ウルトラマンバーン
第11話「暗黒世界の光」深海凶植物「シーニル」登場
太平洋日本側の海が、突然謎の汚染物質により生息する生物が死滅するという事件が発生した
日本海洋研究所の調査で、汚染物質の正体は青潮に似た植物である事が判明する
汚染植物の侵攻は続き、一向に収まる様子は無い
原因を解明すべく、日本海洋研究所の只川博士のチームの乗る深海艇が汚染植物の出所と思われる海底に調査に向かう
しかし、深海艇は海底で停止、無線も途絶えてしまう
これにより、事態の原因究明と、深海艇の救出に、HEETの潜水艇、サンダーフィッシュが出動する事が決まった
サンダーフィッシュに乗り込み、現地に向かう天川と白山は、そこで潜水艇を襲う謎の海底植物に遭遇する
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ウルトラマンバーン
第12話「灼熱の戦場」隕石怪獣「エジン」寄生怪獣「デビルテラン」登場
地球に激突する事はない、と判断されていた隕石が、突如進路を変えて地球に向かってくると言う大事件が発生した
隕石の大きさは直径10km
激突の場所は東京、衝突すれば日本列島は全滅
HEETは隕石破壊のため、最新鋭ミサイルを発射したが、直径30キロの隕石を破壊できるはずのミサイルは隕石をわずかに破壊するにとどまった
破壊不能の謎の隕石、調査の結果その正体は超巨大な怪獣である事が判明する
激突まであと一週間、HEETは隕石を破壊すべく必死に新兵器の開発を進める
その間にも各国が核ミサイルを隕石に向かって発射して隕石を攻撃するが、隕石を破壊するには至らなかった…
そして運命の一週間が経過した
人々があきらめかけたその時、ついにHEET日本支部の新兵器、「E」が完成する
最後の望みをかけて、Eの発射体制に入るHEET日本支部
しかし、Eの発射体制が整う前に、Eのエネルギーに引かれ、隕石から怪獣がE発射場に降って来た!
Eの発射まであと5分、これを逃せばもうチャンスは無い
怪獣はEを吸収しようと発射場を破壊し始め……
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ウルトラマンバーン
第13話「人の命、怪獣の命」巨大怪獣「ラル」
開発途上の島、アイランド島に、異常成長した爬虫類が発見された
政府はこの生物、ラルの駆除を、HEETに依頼する
現地に降り立った天川、勝、熊山は先制攻撃を仕掛けるが、硬い甲皮を持つ怪獣に実弾による攻撃は徒労に終わる
逆にラルは怒り狂い、天川達を攻撃、天川達は撤退を余儀なくされた
HEETはアイランド島に仮説基地を展開、本格的に「怪獣」ラルの排除に乗り出した
のりのりで「腕がなる」などという我らがウルトラマンバーンをよそに、白山は今回の作戦に不満を抱く
果たして、何もやっていない、平和に暮らしている怪獣を倒すという今回の作戦は正しいのか?

そして、人間によるアイランド島への侵略が始まった

心無い人類の攻撃に怒り狂った怪獣ラル。危機に陥ったHEETを救うため、
ウルトラマンバーンはタイマーフラッシャーを撃ち放った。

アイランド島を血のように赤く染める夕陽の中、立ち尽くすバーンの胸中には、
大きく穴が開いていた。HEET一同も同じだった。
白川「やはり、我々はこの楽園に立ち入るべきではなかった・・・」
海岸に倒れ、ラルの命は尽きようとしている。

そこに、もう一人の巨人が飛来した。
大海「あれは・・・」
勝「ウルトラマンが、もう一人!?」

二人の巨人は、地球人には理解できない言語を大気に響かせて会話する。
やがて、もう一人のウルトラマンは、ラルを抱え、
バーンに見送られて夕空の彼方へと飛び去っていった。
(どうしよう・・・)
と悩みながら。

