ウルトラマンイースリング
”サターンズNo.099”

第1話「地球を愛する侵略者」奇獣アグーマ

舞台は、3000年地球。

綺麗な海。
緑溢れる木々。
何処までも続く空。
笑顔の人々が戯れる町。
車も走ると共に、タイヤの回転が発電へといかされ、ガソリンを使わなくなった。
電車も絶対に脱線されなうように強化されていた。
警察の技術も向上し、犯罪者は80%の確立で逮捕され、厳しい罰が与えられる。
そのため犯罪が激減。
などなど、とにかく平和であった。
そんな地球に危機が訪れるとは、誰も思っていなかっただろう・・・。

とある星が映される。
まるで闇の塊かのように、真っ黒で不気味なオーラが周りを包んでいる。
その星のとある一部に、巨大な城が建てられていた。
城は岩だけで創られており、ブオーーという風の音が響く。
城の奥へ奥へ画面が進んでいくと、一体の奇怪生物が潜んでいた。

???「ふふふ・・・、ついに完成したぞ。」
その目の前にはズラーっと、95体もの奇怪な生物がカプセルに入れられ並べられていた。
右端からNo.006 と番号が振られている。
そんな中、099のみ奇怪さのあまりない姿であった。
宇宙人ぽいのだが、人間ぽさもある・・・。
だが姿も断然違う・・・。

???「こいつらを順々に送っていくぞ。」
「ハハー!さすがヘルデス様!」
そこには別の生物が。

そして語られた。
「この謎の生物達。。。
なんと地球の持つ全エネルギーを盗み、侵略しようと企む悪の組織”ヘル・サターンズ”であった。
地球のある宇宙の隣には別次元の宇宙があるといわれている。
そこで生まれたのだが、元々持つ頭脳・目的・判断・思考・創造などはまるっきり、人間離れしていた。
なにせ人間ではないのだから。
悪魔として生まれたのだ・・・。
何もかもが自分のものではなかればならない。
そう考え、自ら仲間を作り、宇宙に群がる様々な物を使い、サターンズを結成し、創り上げたのだ。
そして目に付いたのは地球。
平和を愛するオーラが出ているのに腹が立ち、23年前に1度は襲ったこともあったのだ。
だが一瞬にして破滅するべく、待機し23年の間この95体もの生物創造に取り組んでいたのだ。
サターンズNo.001:ヘル・デス 首領
サターンズNo.002:ゴウマグマ 
サターンズNo.003:バド・リュー
サターンズNo.004:ギライバー
サターンズNo.005:メガンダー
なる5人が主要として活動している。

彼等の作戦はこうだ。
No.099は唯一、人間に化ける能力をもっているのだ。
そのため人間に成りすませ、地球に行かせる。
そして様々な人間を騙していき、協力させ人類破滅の凶悪な爆薬をまくということだ。
そうすることで、人々は9割死ぬという。
この作戦を追行した後に、残り99体で攻め立て、地球エネルギーをかっぱらうということだ。
全ての鍵はNo.099が持っている。

ヘル・デス「早速向かわせるのだ!
       我々の編み出した、No.6から100までの中で最強とされる生物よ!」
カプセルが自動的に解除され、体の自由を手に入れたNo.099.
ヘル・デス「地球は憎むべき星だ!
       良い者などいない。さあ、人々を集めたところでこの小型爆薬を使うのだ!」
099「・・・・ハイ。」

指示どうり、099は地球へと向かった。
ヘル・デス「ギャハハハ!これで地球は我々のもの!」
笑いあうサターンズ主要部隊。

・・地球・・
いつものようににぎやかだ。
とある青年、マサトはそこで彼女・マキと山を歩いていた。
マサト「頂上へ目指そうぜ!いいとこだぞ!」
マキ「でももう、つかれちゃった」
マサト「う〜ん、じゃあここで休もうか!」
マキ「うん!」
その場で座り込む二人。
と、後ろに何かが落ちてきた。
大きな音に不審を抱き、マサトは一人でそこへ。

そこには男が一人立っていた。
誰だ・・・?大丈夫ですか?
といった表情で触れようとするマサトだが、振り倒されてしまう。
099「俺は00きゅ・・・、いや・・・(名前どうしようか、、、099だから奥菜でいいか)奥菜だ!
   別に心配する必要はないさ」
マサト「そ、そうか。ならいいだがな」
099(こいつを騙しの種にするぜ)「あんた、友達とかいるのか?」
マサト「俺?まぁ、ざっと31人程度かな。」
099「そうか。」
マサト「何故そんなこと?」
099「俺は友達がいない。だから会わせて欲しいと思っちゃったりな」
マサト(ちょっと怪しいな〜)「ごめんなさい!ちょっと用事があって」
そういって立ち去ろうとするマサトを追いかけようとしたとき、足を踏み外して099は崖から落ちそうになってしまった。
するとパシッと手を掴みマサトが助けようとしている!!
099「何をしている?!」
マサト「何してるってあんた、ここは60メートルもある危険な山だ!
    しかも下は岩クズ!落ちたら死ぬぞ!」
099「くっ、サターンズの俺が死ぬわけ・・・・・・」
マサト「なにをグズグズいってるんだ!早くあがるんだ!」
言われるがまま、助けられる099.
マサト「全く危険な奴だぜ」
099「。。。。」
マサト「これからは気をつけろよ!」
すると099は侵略者にもかかわらず「ありがとう」という一言が出たのだ・・・

その様子をモニターで見ていたヘル・デスらは驚いた。
ヘル・デス「むむ?!」
ゴウマグマ「馬鹿な!”ありがとう”などという言葉はプログラムされていないはずだ!」
メガンダー「何かに間違いか?感謝の感情なんて持っているはずがない。」
ヘル・デス「いったい・・・」

CM

そしてマサトとマキはその099を家へ招いた。
マサト「奥菜さんだったっけ?年齢は?」
099「。。。。。(わからぬ。。。)」
マキ「覚えてないのかしら?」
マサト「そんな馬鹿な!」
マキ「でも見た目は23歳よね。若くてカッコいいわ。」
099「(そうなのか?自分の顔をまだ見ていないからわからない。だがここは仕方ない・・・)
   そ、そうだ!ズバリ23だぜ」
マサト「おぉ!マキすごい!人を見る目があるね!」
マキ「たいしたことないわよ!へへ〜」
マサト「俺は21.マキは20なんだ。年上の方なんですね。
     さっきはタメきいちゃってすみません。。」
099「別に気にしてないさ」
マサト「そ、そうですか。ならいいんですが。
    ところで下の名前はなんていうんですか?」
099(下・・。名前は1つじゃないのか。。。)
と、099の頭にいきなり”隆一郎”という名が浮かんだ。
099「(なんだか知らんが急に浮かんだ。。)隆一郎!奥菜隆一郎だ!」
マサト「いい名前ですね!俺は檜山雅人!」
マキ「これからもよろしくね!私は遠藤麻紀!」
099「あぁ。。(ん?そうだ、早いとこ爆薬を・・だが人が足りん。)
   なあ、人が多い町てどこだい?」
マキ「え?買い物でもしたいの?」
099「うん。。なんとなくね」
マキ「それならまかせてよ!」

東京某所に連れてこられる099.
そこにはブランド品を追い求める女性や、タレント志望の若者などが溢れていた。
マキ「ねっ!すごいでしょ!」
マサト「ここなら欲しいもの、なんでもうっているでしょう?」
099「ああ!ありがとう。(ここなら完璧だな)」
そして頭脳にテレパシーが送られる。
ヘル・デス「よし行け!殺せ!」
と。

了解した099だが、その時周りを見渡した。
笑顔で溢れる老若男女達。
鳥や犬も嬉しそうに鳴いている。
始めてみる色とりどりのアーチェリー。
そして自分を助けてくれたマサト。
この美しい場所を教えてくれたマキにある感情を抱いたのだ・・・。
「この星は悪くない。平和なんだ・・・」と。

ヘル・デス「何を考えているのだ!
       平和など所詮、ただのゴミクズだ!騙されるな!滅ぼせ!」
もしもここで爆薬をまいたら、マサトもマキも死んでしまう。。。

そして地球侵略者として生まれた099は、テレパシーでこう返事をした。
「嫌だ!」と!!
「俺はこの地球が好きになってしまった。
 というより、初めから好きだったかのうような感覚なんだ。。。
 何故か思い浮かんだ”隆一郎”という名前も俺のものだ!
 地球は平和であるべきだ!」
この言葉にサターンズは激怒!

