「新たなウルトラ兄弟は誰だ!?」

バゾード星人の野望を食い止め、ラストレイガを倒したウルトラマンシグマ。
彼は地球を去り、故郷の光の国へ長い旅を続けていた…。
そして遂に光の国が見えてきた!光の国に到着したシグマは盛大な歓迎を受けた。

ミラクル「お帰り、ウルトラマンシグマ!」
シグマ「ありがとうミラクル。バーン、イレイズ、バゾード星人の侵攻を
食い止めようとしていたらしいじゃないか。すまなかったな」
イレイズ「俺達の第二の故郷はおろか、全宇宙侵略を企むような輩を
許すわけないじゃないか」
バーン「そういうことだ。だからあんま気にすんな!」
シグマ「ありがとう!」
話が盛り上がる中、デリートが現れる。

シグマ「只今、戻りました!」
デリート「ウルトラマンシグマ、一年間地球でご苦労様。さて、シグマ」
シグマ「はい?」
デリート「疲れているところ申し訳ありませんが、新たなウルトラ兄弟を探すのを
手伝ってほしいのです。新たに地球に派遣する戦士を探しに」
シグマ「はい!」

―――宇宙警備隊訓練所
ここでは日々、己の肉体、精神を鍛えて宇宙の平和を守ろうとする者達が
無数にいる。彼らの中から、探そうということになったのだが…。
教官「新たなウルトラ兄弟の候補としてこの4人はいかかでしょうか?」
と、4人の候補生が2代目ウルトラ兄弟の目の前に並ぶ。彼らの実力を
確かめるため、手合わせをすることに。
一人目の候補者とバーンが手合わせをする。候補者が掴み掛かろうとするが
バーンは避わし、勢いを利用して逆に投げ飛ばす!
バーン「全然駄目だ!ただ闇雲の攻撃ではな!」

二人目の候補者とイレイズが手合わせをする。候補者はいきなり光線を放ってきた。
イレイズはそれをかわし、急接近!一瞬のうちに候補者を投げ飛ばし、
イレイズショットの構えを取る。
イレイズ「光線を当てるためには相手の態勢を崩すことから始まる。基本だぞ」

三人目の候補者はウルトラ念力でミラクルを宙に浮かそうとするのだが…
ミラクルは逆に候補者を念力で浮かし、背後に回って首に一撃を入れる
ミラクル「強い精神力、そして気合!それが無くてはウルトラ念力は使いこなせないぞ」

最後の候補者は剣を取り出し、シグマに斬りかかる。シグマはシグマソードで
応戦、相手の剣を弾き飛ばし、体当たりをかまして倒れたとこにソードを
目の前に突きつける。
シグマ「武器は使い方しだいだ。上手くやれば心強い味方になり、そして
下手な扱いをすればただの足枷となる」

全ての候補者と戦ってはみたが…。
バーン「駄目だ、連中まだまだ甘い」
ミラクル「地球を守るのは生半可なことではいけないからな」
シグマ「仕方ない、また次回だな」

2代目ウルトラ兄弟は国中を探し回った。ある日、デリートがウルトラ広場の
ところまで来ると、人々が各々の時を過ごしていた。その時…!
デリート「むっ!?地響きが!!」
ウルトラ広場の地面が割れ中から、剣腕怪獣グラバンが現れた!
デリート「あれは宇宙警備隊の独房に投獄されていたグラバン!逃げ出してきたのか!?」
「うわぁ〜!!」
「助けてくれぇ!」
デリート「今助けに行くぞ!!」

デリートが助けようとした瞬間眩い光と共に…!
青年「タァァー!!」
光と共に現れた青年は勢いよくパンチを放ち、グラバンをぶっ飛ばす!
デリート「おお、あの勇敢な青年は誰だ!?」
青年は素早くグラバンの懐に入り込み、連続パンチに続きキックを浴びせ
グラバンはうろたえる。グラバンは広場にいた人々に襲い掛かろうとし、火炎を放つ!
青年「あぶない!」
青年は人々の前に飛び立ち、バリアを張り火炎を防ぐ。
デリート「あの青年…しばらく様子を見ることにしよう!」
青年は左手首に装着していたブレスレットを刀状に変化させた!グラバンは
腕の剣で応戦する。お互い斬りあい鍔迫り合いが続くが、青年は切り払い、
一気にグラバンの剣を斬り落とす!苦しむグラバンに青年は腕を十字に組み…
青年「バルゼウム光線!!」
必殺光線を発射!グラバンに直撃し、爆発四散した。

デリート「…この青年こそ2代目ウルトラ兄弟の新たな弟だ。さっそくみんなの
ところへ連れて行こう!」
グラバンに完勝し、人々を守ったこの青年を新たなウルトラ兄弟の一員に
することに決めたデリート。彼を宇宙警備隊本部に連れて行く。
デリート「みんな、新たなウルトラ兄弟の一員を連れて来ましたよ!」
バーン「なんだって!?」
ミラクル「一体、どんな者です?」
デリート「紹介しましょう、新たなるウルトラ兄弟!」

「ウルトラマンアレスだ!!」

アレス「アレスです。よろしくお願いします!」
シグマ「何?アレスだって!?宇宙理心流の…確かに彼ならば…」
警備隊員A「デリート、アレスはまだ若すぎる」
警備隊員B「そうです。まだ見送った方が…」
???「待ちたまえ、君達」
全員が一斉に声のした方に顔を向ける。そこにいたのは…
ミラクル「ハイパワーマン!!」
ハイパワーマン「確かに彼はまだ若い。だがそれは今まで地球を守ってきた
他のウルトラ兄弟もそうだ。そして立派に戦ってきた。きっと彼もウルトラ戦士として
恥じない活躍を見せてくれるだろう」
イレイズ「そうだな」
バーン「決まった!2代目ウルトラ兄弟の新たな弟だ!!」

こうしてウルトラマンアレスは2代目ウルトラ兄弟の一員となり、
同時に地球派遣も決まった。アレスを待ち受けるのは一体、どんな怪獣や侵略者か?
それはまだ誰にも分からない…。