮をとる!残りの者はラットファイターで
出撃!沖田君は永倉とラットデルタで街の人達の避難誘導だ!RAT出撃!!」
一同「了解!!」
公園が二つに分かれ、中からラットファイター1号が、市民プールの中から
ラットファイター2号が発進する!BGMは何故かやたら明るく楽しそうである。
ワンダバというよりダーダバである。

土方「よし、星人と怪獣にレーザーで攻撃だ!」
斎藤「了解!」
攻撃を開始するも今回の怪獣はそんなことでは怯まず、炎を吐いてそうそうに
ファイター2号を撃墜する!
原田「いかん、脱出!!」
星人「ははは…デサット星人の力はこんなものではないぞ!」
そう言うと怪獣が避難している人たちに炎を吐いてきた!
遼「くそ!先輩、ここは頼みます!!」
遼はデルタで怪獣に突っ込む!
永倉「おい、遼!?止まれ!そっちに行くな!!」
しかし、事既に遅し。デルタは炎に包まれた!
遼「うわああぁぁぁぁ!!!」

沖田遼は生と死の狭間を彷徨う…その時、一筋の光と共に現れた者がいた!
二代目ウルトラ兄弟だ!!二代目ウルトラ兄弟は遼を光で包み込む。
そしてまたもう1人、新たなウルトラマンが現れた。
二代目ウルトラ兄弟「ウルトラマンアレス!!」
アレス「沖田遼よ…私は昨日、君に語り掛けた者だ。君の水無月紗奈恵を
救おうと、戦う姿に感動した。遼よ、私は君と一心同体になる。そして共に地球の
平和のために戦いたい…」
遼と融合していくアレス…そして眩い強烈な光と共に…。
遼「アレェェェェス!!」
現実空間に遼が、ウルトラマンアレスとして帰ってきた!!
土方「ウルトラマン!?今までのデータには無い奴だ…」
アレス「罪無き人々を傷つけ、街を焼く貴様を許すわけにはいかん!成敗いたす!!」
星人「例え、ウルトラマンでも倒すのだ!フレアラスよ!!」
怪獣が炎を吐いてくるがアレスは炎の中をくぐり抜け、連続で打撃を与える!
怯む怪獣!アレスが続けてアレススラッシュで口を狙い撃ち!怪獣は苦しみ倒れる!
アレス「バルゼウム光線!!」
エネルギーチャージをし腕を十字に組んで放った必殺光線が怪獣に直撃!
爆発四散した!

星人「お、おのれーーー!!」
星人が怪光線を放つがアレスはアレスバリアーを張り、それを防ぐ!さらに左手首に
装着しているアレスブレスレッドを刀状に変形させた!アレス守兼定だ!!
そしてすれ違いざまに一文字に斬り伏せる!
アレス「宇宙理心流・ウルトラ一文字斬り!!」
星人「ば…か、なぁ…!」
ドサッと星人は倒れ、消滅した。
アレス「斬り捨て御免…!」
同時に歓声が沸く。アレスは空へと飛び去った。

戦闘が終わり、集まっているRATのもとに…
遼「お〜い!!」
永倉「あっ!遼!お前、あんな無茶しやがって!」
遼「ごめんなさい、先輩。アレスに助けられたんです」
土方「アレス?あのウルトラマンの名前か?」
遼「はい!彼はウルトラマンアレスです!」
こうしてウルトラマンアレス=沖田遼とRATの凶悪な怪獣や悪魔のような
侵略者達との戦いの火蓋が切って落とされたのだ。平和への道のりは遠い。
だが諦めず戦い抜けばきっと辿り着けるだろう!頑張れRAT!戦えアレス!!

次回予告「ウルトラマンの力を手にするもその力に困惑する遼。火口から現れた怪獣と
戦いを繰り広げるRAT。住民の願いを受け、アレスは立ち上がり、RATは
奮闘する!!さあ来週のウルトラマンアレス!!みんなで見よう!!」

〜アレスが斬る!!〜
アレス「今日から地球の平和を守るため、二代目ウルトラ兄弟として僕が
派遣されることになりました。地球に行けるという事はウルトラの星ではとても
名誉なことなんだぜ!!それではまた来週もよろしくね!!」
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第二話「迷いを吹き飛せ、立ち上がれ!」熱岩怪獣マズガス登場