ギライバー「くるってしまったようね。」
バド・リュー「もう・・・あいつは・・・必要ないな・・・」
ヘル・デス「このバグイカレ野郎は抹殺だ!
       ゆけ!地球と共に奴を殺せ!」
と、カプセルNo.006を解放した。
No.006は完璧な怪獣体。
鋭い牙と爪。頭には角。
外見は緑色と不気味である。
この怪獣の本能はともかく「地球侵略」だ。
そのまま地球へ送りつけられた。

マキ「さっきから黙ってどうしたのよ?」
マサト「奥菜さん?」
隆一郎「・・・奴が来る。危険な奴がな・・・」
マサト「なんのこと?」
隆一郎「いきなりだがよく聞いてくれ。黙っていたのだが、俺はサターンズの一員なんだ!」
この言葉に驚きを隠せない二人。
マサト「親から聞いたことがある・・・」
マキ「たしか、悪の軍団・・・」
隆一郎「知っているだろう?サターンズ。
     23年前に地球に1回だけ来ていたようだが。
     そして俺は創られた生物なんだ。。
     だが俺は命令に反抗した。侵略するのを拒否した。
     この地球が好きになってしまったから!」
マサト「・・・まじ・・・ですか?」
マキ「そんなの嘘よ!」
隆一郎「本当だ。今の姿は仮の姿なんだ。
     だが地球が好きなんだ・・・・。なぁ、こんな俺を許してくれるか?」
マサト「・・・・・・ああ!」
この返事に一瞬驚く隆一郎。

マサト「いくら敵の一人であろうと、地球が好きな奴に悪い奴はいない!だろ?マキ」
マキ「えぇ、あなたも私達と同じ地球人よ!」
隆一郎「地球人・・・・」
マキ「そうだわ!ところで・・・来るっていったいなにが?」
隆一郎「そうだった。俺が裏切ったばかりに、やつらは怪獣を送り込んだ。
    ここを狙っている。・・・危険だ。さぁ、今すぐ逃げるんだ!」
マサト「で、でも!隆一郎さんは?」
隆一郎「戦う!あいつらがここを狙うたびに俺は099の姿となり戦う。」
マサト「大丈夫なんですか?」
マキ「危険では?」
隆一郎「まかせろ。
     こうみえてサターンズに強く創られた生物だ。
     さあ、もう来る!ここは俺にまかせて逃げるのだ!」

強い言葉に押され、逃げる二人。
この会話は周りにもきこえていたらしく、みんなが逃げてゆく。

直後に怪獣は現れた。
No.006.別名”奇獣アグーマ”と名づけられた。
体長45メートルはあるであろう。
ビルを破壊してゆく。
その光景を見上げ、怒りの表情を見せる隆一郎。
隆一郎「許せん!俺は地球侵略のために生まれてきたと思うと、腹たたしい!
     お前等は絶対に許さねー!俺が絶対に地球を守ってやる!」
そういうと、ベルトにセットされていた”フラッシュラッシュ”という棒状の機器を取り出した。
それを眉間あたりに合わせて見つめる。
これで、使用者が本人であるかを証明され、機械が作動する。
そのまま左下に振り下ろし、そこからさらに右上へ突き上げた!
すると先端のランプが青くなり、強烈な光が発生して隆一郎を包んだ。

マサト「奥菜さーん!」
マキ「隆一郎さん!!」

No.099及び奥菜隆一郎は巨人の姿となった。
体長は43メートル
両目は真っ赤に光り、体は銀色と黒色に染まっている。
頭は複雑な形で、頑丈そうである。

マサト「こ、これが・・・・」
マキ「隆一郎さんの姿・・・」

ゴウマグマ「う!これほどの成長をしていたとは」
バク・リュー「なんとも悔しい・・・」
ヘル・デス「えーい!もう関係ない!奴を倒せ、アグーマ!」
言われるがままにアグーマは099に立ち向かった。
だが099は蹴りひとつでアグーマを後ろへ押し下げ、そのままジャンプし、頭を踏み潰す!
アグーマも尻尾でまきつけて、そこから電流を流すなど反撃にでるが、
099の目から放つリカット光線で尻尾を切り離されてしまった。
痛がるアグーマに、099はトドメの攻撃”エモーション光線”を放った。
食らったアグーマは一撃で消滅していった・・・・。
そのまま099は元の姿へと戻った。

ヘルデス「く!!!なんということ!」
ゴウマグマ「このー099め!必ず抹殺してやる!」

そして怪獣が倒され、感極まる人間達。
「ありがとう!」
「あなた。。。いったい・・・」
マサト「奥菜さん、ありがとうございます。」
マキ「あなたは本当に平和を愛してしまったのね」
隆一郎「あぁ。だが敵はあいつだけじゃないんだ。
     これからいくつも現るだろう。
     奴等は地球を支配するまでしつこく狙ってくるはずだ」
マサト「そんな。。。」
隆一郎「まかせてくれ!そのときは俺が助けてやる。」
マサト「でもそれじゃあ」
マキ「そうよ!悪いし、あなたも危険だわ・・・」
隆一郎「大丈夫さ。俺は地球を愛してるんだ。
     奴等からは裏切り者と思われているだろう。だが俺は戦う!地球の平和を守るために。」

かくして、地球侵略者サターンズによって創られたNo.099生物の、長くそして険しい戦いが始まったのだ。
地球を愛してしまったため。。。
人間として、そしてNo.099としてサターンズの野望をうちくだくべく。

そして一人、山の頂上で彼はこう叫んだ。
「俺はもうNo.099なんかじゃない!
 奥菜隆一郎!
 またの名を”ウルトラマンイースリング”!」

つづく

次回予告
第2話「裏切り者の涙」狩人カッターン
侵略者として生まれながら、地球を愛した099・・いや、奥菜隆一郎。
彼を倒そうと襲い来る、サターンズ。
マサトとマキ達を巻き添えにさせてたまるか!
次回をお楽しみに。
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第2話「裏切り者の涙」狩人カッターン

<前回のあらすじ>
地球侵略を狙うサターンズによって生み出されたNo.099の生物。
彼は人間になりすまし、作戦を実行しっようとするが、
雅人、麻紀らの優しさに囲まれ、侵略者にも関わらず地球を愛してしまう。
そんな彼をサターンズは抹殺しとうするが、
No.099はウルトラマンイースリング(奥菜隆一郎)として、地球の平和のために戦うことを決意する。

草原にて笑顔でキャッチボールをする三人の姿があった。
それは紛れも無く、隆一郎・雅人・麻紀である。
イースリングが現れて3日が経ったこの日、心の整理も付いたころでコミュニケーションを取ろうと考えたのだ。
雅人「ここは俺と麻紀の思い出の場所なんだぁ」
麻紀「そうなの!」
隆一郎「思い出の場所?」
雅人「うん。実は俺と麻紀は6歳の頃からの幼馴染で、
    家も近いということで学校の帰り毎日ここで遊んでたんだ」
隆一郎「幼馴染・・・。俺には無縁な言葉なんだよな。」
麻紀「え?う、うーん・・・」
雅人「そんなことないですって!
    幼くなくたっていいじゃないですか!
    僕達が隆一郎さんの幼馴染になってあげます!
    何年も、何年もずっと一緒に!」
麻紀「そうよ!
    私達は友達よ、隆一郎さん!」
笑顔で喜ぶ隆一郎。「うん!ありがとう!」

・・・サターンズ城。
ギライバー「どうやら009は思い出や幼馴染が羨ましいようね」
バド「ふっ!既にあるではないか。
   仲間という名の我々侵略者達。
   思い出の地である生まれ育ったこの城!」
ギライバー「まあ23年間このカプセルの中じゃあ覚えてはいないだろうけど」
メガンダー「奴、許せない!地球 愛 してしまってる!」
ギライバー「まぁ落ち着くのよ。最後のチャンスを与えてやろうではないの。
       099の友達とやらを使って・・・」

