第1話「遭遇」

人類が宇宙に進出している現在から遠い未来、地球に異変が起こった。
空想や妄想のものでしかないと思われていた怪獣が出現、またその1ヶ月後に地球を狙う宇宙人、ラグ星人が現れたその後、次々と怪獣や異星人が現れ世界統一政府はその対応におわれていた
事態を重く見た世界統一政府は特種防衛軍を設立する
怪獣出現や宇宙人襲来の多い日本地区では特種防衛軍とは別に調査チーム「SPIRITS]を結成
特種防衛軍日本支部と協力しながら日本地区での事件に対処していくこととなる。
ある日SPIRITSと特種防衛軍に隕石が山に墜落したとの連絡が入る
SPIRITSの新人隊員であるカキノキジンは調査に向かう
調査に向かった彼が見たものは巨人の石像だった。
調査をしようとした矢先に宇宙から蒼い球体と赤い球体、そして怪獣が出現する
特種防衛軍はただちに出撃し、蒼い球体、赤い球体、怪獣の殲滅に向かう。
そして、青い球体から宇宙囚人グルグが出現。特種防衛軍はグルグへの攻撃を開始する
一方、石像の調査に向かっていたジンは大岩怪獣ロックゴンに遭遇。
山で遊んでいた子供を逃がしロックゴンに踏み潰されそうになった瞬間に光に包まれる。
光に包まれたジンは石像に吸収され、青い巨人と対面した。青い巨人がいう
「私の名はバルグ、数千万年前にこの地球に来た宇宙人だ。封印をといてくれたことに感謝する・
「宇宙人だって!?」
「あぁ、そうだ。かつて地球で怪獣と戦った宇宙人だ。私は君の命をかけた行動に感銘した。君に力を与えよう」
「力?」ジンはたずねる
「あぁ、そうだ。かつて数千年前に怪獣と闘っていた力を君に与える。このバルグリングを天に掲げてくれそうすれば私は君の力になろう」
「分かったありがとうバルグ」

気がつくとジンはもとの調査場所にいた。石像はなくなっていたロックゴンは町へと向かっていた
「あいつを止めないといけない!!いくぞ、バルグゥゥゥ!!」
彼がリングを抱え叫んだ瞬間ロックゴンの前に青色の巨人が現れた
「デヤッ!!」そう叫び巨人はロックゴンへと立ち向かった。
「ギャォォン!」ロックゴンはバルグに向け岩をはきだした
「ダァァッ!!」バルグは岩を受けとめロックゴンへ投げ返した
「ギャャオォォォン!」ロックゴンは怒り岩を連射した
「ジュワッ!」バルグはジャンプして岩をかわしロックゴンに飛びげりを食らわせる!!
「ヘヤッ!」そのままロックゴンにのしかかり連続でパンチを食らわせるバルグ。
「ギャオォォン!」ロックゴンはバルグを跳ね除け岩を放とうとする
バルグは難なく岩をかわし右手を後ろに下げ左手を添えるそしてエネルギーをため右手を前に突き出しロックゴンに向けて発射した。必殺技のスピリッツ光線だ
「ギャォォン!」ロックゴンは跡形もなく爆発した
「デュワッ!」そしてバルグは空へ飛び立った
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第2話「遭遇U 新たなる戦士」

ジンがバルグと会話をしていたころの話である
「よし、出動するぞ!!俺とレイはコンドルウィングで出撃する。ユウはストライクホークで出撃。
 マイとケンは基地で待機だ。いいな!!」隊長のマイク・ヒジカタが指示を出す
「了解!!」
「よし。特種防衛隊GO!!」マイクが出撃の命令を出す。
「了解!!」
隊員たちは速やかに自分の持ち場へと移動する
「進路クリアー。発進どうぞ」
「ユウ・タサキ、ストライクホーク行きます!!」ストライクホークが発進する
「よし、続いていくぞ。コンドルウィング、発進」コンドルウィングが続けて発進する」
ストライクホークとコンドルウィングは蒼い球体と赤い球体が浮遊しているところまで近づいた。
蒼い球体と赤い球体は共にぶつかり合っていた。
その時、2機の接近にきづいた蒼い球体が2機に気づいた
「隊長、どうします?」レイが尋ねる
「しばらく様子を見よう。奴らがこちらに攻撃をしかけてくるなら敵と認識して攻撃をしかける」
「了解」
「ちょっと、待ってくださいよ!!様子なんか見る必要はないんです!!宇宙から来た時点で奴らは敵です!!」
「ユウ、落ちつくんだ。攻撃を仕掛けるのは奴らの行動を観察してからでも遅くはない」
マイクがユウをたしなめる
「そんなんじゃおそ…!?」
ユウが反論をしようとしたときだった。蒼い球体がこちらに向け突撃してきたのだ。それを追い、赤い球体も
ユウ達へと向かってくる。
「くっ、回避だ!!」レイとユウは機体を下降させ球体を回避しようとする。
しかし、ユウのストライクホークが赤い球体と衝突して墜落してしまう。

「隊長!!ユウが!!」
「何!?くそっ!!」
ユウの墜落に驚くマイク達にさらに驚くべきことが起こる。
蒼い球体が本体を表し宇宙囚人グルグの姿になってこちらへ攻撃を仕掛けてきたのだ。
「くそっ、ヤツは敵か!!」マイクが叫ぶ
「隊長、分離して攻撃をしかけましょう」レイが機体の分離を提案する
「あぁ、そうするか!!」コンドルウィングはコンドリ・ワンとコンドル・ツーに分離した
「よし、レイ。俺が先ず攻撃を仕掛ける。その後にお前も続けて攻撃だ」
「了解」2機は離れた。
「よし、バニシングレーザー発射!!」コンドル・ワンがバニシングレーザーを発射する
「グオォォォ!!」しかし、攻撃が通用せず、グルグは反撃の火炎を発射した
火炎はコンドル・ワンに命中し、コンドル・ワンは墜落しそうになる
「シット、脱出だ!!」マイクは脱出装置を作動させ脱出した。
「くっ、隊長ががやられた…。ここからは私が!!」コンドル・ツーがミサイルで攻撃する
しかし、やはりグルグには通用せずコンドル・ツーも撃墜されレイは脱出した。
一方、赤い球体と激突したユウは謎の巨人と対面した。
「私はM78星雲人、ゼクス。私の宇宙船が君の戦闘機とぶつかり君は命を落とした…。
 お詫びに私の命を君に与えよう」
「命を与える?どういうことなんだ?それにあんたが地球にきた目的はなんだ!?」
「私がここに来た理由は宇宙囚人グルグを逃がしたからだ。私が目を離した隙に奴は私以外の警備兵を倒し
 この星へと逃げてきた。そのため、私は奴を追ってここに来たのだ」
「なるほど。で、結局命を与えるって?」
「私と君が一体化するということだ。君にこのゼクスカプセルを授けよう。このカプセルを天に掲げたときに
 素晴らしいことが起こるだろう…」
「すばらしいこと?」
「何も心配することはないさ。フフフフフフフ。さぁ、目をさますといい」
「まってくれ!!一体何が起こるんだッ!!」

彼はそう叫んで目を覚ました。近くには誰もいない。周りを見ると墜落したストライクホークが見える
「なんだったんだ?あれは夢だったのか?」
そう、悩んでいるユウの前にグルグが現れた。
「あれは…怪獣!?くそっ、どうすりゃいいんだ!?…待てよ、たしか夢でこいつを天に掲げろとかいってたよな!?よし、やってみっか」
「ウオォォォ!!」ゼクスカプセルを天に掲げたユウ。その瞬間彼の体は光に包まれた。
一方、マイク達は、SPRITSのメンバーと合流し体制を立て直したところだった
「再び奴に攻撃をしかける!!」マイクはそう宣言した。その時だった
「ジュワッ!!」グルグの前に銀を基調としたボとしたゼクスが現れる。
「グオォォォォォ!!」グルグは火炎をゼクスに向かって吐く
「ジュワァァッ!!」ゼクスはバリアーを貼り火炎を防いだ
「ダァァッ!!」ゼクスはグルグに近づきパンチを食らわせた後に回しげりを食らわせる
「グギャァァァ!!」グルグは苦しむ
「デヤァ!!」ゼクスはグルグを持ち上げ叩きつけた
「グォォォ!!」グルグは怒り立ち上がって火炎を連射する
しかし、ゼクスに難なくかわされてしまうのであった
「ジュワァァッ!!」ゼクスは腕を×字に組んで光線を発射した。必殺技のゼクニウム光線だ
「ギャォォォン!!」グルグは跡形もなく消え去った
「…ジュワッ!!」ゼクスはそれはと飛びあがりどこかにさっていった

