ウルトラマンバースト=小原公平(おはら・こうへい)
 宇宙警備隊から地球防衛の使命のために新たにやってきたウルトラマン。ウルトラマンイレイズの訓練生時代の後輩。
外見的にも近いが、二本角がやや短い。格闘戦を得意としている様子(イレイズからその武勇談を聞き及んだ先駆・
ウルトラマンバーンの影響)。
 必殺技や特殊能力については随時公開される予定。決め技としては必殺光線のライトニングバーストと、ハイキックの
インパクトと同時に体内のエネルギーを相手に叩き込んで過負荷で爆発させるエクスプロージョンキック辺りが現在のメイン。
 N-BID隊員の小原公平と合体し、共に地球を守るつもりだったが、怪獣の攻撃で致命傷を負った公平の精神が合体直後に
死んで消えてしまったため、やむなくバースト自身が公平のプロフィールデータを学習して公平に成りすましている。
どっちの性格かはわからないが(両方かも知れないが)、ちょっと単純で思い込みの激しい正義漢。

N-BID(ネオビッド)
 宇宙ステーションに活動拠点を移したBIDが、地上防衛戦力の強化のために後継として作った新防衛部隊。
拠点は富士の裾野のN-BIDベース。

藤堂俊介(とうどう・しゅんすけ)
 N-BID前線隊長。寡黙で余り喋らないが、常に発している妙な威圧感で、何も言わずともメンバーをしっかり
統率している・・・と思われるが、通常の怪獣や宇宙人と違う魑魅魍魎系の敵に対して、妖怪退治の法術という独特の
スキルを持っているため、特命でそれを行使して回る都合で留守にすることも多い。しかし、それでもなんか何とか
なっているN-BID。

影山一(かげやま・はじめ)
 長身でワイルドな美形の主力パイロット。空中戦と射撃が得意で肉体能力も総合的に高いが、異常事態や妙なやり取りに
付いていけないことが多く、しばしば大声で取り乱す。人にも自分にも厳しいが、義に厚いため人望は高く、どうも自然に
副隊長格っぽい。

両国豪(りょうごく・ごう)
 地上戦のエキスパート。鍛えられた巨体から繰り出す怪力で白兵戦や地上兵器の操縦を得意とし、新造大型戦闘機
ヴァルチャーのβ号の操縦も器用にこなす。豪放で、余り物事を深く考えないためしばしば失敗もするが、何時までも
ねちねち悩まない。その辺で公平と気が合うようだ。広島出身。

松野三吉(まつの・さんきち)
 工作兵。作戦現場でのメカの細かい操作や修理、トラップの設置や解除を得意とする。三枚目気味で気が弱いが、人がいい。
前線で両国とコンビを組むことが多い。大阪出身。

泉敏(いずみ・さとし)
 技術者。事件の分析や兵器開発担当。黒ぶちの四角眼鏡に七・三分け、隊員服の上から常に白衣と、ビジュアルも
あからさまに博士。静かで丁寧な言葉遣いだが、時々妙に発言内容が黒い。

朝香江里(あさか・えり)
 紅一点のメガネっ子。高い情報処理能力を持つオペレーター。良家の子女で礼儀正しく、気が利いて優しいが、
時折悪気なく結構ひどい発言をする。

ウルトラマンバースト・必殺技、特殊能力解説


ライトニングバースト
 現時点で最大の必殺光線。イレイズのイレイズショット同様、3話で初使用。発射ポーズは腕を
L字に組んでのワイドショットタイプ。イレイズショットほど強力ではないが、大概の敵を一撃で
爆破する。普通に戦う分にはそれでいいのだろう。実際、N-BIDのフォローがよかったために
バーストはそれほど強大な力を使わずに済んでいた。
 エッダなどの、獣化してしてしまった人間を殺さずにそのマイナスエネルギーだけを破壊する
パワーアップバージョン『活人ライトニングバースト』もあるが、江里の精神的フォローなどで
精神エネルギーがプラス状態になって高揚していないと使えない。