夕方となり、三人は帰宅する事に。
隆一郎「あ、手が汚れちゃったなー。
     手を洗いに行ってくるから待ってて!」
雅人「OK!」
そしてそこから50メートルほど離れた水道へ行き手を洗う。
すると「助けてくれー!」と叫び声が!!
振り向くと、鎌を持った謎の生物が3体雅人と麻紀を囲んでいるのだ!
隆一郎「お前ら!何をしている!」
と、助けに行こうと走り出すのだが直後に目の前にどこからかレーザーが放たれ、爆発!
その方向を向くと、ギライバーの姿が!
隆一郎「お前はサターンズの・・!」
ギライバー「ふふ、どうやら地球を満喫しているようね、裏切り者よ。」
隆一郎「裏切り者?違う。俺は初めから侵略者なんかじゃない!」
ギライバー「侵略者だとも。我々が創りだしたのだから。」
隆一郎「くっ!とにかく雅人と麻紀ちゃんを返すんだ!」
ギライバー「まぁまぁそう熱くならないの。
       この3体の生物はNo.007〜No.009の生物。名前はカッターン。
       いい?この二人を助けて欲しければ、最後のチャンスよ。
       我々の元に戻るのよ!さもなければ、カッターンの鎌が二人に襲うわ。ふふっ」
隆一郎「卑怯な奴め・・・・」

雅人「奥菜さん!俺達はどうでもいい!
    だから奴等の元にだけは・・・」
麻紀「そうよ!私の命なんて所詮。。。」
隆一郎「そんなことを言うな!
     自分の命を粗末にするんじゃない。
     諦めるな!俺が必ず助け出してやる。」
雅人・麻紀「・・・うん。」
ギライバー「ハハハ、仲が良い事。
       それじゃあ答えを聞こうではないの。
       我々の元に戻るの?戻らないの?さぁどっち?!」
隆一郎「・・・・・・戻るものか!」

そう否定した瞬間、その場から大きくジャンプしカッターンの1体にドロップキック!
もう1体は振り倒し、最後の痛いには2段蹴り!
見事、雅人と麻紀を解放し「さぁ!早く逃げるんだ!何も言わずに。」
うなづいて逃げる二人。

だがその二人の目の前に爆発を起こして止めようとするギライバー。
怯える二人だが、必死で避難。
隆一郎は目の前にあった大きな石を持ち上げて、ギライバーになげつける!
顔面に激突し、緑色の血らしきものが出たギライバーは一時姿を消した。
カッターンもおなじく・・・・。

雅人の自宅にて、謝る隆一郎。
雅人「そんな謝らなくても大丈夫ですって!」
隆一郎「いや、俺が君達と一緒になったばかりに俺は・・・。
     本当に悪かった。」
麻紀「無事だったんですし、気にしなくて平気よぉー!」
隆一郎「駄目なんだ。これ以上君達を危険な目にあわせてはならない。
      もう一緒にいてはならない。。。」
雅人「そ、そんな?!」
隆一郎「雅人、麻紀。出会えた本当に嬉しかった。
      今日でお別れにしよう。」
麻紀「嫌よ!そんなの!」
隆一郎「これ以上俺を止めないでくれ!
     余計に悲しくなるだけなんだ!」
そういって、家を飛びしていってしまった隆一郎。
雅人・麻紀「あっ!」
追いかける二人だが、隆一郎はバイクに乗って既にどこかへ行ってしまっていた。

CM

海辺でバイクを停車し、夕陽を眺める隆一郎。
「このバイクは雅人からもらったもの。
俺の首にかけてあるアクセサリーは麻紀からもらったもの。
これだけで俺は幸せだ。これが思い出になる。」
そして自分の過去の人生を出来る限り思い出そうとした・・・。

そこは謎のカプセル。
やはり、俺の人生はここだけなのか・・・。
すると、その隣の様子が視界に入った。
何かがギライバーらに抵抗している。
だが、ゴウマグマの目からの光線を受けて動きが止まり、カプセルに入れられた。
奴が作り出した生物も抵抗するものなのだろうか。

そこで我にかえり、
隆一郎「存在するのかもな・・・。だって俺だって今こうしてサターンズを裏切ったのだから。
     だが・・・だけど・・・どうして俺は人間に生まれなかったんだよ!!!--------」
そんな悲しみから、人間ではないはずの隆一郎から涙が零れたではないか・・・・・・

その頃、雅人と麻紀は隆一郎の写真を手に持ち人々に聞きまわった。
だが、
「ごめんなさい。わからないわー」
「今時間が無いので・・・」
「んー、見たことすらないのー」
との意見ばかり。
落ち込む二人。
雅人「はぁ。何処行っちゃったんだろう。」
麻紀「きっと見つかるわよ!きっと。」
そんな二人の後ろに謎の影が・・・

30分後。
海辺ですっかり寝てしまっていた隆一郎。
隆一郎(俺は生物だったのに、睡眠することはあるのか・・・)
実はこの睡眠は睡眠であって睡眠ではない。
サターンズの生み出した生物はある程度パワーを使うと、
回復作業である”パワフル・ドライバー”という自動回復機能があり、
その間はしばらく機能が停止するのだ。

そこへ「あ!!隆一郎さん!!」と叫び声のような呼び声が。
それはずっと探していた雅人と麻紀であった。
隆一郎「君達?!」
雅人「ハア、ハア、・・ずっと探してたんですよ!」
麻紀「急にお別れするなんて、ひどいじゃないの!」
隆一郎「探すなといっただろ。
     何故探した?俺は君達を危険な目に合わせたくないから
     お別れを決意したんだ。」
雅人「たしかに俺達がいたら、余計な迷惑をかけるかもしれない。
    だけど奥菜さん!奥菜さんは地球人になりたいんでしょ?
   でも今の奥菜さんは、”俺だけ人と違うんだ”て感情を持っているじゃないですか。
   確かに違う。だけどそんなこと思ってて、僕らと離れていようとする限り、
   奥菜さんは地球人にはなれません!」
隆一郎「・・・・」

すると、突然海の中からあのカッターンが一体飛び出してきた!!
驚いて腰を抜かす二人。
隆一郎はとっさに飛び蹴りをかまして、カッターンを海の中へぶっ飛ばす。
もう一体は空からいきなり降ってきたが、これも蹴りで倒す。
もう一体は雅人と麻紀の後ろからノソノソ現れるが、気づいた隆一郎が下に落ちていた
石を投げつけて、救出!
隆一郎「だから言っただろ!さぁ、このバイクで早く逃げるんだ!」
うなづいて逃げる二人。

隆一郎は三体のカッターン相手に一人で戦う。
鎌を振り下ろされるため、なかなか近づけない。
そのため、まずはテトラポットを昇って回避。
だが大ジャンプでカッターンも近づいてきた。
そこから落としあいが始まるが、お互いなかなか決着がつかない。
隆一郎はその場から自ら飛び降り、近くにあった洞窟の中へ。
追いかけてくるカッターン。
暗い洞窟内で激しい戦闘が続く。
鎌をギリギリの所で掴んで、振り落とすと、見事に一体のカッターンから鎌を盗む。
そして洞窟から抜け出し、海辺で再び対決。
鎌と蹴りで向かいうち、追い込んでゆく。
だが鎌を失った一体が後ろから羽交い絞めで捕まえてきてしまった。
残った2体は隆一郎の首を切ろうとする!

だがそのとき、向こう側から雅人と麻紀の乗ったバイクがライトを付けて迫ってきた!
するとカッターンは目の辺りを押さえながら、そこから避けてゆく。
カッターンから解放された隆一郎は「危ないじゃないか!」と雅人と麻紀にいうが、
その目はどこか嬉しそうな目をしていた。

焦ったカッターン3体はついに合体し、巨大な一体の姿へと変貌した。
体長39mであろうか。
雅人「奥菜さん!!」
麻紀「いくの?!」
隆一郎「ああ!いくしかない。必ずあいつ等を倒してやる!」

ベルトに装備されたフラッシュラッシュを取り出し、じっと見つける。
隆一郎の瞳の奥の奥までセンサーが見分け、隆一郎本人を確定。
そして左下へ振り下ろし、右上へ振り上げた!
青く光るフラッシュラッシュに包まれ、隆一郎はNo.009・・・いや、
ウルトラマンイースリングへと変身した。

黒と銀に身を包んだ巨人。
海を渡り、カッターンに立ち向かう!
だがいきなり巨大鎌を振られ、やはり近づけない。
さらには目から放たれる緑色の光線によって体が爆発し、火傷を負う。

雅人「くそー!鎌さえ無ければ」
麻紀「隆一郎さん頑張って!」

うなづくイースリングが、両腕をクロスさせてX字を創る。
するとそのX字がレーザーとなり両腕に吸収する。
腕が剣となったのだ!”X・ソード”だ。
鎌も片腕で抑えつけ、もう片方の腕でカッターンの首筋に強烈なチョップ!
【ギャァァン!!】
奇妙な声を発して苦しむカッターン。
そんなカッターンにトドメを刺そうとするが、再び光線を浴びて倒れこんでしまった!
そこへ猛スピードで駆け寄り近づくカッターン。
目の前には振り下ろされる直前の鎌が!!
危ない!