「オーイ!!」ユウが手を振りマイク達に声をかける
「ユウ!?あなた、無事だったの!?」レイが驚き声をかける
「もちろんですよ。あの赤い巨人に助けてもらったんですよ」
「怪獣を倒した?」マイクが聞く
「ええ、そうです」
「なるほど。あの巨人は味方なんだな。名前を決めておくか」
「ウルトラマンゼクス…ってのはどうです?」ユウは提案した
「ゼクス?そりゃいい名前だ。それにしよう」マイクが言った
一方、SPIRITS基地では
「ジン、よく生きてたな」隊長のマサシ・トダが声をかける
「ええ、蒼い巨人に助けてもらったんです」
「あの巨人は何物なんですかね?」隊員のケイ・ミナカタが言う
「昔の特撮であったヒーローだったりしてw」同じく隊員のミコト・サトウが言う
「そんな非現実的な…」そう発言するのは副隊長のガイ・タカダだ
「そういや、結局名前はどうすんだ?」隊員のサトシ・キトウがジンに尋ねる。
「名前?そうですね…。ウルトラマンバルグでどうです?」ジンはそう提案する
「バルグか…いいんじゃないの?んじゃ、あの巨人はこれからバルグって読んでくれ」
マサシがそう言う
「了解」
・・・・・・・・・・・・・・
ロックゴンが出現したところにその男はいた
「まさか、光の巨人が二人も現れるとはな…」苦々しくそうつぶやく。
「まぁいい。俺の計画に間違いはない…。そう、俺の計画は完璧だ…」
男はそうつぶやくと姿を消した
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ウルトラマンバルグ第3話 「共鳴」 怪力怪獣マッスラー登場

グルグとロックゴンを倒して一週間がすぎた。
SPIRITSと特殊防衛隊は共同で会議をしていた。
グルグ出現の際に現れた赤い巨人とロックゴン出現の際に表れた青い巨人についての会議である。
会議は白熱し赤い巨人と青い巨人…ゼクスとバルグは人類の味方かどうかという議論をしていた。
「グルグの出現時に現れた赤い巨人ー「ゼクス」もロックゴン出現時に現れた青い巨人ー「バルグ」も
 我々ではなくグルグやロックゴンを攻撃している。彼らウルトラマンは我々の味方と見て良いのでは?」
そう言ったのはSPIRITSの副隊長タカダである。
「しかし、現段階では情報が少なすぎます。侵略者の手先かもしれません。味方と判断するには早計ではないですか?」
そう、特殊防衛隊副隊長のレイは反論した。
「だが…」「ですが…」議論が白熱していく中、SPIRITSのジン隊員はバルグと会話をしていた
「どうしたの?バルグ。落ちつかないみたいだけど」
「ウム、この中に私と同じ様な力を持った存在…君達の言うところのウルトラマンの存在を感じるのだ…」
「え?ほんとうかなの?」
「あぁ、はっきりと誰がウルトラマンであるかは確定できないがな…」
「へぇ…。君以外のウルトラマンか…。あの赤い奴かな?」
「そうかもしれないな…」
…「カキノキ君。君も意見はあるかね?」特殊防衛隊隊長のマイクがジンに声をかける
「え?あの、えーと…そのー…彼らは味方だと思いますよ」
「ふむ、そうか…。…本日の会議はこれで終了する。諸君も今回の件についてはそれぞれ考えて欲しい、以上だ」
そうして会議は終了した。

「ジン、何やってんだよ。話聞いてなかっただろ?」
特殊防衛隊のユウ隊員がジンに声をかける。
「いや、ちょっと考え事をしてたんです。ユウさんこそちゃんと話聞いてたんですか?」
「オイオイ。当たり前だろ?それに、ちゃんときいとかねぇと副隊長からおしおき食らうしなw」
「ハハ、ユウさんとこのレイ副隊長はコッチでも噂になってますよ?とても厳しいって」
「お前んとこのタカダ副隊長とどっちが厳しいんだろうなw」
「さぁ?wどっちが厳しいんですかね」
「そういや、コッチのマイク隊長とレイ副隊長とケンさんそれとお前んとこのトダ隊長とタカダ副隊長が昔、特殊防衛隊でチームを組んでたらしいな」
「へぇ、そうなんですか?」
「あぁ。なんでも特殊防衛隊最強チームだったらしいぜ」
「…意外だなぁ」
「ジン…少し話を聞いてくれ」ジンの脳内から突然バルグの声が響く
(なんだい?バルグ)ジンは脳内でバルグに返事をする。
「率直に言うぞ。…彼がウルトラマンだ」
(何を言ってるんだよバルグ。そんなわけないじゃないか!!)
「だが、彼が近づいて来た時に今まで以上にウルトラマンの存在を感じた。おそらく彼も私達と同じく一体化しているのだろう」
(そんな、そんなことがあるわけ…)
「どうしたんだ?ジン」
ジンの様子が変わった事に気づいたユウがジンに声をかける。
「あ、ちょっと考え事をしてたんだ…」
「そうか。ところでお前、あの赤い巨人と蒼い巨人…ウルトラマンについてどう思う?」
「え?…もちろん僕達の味方だと思うけど」
「…そうか。…もし俺がウルトラマンだったとしたらどう思う?」
「え?それは一体どういう…」
ビー!!ビー!!
ジンがユウのいった事について質問しようとした時突如としてアラームがなった。

「なんだ!?一体何が!?」驚いているジンにミコトから連絡が入る。
「大変よジン。街に怪獣が現われたわ」
「え!?」
「私達にも出動命令が出たわ。すぐに出撃準備を」
「了解!!」そう答えて通信を切ったあと、ユウの方を見るとユウにも同じないようの連絡が入ったようだ
「ユウ…」
「ジン、大変な事になっちまったな。今すぐ出撃するぞ」
「あ、うん。そうだね」
そうだ、今は速く出撃して怪獣を止める事が先決だ。そう思いジンは自分の機体の元へと急いだ
「よし、システムオールグリーン。ストライクホーク、ユウ・タサキ行きます!!」
「コンドルウィング、発進!!」
「スピリッツフェニックスα、発進だ!!」
「スピリッツフェニックスβ、出るわよ!!」
「スピリッツフェニックスγ、行きます!!」
5機の戦闘機が出撃する。
そして、怪獣の出現する場所へと来た
「コンドルウィング分離します!!」コンドルウィングが分離する。
「どうする?レイ」スピリッツフェニックスαのタカダが尋ねる
「そうですね…。ストライクホーク、スピリッツフェニックスγがまず攻撃。そして、コンドル・ワン
 コンドル・ツー、スピリッツフェニックスα、スピリッツフェニックスβの一斉射撃で的を殲滅しましょう」
「了解した。よし、これより作戦開始だ!!」
「了解!!」
そして、ストライクホークとスピリッツフェニックスαがまずしかける。
「ガトリングガン、ファイア!!」
「いけっ、ガトリング砲!!」
2機の同じ攻撃で怪獣、マッスラーがひるむ、