M78星雲からの迎えが来るまで、ラルも生きたまま凍結され、
怪獣冷凍保存宙域で待ちぼうけを食うことになる。

それはともかく。
その後、アイランド島はリゾート地に改装されることとなった。
無情に切り開かれ、人工施設が積み上げられていく・・・
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ウルトラマンバーン
第14話「怒りの炎」猛毒怪獣「ビルコス」凶悪宇宙人「アキュルス星人」登場
ある夜、突如巨大なさそりの怪獣が市街地の地下から出現した
だが、レッドフライヤーとバーンの活躍で大した被害もでずに倒される
その翌日、夜、塾帰りの小学生5名が行方不明になり
翌朝虫に食い殺されたような無惨な遺体で発見される
検死の結果、彼らの体からは、さそりの毒が検出された
警察は昨夜の毒さそり怪獣の生き残りらしきものがいると見て、調査を開始
しかし、警察の捜査むなしく、また数人の子供が犠牲になった
HEETは事件の調査に乗り出そうとするが、県警は介入を拒絶する
それからも同じような事件は続き、不可解に思った天川、熊山、勝の3人は独自に調査に乗り出した
そしてその夜、天川達が見たもの、それは、子供達を襲う警官達の姿だった

子供を助けようと警官達を攻撃しようとする勝、熊山、天川、しかし、警官達はその場で少年達の内1人を刺殺
残りの3人にも刃物を突きつけ、天川達を脅迫する
そして抵抗できない天川達に発砲
銃弾に倒れた3人に、更に止めを刺すべく近づく警官達(4人)
が、腹に銃弾を受けてなお勝と熊山と天川は気合で立ち上がり、驚く警官達に正義の鉄拳をぶちかます
倒れた警官達はアキュル星人の姿になり、溶けて消える
この事件からHEETは警察関係者にアキュルス星人が潜んでいると見て調査を開始
結果、その町の警察署の人間全てはアキュルス星人と入れ替わっていた
この星に来たアキュルス星人はまず警察所を襲い、警官の血肉で怪獣ビルコスを活性化させて出現させ
一度敗れたが、今度は健康な子供の血肉を、警察に化けて採集し、ビルコスに与え、再襲撃の機会を伺っていた
HEETの面々は警察署に颯爽と突入(撃たれた位でHEET隊員が休んでられるかと勝と熊山)
非道な侵略者達を一掃するが、生き残った最後の一体がビルコスを復活させる
天川はバーンに変身、立ち向かうが、若く健康な血肉を食し、パワーアップしたビルコスに苦戦するが
怒りを拳に込めビルコスをぶちのめし、タイマーフラッシャーで今度こそ完全に葬り去る
HEETとバーンは確かに勝利した、しかし、多くの罪の無い人達が、非道な侵略者の手で命を失った
2度とこんな事は繰り返させはしない
HEETの面々はそう固く心に決めるのだった
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ウルトラマンバーン
第15話「死闘−前編−」超戦闘宇宙人「シファンセス星人」
何の前触れも無く、東京の上空に黄と黒の金属質な巨人が現れた
人々が唖然とする中、巨人は眼下の町を超強力な破壊光線で攻撃
あっという間に大きな火災が起こり、屍の山が築かれていった
巨人出現と同時にすぐさま出動していたHEETは現地の惨状に烈火のごとく怒り
巨人に徹底攻撃を加えるも
あらゆる攻撃は巨人のその圧倒的装甲の前に効果無く、逆にレッドフライヤーは撃墜される
それでも戦う大海達をよそに、天川はバーンに変身
立ち向かうも、格闘技で負け、力で負け、まるで歯が立たない
そして、バーンの目の前で、逃げ遅れた子供が巨人に踏み潰された
バーンは怒り狂い、タイマーフラッシャーを放つが、巨人はそれを片手で受け
そして、逆にタイマーフラッシャーごとバーンのカラータイマーを破壊した
カラータイマーを失ったバーンは目から光が消え
そして、呆然とするHEETの面々の前で地面に倒れ、動かなくなった
屍と化したバーンをあざ笑うかのごとく巨人は奇声をあげる
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ウルトラマンバーン
第16話「死闘−後編−」超戦闘宇宙人「シファンセス星人」登場
バーンを倒し、笑い声のような奇声をあげながら、巨人は破壊活動を再開する
圧倒的戦闘能力を目の当たりにして、しかしそれでもなお、大海は戦闘続行を指示した
講義の声をあげる白山に、大海は肩に手を乗せ、言う
「お前一人では奴には勝てない」