雅人・麻紀「ああああ!!」

だがそのときあるシーンが頭によぎった・・・。
雅人がバイクのライトを当ててカッターンを引き離した瞬間だ。
これだ!とばかりに、目を光らせる!
目を押さえて苦しむカッターン。
やはり、光が苦手なのだ!

雅人「やったぜ!」
麻紀「良かったー・・・」

さらに目を光らせて、カッターンを睨みつける。
隙が出来た瞬間に、飛び蹴りをかまして鎌を手から離させる。
その鎌を右腕から放つ、ブレック・スパークで焼き尽くす。
無防備となったカッターンはその場から逃げ出そうとするが、
そこをエモーション光線で打ち狙い、撃破した。
隆一郎の姿へ戻るイースリング。

そこへ駆け寄る雅人と麻紀。
腕と頬に切り傷を負った隆一郎を心配する二人。
隆一郎「へっ!勝ったぜー!」
その笑みを見て、安心する二人。

後日、再び遊園地にて遊ぶ三人。
隆一郎(そうだよな。俺は人間として生きることを決意した。
      ならば人間として人間と同じように暮らしていかなくちゃいけないんだ!
      だって・・・)
決意と喜びに溢れる隆一郎に「おーい、どうしたんですかー!」と遠くから呼ぶ雅人と麻紀の声が。
隆一郎(・・・こんな素敵な地球と友達がいるから!)

こうしてサターンズの過去を捨て、人として生きる決意を固めた。
姿、形、正体がなんであれ、地球を愛す者に悪はいない。
だが地球を犯す者は悪である。
その悪から地球を守るために戦わなくてはならい義務もある。
どんなにつらくても、悲しくても、それができるのは君しかいない!
サターンズの侵略から地球の平和守るため、頑張れ!ウルトラマンイースリングこと奥菜隆一郎!

つづく

次回予告
第3話「光れ!フラッシュラッシュ」闇魔カルブ登場
光を求める女性達。
それを狙い、非常な作戦に出たサターンズ。
この闇を照らせ!今、再び戦うとき。
次回をお楽しみに。
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第3話「光れ!フラッシュラッシュ」闇魔カルブ

サターンズ城内。
ギライバー「くっっ!!099め!この前はよくも・・・」
ゴウ・マグマ「まぁまぁ落ち着け。
        No.6からNo.9が倒されただけだ。
        我々含めてまだ95体も生物がいるんだ。
        あいつを倒せる日もそう遠くない」
ヘル・デス「だが、奴の力を強くしてしまったばかりに、
       奴より弱い生物はあっというまだ」
バド・リュー「へっへー!ヘル・デス様っ!」
ヘル・デス「なんじゃ?」
バド・リュー「力が弱ければ、作戦を実行して、
        奴を不利にさせればいいのでは?」
ゴウ・マグマ「ほうほう、何かあいつに不利な条件を作るのか?例えば?」
バド・リュー「暗闇作戦っすよ。人間どもは真っ暗ものは苦手なんす。
        ひひ〜、だからそこを狙いまずは一般ピープルどもを!」
ギライバー「ほぉ〜、バカなくせになかなか良い案があるじゃないの。」
バド・リュー「バカは余計じゃーー!」
サターンズ「まあまあ、落ち着け。試しにその作戦を実行してみようではないか。
       夜にNo.010を向かわせろ!準備だ、メガンダー!」
メガンダー「・・了解・・カプセル開放準備を・・開始・・・・します」
プシューと濃い煙が発生しカプセルが徐々に開いてゆく・・・
バド・リュー「これで地球を!あのときの・・・あのときの復讐を!」
・・バドリューのあの時とは一体?

地球はまだお昼。
レストランなどはひどく込んでいる。
そこに隆一郎ら三人の姿が。デパート地下のファミレスで食事を取るようだ。
店員がそこへやってきて、「ご注文は?」
雅人「えーっと、う〜んっと・・・」
麻紀「ちょっとー、早く決めちゃいなさいよ!」
雅人「うーん、わかったよ・・・。じゃあスパゲッティ!」
麻紀「私は超巨大パフェにミニハンバーガー。
    それに、ポテトフライに、味噌ラーメンに餃子にフルーツポンチ!」
雅人「せこいよ!自分だけそんな!しかも、太るぞ?」
麻紀「あら?私のおごりなんだから、私の自由でしょう?
    で、隆一郎さんは?」
隆一郎「え?・・・う〜ん。。。」
実は、隆一郎が地球に来てから7日経つのだが、水以外の食事は一回もとっていなかった。
サターンズ生物だからである。
だが麻紀が試しに食べてみて!ということで連れてこられたのだが・・・
隆一郎「じゃあ水。」
麻紀「水は無料で置いてあるでしょ。本当に美味しいんだから〜、食べちゃってよっねっ?」
雅人「そうそう、どうせ麻紀のおごりだし!」
麻紀「こらーっ!」耳をつねる。
雅人「いててっ」
麻紀「で、隆一郎さん、どうするの?」
隆一郎「じゃあ・・・」とメニューの写真を見て、決めたものは・・・「お子様ランチ!」
そしてコソコソと、
麻紀「ねえ・・隆一郎さん、本当にこれでいいの?」
隆一郎「え?いや、美味しそうだったから。駄目?」
麻紀「う・・・うぅん、全然大丈夫よ!」
雅人(まあ、しょうがないよな。)「じゃあ以上で!」
店員「・・あっ!かしこまりましたー!」

そんな様子をモニターで覗く、バド・リュー。
「くっ!!サターンズ生物のくせに・・・・」

そして料理が並べられた。
とっても歯ごたえがよさそうで、色も良いスパゲッティ。
たくさん並べられた、麻紀の注文料理・・・。
そして隆一郎にはお子様ランチ!
ハンバーグ、スパゲッティ、ポテトフライ、ミニ海老天ぷら、そしてオムライス。
もちろん旗もささっており、皿の周りにはダイオードで輝く3色の明かりが装備。
おまけにミカン付。

雅人「ああー!そ、そんなにたくさん!!
    しかも俺と麻紀がそれぞれ頼んだ、スパゲッティとポテトまで。。。。
    俺にも頂戴!!」
麻紀「こら!」耳をつねる!
隆一郎「ハハハ、ごめんねっ!麻紀ちゃん、いただきます。」
麻紀「いえいえ、どうぞ召し上がれ!」
隆一郎がフォークでオムライスをすくい、生まれて初めて地球食を口にした・・・・・。

そんな隆一郎をじっと見つめる二人。
ツバを飲み込み、その反応をうかがう。
隆一郎「・・・美味しい!」
この一声に笑顔で喜ぶ二人。
そして自分達も食事を取ろうとしたその時。

パチッ!とそのファミレスが停電!!というよりデパートが停電である。
すると、全員大騒ぎ。
麻紀「キャーッ!」
雅人「て、停電だーっ」
隆一郎「停電?くっ・・・真っ暗でなにもみえない・・・」
と、そのときお子様ランチの皿につけられたライトを見て隆一郎はひらめいた。
隆一郎「そうだ!みんな、このライトをある限り全部つけるんだ!
     少しはマシになるはずだ!」
それを聞いた店員はすぐさま、厨房にあったライト全てを用意し、スイッチをつけた。
すると、見事作戦どうりにライトが辺りを照らし、通路がハッキリ見えるようになった。

1時間後、停電騒ぎも収まり一件落着となった。
だが雅人と麻紀は一口も料理を口にしていないため少々不満げな様子。
隆一郎「また来ようよ!今度こそ楽しく食べたいね!」
麻紀「うん、また来ましょう!」
隆一郎「じゃあ俺はひとまず・・・」
雅人「え?奥菜さん何処へ?」
隆一郎「ん?・・うん。ちょっとね、散歩してくるよ!」
そういって、バイクに乗ってどこかへと走り出していった。