ジリリリリリッ!!朝の知らせがそれなりに整頓された部屋に鳴り響く。
布団の中から目を擦りながらゆっくりと遼が出てくる。
遼「まだ眠いなぁ…でも行かなきゃ!」
そう言うと足早に洗面所に向かい、洗顔を終わらせ、朝飯のご飯とみそ汁を食べる。
その後、歯磨きを終え、着替え家を出る。RATタワーベースへと歩き出す。
遼は基地に向かう途中に寄り道をした。その場所は水無月神社。
遼にとって新生活のスタートとなった場所だ。遼が神社の拝殿に向かうと、
1人の女性がいた。水無月紗奈恵。遼の想い人―――

紗奈恵「あら?遼さん、おはようございます」
遼「おはようございます。こんなに朝早くから…大変ですね」
紗奈恵「そんなことないですよ。私の務めですから」
遼「紗奈恵さんは立派な人だなぁ…」
二人が話していると、一人の少女がやってくる。
少女「おはよう、お姉ちゃん。おはよう、お兄ちゃん」
遼「おはよう、杏ちゃん」
紗奈恵「おはよう、杏」
この少女の名前は、水無月杏。紗奈恵の妹で、高校一年生だ。やっぱりここの巫女。
紗奈恵「今日はどれぐらいに帰ってくるの?」
杏「ん〜夕方ぐらいかな…あっちょっとお兄ちゃん」
言うと、遼を引っ張り紗奈恵には聞こえない位置まで行く。

遼「どうしたんだい、急に?」
杏「お兄ちゃん、毎日来てるけどお姉ちゃんに惚れているんでしょ?」
遼「えっ!?い、いきなり何を言い出すんだよ?俺はただ縁起担ぎで神社に参拝しに
来ているだけだよ」
杏「嘘でしょ。だってお兄ちゃん、お姉ちゃんと話してるとすごく楽しそうだもん」
遼「いや、それは…あの…」
杏「うふふ、照れてるお兄ちゃん可愛い!それじゃあ行って来まーす!」
元気よく杏は飛び出していった。遼はかなわないなぁ…と思いながら、紗奈恵に
それではと伝え、RAT基地へ向かう。途中の商店街で…

魚屋の大石「おっ!遼ちゃん!今日も紗奈恵ちゃんのとこに寄って来たのかい?」
遼「えっ!?ああ…まあ」
大石「若いって良いねぇ〜。青春だなぁ。それに紗奈恵ちゃんは美人だし優しいし、
おじさんはお前さんの気持ちはよ〜く分かるよぉ!」
遼「いや、紗奈恵さんとはそういうんじゃなくって…」
大石「隠すな隠すな!もうバレバレなんだぜぇ?まあ頑張りなよ、沖田遼!!」
バシッと遼の背中を叩き、大石は店の奥に戻っていった。
遼「そんなに分かりやすいのだろうか…?さて、基地に急がなきゃ」

RAT基地に着いた遼は隊員服に着替え、作戦司令室に向かう。
司令室では棚のとこでフラワーロックが踊っている。
遼「おはようございます」
原田「おーす!おい遼、聞いたぞ?お前、神社んとこの巫女さんにホの字なんだって?」
遼「へっ!?いやそんなことないですって!!あはは…」
斎藤「隠しても無駄よ。商店街で噂になってるし、行動見てたら嫌でも分かるわよ」
永倉「朝早くからご苦労なことだのぅ」
遼「あの、だから…むぅ…」
良いようにオモチャにされている遼。その時、作戦室に近藤達が入ってくる。

近藤「おい、みんなあんまり若いのをからかうんじゃないぞ」
土方「それに恋愛話をしている場合じゃ無くなった」
遼「何かあったんですか?」
土方「うむ、埼玉県の鳥抜山に強力なエネルギー反応があった。それがこっちに
向かってきている。そこで我々は警戒態勢をとることになった。D45地区に
それは来る可能性が高い」
近藤「そこでだ…昨日、大福食った者いるか?」
永倉「はい」
遼「え?はい…」
近藤「よし!お前達、D45地区行って来い!」
遼「は、はぁ…」

よく分からないが、遼は永倉と共にラットデルタでD45地区に向かう。
到着するや、調査を開始する。
永倉「う〜む、まだこれといった反応はないのぅ。遼、お前は武器の調整を
頼むぞ」
遼「はい。よーし、なんでもきやがれや…」
遼は気が高まっていた。ウルトラマンの力を手に入れたのでどんな奴が来ても
絶対に負ける気がしないと。彼はラットブラスターの組み立てを行っていたが、
気付かず、部品の一部を付け忘れてしまう。その時、地震が発生!地割れが
起きて、中から怪獣が現れた!
永倉「いかん!遼、ラットブラスターを!」
遼「はい!」
ラットブラスターを投げ渡し、永倉はそうそうに発砲しようとするが…
永倉「遼!お前、カートリッジがセットされていないぞ!」
遼「なんですって!?ああ、しまった!」
遼はブラスターのカートリッジが外れていることに気付く!だが時既に遅し、怪獣の
炎が二人を襲う!万事休すかと思われたその時、空中から光線が飛んできた!
ラットファイター2号だ!ファイターの攻撃を受けた怪獣は地底に撤退していく。
原田「おいおい!お前ら、しっかりしろよな!」
遼「すみません…」