白山は大海に撤退を呼びかけ、皆が撤退する時間を稼ぐつもりだったのだ
大海の言葉に、白山は無言で敬礼を送った
「全隊員につぐ、この人類の平和がかかっている、玉砕攻撃せよ!」
大海の言葉が戦場に響き渡り、勝のバルカンと熊山の対怪獣ランチャーがうなりをあげる
だが、巨人の攻撃の前に全ての攻撃は無力に等しく
その装甲に傷をつける事さえできなかった
巨人がHEETの面々に腕を向ける
そこに、ありったけのミサイル弾が叩き込まれ、星人はバランスを崩し、光線は空に向かって発射された
ミサイルを放ったのは駆けつけた航空自衛隊の戦闘機部隊
驚く大海に、自衛隊機の小隊長は言う
「平和を守りたいのは俺達も一緒だ、共に戦おう」
予想しなかった援軍の登場に、HEETの面々の士気が高まる

「ウルトラマンはこんな事じゃ死なないよな」
自衛隊機小隊長は呟くと、巨人にありったけのミサイルを叩きこんだ
一方バーン、天川は意識のみの存在となり、呆然と、ただ呆然と屍と化した自分と、死力を尽くして戦う戦友達を眺めていた
感覚が何も感じなくなっていく中、天川はある事に気が付く
これで言い訳が無いと
気が付いた時、バーンの指が、わずかに動いた
それと同時に、巨人により、自衛隊の戦闘機が撃墜された
天川は思った、自分は戦わねばならないと
思ったとき、バーンの破壊されたカラータイマーに、わずかに、輝きが灯った
同時に、巨人の破壊したビルの瓦礫がHEET隊員達に降り注ぐ
天川は、いや、ウルトラマンバーンは決意した、再び立ち上がり、この星の平和を守ると
よろめきながら、苦しみながら、ウルトラマンバーンが立ち上がる
その光景に呆然としていたHEETの面々が、脱出した自衛隊機のパイロット達と、小隊長が、非難して遠くから戦場を見ていた市民が、歓声を、涙声を上げる
巨人が容赦なくウルトラマンに向けて、光線を放つ
ウルトラマンバーンはそれを大きく跳んでかわし、最後の力を振り絞ったとび蹴り、ダイナミックキックを放った
キックは巨人の装甲をごとぶち抜き巨人の体を貫通する
HEETと自衛隊の激しい攻撃で、巨人の装甲の一部に、ヒビが入っていたのだ
絶叫し、巨人は爆発する、バーンを巻き込んで……

全てが終わり、廃墟と化した東京にたたずむ大海達HEETの面々と、自衛隊の面々
はたして、バーンは死んでしまったのだろうか?
よろめきながらも笑って帰ってきた天川が、その答えである
最後に、大海に名前を聞かれて、小隊長は梅田トオルと名乗った事を記しておく
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ウルトラマンバーン
最終話「英雄の意地」マグマ怪獣「ファイラモンス」登場
バーン、天川は死の危機に瀕していた
前回の戦闘で負った傷、カラータイマーの損傷は、バーンにとって致命的な傷だったのである
しかし、それでも天川は平静を装い、HEET隊員としていつも通り行動していた
天川の体調不良をよそに、地底から新たな怪獣が出現して、市街地を破壊し始める
HEETは出動するが、天川のミスで怪獣を取り逃がしてしまう
天川の体調不良に気づいた大海は彼に休養と健康診断を命令
天川は反論し、現場復帰を望むが、「役立たずに用は無い」の一言で黙り込む
自室で寝込み、苦しむ天川の元に、代理に地球を任せ、母星に帰還しろとM78星雲から命令が来た
天川はそれにも反論し、地球を守るのは自分で無ければならない、なぜならば自分は既に英雄であり、目の前には戦うべき敵がいるのだ、敵前逃亡はできないと
それに対し、M78星雲は返答した、足を引っ張る事がわかっていて、戦う事をするものは真の英雄ではない、と
その言葉に、天川は苦悩する…
一方地底に逃げた怪獣を追うべく、地底へ出発していたHEETのフラッシュガーディアンが地上に怪獣をおびき出す事に成功し、地上での殲滅作戦が始まっていた
しかし怪獣の口から吐く熱線の前に苦戦する
天川はバーンに変身しようとし…、やめた
今の自分では、HEETの皆の足を引っ張ると、自覚していたからである
そして、そんな天川にできること、それは、一刻も早く母星に帰り、傷を癒す事だった…
天川は心の中でしきりにHEETの面々に謝罪し、母星へと飛び立っていった
翌日、不屈の闘士と熱血パワーで怪獣を倒したHEETの面々は、天川が辞職届を残してどこかへ旅立った事を知るのだった
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