ギャオォォォン!!」
「今です!!一斉に攻撃を!!」
「よし、今だ!!」
「あたってよね!!」
「よっしゃ、いくぜ!!」
スピリッツフェニックスβ、スピリッツフェニックスγ、コンドル・ワン、コンドル・ツーの一斉射撃がマッスラーに命中する。
「ギャオォォォン!!」マッスラーが爆発に包まれる
「やった!?」「いえ、まだです!!」爆発の煙から姿をあらわしたのはほとんど無傷のマッスラーだった。
「なにぃ!?あれだけの砲撃を受けてもダメージがない!?」
「もう一度行きます!!今度はもっと接近して!!」
「了解!!」
接近しようとするレイ達の機体
「グォォォォ!!」しかし、マッスラーは尻尾でレイ達の機体を叩き落そうとする
「キャァ!!」ミコトのスピリッツフェニックスβにあたりそうになるが
「やらせるわけにはいかないっ!!」ジンのスピリッツフェニックスγが怪獣の背後に周りドリルで攻撃する
「グギャァァァ!!」尻尾の動きがさらに激しくなるマッスラーの攻撃
「うわっ!!」「くそっ!!」接近を図っていたユウの機体とジンの機体に尻尾が直撃し二人の機体が墜落しそうになる
「ユウ!!」「ジン!!」叫ぶ二人の副隊長。
「グォォォッ!!」マッスラーが大岩を投げてくる
「あっ、ダメ、ブースターが!!このままじゃ!!」レイの機体に大岩があたりブースターを破損し墜落しそうになる
「もうダメ、落ちる!!」レイがあきらめかけたその時、レイの視界が光に包まれた。
「えっ、おちていない?」レイが不思議がっていた時に目の前に見たのは…ウルトラマンゼクスの姿だった。
ゼクスはレイの機体を優しく地面におくとマッスラーに対して構える。
その後にウルトラマンバルグも登場する。
「……」「……」二人のウルトラマンは見詰め合った後にお互いうなずき会いかマッスラーに対してファイティングポーズをとる

「ダァッ!!」「シュワッ!!」バルグとゼクスの二人は同時に怪獣に対して接近してパンチを食らわせた。
「デェイッ!!」「ジュワッ!!」そして二人で同時にマッスラーを投げる
「グギャァァン!!」投げ飛ばされたマッスラーが怒り尻尾で攻撃する。
しかし、バック転で攻撃をかわす。
「デァァァ!!」「ジュワァァ!!」バルグとゼクスはそれぞれスピリッツ光線とゼクニウム光線を発射
「ッグギャァァァオォォン!!}爆発するマッスラー
「ダァッ!!」「シュワッ!!」お互いに握手したに二人は飛び去った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「…ユウ、君が…ゼクスなの?」ジンが尋ねる
「あぁ…そうだ。ジン…いや、ウルトラマンバルグ」
「…!?わかってたの!?」
「あぁ、なんとなくな」
「そうなんだ…。…これからも一緒に地球を守っていこう」
「あぁ、そうだな。これからも頼むぜ…ジン」
「うん、こちらこそ」
二人のウルトラマンは夕日を背に握手をした。地球の平和を守る誓いと共に。
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第4話 「観察者」狂暴宇宙人グレイス 策略宇宙人ロイス 武人宇宙人ギロス 豪腕宇宙人カイロス くの一宇宙人ニルス 宇宙怪鳥ギルゲラス 登場

ジンの家にて
「ジンー、いいお知らせよ」
ジンの母親がいう
「ん?なに?」
「それがね、カミシロさんのお宅が地球に降りてくることになったんですって」
「て、ことはもしかして?」
「そう、ロウ君とエミちゃんもくるわよ」
「へぇ!で、いつなの?」
「今週の土曜日」
「よし、迎えに行くよ!そういや、どこにすむの?」
「私たちの近所よ」
「ほんとに?楽しみだなぁ…」

同日、特殊防衛隊基地格納庫
「ヒジカタ君、MSガンゲリオン初号機、ガンゲリオン弐号機の搬入については知っているね?」
「えぇ」
「それと同時にギルゲリオン初号機のパイロットであるカミシロ・ロウ隊員と参謀のミサト・ヨコシマ隊員。
 研究班のカツラギ博士、マコト・タケヤマ隊員、マヤ・カンブキ隊員、シゲル・アオヤマ隊員がこちらに転入する」
「ずいぶんと多いですね。指揮系統ですがミサト参謀が作戦の指揮をとるこというとでよろしいですか?」
「基本的にはそうなる。だが、場合によっては今までどうり君が指揮をとることもあるだろう」
「そうですか…。弐号機のパイロットですが…」
「既に決まっている。アオイ・レイ副隊長に担当してもらう」
「なぜ彼女なんですか?」
「事前に送ったデータをもとに適性を調べた所、彼女が一番適していると言うことが分かった」
「そうですか。了解しました」

SPIRITS基地
「へぇー、宇宙での友人がくるの?ジン君」
「そうなんですよ、ミコトさん!」
「よかったじゃない。じゃぁ、土曜日は勤務から抜けるのね?」
「はい」
「わかったわ」
「ん?なんだジン。お前、土曜休むの?」
キトウ隊員がジンに声をかける
「はい。友人と会うんですよ」
「そうか、まっ、久々の休日なんだからしっかりと休んどけ」
「はい!」

土曜日 空港
「やぁ、ジン君。迎えに来てくれたのかい?」
ロウとエミの父親のカミシロ・ツヨシが声をかける
「えぇ。えっと、ロウやエミは?」
「あぁ、実はロウはもう先に出ているんだ。エミはもう少ししたら降りてくるけどね」
「どういうことです?」
「ロウはなんだったかな…あぁ、特殊防衛隊の基地に向かったよ」
「ロウが?何故?」
「あぁ、ジン君は知らなかっただろうけどロウは実は特殊防衛隊L4コロニー支部の隊員だったんだ」
「な、なんだってー!」
「で、今回はロウの転属命令と僕への転勤場所が同じだったからみんあまとめて下りてきたんだ」
「なるほど…。ロウが特殊防衛隊の隊員だったなんて…」
「だから、今頃特殊防衛隊の基地にいるんじゃないかな?」
「そうなんですか…」

特殊防衛隊基地内
「ー、聞いてくれ。彼は先日配備されたMSガンゲリオン初号機のパイロットである…」
「カミシロ・ロウです。よろしく」
ロウは自己紹介をする
「彼はまだ17歳と若いがL4コロニー支部でいくつ者怪獣を撃破してきた実績がある」
「へぇ、ジンと同年齢なのに結構やるなぁ」
そう、ユウがつぶやく
(ジンだと?こいつ、ジンの知り合いか?)
ロウがちらりとユウの方を見る
「では、紹介も終わったので通常どうりに勤務を」
「「「了解」」」
「レイ、きてくれ」
マイクがレイを呼ぶ
「なんです?」
「うむ、MSガンゲリオン弐号機のパイロットを君に頼みたい」
「…私が?」
「あぁ、研究スタッフの希望だ。頼むぞ」
「了解しました」

ジン宅 ジンの部屋
「久しぶりだね。エミ」
「ええ、あなたがSPIRITSにはいってるなんて驚いたわ」
「隊長とかのサポートがあるからうまくやれてるよ」
「そう…。ジンも…兄さんと同じく戦うの?」
「うん。皆を守るために僕は戦う。ロウだってきっと同じ気持ちのはずさ」
「本当に…そうなのかしら…」(小声でつぶやく)
「ん?どうしたの?暗い顔して」
「えっ、なんでもないわ」
「ならよかった。母さんや父さん、おじさんも待ってるだろうし下にいく?そろそろ」
「そうしましょう」

宇宙のある惑星
「…地球人ごときいくらでも叩き潰せる。今からでも地球を攻めるべきだ!」
そう主張するのは豪腕宇宙人カイロスだ
「ワシも同感じゃ。さっさと殺しをかつてのように楽しみたいしのう♪」
狂暴宇宙人グレイスもカイロスの意見に同意する
「私は反対しますよ」
そう述べるのは策略宇宙人ロイスだ
「現在、コロニーに私の部下がいます。彼にコロニーの住人を煽らせて戦争を起こしたところで攻めこみましょう」
「ふん、姑息なやつめ。奴らに圧倒的な力を見せて占領することこそに異議があるんだ」
カイロスはそう主張する
「ギロス、ニルスお前等はどう思っているのかのう」
グレイスが二人に意見を求める
「…俺は今動くのは反対だ…。」
ギロスはそう発言する
「私もギロスと同じく今は動くべきじゃないんじゃないかと」
ニルスもギロスに同意する