そこは人気のない森。
そこで隆一郎は苦しんでいた。
・・・そう、人間食を口にしてしまったため、体内のエネルギーに不祥事が起こってしまったのだ。
胸を押さえて苦しむ隆一郎・・・。
そこへバド・リューが現れた!!
バド「おい、No.099!」
隆一郎「?!お、お前はサターンズのバド・リュー!!」
バド「ふん、貴様は人間と仲良くしているようだな」
隆一郎「それの何が悪い!」
バド「何が悪いだ?
    それはこっちのセリフだ!
    俺はサターンズが結成される少し前に、地球人と仲良く暮らそうとここへ来たのだ。
    だが、4本ある腕に不信を持った人間どもは私を拒み、しまいには攻撃してきたのだ!!
   何故私がダメで、あんたがいいんだ?!
    そして復讐を狙っていたときに、ヘル・デス様に遭遇したのだ。
    なのに貴様はどうどうと!」
そう、バド・リューはヘル・デスに出会う前に地球との交流をはかった。
だが、猛烈に反対され追い出されてしまったのだった・・・

隆一郎「・・・。そうだったのか。
     あんたも地球と仲良くしようとしていたんだな!
     それなら、今また一緒に!」
バド「黙れ!もう騙されんぞ!」
と、眼から光線を発射。
苦しみながら避ける隆一郎。
バド「ふん、人間食は我々にとっては毒だ!そんなこともしらんのか。
   無理して喰うこともないのにな。
   まあ、お前は一人寂しく暗闇で過ごしたほうがよさそうだな。
   楽しみにしていろ、フフフ」そういってどこかへとワープしてしまった。
「待て!一体どういうことだ?・・っっう!!」まだ苦しい隆一郎はその場で倒れてしまった。
ここで、前回でも話された自動回復作業”パワフル・ドライバー”によって眠りについた。

その夜、真っ暗で明かりが無い街路を歩く女性達。
「こんな暗いと、何か怖いわよねー」
「そうよねぇ。ライトぐらい取り付けてほしいわ」
その時、女性達にいきなり飛びつく謎の影!
「キャーッ!」と叫ぶ女性達はそのまま、どこかえと消え去った。
ホオオオオという謎の鳴き声と共に。

CM
イースリングのOPとEDを収めた両A面CD、全国で発売中!
さあ、みんなも買って一緒に歌おう。

翌日、8割回復した隆一郎は目を覚まし、バドの言った事に不審を抱きバイクで街を走った。
まずは雅人らの家へ。
ガチャと開き、帰ってきた隆一郎を心配する二人。
雅人「奥菜さん!大丈夫だったんですか?」
麻紀「心配したわよ!」
隆一郎「ごめん!それより、何か重大なニュースとか無かった?」
麻紀「ニュース?。。。そうえいば、夜に女性がさらわれるって事件があったわよ?」
隆一郎「犯人は?!」
麻紀「さぁ・・・わからないわ。ごめんなさい!それより、お腹すいてない?ご飯が・・・」
隆一郎「行かなくちゃ!」
そのまままた何処かへとバイクを走らせた。
雅人「あぁっ!また行っちゃった・・・」
麻紀「仕方ないわ・・。だって隆一郎さんは」
雅人「麻紀!」
麻紀「え・・・?」
雅人「それは言っちゃダメだ。」
麻紀「ご、ごめんなさい・・・」

一方、隆一郎は新聞の記事を頼りに現場へと向かった。
そこでは刑事達が調査中であった。
刑事「んー・・・・」
警察「何の手がかりもありませんね。」
刑事「そうだなあ。指紋も何も取れない」
そこへ入ろうとする隆一郎だが、「あ、駄目だよ。関係者以外立ち入り禁止なんだ」
だが隆一郎は振り切って奥へ進んでゆく。
「こら!待ちなさい!」と警察が追いかけるが、隆一郎は素早く森の中へ。
隆一郎「おそらく、ここら辺に潜んでいるはずだ。
     女性達は一体どこへ・・・?」

くまなく探したのだが、結局アジトらしきものは見つけられなかった。
夕方となり警察らもいったん帰ってゆく。
隆一郎はしばらくここで見張ることにした。
すると、コツコツと女性が歩く音が。OL二人が喋りながら帰宅していた。
じっくり見守る隆一郎。
だが・・・何も変化は起きなかった。
「サターンズは関係なかったのだろうか・・・」
そう思ったときに、「キャー!」という叫び声が。
とっさにその場へ駆け込むと、そこではサターンズ生物がOL二人を通せんぼしていた!
「貴様!」と、そこからジャンプして強烈なパンチをカマス!
隆一郎「さあ、逃げるんだ!」
女性「は、はい!」
そのまま走って逃げる二人。
今回の生物は、異常に口が長いオオカミのような生物。
頭の中央には角がある。
そこへ再びバド・リューが!
バド「ふふふ、そいつはNo.010ことカルブだ!
   たしかにパワーはお前の方が勝るかもしれないが、
   空間を入れ替えたら断然かわるはずだぜ!キッヒッヒ」
隆一郎「空間?」
するとバド・リューは両腕を掲げて、「ブラック・アウト!」と叫んだ。
その直後に、見る見るうちに辺りが真っ暗に染まってゆく・・・。
バド「ブラック空間だ!
   この暗さは”黒”よりも濃い”黒”という、人類がまだ見ぬ特殊な色だ。
   この空間ならお前も戦えぬ!キッヒッヒ」

そのとうり、隆一郎の視界は真っ黒状態で、他の色が何一つ見えてこない。
戸惑っているそのときに後ろからいきなり生物がアタックしてきた!
その衝撃で目の前にあった電柱と激突してしまう。
クラクラとめまいがするなか、敵を探そうとするが全く検討がつかない。
鼻で笑いその場から立ち去るバド。
作戦はうまく進行してしまい、隆一郎は一方的にやられてしまう。
そしてついにカルブは頭上の角を隆一郎へ向けて、突進の準備を始めてしまう。
この攻撃を食らえば、いくら隆一郎でも大ダメージを食らってしまう。
だがその時ひらめいた!
デパートが停電したときのことだ。あのとき、真っ暗な中ぽつんと照らしたライト・・・。
これにかけるしかない!
隆一郎はフラッシュラッシュを掲げた。
すると先端が光り輝き、辺りを照らし始めた!
目の前にはカルブの姿がハッキリと映り、跳び箱の要領で飛び越える!
避けられたカルブは怒って巨大化!
隆一郎はそのまま手にしたフラッシュラッシュを使用してイースリングへ変身した。

モニターで見ていたバド・リューは驚愕。
ギライバー「あらら?バド、これはどういうことかしら?」
ゴウ・マグマ「くっ、闇には光が強いという事を知っていたようだな。
        闇の世界で生まれた者は、知らないはずだが・・・」
バド「くっ!まだわからん!もっと暗闇に染めるのだ!No.099など倒してしまえ!」

カルブはその指示どうり、吠えることであたりをさらに黒く染めてゆく。
見えぬ暗闇世界に再びハマリ、角を腹に受けてしまうイースリング。
そこをさらに狙い、噛み付くカルブ。
だがそのとき、月が現れこちらを直に照らした。
月の光がそのままイースリングの胸の辺りにある「e」のしるしに反射し、激しい光を出現させた!
一挙に暗闇世界は消し去っていった。
カルブもあまりの眩しさに眼を押さえる。
そこをイースリングが大ジャンプからのチョップで攻撃し、角を叩き落とす!
連続して、トドメのエモーション光線で完全に撃破した。

すると行方不明だった女性等も光となって救出された。
喜びの余りそれを見つめるイースリング。
そして元の姿へと戻る。
隆一郎「・・・良かった。」
安心して笑顔でそういう隆一郎であった。
女性等も救急車ですぐさま運ばれた。
ちなみに今回の生物とウルトラマンの戦いは、一部の人間に見られていた・・・

バド「う!!この、No.099め・・・」
するとバドをギライバーが蹴り倒した!!
ギライバー「ふん、どうせ失敗すると思っていたよ。
       もっとまともな作戦を考えな!」
No.3のバドとNo.4のギライバーだが、バドはみなから見下されてしまう。
メガンダー「また・・・失敗・・・」カタゴトの機械生物にさえ。
この仕打ちに顔には怒りの表情が表れるバドだが、仕方なく「ははー」と返事をするしかなかった。