遼達は基地に帰還する。そこに待っていたのはすごい剣幕で怒る土方の姿…。
土方「おい、遼!お前、自分のミスがどんなことだか分かっているか?」
遼「…」
土方「一歩間違えれば、お前も永倉も死んでいたんだぞ!失敗は許されん戦いなんだ、
我々、地球防衛軍というものは!!」
近藤「まあ、土方君、それぐらいにしておきなさい。だが遼君、君の失敗は確かに
大きい。次からは絶対に同じ事のないように!」
遼「申し訳ありませんでした…」
ひどく絞られた遼はオレンジ色に染まる街をフラフラとしていた。
すっかり落ち込んで、ただただどうしようもなく、足が向かう方へと歩いていく。
気付くと遼はいつもの辿り着いていた。
遼「…紗奈恵さん」
階段を上ると、ニコニコ笑顔の紗奈恵の姿が。
紗奈恵「あら、遼さん…どうしたんですか?元気ありませんねぇ」
遼「いや、そんなことないですよ…」
紗奈恵「隠したって分かります。私の方がお姉さんなんですから、何でも
話してください、ね?」

そう言い詰められ遼も答える。自分は今、悩んでいると。自分は頑張ろうと思っても
気持ちだけで空回りしてしまう。自分の能力を活かせないと…
紗奈恵「そうですか…でもね、遼さん。頑張ろうと思っても自分、そして回りの
状況が上手く飲み込めていないと、どれだけ能力が高くてもそれを活かせることは
出来ないと思いますわ。私はRATのことはよく分かりません…でもどんな仕事でも
まずは、回りの状況を把握することから始まると思いますよ?」
紗奈恵に諭され、遼は自分の考えを改めた。今までの自分は単独プレーばかりだったと。
遼「…ありがとう、紗奈恵さん!僕は、もう一度頑張ってみます!」
その時、緊急連絡が入った。再び怪獣が出現したと。

RATが出撃!怪獣へ攻撃を仕掛ける。遼もバイクで現場に向かう。
地上では永倉が銃撃で牽制していた。そこに遼が駆けつける!
遼「すみません、遅くなりました!」
永倉「よし!俺達で奴の気を引く!その隙にファイター隊が仕留める!この前みたいな
失敗するなよ!」
ラットブラスターでガンガン撃ちこみ遼たちの方へ怪獣が向き、火炎を放ってくる!
それは永倉の方に飛んでくるが、遼は永倉にバリア装置を投げつけ、彼を助ける。
永倉「うわっ!…おお遼、助かった、ありがとう!」
遼「いえ!俺のやれることをしたまでです!…あっ!」
ラットファイター1号が怪獣の攻撃で墜落しそうになっていたのだ!
土方「くそぉ、このままでは…!」
遼「犠牲者は…1人も出させない…!アレェェェェス!!!」

遼はアレスに変身!ファイターを助け出し、怪獣と対峙する。怪獣は炎を吐き散らし
アレスを近づけようとしない。アレスはブレスレッドをウルトラ手裏剣に変化させた!
それを怪獣の口に投げつける!直撃し、怪獣は倒れ苦しみだす。
アレスはブレスレッドを回収、さらにアレス守兼定に変化させ、怪獣の尻尾を
切断する!怪獣が起き上がった瞬間にバルゼウム光線を発射し怪獣を撃破した!
戦闘終了後、遼は土方のもとに駆け寄る。
遼「…副隊長、俺…」
土方「遼、今度、餅をやろう」
遼「…えっ?」
土方「よし、みんな帰るぞ!」
ゆっくりとファイターに戻る土方。その姿を見つめる遼。
原田「おい!遼!土方さんから餅をもらえるってのはなぁ…」
斎藤「とりあえず認めてもらったってことよ」
原田「あ、こら!斎藤、お前人の台詞を取るんじゃねぇよ!!」
遼「そうか…よぉし、これからもっと立派な隊員になってやる!見てろよ土方さん!!」
バイクでつっ走り、遼は夕日に向かって誓うのだった。