「けっ、臆病な奴らが。地球の特殊防衛隊やSPIRITSごときいくらでも潰せる」
「…しかし、地球にはウルトラマンがいるぞ…。そのうちの一人はM78星雲出身だ。宇宙警備隊に干渉されるかもしれない」
ギロスはそういった
「光の巨人ですか。確かに脅威の一つとなるかもしれませんねぇ…」
「ふん、奴ら如き敵ではない」
「私が…地球にいきましょうか?」
突如、ニルスがそうつぶやく
「ほう、自ら敵地で視察をするというのか?」
「はい。私が地球人に擬態して地球に侵入します」
「ふふ、いいでしょう。ニルスさん、頼みますよ。…さて、われ等のもう一つの障害ラグ星人ですが…」
「…ラグ星人か…。…確かに奴は厄介だ」
「じゃが、奴の戦力のほとんどは15年前に減少しておる。対した障害でもないじゃろ」
「ですが、最近また力を蓄えてきたと言う噂もありますしねぇ…」
「フン、生意気な奴だ」
「あの…彼の部下が地球に降りているという情報があるんですが」
「どういうことですか?ニルスさん」
「…彼の雇ったガイル星人が地球にいるらしいんです」
「ほほう、興味深い話じゃのう」
「フム、…カイロスさん。あなたの軍勢の中にいた宇宙怪鳥ギルゲラスを地球へと向かわせてください」
「ほう、どうしたんだ?いきなり」
「ラグ星人に対する牽制です」
「なるほどな…。では、ニルスの侵入はギルゲラスを地球に送った後にするか」
「そうですね。では、今日の会議はこれで終了します

特殊防衛軍基地
「…そうか、お前もジンの知りあいだったのか」
「ああ、俺とジンは友人だ」
「なるほどな…」
「そういや、お前の乗るガンゲリオンってどんな機体なんだ?」
「…すまない、機密事項なんだ。話すことはできない」
「そうか…まぁ、これからは同じ日本史部の隊員だ。よろしくな」
「ああ」

ジンの家 食卓
「あーあ、かわのながれのようーにぃー」
ジンの家は宴会場となっていた
「うわぁ、すっかりできあがっちまってるな父さんたち。…また俺の部屋に戻る?」
「…うん」
ジンの部屋
「ねぇ、ジン」
「なんだい?」
「…人は…本当に私達を守れるの?」
「え?どういうこと?」
「…宇宙人や怪獣を本当に撃退できるの?」
「もちろんさ。僕達のチームはそのために結成されたんだよ。大丈夫…心配しないで…。きっと、僕達が守って見せるから」
「…本当に?」
「あぁ、本当さ」
「…兄さんも守ってくれる?」
「やってみせるよ。だから…心配しないで…ね?」
「うん…」
「よかった…それじゃトランプでもしよう…」
トランプを取り出そうとしたジンに通信が入る

「なんです?」
「ジン、怪獣が出現した。今すぐこちらへ」
「了解。それじゃ、すぐいきます」
(通信をきる)
「ジン…」
「大丈夫。僕達が…いや、僕が君を守って見せる。だから、そんな心配そうな顔をしないで…」
「…きっと、かえってくるわよね?」
「あぁ、もちろんさ。約束するよ。ロウと一緒に必ず戻ってくるさ」

特殊防衛隊基地
「怪獣出現!怪獣出現!各隊員は速やかに自分の持ち場へと移動を!!」
「どうやら、怪獣がでたようだな…いくぜロウ!」
「あぁ、街をやかせはしない」
「ヨコヤマ参謀、指示を」
「ええ、特殊防衛隊、出撃!」
「「了解」」
「コンドル・ウィング出るぞ」
「ストライクホーク、行きます!!」
先にニ機が出撃する
「ガンゲリオン初号機、ガンゲリオン弐号機発進準備開始します」
「神経パターン接続開始…融合率双方共に50%を突破」
「融合率60…65…70…75…80…85…90・・95…100!融合率100%になりました」
「ガンゲリオン出撃!!」

一方、SPIRITS基地からもスピリッツフェニックスが出撃していた

「ギャオォォン!」
ギルゲラスが街を破壊していく
「うわぁ!か、怪獣だぁ!」「逃げろぉー」
人々が逃げ回っている頃にある一人の男が遠くから怪獣をみていた。
ロックゴンが倒された後に出現場所にいた男である
「宇宙怪鳥ギルゲラスか…。ククッ、俺への牽制のつもりだろうがむしろ俺の思惑どうりに動いてくれている。感謝するよ。お前達の間抜けな行動にな。ハーッハッハ!」
と、その時特殊防衛隊とSPIRITSが現場へとかけつけた
「フッ、とうとう来たか。光の巨人、そして人類の兵器ガンゲリオン…その力、見せてもらおう…」
そういうと男はその場から消えた

「攻撃を開始してください!」
ミサトの命令がくる
「よし、各機攻撃開始だ」
冷静にヒジカタが指示を出す
コンドルウィング、ストライクホークが攻撃を開始する
しかし、ギルゲラスの動きが速いためにあたらない
「くっ、はぇぇな…」アオタ隊員がつぶやく
「ガンゲリオンはまだなんですか?」ユウがヒジカタに尋ねる
「SPIRITSと連携を取るぞ。いいな!」
「「了解」」
一方のスピリッツフェニックス
「よし、特殊防衛隊と連携をとる。いくぞ」
「「了解」」
6機の戦闘機が連携して攻撃をしかける
しかし、攻撃があたらない

「グォォォ!!」
ギルゲラスが火炎放射で攻撃する
「ちっ、しまった。脱出!」
「ぬかったわ…。脱出!」
アオタ隊員とサトウ隊員の機体に攻撃が命中。両隊員は脱出する
「アオタ!」「ミコトさん!」
「くっそぉ、ガンゲリオンはまだかよ…」
「弱音を吐くな!再び4機で攻撃を仕掛けるぞ!」
「了解」
再びフォーメーションを組み攻撃を仕掛ける
「グガァァァ!」
ギルゲガスに攻撃が命中し地面に墜落する
「よしっ、効いている。再び攻撃だ」
再び追撃をしようとする。しかし…
「ギャォォォン!」
ギルゲガスの火炎の攻撃を受け4機とも墜落しそうになったため4人共脱出した
「くっ、脱出」
「脱出します」
「脱出する」
「脱出します」
そのころ丁度ガンゲリオンが現場に到着した
「あれが…ガンゲリオン…。まるで…ウルトラマンのようだ…」
ユウがつぶやく

「グォォォ」ギルゲガスが火炎放射でガンゲリオンに攻撃する
「フィールド展開!」
ニ機がバリアのような物を展開し攻撃を防ぐ
「攻撃を開始するわ、いいわね?ロウ」
「了解」
ガンゲリオンはマシンガンのような物を取り出しギルゲラスに攻撃をしかける
「グギャァァ!」
「効いている…!いけるわ。ロウ、攻撃の手を緩めないで!」
「了解」
しかし、ギルゲラスが立ちあがり攻撃を避ける
そして、飛びあがり翼で攻撃を仕掛けてきた
「キャッ!」「ちいっ」
倒れてしまう2機
「グォォォ!」そして、くちばしで弐号機を攻撃する
「あっ、フィールドてんか…」
しかし、フィールドの展開が間に合わず攻撃を受ける
「ああぁぁぁっぁ!」
悲鳴を挙げるレイ。
ガンゲリオンとパイロットは神経が繋がっているためガンゲリオンと感覚が同じである。
そのため、攻撃を食らってしまった場合その痛みがパイロットに伝わってしまう
今、レイはギルゲラスのくちばしの痛みを生で味わっているのだ
「くっ、レイ副隊長援護します!」
マシンガンで再びギルゲガスに攻撃を仕掛ける。だが、ギルゲラスはびくともしない
「アァァ・・・アァァァァァ!」

特殊防衛隊基地
「弐号機、損傷50%を突破!」
「神経パルス接続カット!急いで!」
「ダメです、命令を受けつけません!」
「そんな、このままではレイ副隊長が…」

「ジン!」ユウがジンに声をかける
「あぁ、いこうユウ」
「うぉぉぉぉ!」
「バルグゥゥゥ!」

「グォォォォオ!」
ギルガゲスが弐号機に止めを刺そうとしたときだった
「ジュワッ!」「トワッ!」
二人のウルトラマンはギルガゲスに飛びげりを食らわせ吹き飛ばした
「あれは…ウルトラマン?」
ウルトラマンゼクスは弐号機を優しく抱きかかえ初号機のそばへと置いた
「俺に…初号機を…レイ副隊長を守れということか?」
「……………………………」
ゼクスは無言で初号機の方を見た後に再びギルゲガスに向かって身構えた
バルグが手を合わせ攻撃を発射する。
威力は低いが連射できるアタック光線だ
「グォォ」
ダメージを与えてギルゲガスの体制を崩すことに成功した
そこにゼクスが回転しながら飛びげりを食らわせる…。
ゼクスの得意技コンドルキックだ
ギルゲラスが倒れた後ゼクスは馬乗りになってギルゲラスを連続で殴った
そして、いったん距離を置いた
「グオォォォン!」
ギルゲラスが怒り再び飛びあがって翼で攻撃してきた。
「ジュワッ…!」「ダァッ…!」
倒れてダメージをうけるバルグとゼクス