翌日の朝。
太陽の明かりが町全体を照らす、お昼時に隆一郎は雅人らの家に再び帰ってきた。
「ただいま!」笑顔でそういい、雅人と麻紀も「おかえり!」と笑顔で出迎えた。
麻紀「隆一郎さん、私が作ったクッキー食べる?」
雅人「麻紀のクッキーは最高ですよ!」
果たして隆一郎は以前駄目であった人間食を満足して味わえることができるのか?
「うん!」そううなづき、1枚口にする・・・・
するとこれは偽りでもなんでもなく、心から「美味い!」と叫んだ。
人間のように、食べ物を味わえる喜びを知った隆一郎。

そんな彼の戦いはまだまだつづく。
こんなに楽しい生活が永遠に続くことを祈る彼は明日もまた行く。
負けるな、隆一郎。

つづく

次回予告
第4話「対立する者よ」怒獣ヴァース登場

些細な事で喧嘩をすることはよくあるものだ。
どちらが悪いかが問題である。
この二組の争いもどちらが悪いのか・・・
次回をお楽しみに。
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第4話「対立する者よ」怒獣ヴァース

街は騒いでいた。
と、いうよりテレビスタッフ達が大勢集まっていた。
ニュースも同じ話題ばかり。
それは”謎の巨人と謎の獣現る!”と。
これは、もちろんイースリングとカルブの事である。
街のど真ん中で戦ったため、一切に人々の目に入ったのだ。
最初の戦いでも人が多い中戦っていたのだが、テレビはこの情報を隠していた。
だが、前回の戦いを一人の物好きマスコミが発見したために、ニュースの表へ出すよう指示。
一挙に話題の中心へ。

アナウンサー「巨人と獣が戦っていました!果たしてこれは・・・?」
評論家「これは・・・サターンズではないでしょうか?」
アナウンサー「サターンズ?」
評論家「そうだな。君は21歳。知らないのも当然か。
     サターンズは23年前に地球を襲った侵略者だ。
     その手先二人が喧嘩をしたのであろう。」
アナウンサー「そ、そうなんですか・・・」

また若者の間でも討論が行われた。
あの巨人が組織に反論し、我々を守っているんだ!と、思う者もいれば、
あの巨人が組織のトップに立ちたくて、逆上しているんだ!
などなど様々である。

この報道をテレビで見ていた雅人と麻紀は不安げな表情を見せた。
そこへ起きてきた隆一郎が。
とっさにテレビの電源を消し、麻紀は「ねえ隆一郎さん。一緒にドライブしません?」と誘う。
隆一郎「ん?うん!全然かまわないよ。」
こうして、麻紀の持つ赤い車でドライブへ。
行く先は・・・洋服屋。
麻紀が買い物をしたかったそうだ。
雅人「すみません、奥菜さんもこんな目に合わせちゃうなんて。」
隆一郎「雅人はずっと、1時間もこうして?」
雅人「時には3時間以上ですよっ!困りますよね」
すると後ろからマイクを持った女性とカメラを抱えた男性がつめよってきた。
その正体はまさしく生放送番組の街頭インタビュー組であった。
「あの巨人についてどう思われますか?!」
と隆一郎にマイクを向ける。
麻紀は焦って、「やっぱいいです!」と店員に服を返して外へでる。
雅人も「ご、ごめんなさい!今は時間がなくて」
といって、麻紀と共に隆一郎の手を引っ張り車の中へ。
「あっ!」と戸惑う隆一郎だが連れてかれるがままに、乗車。
麻紀はエンジンをかけて急いでその場から出発した。
インタビュー「あ!!ん〜、もぅっ!」

車内にて。
隆一郎「ねえ、いったいどうしたんだい?」
麻紀「え?いや、なんでもないのよ!」
雅人「麻紀はテレビに映るのが嫌いだからね」
隆一郎「そう・・。」

サターンズ城。
メガンダー「地球・・人間達・・・No.099・・・怪しんでる」
ヘル・デス「そうか、そうか、ついに人間達がNo.099について。フフフ」
ゴウ・マグマ「どうしたしました?ヘル・デス様」
ヘル・デス「ん?いい案が浮かんだのだ。
       人間達は敵か味方かを討論しているのだろう?
       ならばそれを利用するのだ。」
ゴウ・マグマ「ほほお。どのようにでしょうか?」
ヘル・デス「簡単だ。No.011の持つ血を撒き、人間どもの闘争本能を強くさせればいいのだ」
ギライバー「なるほど!」
バド・リュー「たしかにあいつは、闘争の鬼・・・・」
ゴウ・マグマ「ようし、メガンダー!準備にかかれ」
メガンダー「了解・・・No.011のカプセル開放準備に・・・入ります・・・」
プシューと、頭部の蓋が上へ外され中から獣の生物が現れた。
ヘル・デス「お前はヴァースと名づける。さぁ、人間どもを争わせるのだ!」
ヴァース「ギーッ!」

そして公園にて巨人についてインタビューしている例の二人の姿が。
他にも16人ほどの子供や若者、老人らがいた。
インタビュアー「巨人について、どう思いで?」
男「あれはやっぱり敵ですよ!地球の危機です!」
インタビュアー「しかし、彼はあのとき・・・」
そこへヴァースはビルの屋上から口の中から放つ青い血を大量に振りまいた。
ピタッと皮膚に触れ、雨かと反応する人々。
徐々にその青い血は皮膚に染み込んでゆき、今一番気にしていることをメインに、
意見が対立したものと争うようになった・・・。
インタビュアーの女性とカメラマンの男は味方派。
インタビューを受けていた29歳ほどの男性は敵派。。
お互い睨み合い、掴み合いの喧嘩がはじまった。
老人二人も口げんか。子供等も砂を掛け合い喧嘩。若者もとっくみあい!
その様子はモニターで笑いながら鑑賞するサターンズ一同。

そこに丁度通りかかった隆一郎の姿が。
買い物中の二人をここで待っている最中であった。この争いに気づいた隆一郎は、公園へ突入した。

モニターを見ていたサターンズは驚く。
ゴウ・マグマ「む?!奴はNo.099!!」

隆一郎「一体、何をしているんだ!」そういい、カメラマンらをおさえようとするが、殴り倒されてしまう。
傷めた頬を手でおさえ、再び止めに入る。
「なんで争っているんだ?!」
男「こいつらはあの巨人を味方だとおもっているようなんだ!」
カメラマン「あんたこそ、敵だと?!ふざけるな!」
隆一郎(巨人?・・・・もしかして俺のことか?!)
一瞬と惑う隆一郎だが、決死に「やめろー!」と、叫び軽く首をしめる。
一旦、気絶させたのだ。「ごめんよ・・・」
老人等や子供等も必死に止め、引き離すことに成功した。

すると後ろからヴァースが飛び掛ってきた!
驚いた老人や子供は転んでしまう。
隆一郎はいきなりの攻撃に押し倒されるものの、ころころと状態を変えてゆき、
自分が上で止まったときにいっきに顔面をなぐりつけた!
ギーッと叫び、ヴァースは一旦引き下がった・・・。

その後に大丈夫ですか?!と公園にいたみんなの様子をうかがう。
よく見ると、全員が気絶していた。
すると手からはさきほど染み込んだ青い血が口から垂れていた。
隆一郎「これが原因・・・?ということはしばらくすればみんなは助かるんだな。」
安心した表情を見せる。

CM

倒れてた人たちは救急車で運ばれた。
すると、そこへ雅人と麻紀がやってきた。
麻紀「隆一郎さん、遅れてごめんなさい!」
雅人「本当、麻紀ったらさ。ハハハ」
だが隆一郎は黙り込んでいた。
雅人「奥菜さん・・・・・?」
隆一郎「俺のせいなんだ。。。」
雅人「え?」
隆一郎「俺が来たばかりにみんなが争ってる・・・・。
     俺のせいで!!」
そういって、走り去ってしまった。
麻紀「隆一郎さーんっ!」
雅人「もしかして・・・」
麻紀「!・・・例の?」
うんづく雅人。
麻紀「でも隆一郎さんは何も悪くない!
    いくら悪といわれうようと、彼は正義の味方なのよ?!」
雅人「それよりも早く奥菜さんを!」
そういって、車に戻り隆一郎を追いかけた。

サターンズは大満足のもよう。
ゴウ・マグマ「ふふふ、これであいつは戦う気力を無くしてゆくであろう。
        そのすきに奴を倒せば、世界は我々のものだ!」
ギライバー「さあ、ヴァース。もっともっと血を飛ばすのだ!」
ヴァース「ギエエー!」

そして街は次々に争うもので埋め尽くされてゆく。
「敵だ!」「味方だ!」
夫婦や警察同士、タレントなどまでも。
その血は総理大臣にも投げつけられようとしていた。
こうなってしまったら、日本は滅びてしまう!