次回予告
土方「外宇宙から黒い戦艦がやってきた。奴らは、地球と和平を結びたいとか
言ってやがるがどうもきな臭ぇ…それと同時に、防衛軍にも異変が起きた。
清川とかいう参謀が現れたが、こいつも俺達RATの嫌う雰囲気を醸し出してやがる…
俺達の相手は生半可な覚悟じゃ戦えねぇ連中ばっかだってこったぁ。
では次回のウルトラマンアレス!いざ、参る!!」

〜アレスが斬る!!〜
アレス「二代目ウルトラ兄弟は長男・デリート、次男・バーン、三男・イレイズ、
四男・ミラクル、五男・シグマ、そして六男で末っ子の僕、アレスの6人がメンバーだ。
しかし、将来的に僕は末っ子じゃ無くなる気がするんだよね…なんとなくだけど
今、訓練中のカイザーあたりが追加メンバーになりそうな気がするぜ…。
では次回も僕の剣捌きをとくとご覧あれ!!」
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第三話「大戦艦がやってきた!」アーリカ星人司令官ヘリー、アーリカ星人兵、
ブラックバトルシップ登場

今日も平和な雰囲気を醸し出す見事な青空。こんな日はRATもテレビゲームでも
して遊んでもおかしくないぐらいだ。だけど…
原田「ぐわぁ〜レーダー反応無し!特別なエネルギー反応無し!すげぇ平和な
感じだってのによぉ、土方さんは仕事に厳しいなぁ!」
土方「馬鹿野郎、いつ何が起きてもおかしくない世の中なんだ。遊びたいんなら
休憩時間まで待たんか」
原田「はいはい…ところで、遼の奴はどこに?」
土方「格納庫の方に行ったぞ」
というのも入隊してまだ日が浅いので遼は整備の勉強をしようとしているのだ。
遼「あれがこうで、これが…それ?だぁ〜わかんなくなってきた…源さん、ちょっと
来てください!」
井上「ははは!まあ少しづつ、慣れていくんだな!」
この人はRATの整備斑班長の井上源蔵。通称「源さん」もう70代だというのに
やたら元気で去年の町内体育祭でも100m走で優勝したとか。
遼が整備についてやたら苦戦している中、ご町内では…

魚屋の大石「へいらっしゃーい!!安いよ安いよ!!」
八百屋の谷「そこの奥さん!!見てください、このかぼちゃ!とても美味い!
しかも価格はリーズナブル!!」
本屋の吉村「(はたきを持って)はい、長時間の立ち読みは駄目だよ!」
ここもいつも通り、平和な時が流れている。だがその時…。
「おい!なんだあれは!!」
谷「お客さん、どうしたんで…うわぁっ!!」
見上げた上空、巨大な黒い大戦艦、おぞましく黒い煙なんか出しちゃって、もう。
ビデオ屋の山野「く、黒船だぁー!!!」
電器屋の安富「早いとこ、RATに知らせるんです!!」
ご町内のみなさん、全員が驚いた!すぐさまRATに連絡だ、まあ電話するより
直に基地に出向く方が手っ取り早いので、みんな一斉に自分の店の商品持ったまま
基地に詰め寄る!

大石「(今朝、競りでぶん取ったマグロ)お〜い!近藤さん!!黒船だぁ!!」
谷「(大根)空にあんなんがあったら日照権侵害だよ!!」
吉村「(週間少年サタデー)突然のことなので吃驚仰天ですよ、こっちは!!」
山野「(ウルティメットセブンのDVD)なんかみなさんの流れで
来てしまいました…」
安富「(プラズマテレビ)というわけであれ、何とかしてください!!」

―――作戦司令室
近藤「え〜というわけで平和な一日はこうして崩れ去った。今、山崎君と永倉君が
あの黒い戦艦のとこへ向かっている」
原田「まったく面倒な仕事だぜ!かたっ放しから倒せりゃあいいのによ!!」
土方「そうはいかん。向こうはまだ攻撃してきていない。もし、地球と同盟を
結んでいる、キュラソ星人やミラクル星人達だったらどうする?」
遼「あと、マツーサ星人ですね」
土方「マツーサか…あそこはどうも、きな臭いがな」
しばらくして、山崎と永倉が帰ってきた。