「ガオォォン!」
バルグとゼクスを蹴り飛ばしくちばしで突き刺す
「ダ、ダァツ…」「ジュ、ジュワッ…」
ピコーンピコーン
バルグのエナジーコアとゼクスのカラータイマーがなり出す
「くっ、ウルトラマンたちが…!援護だ!」
ガンゲリオン初号機がバズーカをギルゲラスに食らわせる
「グヲォッォ!」
バズーカの衝撃でギルゲガスが倒れる
その間に二人のウルトラマンは立ちあがっていた
「ヂュワッ!」「シュワッ!」
バルグはスピリット光線をゼクスはゼクニウム光線を発射した
「グガァァァ!」
ギルゲガスは爆発した
「デュワッ!」「シュワッ!」
二人のウルトラマンは空へと飛び去っていった

特殊防衛隊基地
「隊長!レイは?」急いできたユウがマイクに尋ねる
「…現在、意識不明の重体だ…」
「そんな…!」
「あの機体…ガンゲリオンは相当パイロットに負担のかかる機体らしい…」
「そうなんですか…。(俺が…もっと早く変身していればッ…!)」

ジンの部屋
「ただいま、エミ」
「おかえり。…ジン?兄さんは?」
「ロウは…基地のほうにいっちゃった…」
「そうなの…。けど、ありがとう守ってくれて」
「どういたしまして。たぶん、もう少ししたらロウも帰ってくると思うよ」
「そう…わかったわ」
「とりあえずもう寝たほうがいいよ。家まで送ろうか?」
「…いいの?」
「大丈夫」
「それじゃ、お願いするね?」
「うん、わかった」

ギルゲガス出現所
「ククッ、なかなかやるじゃないか。まさかギルゲガスを倒すとはな。俺の計画も少しは面白いことになりそうだ。…ハーッハッハ!」

宇宙のある惑星
「ばかなっ、ギルゲガスが!?」
「ほう、これは驚きましたねぇ…」
「…予想外に強い力を持っているな…」
「これは…なかなか油断できんのう」
「これが…ウルトラマンの…力」
「ニルスさん。あなたの侵入作戦が重要になりそうです…。よろしく頼みますよ…」
「はい、分かりました…」


「…それじゃ、体に気をつけてね」
「あ、ジン」
エミがジンを呼ぶ
(チュッ)(エミがジンのほっぺたにキスをする)
「な、何を?」
「今日のお礼。ジン…本当にありがとう…。兄さんをお願い」
「うん、大丈夫だよ。心配しないで。じゃぁ、またね」
「うん、また」
そしてジンは家に帰った。
__________________________________________________________

ウルトラマンバルグ第六話 「出会い」
宇宙人連合要塞
「では、ニルスさん。L7コロニーで私の部下が待っていますので…。頼みますよ?」
ロイスが地球へ向かおうとする二ルスに声をかける
「はい…分かりました。あの・・・」
「分かっています。母星の復興のことですね?あなたの手柄にもよりますが考えておきましょう」
「…それでは、いきます」
そうして、ニルスを載せた宇宙船はL7コロニーへと向かった

ウルトラマンバルグ第6話「出会い」 円盤獣ユーフティー登場

特殊防衛隊基地 病室
「・・・・・・・・・・」
ロウは目を覚まさないレイの見舞いにきていた。
ガチャ
するとそこにユウが入ってきた
「よう、ロウ。お前も来たのか」
「・・・ユウも見舞いに?」
「まぁ、そんなとこだ」

「そうか…。・・・俺があの時に適確な援護ができていればレイ隊長もこんなことにはならなかった・・・」
 落ち込むロウ
「・・・そう、思いつめるなって。あの時の状況じゃ仕方なかった・・・。誰もおまえを責めることは出来ねぇよ・・・」
 慰めるユウ
「だが、あの時戦えるのは俺だけだった…だけど、俺はあの時何もできなかった…ウルトラマンが戦うのを見ていることしかできなかったんだ・・・」
「…そんなことはねぇよ。お前は、ウルトラマンから託されたレイの弐号機を守ることができた。それでいいじゃねぇか・・・」
「それじゃ…それじゃだめなんだ…俺は…」
「………今のウルトラマンがお前を見たらこういうと思うぜ。
「もっと、自分に自信を持て」って。「自分にできる精一杯のことをした。それだけで十分じゃないか」ってな」
「………」
「…俺が言えるのはそれだけだ。…じゃぁな」
そう言うとユウは病室から出た
「・・・「自分にできる精一杯の事をした」・・・それだけじゃだめなんだよ・・・俺は」
ユウが出た後ロウはそうつぶやいた。

ユウは自分のマンションへと帰ろうと歩いていた
「・・・ロウのやつ思いつめてるな。どうにかしてやりたいけど、あいつの問題だしなぁ・・・。俺がどうこうできることでもなさそうだし」
そうつぶやきながら歩いているとユウの耳にある会話が聞こえた
「げへへ、かわいいかおしてるジャン?お嬢ちゃん。俺と遊ばない?」
「やめてください」
「いいじゃん、ちょっとくらい。遊ぼうよー」
ユウが声の元へといってみると少女が男に絡まれているのを見かけた
「おい、お前。なにをやってる!}
ユウは男に声をかけた。
「あぁん?なんだ?このゴンダワラ・ゴロウ様のやることに文句つけようってのか?あぁ?」
「助けてください!この人がいきなり絡んできて・・・」
「余計なことを言ってんじゃねぇ!」男は少女を突き飛ばした
「キャツ!」
「テメェ!」
ユウは男の元に近づくと顔面に思いっきりストレートをぶちかました
「グハッ!てめ・・・なに…もん…だ…」
「特殊防衛隊隊員のタサキ・ユウだ!覚えとけ!」
「ちくしょぉ・・・おぼえてろー」
そういって男は逃げた

「…大丈夫?」
そう言ってユウは少女に近づいた
「えぇ、大丈夫です。ありがとうございます」
「君、名前は?」
「えっと…キサラギ。キサラギ・サツキです」
「サツキちゃんか。えっと、家はどこ?」
「………………」
(うーん、こまったな。家出少女ってやつか?)
「…お父さんやお母さんは?心配してないの?」
「もう死んじゃった」
「そうか…それはごめん」
「ううん、きにしてないわ」
「そうか。ならよかった。…住むとこないならウチくる?」
「え?…いいんですか?」
「ん、一人くらいなら大丈夫」
「じゃぁ、お願いしますね」
(おいおい、あの汚い部屋に女の子を入れるのか?)突如としてゼクスがユウにいう
(うるせっ!余計なお世話だ!)
「あの…なにかあったんですか?」
「…あぁ、いやいや何もない何もない。よしっ、それじゃ家に行こうか」
「はい!」
そうして2人は家に向かった

ユウの家(賃貸マンションの一室)
「…ここ…ですか?」
サツキが不安げに尋ねる
「…ここ…なんだ…」
ユウが少し申し訳なさそうに答えた。
サツキが見たユウの部屋…それはとてもひどいものだった
雑誌やコミック、ゲームソフト、CD、パンツなど様々ものがところせましと広がっていた
「これは…いくらなんでもひどすぎません?」
サツキが率直な感想を述べる
「うん、まったく持って君の言う通りだ」
「片付けとか…しないんですか?」
「うーん、やろうとはおもってんだけど…時間がないんだ」
「え?どうしてです?」
「いやぁ、特殊防衛隊に勤めてるからさ休暇とかあんま取れないんだよね」
「特殊防衛隊…?」
「あれ?しらない?怪獣や宇宙人体から地球を守るために結成されたチームなんだけど」
「・・・!?あ、あぁ知ってますよ」(一瞬驚いた顔をするがすぐに表情を元に戻す)
「…?(一瞬驚いた顔を見て不思議の思うがそのまま話を続ける)休暇なんて早々取れるところじゃないからね
 だから掃除なんてやる暇がないんだ」
「そうですか…。…とりあえずこの部屋お掃除しません?」
「…そうだね。それじゃ掃除しようか」
二人は掃除をはじめた
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第5話 「運命」 光の大賢者ウルトラノストル 王様怪獣モア登場