奥菜は街行く度に喧嘩するものを自力で取り押さえ、正気に戻していこうとするが、
全くうまくいかない。
すると、区と区の境界線である架け橋にヴァースがいるのを発見する。
追いかけようとするが、横から男の若者がおそいかかった!
「お前はどっちだと思うんだ?」
と睨みつけてきた!
隆一郎「・・・・あの巨人は・・・悪だ!」
自分で自分を悪と決め付けたのだ・・・。
男は同じだったようで「ふふ、お前もわかるやつだ」と引き離してくれた。
このために嘘をついたとおもったら、そうではなかった。
自分がいたせいで、こんな争いが始まってしまった。
しかも侵略者として生まれたのだ。
属性は”悪”に変わりないないのだ・・・

だが、これ以上荒れぬようヴァースを追いかけた。
すると2体2で男女が争いをしていた。
その片一方はまぎれもなく雅人と麻紀であった!!
「みんな、やめるんだ!目を覚ますんだ!!」
だが雅人と麻紀は相手の男女と争い続ける。
「目をさませ!イースリングは悪だ!悪でもう、いいんだ!」
こういうものの、雅人と麻紀は正義の味方派。
麻紀「隆一郎さん、あなたがそんなことううなんて」
雅人「信じてたのに!」
と、二人は隆一郎に襲い掛かった!!
雅人に殴られ、麻紀に蹴られ・・・・。
だが耐えに耐える隆一郎。
きっと目を覚ますはずだ・・・

と、その先にはヴァースの姿が!
もうここはヴァースを倒さなければならぬと、この状況を切り抜け、後を追った。
雅人と麻紀らは再び、同じ2名と争いを開始してしまった。
ヴァースのスピードもかなりのもので、なかなか追いつかない。
そればかりか、ヴァースの姿が見えなくなるほどだ。
そのまま道に迷う隆一郎。
きょろきょろと街を見渡しながら歩いていると、ゴウ・マグマが現れた!!
隆一郎「貴様っ!」
ゴウ「ふふふ、悪魔のNo.099よ!貴様は自分が悪魔と言うことをちゃんと自覚したようだな」
隆一郎「くっ!」
ゴウ「いいな?お前は侵略者なのだ。
   本来はこのような光景を好むはずなのだ。
   だから喜ぶのだ!さあ、人間達が争う姿を見て喜べ!」
隆一郎「喜ぶものか!
     人間達は争うべきじゃない。手を繋ぎあうべきなんだ!」
ゴウ「ではなぜ、サターンズのはずのお前は、我々と手を繋ぎあわぬ?
    お前こそ我々に牙を向ける敵なのだ。
   それは許されるとでも?」
隆一郎「地球を狙う奴に良い奴などいない!」
ゴウ「ふん、それはたまたまお前が地球を好きになってしまっただけで、
   本当は今頃、お前は滅びた地球を見て我々と共に笑っていたはずなのだ。
   それを忘れるな。
   今度こそお前を倒す!行け、ヴァース!」

すると近くの倉庫のシャッターを突き破り、ヴァースが飛び掛る!
押し倒される隆一郎。
さらにヴァースはジャンプして何度も踏みつけてくる。
だが何回目かのジャンプのときに、瞬時に横へ転がり回避。
立ち上がり、思い切り蹴り上げる!
隆一郎「もう許さん!人々を争わせるなんて。
     戦争を好むなんて俺は許せない!」
ゴウ「ふん、たしかに戦争は悪いことかもしれない。
   だが争わなければいけないこともあるのだ。
   我々にとってはこの戦いが大事なのだ」
隆一郎「俺にとっては貴様らを倒すことが、大事であり、
     平和のためだと思っている!
     争いは場合によって必要かもしれない。
     だけど、人と人が争い、信頼も何もかもを無くす必要はあるのか?!」
ゴウ「ある。我々にとってはな。人間が消え去れば、全宇宙を我々のものにできる。」
隆一郎「くそっ!そんなことはさせない!貴様らの勝手な考え方によって、
     地球を侵略させてたまるか!」
そしてフラッシュラッシュを手にする。
ヴァースもそのとき巨大化!
フラッシュラッシュを作動させ、隆一郎はイースリングへ変身!

巨人と獣が現れ、争いをしていた人々は見上げて驚いた。
どちらが敵か味方・・・結果はこの戦いででるかもしれない。
そう思い黙って見つめる。

掴み合い、なげつけようとするがお互いなかなか譲らない。
イースリングが思い切り後ろへ投げ飛ばすが、ヴァースは着地。
そして振り返り、イースリングに突っ込む!
腹にタックルを受け、倒れこむイースリングの首を噛み付く!!
強烈な牙にやられ苦しむものの、なんとか振り飛ばす。
だが痛みが残っているようで、首をおさえながら戦う。
そしてヴァースの首をワキに固め、そのまま振り回す!
グルグルと首だけを持った上体で回したため、ヴァースも首にダメージを受ける。
クラクラめまいを起こすヴァースにイースリングは2つめの光線技”ガッツ・レーザー”を放つ!
ヴァースの顔面に直撃し、大爆発!
最後にエモーション光線を放ち、見事撃破した。
ゴウ・マグマもその場から立ち去る。

人間達は正気に戻り、勝った巨人をまだみつめる。
果たして敵か・・・味方か・・・。
そんな人々を見下ろし、イースリングは空へ飛び去った。
「味方だったのかな・・・」
「地球を襲わず帰ってけど・・・」
「なんだか正義のオーラが感じられたわ・・」

空を飛んだイースリングは途中で隆一郎の姿で着陸。
雅人と麻紀のもとへ走っていった。
翌日のニュースは同じく巨人についての討論で溢れていたが、
8割が正義の味方との答えをくれた。
だが隆一郎は嬉しくなかった。
2割が反対だからではない。
本当に自分が正義か苦悩していたからだ・・・
だが、ここで引き下がったらサターンズに地球を奪われてしまう。
隆一郎は、なにがあろうと守らなければならない。
そう思い、強く拳を握った。

そして雅人と麻紀と再び買い物へ。
苦笑いで「ま、またー!?」と嘆くものの、雅人と共に仕方なく付き添うことにした。

つづく

次回予告
第5話「デパート崩壊予告!」巨怪クレブ
非常事態!
大勢の人々がいるデパートが1時間後に崩壊?!
隆一郎は一人残さず助けだすことができるのか?
お楽しみに。
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第5話「デパート崩壊予告!」巨怪クレブ

今日は快晴。
空を見上げることすらできないほど、眩しい太陽が散々と輝く。
その下では、たくさんの人々が行列を作っている。
そのほとんどが主婦であるが、小さな子供や高校生、サラリーマンなどの姿もうかがえる。
たまたま通りかかった隆一郎は、その行列にいた50代ぐらいのお爺さんに聞いてみる。
男「おぉ、実はな今日は閉店セールということで商品の全価格が80%OFFなんだよ。
  驚いちゃうだろ?ハハハ、君もぜひ買い物するといいよ。」
隆一郎「そうだったんですか。ありがとうございます!
     でも僕はお金が無いので、遠慮させていただきます。」そういって家へ向かった。

サターンズ城。
ゴウ・マグマ「あいつが反発してから、全く侵略をできなくなってしまった!
        今すぐにでもあいつを倒したいぞ!!」
ギライバー「まぁまぁそう、カッカしないの。」
ヘル・デス「そうだぞゴウ・マグマ。作戦はまだあるのだから。」
ゴウ・マグマ「作戦?!ヘル・デス様、今回の案はいったい?」
ヘル・デス「脅しだ。1時間という制限時間を与えてな」

隆一郎が家に帰ってくると、そこに雅人と麻紀の姿がない。
隆一郎「あれ?雅人と麻紀ちゃんはどこいったんだろう」
すると机に上に紙が。
そこには”DAIデパートに行ってます。 雅人・麻紀”とかかれていた。
隆一郎「てことはあの行列にいたんだ!ハハハ、気づかなかったなぁ」
と、突然の殺気に反応して体を横へずらす。
すると思い切り壁に謎のボールがぶち当たった。
ボールを手に取り、中を開けると紙が入っていた。
”DAIデパートやらを生物によって壊滅させてもらう。
制限時間は60分。
お前が本当に人間どもを助けられるのかの調査だ。
十分努力するがいい。 サターンズ”