永倉「只今戻りました」
山崎「では早々に話しますが、あの黒い戦艦はアーリカ星人という宇宙人の船で
ヘリ―という者が指揮をしています。なんでも地球側と和平を結びたいそうです」
土方「和平を結ぶんなら、あんなゴテゴテした戦闘用装備をしなくてもよさそうだがな」
斎藤「その通りです、何か裏がありそう…」
そして和平を結ぶ際の条約表をテーブルに広げる。アーリカ星人は地球のことを
研究しているのか、ご丁寧に日本語表記だ。
土方「なんだこれは!!どう考えても、地球側の方が損をする!」
原田「奴ら、ますます怪しい存在になってきたな!!」
その時、司令室の扉が開き1人の男が入ってくる。
???「その和平を結ぼうじゃないか」
近藤「あなたは!」

―――CM
「RAT戦闘開始!!」
トリガーを引け!モードチェンジとカートリッジ交換で音が変わる!
これで君もRAT隊員だ!『DXラットブラスター』

突如、基地に入ってきた男は…
近藤「清川参謀!」
清川「久しぶりだな、近藤君。地球とアーリカ星が和平を結ぶ、いいではないか、
地球人の宇宙進出がもっと進んでいくぞ」
土方「参謀、奴らはまだ素性も分からない宇宙人です。宇宙人全てが敵のような
言い方はしませんが…もう少しお待ち頂きたい」
清川「ふん、私は君達より上の者だ。従えないのであればRATを解散させても
よいのだぞ?ふははは…」
清川は嫌な笑いをしながら作戦司令室から出て行く。

遼「なんだと!?待ちやがれ!!」
原田「遼、手伝うぜ!!」
永倉「待て!腹が立つのは分かるがもう少し冷静になれ」
近藤「しかし、おかしい…以前会った時の清川参謀はもっと慎重かつ、
冷静な判断をする方だったはずだ」
土方「いくらなんでも変わり過ぎだな…俺の勘が奴は危険と判断している」

基地を出た清川は誰もいない野原にいた。そして彼の体が光り始め、発光体となり
黒船に乗り込む。そして内部で最高司令官・へリーと対面する。
へリー「どうだ、地球側の反応は?」
清川「我らアーリカ星人の出した条約には賛同しかねるそうで。特にRATの面々は
断固反対のようですな」
へリー「地球防衛軍の犬がいきがりおって…我らの戦力に敵う筈もなかろうに」
清川「この清川という男を殺し、利用してみましたが効果はありませんでした」
へリー「まあいい。先程、捕らえた地球人を利用しよう…」
司令官・へリーは人が1人入れる程のカプセルに目をやる。

RATが対抗策を練ている最中に、通信が入る。
山崎「はい、こちらRAT極東支部…松平長官!?」
近藤「なに、松平長官?すぐにモニターに映せ!」
モニターから中年ぐらいの年の男が映される。彼こそがRAT極東支部長官の
松平克義である。
松平「諸君、君達が対抗策を練っているアーリカ星人だがとんでもないことを
してきたぞ!この映像を見てくれ!」
すると、モニターに新たな映像が。そこには黒船と司令官ヘリー、さらに
カプセルの中に1人の女性が映っていた。
へリー「地球人達よ、我らの差し出した条約を飲まないのであればこの女を殺すことに
なるぞ!」

カプセルの中の女性は眠っているようだ…しかしそれを見た遼は…。
遼「あれは…姉さん!!」
原田「なんだって!?」
遼「アーリカ星人の野郎…何時の間に姉さんを捕らえやがったんだ!…くそっ!」
土方「遼!どこへ行く!!」
遼「決まってます!姉さんを助けに行くんですよ!」
土方「馬鹿者!!勝手な行動は慎め!!」
近藤「…遼君、君の姉さんを救い出したら速やかに戻ること、いいな?」
土方「!…近藤さん」
近藤「土方君、こういう時の若者には何を言っても無駄だよ」
土方「ふん、仕方ない!原田、着いていってやれ!他の者は地上待機!」
遼「ありがとうございます!!行きましょう、原田さん!!」
原田「ま、俺も飛び出す気満々だったけどな。よし、おめえの姉ちゃんを助け出して
ついでにアーリカ星人の野郎も叩きのめしてやろうぜ!!」

ラットファイター2号で遼と原田はアーリカ戦艦に接近。出迎えの砲撃が
連射されるがそんな物は軽く避わして船体に突入!内部ではアーリカ兵士が
わらわらと襲い掛かる!二人はラットセイバーを構え、迎え撃つ!
原田「よ〜し、遼!全員ぶった斬れ!!」
遼「了解!!死にたい奴は…前に出ろ!!」
二人は目にも止まらぬ速さで兵士達を斬り捌き、先へと進む。
そしてもうすぐ甲板に出れるところで…
へリー「来たな、RATめ…だが地球人如きの力で我々を倒せると思わないほうがいい!」
ヘリーは巨大なバズーカを構え、二人に放つ!辛うじて避わすも、衝撃で
遼は外へ吹き飛ばされてしまう!
遼「うわぁ!!」
原田「遼!くそったれ!!…ぐっ!!」
へリーがさらにもう一撃を放ち、それが原田の肩を霞める!
万事休すかと思われたその時…