ディスティニーチェンジ
 公平はディファレーターエネルギーの詰まった弾丸・ウルトラボレットを炸裂させてバーストに
変身するが、事前に宇宙警備隊から次元転送で支給される特殊強化型のボレットで変身することで、
いきなり状況にあわせた都合のいいアイテムを召喚し、より面倒な事態に対応できるようになる。
5話で落書き消し用の消しゴムやデッキブラシを召喚してモンスターキングを消したりしたが、
結局ディスティニーチェンジは殆んど使わなかった。専用ボレットが只でさえ貴重品であるという
こともあった。実は、専用ボレットは奇跡の国秘蔵の超技術で作られているという設定もあったりする。
最終回で変身後に使用、直接地面にぶつけて炸裂させて花吹雪を召喚したのは、まあ最終回サービス。

ウルトラいちょう返し
 22話のみ使用。自分に飛んできた敵の飛び道具の動きを見切り、手で素早く捌いて逆に投げ返す。
実体を待つ武器限定で光線などに対しては使えないが、飛び道具の威力が大きいだけ敵に跳ね返る
ダメージも大きくなる。強敵・ゴラースに対して自分の技で普通に攻撃しても倒せないと判断し、
襟巻きブーメランに対して咄嗟に使用して逆転した。活人ライトニングバースト同様、精神エネルギーが
プラス状態になっていないと使えない。
 15話でヤイバラスのブーメランを手刀で捌いたときといい、意外に器用である。

エクスプロージョンキック
 1話の地球デビュー戦で必殺技として使った、ハイジャンプからのキック。命中と同時に体内の
エネルギーを敵に叩き込んで過負荷を与えて爆発させる。食らった相手は全身からやっすい花火の火花を
吹いてくるくる回り、一息遅れてから爆発。先達・ウルトラマンバーンのダイナミックキックに影響を
受けて開発した技。
 終盤で強くなった敵にはとどめとならなくなり、ライトニングバーストへの繋ぎとして使用していた。

アタックバリヤー
 全身を赤い球状のバリヤーで包んで飛行して敵に体当たりして粉砕する。ハヤタのビートルも
一撃だ。しかし、肉弾必殺技は既にエクスプロージョンキックがあるためか、これも殆ど使わなかった。

ハイパーバリヤー
 防御技。バリヤーを張って身を守り、その範囲はかなり広い。対ルキ戦では相手を逃がさないために
自分ごとルキを包み込んだ。

ウルトラ山嵐
 相手を掴んで柔道技で高く投げ飛ばして地に叩きつけてダメージを与える。対ガーダン戦では
ガーダンをガゴス星人の要塞円盤に叩きつけて決め技とし、同時に両方を葬った。

フラッシュナックル
 最終回のみ使用。公平から変身して巨大化した際に上に突き上げた拳が異常に巨大化するが、
その巨大拳を不意討ちで敵の顎下にぶつけてアッパーで吹き飛ばす。巨大拳は暫くすると元に戻る。

バーストスラッシュ
 手の先から連射する低めの威力の光弾。牽制に使用するが、後期は敵が強くなったために殆ど
使われなくなった。

サイキックケア
 銀十字軍のディアナが得意とし、イレイズも後に修得したダメージ回復光線で、バーストも
地球就任に備えて修得した。11話で宇宙麻薬レッドポピーの中毒者達を治療した。

透視、遠視能力
 障害物を透視してその向こうの状況を見たり、超遠距離の状況を目で捕捉したりできる。
25話では遠視能力が仇となって強い精神的ダメージを受けたが。

テレポート
 6話で緊急に戦場に向かったり、22話でゴラースと地下空洞での一騎打ちに向かう際に使った
瞬間移動能力。


 補足解説。バーストの戦闘はイレイズに比べるとやや地味でそれほどとんでもない戦いは
見せなかったが、前述の通り、BID時代の経験を生かしてN-BIDが戦力を充実させ、バーストの
フォローをよく行っていたことが大きい。理想的な状況といえよう。
 又、当初地球人と合体して共に地球を守っていくはずが、合体した人間の公平が同時に
死んでしまったために結局ずっと実質バーストの精神のみで戦ってきたわけだが、最後の最後で
沢村三郎の高潔な精神に呼応し、一度のみとはいえ合体変身、共同戦闘を果たしたことの意味は
大きいといえるだろう。