古い遺跡内
古い遺跡の中で何かをしている老人がいた
「フン…ヌゥゥゥゥン!…ふむ、やはり何度やっても同じ結果となるか…」
老人は何かを占っている様だった
「…やはり、一度当人と会ってみる必要がありそうだな」

二日後、SPIRITS基地 ブリーフィングルーム
「皆さん、ちゃんと勤務してますか?」
SPIRITS基地を見に来たオノが隊員達に声をかける
「もちろんです」
隊員達はオノの質問にそう答える
「フフフ、そうですか。それは結構。では、皆さん頑張って下さい…あぁ、トダ君、少し話したいことがあるので会議室へ来てください」
「了解しました」

会議室
「ところでオノさん、話とは?」
「SPIRITSにもMSを配備します」
「なっ!?」
「現在、特殊防衛隊日本支部にはガンゲリオンが配備されているのはしっていますね?」
「えぇ、先日の作戦行動の際に拝見しました」
「あれは確かに強いのですが操縦できる人間が非常に少ない。いくら強力でもそれでは意味がありません」
「………」
「ガンゲリオンと違うコンセプトの元開発されている機体があります。僕はそれをあなた達に配備しようと思います」
「…そのMSの名前は?」
「コードネーム“ゼロ計画”試作機…MSゼロです」
「ゼロ計画…」
「えぇ、そうです。この機体は操縦のしやすさと量産性を追及しています。ガンゲリオンのように単体での能力は高くないのですが…」
「数で対抗する…。そういうことですね?」
「まぁ、そういうことです。さすがに察しが早い。まぁ、詳しいことは後日またお話するということで」
「了解しました」
「では、今日はこの辺で」

夜 帰宅途中のジン
「うー、最近寒くなってきたな…」
そうつぶやきながらジンは家へ帰っていた。
すると、いきなりマンとを羽織った老人に声をかけられる。
「ちょいとそこのお兄さん、占いやってみないかね?いまならただでやったるよ」
「え、…うーん、お願いします」悩みながら占いをお願いするジン
「そらきた!…ムムム、これはこれは…!」
「えっ、なんなんです?」
「ウムムムムム、ここでは話しにくい。ワシの家まで来てくれんかのう?」
「まぁ、いいですよ」
「それじゃ、ワシの家へとレッツゴーじゃ」

老人の家
「そ、それで俺に何が?」
「では、お話するかのう…カキノキ・ジン君…いや、ウルトラマンバルグ」
「…!?(このお爺さんどうしてそのことを!?)」
「ホッホッホ、驚くことはない。なぜならワシも…」
老人がそういうといきなり老人がマントを脱ぎ光に包まれる
「君と同じ、ウルトラマンじゃからな」
そういうと、老人はバルグやゼクスと同じ…ウルトラマンの姿になっていた。
そのウルトラマンはマントを身につけ、堂々とした風格をもっていた。
「さて、まずは自己紹介から始めるとしよう。ワシの名はウルトラノストル。一部じゃ光の大賢者といわれておる。人間体の名はクマドリ・ゲンゾウじゃ」
「…ノストルさん。一体なんの目的で僕を…?」
「ホッホッホ、君だけじゃなくてバルグにもいいたいことがあっての。さ、一度分離させてあげよう。ホレ」
ノストルがそういってマントをジンにかぶせるとジンとバルグが分離しジンの前に等身大のバルグが現れた。
「え、僕とバルグが…分離した!?」
「なんという力…」
「ホッホッホ、まぁ気にするな。さて、わしが君達をなぜ呼んだかじゃが…」
「…特殊防衛隊のあの兵器のことですか?」バルグがノストルに尋ねる
「あの兵器?」
「…ガンゲリオン…といったかな。あれだ」
「あの兵器が!?けど、あれは地球を守るための…」
「ホッホッホ、まぁそのこともある。じゃが、まだ他にも話したい事はあるんじゃよ」
「他の事?」
「ジン君…心して聞いてくれ…」

そう言うとノストルは話し始める。
「まずはあの地球の兵器…ガンゲリオンとか言ったかな…?あれについてじゃが…」
ノストルはガンゲリオンについて語り出し、信じられない事を言った。
「…僕は、僕はそんな事信じませんよ!」
「ジン…」
「…君には辛い事かもしれんが事実じゃ。…カミシロ・ロウはガンゲリオンが暴走した後、ウルトラマンゼクスによって機体を破壊されカミシロ・ロウは死亡する。これが運命じゃ」
「そんな、そんなこと…!」
「…ノストルさん。その運命を変えることは…?」
「…ほぼ、不可能に近い。じゃが…君達がこの事を知れば少しは…この運命を回避する事ができる可能性が上がるかもしれん…」
「僕は…変えて見せます!そんな未来、僕は認めない!」
「…ジン……」
「そうなる事を祈ろう…。続いての話じゃ。ここから先は地球を狙う宇宙人についての話じゃ」
「地球を狙う…宇宙人…」
「…ラグ星人のことですか?」ジンが尋ねる
「それだけではない。その他にも地球を狙う侵略者がいる」
「一体どういう…?」
「宇宙人連合と呼ばれるやつらじゃ。今までにいくつもの星が奴らによって滅ぼされてきた」
「そんな強敵が…地球を?」
「先日君達が戦った怪獣…あれも奴らの所持していた怪獣だ」
「そんな…」
「そして、先ほど君がいったラグ星人。奴も不穏な動きを見せておる」
「……」

「そこでじゃ…ワシは君達に今から試練を与えようと思う」
「試練?」
「ワシの作り出した異次元で怪獣と戦ってもらう!」
「………」
「この試練を乗り越えられない様じゃ地球を守ることなどとても出来ぬし運命を変えるなど夢のまた夢の話じゃ」
「…!…やります。僕が地球を守ることができるということを…運命をかえることができるということを証明して見せる!」
「ジン…」
「いこう、バルグ。僕達が地球を守りきれることを…運命を変えることができるのを証明するんだ!」
「あぁ、いこうジン!」
再び二人は融合した。
「では、行くぞ!十の秘奥義の一つ、ノストルウェイブ!」
ノストルはマントをふり、ノストルウェイブでジンを異次元に送った。

異次元
「…聞こえるかな?ジン、バルグ」
「えぇ」
「お前たちが今いるその場所が異次元じゃ。その異次元には怪獣がいる。その怪獣を倒すのだ」
「それだけでいんですか?」
「ホッホッホ、それだけじゃ」
「分かりました。やってみます」
「頑張ってくるんじゃぞい」
そうして、ジンとバルグは怪獣の捜索を行った。
怪獣は以外にもすぐに見つかった。
「見つけた!…いくよ、バルグ。準備はいいかい?」
(あぁ、大丈夫だ。いつでもいける)
「よし、いくぞ!バルグー!」
ジンはバルグに変身し怪獣に向かって構えた。

怪獣はバルグをみるとすぐに火炎を吐き出してきた
バルグは火炎を側転で避けた後に右手の人差し指を上に上げエネルギーを溜めた後、前につきだし光線を発射した。
バルグの技の一つ、フィンガーショットだ。
フィンガーショットは怪獣に命中し、怪獣は怒りの声をあげた。
そして、怪獣は驚くべき行動に出た
「グルルルル…」
怪獣はそううなった後に分身したのだ。
「なっ!?」
ジンとバルグは怪獣の能力に驚いた
そのとき、ノストルがジンたちに話しかけてきた
「いい忘れておったがその怪獣はこの次元の怪獣の王モア。そうそう楽にはたおせんぞい」
「…上等です。分身しようとなにしようと必ず仕留めて見せます」
「ホッホッホ、いい気合じゃ。では、ワシはまた傍観者にまわらせてもらうかの」
話を終えるとモアがこちらへと攻めて来る。分身しつつ接近してきたモアがバルグを殴る
バルグは倒れるがすぐにおきあがりモアにチョップを食らわせた…はずだった。
しかし、バルグが攻撃したのはモアの残像だったのだ
「デヤァァァッ!」
なら、残像ごとモアを攻撃するとでも言うようにバルグは全ての指からフィンガーショットを出す技…フィンガーブレイクを発射した。
そして光線の一つがモア本体に命中する。
モアがひるんでいるところにバルグは飛び蹴りをあびせ、その後馬乗りになってモアを連続で殴る
そして、間合いをとり、スピリッツ光線を発射した。そして、モアは爆発して消え去った
「ほほぅ…なかなかやるのぉ…。試練は終了じゃ」
そういうとノストルはバルグを元の老人の家にもどした