へリー「な、何だこの光は!?」
アレス「真の平和のためには武器はいらぬ…そして平等な世界を創るためには
お互いを信頼できる行ないをすることだ、貴様のような人質を使う真似をする
奴には平和という言葉は似合わん!!あの世でまた学習しなおせ!」
へリー「ウルトラマンアレス!!例え貴様でも私の邪魔はさせん!!」
アレス「原田隊員、人質の救出はあなたに任せる」
原田「悪いなアレス!!」
原田が甲板に向かうのを確認すると、アレスは早々にブレスレットをアレス守兼定に
変形させる。ヘリーが必死に砲撃するが兼定がそれら全てを切り払う!そして
アレスは飛び上がり、キックの構えを取る!
アレス「フェニックスキック!!」
必殺キックの技名を叫ぶとアレスの両足が真っ赤に発光!ヘリーを吹き飛ばす!
へリー「ぐわあぁぁぁ!!」
さらに兼定でヘリ―を滅多切りにする!ヘリーは爆発せず断末魔を上げることなく
風に吹かれながら花びらのように散っていく…
アレス「宇宙理心流・桜吹雪」

その頃、原田はカプセルから遼の姉・美香を救い出していた。そこに遼が駆けつける
遼「原田さん!」
原田「遼、無事だったか!心配するな、お前の姉ちゃんは寝てるだけだよ」
遼「そうですか、よかった〜!」
原田「まったく、このシスコン!」
遼「そんなんじゃないですよ!原田さんったら!」
二人は笑いながら、美香を連れて、脱出。残ったアーリカ星人の戦艦は
防衛軍が回収し、技術を頂戴することにした。しかし今回の事件がこれからの
戦いのまだ始まりの序曲でしかないことをこの時は誰も知らない…。

次回予告
遼「いや〜姉さんを助けることが出来て本当に良かったなぁ〜!」
美香「私は良くないわよ。だってずっと気絶してたのよ!台詞も無い!」
遼「あはは…じゃあ予告やっていいから、ね?」
美香「そうよね、予告はお姉ちゃんがやってもいいわよね〜!さて次回は
アーリカ星人を倒したのも束の間、今度はローシュウ星人ってのが
やってきちゃうのよ!そしてぇ〜!防衛軍の次なる参謀は芹沢なんとか!!」
遼「姉さん…出るキャラクターの名前しか言ってないよ…参謀なんか
適当すぎる…」

アレスが斬る!!
アレス「現在、地球と同盟を結んでいるのはかつて地球側が犯罪者を倒したとし
友好関係を持ったキュラソ星と、元々友好的で優しいミラクル星、そして
最近、同盟を結んだマツーサ星の三つ。しかしマツーサ星は他の星と
比べて、何か怪しいと思っている人が多いみたいだね。
それでは次回も見てね!!」
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第四話「時代の終わり、始まり!」ローシュウ星人カーラ・コゴ、クサカ・ゲンス、
シダ・マローシ、ローシュウ星人部隊長、星人兵、宇宙怪獣バルージャ登場

前回、アーリカ星人を退けたRAT。そして彼らの戦艦も無傷で手に入り、
科学班ではこの戦艦の解析が行われていた。その頃、本部では遼の姉、美香から
先日、さらわれた訳を聞いていた。
美香「別段、理由なんか無いみたいです」
遼「えぇ!?姉さん、それは一体…」
美香「だから、アーリカ星人はとりあえず人質が欲しかったみたいだし、私を
捕まえたみたいよ。まあ、もしかしたら私がすっごく可愛いからかもしれないけどネ!」
近藤「(ふむ、この人は…)」
土方「(ある意味、羨まし性格だな)ところで、遼。君に紹介したい連中がいる」
遼「はぁ、どういった人達ですか?」
土方「我らRATの、言い方は悪いが二軍、だが実力はかなりの者ばっかりだ。
二軍というより、第二チームと見たほうが良いかも知れんな」
遼「どんな人達だろう、土方さん、早く紹介してくださいよ」
土方「よし、着いて来い」