老人の家
「ふぅむ、なかなかやりおるわい」
感心した様にノストルがいう
「……………」
「君達なら、地球を守り運命を変えていくことができるかも知れぬ。地球を頼むぞ、ジン、バルグ」
「はい、任せてください!」
「どんなことがあってもあきらめるでないぞ!ギリギリまで踏ん張って、頑張ってもダメじゃッた時には助けに行くからな」
「はい!ノストルさん、今日はありがとうございました。では、また!」
「うむ、さらばじゃ。ジン」
そうして、ジンは自分の家へと帰った

ある地下室
「ちっ、まさかあの光の大賢者までもが介入してくるとは…。計画を修正しなければ…」
バルグやゼクスの力量を測っていた謎の男がそうつぶやいていた
「…様」
と、そこにその男の部下が現れる
「…お前か。なんだ?」
「どうやら、宇宙人連合どもが地球にスパイを送ったそうです…」
「ホウ…」
「どういたしますか?」
「ほうっておけ。別に計画に大した影響はない」
「了解いたしました。では」
「…やつらも本格的に地球への侵略を進め出したか。…まぁいい。最後に勝つのは…オレだ。クックックッ、ハーッハッハッハ!」
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ウルトラマンバルグ第六話 「出会い」
宇宙人連合要塞
「では、ニルスさん。L7コロニーで私の部下が待っていますので…。頼みますよ?」
ロイスが地球へ向かおうとする二ルスに声をかける
「はい…分かりました。あの・・・」
「分かっています。母星の復興のことですね?あなたの手柄にもよりますが考えておきましょう」
「…それでは、いきます」
そうして、ニルスを載せた宇宙船はL7コロニーへと向かった

ウルトラマンバルグ第6話「出会い」 円盤獣ユーフティー登場

特殊防衛隊基地 病室
「・・・・・・・・・・」
ロウは目を覚まさないレイの見舞いにきていた。
ガチャ
するとそこにユウが入ってきた
「よう、ロウ。お前も来たのか」
「・・・ユウも見舞いに?」
「まぁ、そんなとこだ」

「そうか…。・・・俺があの時に適確な援護ができていればレイ隊長もこんなことにはならなかった・・・」
 落ち込むロウ
「・・・そう、思いつめるなって。あの時の状況じゃ仕方なかった・・・。誰もおまえを責めることは出来ねぇよ・・・」
 慰めるユウ
「だが、あの時戦えるのは俺だけだった…だけど、俺はあの時何もできなかった…ウルトラマンが戦うのを見ていることしかできなかったんだ・・・」
「…そんなことはねぇよ。お前は、ウルトラマンから託されたレイの弐号機を守ることができた。それでいいじゃねぇか・・・」
「それじゃ…それじゃだめなんだ…俺は…」
「………今のウルトラマンがお前を見たらこういうと思うぜ。
「もっと、自分に自信を持て」って。「自分にできる精一杯のことをした。それだけで十分じゃないか」ってな」
「………」
「…俺が言えるのはそれだけだ。…じゃぁな」
そう言うとユウは病室から出た
「・・・「自分にできる精一杯の事をした」・・・それだけじゃだめなんだよ・・・俺は」
ユウが出た後ロウはそうつぶやいた。

夜の街
ユウは自分のマンションへと帰ろうと歩いていた
「・・・ロウのやつ思いつめてるな。どうにかしてやりたいけど、あいつの問題だしなぁ・・・。俺がどうこうできることでもなさそうだし」
そうつぶやきながら歩いているとユウの耳にある会話が聞こえた
「げへへ、かわいいかおしてるジャン?お嬢ちゃん。俺と遊ばない?」
「やめてください」
「いいじゃん、ちょっとくらい。遊ぼうよー」
ユウが声の元へといってみると少女が男に絡まれているのを見かけた
「おい、お前。なにをやってる!}
ユウは男に声をかけた。
「あぁん?なんだ?このゴンダワラ・ゴロウ様のやることに文句つけようってのか?あぁ?」
「助けてください!この人がいきなり絡んできて・・・」
「余計なことを言ってんじゃねぇ!」男は少女を突き飛ばした
「キャツ!」
「テメェ!」
ユウは男の元に近づくと顔面に思いっきりストレートをぶちかました
「グハッ!てめ・・・なに…もん…だ…」
「特殊防衛隊隊員のタサキ・ユウだ!覚えとけ!」
「ちくしょぉ・・・おぼえてろー」
そういって男は逃げた

「…大丈夫?」
そう言ってユウは少女に近づいた
「えぇ、大丈夫です。ありがとうございます」
「君、名前は?」
「えっと…キサラギ。キサラギ・サツキです」
「サツキちゃんか。えっと、家はどこ?」
「………………」
(うーん、こまったな。家出少女ってやつか?)
「…お父さんやお母さんは?心配してないの?」
「もう死んじゃった」
「そうか…それはごめん」
「ううん、きにしてないわ」
「そうか。ならよかった。…住むとこないならウチくる?」
「え?…いいんですか?」
「ん、一人くらいなら大丈夫」
「じゃぁ、お願いしますね」
(おいおい、あの汚い部屋に女の子を入れるのか?)突如としてゼクスがユウにいう
(うるせっ!余計なお世話だ!)
「あの…なにかあったんですか?」
「…あぁ、いやいや何もない何もない。よしっ、それじゃ家に行こうか」
「はい!」
そうして2人は家に向かった

ユウの家(賃貸マンションの一室)
「…ここ…ですか?」
サツキが不安げに尋ねる
「…ここ…なんだ…」
ユウが少し申し訳なさそうに答えた。
サツキが見たユウの部屋…それはとてもひどいものだった
雑誌やコミック、ゲームソフト、CD、パンツなど様々ものがところせましと広がっていた
「これは…いくらなんでもひどすぎません?」
サツキが率直な感想を述べる
「うん、まったく持って君の言う通りだ」
「片付けとか…しないんですか?」
「うーん、やろうとはおもってんだけど…時間がないんだ」
「え?どうしてです?」
「いやぁ、特殊防衛隊に勤めてるからさ休暇とかあんま取れないんだよね」
「特殊防衛隊…?」
「あれ?しらない?怪獣や宇宙人体から地球を守るために結成されたチームなんだけど」
「・・・!?あ、あぁ知ってますよ」(一瞬驚いた顔をするがすぐに表情を元に戻す)
「…?(一瞬驚いた顔を見て不思議の思うがそのまま話を続ける)休暇なんて早々取れるところじゃないからね
 だから掃除なんてやる暇がないんだ」
「そうですか…。…とりあえずこの部屋お掃除しません?」
「…そうだね。それじゃ掃除しようか」
二人は掃除をはじめた

「あの、このオリトラマンシリーズ全集のDVDはどこに?」
「あぁ、それはあの棚に…」
「このオリトラマン超闘士列伝という漫画は?」
「あぁ、そのコミックはこっちの棚に…」
そうやって片付けを終わらせていく二人
「…ふぅー、終わった」
そして、掃除が終わった
「綺麗になりましたね」
「あぁ、手伝ってくれてありがとう」
「どういたしまして(にっこり)」
そして、ユウはおもむろに立ちあがりインスタントのコーヒーを沸かし始めた
「…コーヒー飲む?インスタントだけど」
「それじゃ、いただきますね」
そして、ユウはサツキにコーヒーをわたした
「…とりあえずしばらくは俺んとこにいたらいいよ。もうちょっと落ちついた環境になってから新しく部屋探そう」
「はい。わかりました」
「んじゃ、俺はもう寝るけど、シャワーとか好きに使っていいよ。寝るときはそこのベッド使ってね」
「ありがとうございます」
「んじゃおやすみ」
そういってユウは自分の部屋に向かった