土方に連れられ、遼はRAT基地の地下4階へと向かう。そこには激しい訓練を
行っている者達が多数いた。そしてそれを監督する二人の男。
土方「紹介しよう、RAT第二チームの隊長の山南敬さん、副隊長の島田魁理君だ」
遼「沖田遼と申します、よろしくお願いします」
山南「君が遼君か、噂は聞いているよ。すごい腕前だそうだね」
島田「うちの連中も負けてられないな」
自己紹介もそこそこに遼は第二チームのメンバーを眺めていた。すると遼は
どこかで見覚えのある顔を発見した。その者に話し掛ける。
遼「なあ、お前…藤堂!?藤堂平治だよな!?」
藤堂「…遼!?懐かしいな、お前!久々じゃねぇか!」

土方「何だ、知り合いか?」
遼「はい!中学の時、つるんでた奴ですよ。お前、どうしてRATに?」
藤堂「俺は外宇宙への憧れからさ。昔の地球は外宇宙に進出しても各惑星の
調査ぐらいしか出来なかったけど、今は違う。今は外宇宙で暮らすことさえ
可能な時代なんだ。その夢に向かうには防衛軍でとにかく頑張る事だと思ってね。
地球の守りも出来て一石二鳥だよ」
遼「藤堂はデカイ夢を持ってるなぁ。俺なんか飯と宿のために入ったような
もんだしなぁ…いや、地球を守る気は満々ですよ?土方さん」
土方「…何故、俺に言う?」

そんな会話が続く中、緊急連絡が基地中を駆け巡りモニター回線が開く。モニターに
映った年齢は中年ぐらい、だがなかなかのナイスミドルなその男。
すぐ隣に無愛想な男も映っている。
土方「芹沢参謀!?それに新見参謀補佐か…」
新見「なんだね、土方君。私を見るなり嫌な顔をしたが?」
芹沢「新見君、放っておけ。土方君、重要な事を伝える。地球と同盟を結んでいる
マツーサ星より朗報がある。アーリカ星人を退けた功績により地球を銀河連邦へ
加入できるよう推薦したそうだ。地球が外宇宙に進出する際、これほど大きな
足掛かりは無いだろう」
遼「おお!すごいなぁ、地球も大進歩ですね」
芹沢「だが加入の条件として銀河連邦の拠点の一つ、キョートス星のカイゲート防衛を
果たせとのこと。カイゲートとは複数のゲートで構成された要塞城であり、地球に
任されたのはゲートの一つ、フラワーガーデンゲートだ。そこで地球防衛軍を
派兵するわけだがRAT極東支部の諸君にも出向いてもらいたい。
激戦が予想される、第二チームも連れて行くように。以上だ」

土方「了解!ただちに向かいます。山南さん、島田君、よろしいか?」
山南「もちろんです」
島田「うちの連中も士気が上がってますよ」

待機中の第二チームの隊員達も磨いた技を振るえると喜びに溢れる。
遼「藤堂!いきなり、腕試しと外宇宙行きだぜ!」
藤堂「おう、精一杯やるさ、よろしく頼む親友!」
土方は第一チームの隊員達にも今回の任務の概要を伝える。
原田「腕が鳴るぜ、俺達の力を見せ付けてやらぁ!」
斎藤「確かに承りました」
永倉「ま、ぼちぼち行くとするかのう」
山崎「未知の場所ですね、気を引き締めていかないと」
近藤「よし、RATの命運が掛かっていると思え!全員、出陣だ!!」
第一チームと第二チームがラットファイターでキョートス星へと向かう。
機内ではUMOの新アルバム『ビ〜ジ〜エム』の曲が流れる。別の防衛チームでも
聞いていたとかなんとか…。

〜CM〜
怪獣が出現した!ラットファイター1号で出陣!アサルトキャノンで攻撃だ!
大空を行く、『DXラットファイター1号』ラットファイター2号もよろしく。

『ビ〜ジ〜エム』の曲、U40.Tの終わる頃、キョートス星へと
到着する、RATチーム。カイゲートの着地場では出迎えが待っていた。
遼「すごいなぁ、さすがは銀河連邦!ってとこかな?」
土方「あんまりキョロキョロすんな、みっともない」
遼「は〜い」
ラットチームは出迎えの兵士に連れられ、城の中心へ向かう。そこにいたのは
銀河連邦代表・コーメイス議長だった!

コーメイス「地球人のみなさん、遠いところをわざわざ、御出で頂き、
有り難うございます」
近藤「いえ、我々がコーメイス議長に会うことが叶うだけでも光栄なことなのに
地球を銀河連邦の一員に加えて頂けるとは本当に嬉しい事です」
コーメイス「有り難う。もう伝わっていると思うが地球防衛軍の方々は
フラワーガーデンゲートの守護をお願いします。他のゲートはマツーサ星や
アーズ星の軍隊が担当します。このようなことを頼むのもローシュウ星という
過激な宇宙人が銀河連邦を乗っ取り、各地を襲う計画があるとか…」
近藤「承知しました。みんな、行くぞ!」

RATはラットファイターをフラワーガーデンゲートに待機させ、万全の態勢だ。
そして…あたりに轟音が響き渡る!戦が始まったのだ!そしてRATのもとにも…。
隊員「隊長!ローシュウ星人の一部隊がこちらに向かってきます!」
近藤「よし!原田君、斎藤君、何人か連れて左右の部隊を頼む!中心は全員で
叩きのめすぞ!」
一同「おぉぉ!!」
ローシュウ星人の部隊とRATは戦いを始める!近藤と土方の確実な指揮が部隊に
響渡り、遼のラットセイバー捌きが光る!永倉も負けじとばかりに一気に5人程、
叩き切った!山崎は素早い動きで敵を翻弄しつつ仕掛け爆弾でまとめて粉砕、
斎藤は近くの敵をセイバーで斬ったかと思えばブラスターで遠くの敵mも次々と
撃ち抜いていく。原田はわざわざ隊員連れてきた意味、あるのか?と思うぐらい、1人で
どんどん敵を倒してゆく。上空ではローシュウ星の戦闘機が襲いくるが
ファイターの山南と島田のコンビネーションで確実に撃墜していく。藤堂も
2号で戦闘機を撃墜しつつ、地上部隊も援護する。あまりに圧倒的な展開に
ローシュウ星人の部隊長も慌てふためく。
星人隊長「ち…地球人如きが生意気な!我らの大志のため、まだ負けるわけには
いかんのだ!仕方ない!バルージャを出せい!!」

隊長の命令で星人の巨大な円盤から風船が膨れ上がっていく…爆発すると中から
怪獣バルージャが現れた!バルージャはRATの攻撃を物ともせず全身してくる。
バルージャの眼からの光線で藤堂の乗るファイターが撃墜されてしまう。
藤堂「くそ、まだ終わるわけにはいかん!」
遼「藤堂!くそ!」
ファイターの撃墜を見て遼はすぐさま、岩場の影に隠れアレスへ変身する!
アレスはファイターを救出して、バルージャと対峙する!
藤堂「ウルトラマンアレス!」
アレスはバルージャの光線を両手で防ぎ、一気に懐へ入り込み、腹に風穴を空ける程の
パンチを浴びせる!悶絶するバルージャ、さらにブレスレッドを変形させる!
アレス「アレス守兼定!!」
空高く飛び上がり、バルージャを八つ程の頭のような形に斬り捨てる!
アレス「宇宙理心流・ヤマタノオロチ」
バルージャは大爆発!ローシュウ星人部隊も劣勢のため、各地から退いていく。
そしてRATはコーメイス議長に褒め称えられ、地球は晴れて銀河連邦の一員と
なった。だが、そんなRATを見つめる複数の影…それはローシュウ星人の中でも
大物、カーラ・コゴ、クサカ・ゲンス、シダ・マローシの三人だ。

カーラ「ふむ、やはりまだ時期尚早だったようだね」
クサカ「そうかもしれん。だが地球人…特にRAT…これは思わぬ強敵だ」
シダ「彼らの情報が欲しいですね…そうだ、地球に潜入しませんか?ヒーゴ星の
ベミヤ先生やトサン星のチヅキ・タート君も近々、向かう予定だとか…」
カーラ「敵のことが分からないと戦なんか出来っこないからね」
クサカ「良いだろう、行こう」
地球は銀河連邦の一員になったが、これを境に地球、そしてRATには過酷な運命が
待ち受けることになるのであった…。

次回予告「銀河連邦の一員になって地球に帰ってきたRATチームだが、
そこではRATの偽者隊員が暴れているとの噂が広がっている!社会的に
RATを抹殺する気なのか!?遼よ、今こそ謎を暴け!
さあ来週のウルトラマンアレス!みんなで見よう!!」

〜アレスが斬る!!〜
アレス「銀河連邦とは宇宙のあらゆる星々と繋がりを持たす、中心勢力ってところだね。
ここに加盟するということは他の加盟惑星との貿易や提携なんかも可能になったってこと
なんだ。しかし銀河連邦に向かって戦を仕掛けるということは賊軍とされて徹底的に
叩きのめされてしまう。まあ、何はともあれ地球も加盟惑星となったことだし
宇宙進出もどんどん進むことになるね!」
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