・・・・・・・・・・
眠っているニルスは夢を見ていた。
兄との別れの時の夢である。
「逃げるんだ、ニルス」
宇宙人連合に追われていたニルスと兄グレイルに宇宙人連合四天王ロイスの魔の手が迫る
「ホッホッホ、私の軍団相手に一人でここまで粘るとは…なかなかやりますねぇ」
ロイスが笑いながらいう
「クッ…」
「ですが、悪あがきもそろそろ終わりです。これでおしまいにして差し上げましょう。…そこの妹さんからね」
ロイスが右手人さし指を上にかざし球体のエネルギーを作る
「なにッ!?」
「では、これで終わりです…ダーク・バニッシュ・ボール!」
ロイスの必殺技がニルスに向かう…。
「いやぁぁ!」
ニルスの目前に迫るダーク・バニッシュ・ボール
「くっ、まにあぇぇぇ!」
グレイルはニルスの前に飛び出し代わりに攻撃を食らう。
「うわぁぁぁぁ!」
グレイルは攻撃の衝撃で吹き飛ぶ
「兄さん!」
「おや?まだ息があるようですね。なかなかしぶとい…」
「ハァハァ…お前にニルスを…やらせはしねぇ!」
よろめきながらもグレイルはロイスに向かって攻撃の構えをとる

「まだ、あがきますか…。しつこいですねぇ…」
「おね…い…です…う…て…さい」
ニルスがつぶやく
「ん?なんですか?もう少し大きな声で言ってください」
「お願いです…!もう…やめてください!」
ニルスが叫びその後に続けて言う
「…私があなた達に仕えます…だから…もう兄を攻撃しないでください…」
「…ほう?あなたが…私達に仕える…と?」
「えぇ、だから…もうやめてください…お願いですから…」
その時、グレイルが叫ぶ
「なっ…何を行っているんだニルス!俺はまだ…グッ!」(胸を抱え倒れるグレイル)
「…いいでしょう。ただし、しっかりと働いてもらいますよ?(ニヤリ)」
「はい…分かりました…」
「では、交渉成立です。ニルス王女…こちらへついてきなさい」
「はい…」(ロイスの元へと向かう)
「まて、ニルス!」ニルスへと手を伸ばす
「…さようなら。グレイル兄さん…」(ロイスやロイスの軍団と共にワープしていくニルス)
「ニルスゥゥゥゥ!」
・・・・・・・・・・・・・・
ジリリリ…ユウの通信機に連絡が入る
「はい、こちらユウ」
「怪獣の出現を確認しました。急いでユウ」
「了解。すぐにそちらへ行きます」
ユウはすぐに着がえた
「…なにかあったの?」
サツキが目を覚ましユウに聞く
「…怪獣が出現した。今から出撃する」
「…がんばってね」
「あぁ、安心してうちにいられるようにすぐに決着をつけるさ」

特殊防衛隊基地
「今回の敵は特殊よ」
ヨコイ参謀が言う
「特殊?どういうことですか?」
ケンが尋ねる
「ええ、画面を見ながら説明するわ。コウダ隊員画面を」
「了解しました」
ヨコイの命令で作戦本部の大型ディスプレイに怪獣の姿が移る
「これは…4年前に現れた円盤型の怪獣ですか」
ヒジカタがヨコイに聞く
「えぇ、私よりもヒジカタ隊長の方が詳しいかもしれないですが説明させていただきます。この怪獣の最大の特徴は飛行能力です。
 以前、現れたギルゲラスよりも素早いです」
「あれよりすばやいってのか!?」
ユウが驚きの声をあげる
「…だが、この円盤生物の動きには特徴がある…そうですね?参謀」
ヒジカタがヨコイに尋ねる
「さすがヒジカタ隊長。その通りです。円盤型怪獣の特徴として地面に降りることが多いと言うことが挙げられます」
「地面へと?一体なんの目的で?」
ケンが疑問を口にする
「…コウダ隊員。画像を」
「…了解しました」
コウダが画面に怪獣の画像を映す。その画面に移っていたのは…人間を無慈悲に食い散らしていく円盤怪獣だった。

その場にいるヒジカタとヨコイ、ロウ以外のメンバーは衝撃的な場面に驚きをかくしきれなかった
そして、ユウが声をあげる
「許せねぇ…。絶対に許しちゃいけねぇ…こんなことは」
「あぁ、その通りだ。我々はこの非道から街の人々を救わなければならない。…参謀、出撃命令を」
「ええ、特殊防衛隊、出撃してください!」
「「了解!」」
そして、各々の隊員はそれぞれ出撃の準備にかかった
そんななか、ユウはロウに声をかける
「ロウ、あまり無理すんなよ」
「………………」
「お前には仲間がいるんだからな」
「……あぁ、分かった」
そう答えるとロウは急いで出撃準備に向かった

市街地
特殊防衛隊は出撃をすませ怪獣のいる市街地に到着した。
街は既に大惨事になっていた。
「うわー、助けてー」「しにたくねぇよぉー」
「くそっ、既に相当酷いことに…」
ユウがつぶやく
「あせるなユウ。あせりは危険を招くぞ」
ヒジカタがユウにいう
「分かってます…!」
ユウが答える。
「なら、大丈夫だ。…ガンゲリオンの火力を使う作戦で行くぞ。俺とケン、ユウで牽制を図りロウの狙撃でカタをつける。いいな!」
「「了解」」
フォーメーションを組み攻撃を仕掛ける
そして、ユーフティーはこちらを向く
「今だ、ロウ!」
ヒジカタの命令が飛ぶ
「了解!ビームスナイパーライフル、ファイア!」
ビームをユーフティーに向け発射する
ズドォォォン!
ユーフティーが爆発に包まれる
「よしっ、やった!」

宇宙人連合本拠地
「ホッホッ、なかなかやるのぅ…じゃが、その程度じゃ奴はとまりはせんよ。ホッホッホッ」

ユーフティーを殲滅したと思っていたユウ達。だが…
「グォォォォォ!」
ユーフティーの雄たけびがよろこびを絶望にかえる
「ちっ、あれでだめだってのか!?」
「あわてるな!もう一回だ!」
「「了解」」
再び先ほどと同じ攻撃をしかけようとした時だった
「はぁぁぁぁ!」
ロウがユーフティーに対し対怪獣用ソードを構え突撃したのだ
「ロウ、なにをしている!」
ヒジカタが静止しようとするもロウは止まらない。
そして、そのままナイフを突き立てようとする。
しかし、ユーフティーに回避され逆にユーフティのビームを食らってしまう
「うわぁぁぁっ!」

特殊防衛軍基地
「初号機、損傷度40%!」
「そんなっ!」

「くっ、応答しろ!応答するんだ、ロウ!」
ロウによびかけるユウ。しかし、返事は返ってこない

「くっ、いちかばちかだ一斉射撃だ!」
「「了解!」」
一斉射撃をしかけるユウ達。しかし、ユーフティーはその攻撃をものともしなかった
「くそっ、ダメか…」
そう思ったその時だった
「……カイジュウハ……ミナゴロシダ」
機能を停止したはずの初号機が動き始めユーフティーに向かい猛然と攻撃を仕掛ける
ユーフティーにダメージを与えつづける
そして、トドメの一撃ともいわんばかりにフィールドのエネルギーをまとった拳でユーフティーにトドメを指す
「や、やったのか!?」
ユーフティーは生命活動を停止し二度と動くことはなかった
「なんとかなったか…」
ヒジカタですら安心したその時だった
「コロスコロスコロスコロス…」
なんと、初号機がユウ達に向け発砲してきたのだ
「ユウ!?いったいなにを!?」
「まさか、錯乱しているのか?」
「ウオォッォ!」
そして、ユウのストライクホークにガンゲリオンのソードが突き刺さろうとした瞬間だった
「くっ、うおぉぉぉ!」
ストライクホークは爆散したがその場にウルトラマンゼクスが現れる
そして今、ユウの必死の戦いが始まろうとしていた…。

第6話 終
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