隆一郎「これは!!くそ、サターンズめ。また卑怯な手を!」
そして急いでバイクに乗りDAIデパートへ向かった。
だが行く先で芝生の中にあった落とし穴の罠にはまってしまった!
そして2メートルの高さのある床に転落。
上手く着地するが、上から出れないため道筋にそつて歩くことにする。
ポツン、ポツン・・・
雫が垂れ、その音が響く通路。

すると、隆一郎の後ろに黒い影が!
気づかない隆一郎はそのままその影に首をしめられる!
「うっ!・・・・」
だんだん苦しみだす。
すると目の前にあった洞窟の奥へ押し倒されてしまった。
そこには、ギライバー!
隆一郎「貴様、今度は何の真似だ?!」
ギライバー「ふふ、何の真似ですって?
        私はただ、このNo.012であるグレブを1時間に巨大化させて
        デパートを崩壊させようとしているだけよ」
隆一郎「中にどれだけの人々がいるとおもいっているんだ!」
ギライバー「人間など地球のガラクタにすぎない!
        そんな奴等をお前は何故守ろうとするのだ?
        ・・だが、今回は全員守りきれるのかな?フフ」
そう言い、人差し指からレーザーを放ち隆一郎の右足に命中させる。
吹っ飛ぶ隆一郎。
そして起き上がり前を見るとすでにギライバーとグレブの姿が無かった。

レーザーによって受けた攻撃により右足が思うように動かない。
だが気力で歩き続け、出口を発見。
そこからでる。しかし、そこは森のど真ん中。
デパートとの距離はかなりである。
腕時計を見ると現時刻はPM2:05。おそらくサターンズが襲うのは3時。
一刻も早く助けなければと、隆一郎は走った。

一方デパートでは、何も知らずに買い物する老若男女の姿が300ほどあった。
隆一郎は何とかデパートに到着。時刻は2:20。もう40分しかない。
急いで辺りの人に「危険だ!ここはあと40分で崩壊する。逃げるんだ!」
と呼びかけるが、誰も信用しない。
しまいには警備員に怪しまれて無言で外に追い出されてしまう。
隆一郎「みんな!本当なんだ!」

CM

これではいけないと隆一郎はデパートの裏の壁のでっぱっている部分を使い、
徐々に昇ってゆくことに。でっぱりが無くなったところで隣の家の屋上へ飛び移る。
そしてそこから再びデパートの筒状の水道管へ飛び掴み、そこを這い上がってデパートの屋上へ。

その屋上の下にあった蓋を外して下へ降りるとそこは、13階のトイレ。
だがここで右足の痛みが再発。
かばいながら歩くことに。
すると何か再び殺気を感じた隆一郎。
壁にそってゆっくり歩きながら個室の扉を1つ1つ開けてゆく。
しかし中に誰もいない・・・。
残るはあと1つ。そこを思い切りあける!
・・・だが誰もいない。
と、後ろからいきなり押され壁に激突!
振り返ると、グレブその姿が!!
左足で蹴り上げ、グレブは窓を突き破り外へ。
そのすきにトイレから脱出。
再びみんなに呼びかける。
隆一郎「本当なんです!あと30分でサターンズの生物がここを襲います!」
お客A「サターンズって一体なんなのよ?」
お客B「冗談やめてよ、なんであなたが知っているのよ」
なかなか信じてもらえない隆一郎。
もちろん、あれだけ報道されたが知っているのは都会の人ぐらい。
サターンズや巨人の存在も、大きいものではなかったのだ。

すると雅人と麻紀に遭遇!
雅人「あ、奥菜さん!」
麻紀「もしかして寂しくなって探しに?ハハハ」
隆一郎「いや、大変なんだ!あと少しでサターンズがここを潰そうと!」
雅人「なんだって?!」
麻紀「なんですって!」
隆一郎「一緒にみんなを避難させてくれ!」
うなづく二人。

急いで呼びかけるのだが、全く信じてくれない。
さらにはあの時の警備員が再び現れ、隆一郎は取り押さえられてしまう。
そして個室へ連れ去られてしまった。
隆一郎「警備員さん、本当なんです!信じてください!」
真剣に問うのだが、なんだか警備員の様子が怪しい・・・
ずっと無言なのだ。
隆一郎「あなた、まさか?」
すると深く被った帽子と人間顔の粘着マスク、警備服をバット外しはじめた!
正体はやはりクレブだった!!
メガンダーの生物組換光線により、一時的に姿を変えていたのだ。
首をしめられる隆一郎。
乗り移られた本物の警備員は気絶中。
苦しい隆一郎は近くにあった傘で殴りつけて回避。
そのままデパート内をウロウロ逃げ回る。
だがここで他の人に被害を与えてはならない。
そう思ったやさきに「助けてー!」と6歳ほどの子供がクレブの腕の中に!
残り時間は15分・・・。
周りは謎の生物に怯えて逃げてゆく。
だが入り口にギライバー青色の壁をつくってしまい、出入り禁止にしてしまう。
そこに居合わせた雅人と麻紀も焦る。
「助けてくれー!」「出してくれー!」

クレブに飛び掛り、子供を助けようとするが、あちらも猛スピードで逃げてしまう。
ここで何かを閃いた隆一郎は消火器を取り出し、あたり一面に撒き散らす。
クレブはそこで立ち止まる。
そのすきに隆一郎はとび蹴り!子供を救出し、逃がしてあげる。
子供「ありがとう!」
隆一郎「さあ、早く!」
残り時間は3分。
とそこでクレブに体を後ろから抱きつかれ、身動きを奪われる。
ここで巨大化されたら崩壊されてしまう!!
そのまま隆一郎はジャンプし、クレブとともに窓を突き破り外へ!
ここでフラッシュラッシュを取り出し、イースリングへ変身!
クレブも巨大化した。なんとかギリギリ外へ回避した。
ギライバー「No.099!!」
そしてデパートを守るためにクレブの尻尾を掴み、安全な空き地へ飛んで移動。
空き地に到着し、空から投げ飛ばす!
地面へ叩きつけられたクレブにさらに思い切り膝を打ちつける!
クアァァ!と苦しむクレブ。
だが巨大な右拳で殴りつけられ、思い切り遠くへ吹っ飛ばされる。
巨大な体である・・・
まともに格闘戦でやっても無意味である。
イースリングはそう思い、クレブの周りをクルクルと空中移動!
それを追ってその場を周りクレブは混乱。
そこへ強烈なキック!思い切り倒れるクレブ。
さらにガッツ・レーザーを頭部のトゲから発射!
これでさらに転ぶクレブ。
最後に、クレブが立ち上がったところで、エモーション光線!
完全撃破となった。

その頃、クレブの死に怒り、ギライバーは閉じ込めた人々を狙い始めた。
だが空き地から、イースリングがオーロラ・ドリームを目から放ち、バリアを解除。
人々を守りきった。
ギライバーはそのオーロラ・ドリームを同時に受けて、苦しみ退散した。

イースリングはすぐさま人間体へ戻り、雅人らの無事を確認しにいった。
雅人「奥菜さん!!」
麻紀「私達はみんな無事よ!変な女の生物は逃げていったわ」
隆一郎「そうかあ!良かったー!」と笑顔で安心した。

その後三人で再び買い物することに。
隆一郎は自分の携帯電話もGETし喜びに満ちた顔を見せた。
その帰り車の助手席で外を眺める隆一郎。

今回のように、こんなにもたくさんの人間を狙う卑怯なサターンズ。
だが必ず守りきることを信じた隆一郎によって、みんなを助け出すことができた。
サターンズは次はどんな作戦にでるのか・・・
しかし、何があろうとこの平和を守ってくれ!
正義の味方、ウルトラマンイースリングよ!

隆一郎(必ず、お前等を滅ぼす!)

つづく

第6話「夢が叶う日」夢人ドリットル登場

将来の夢が叶う日。
子供達はその誘惑に乗ってしまい危険な目に?!
今回もまたサターンズの作戦なのか。
みんなが危ない!行け、隆一郎!
お楽しみに。
________________________________________________________________

第6話「夢が叶う日」夢人ドリットル

一人の男の子が学校で作文を発表している。
名前は優太くんだそうだ。小学2年生。
優太「僕の将来の夢は・・・野球選手です!」
その直後、他の生徒から大きな笑い声が。
「お前がなれるわけないだろー!」
「ヒットすら大して打てないくせに!」
うつむく優太。
心配した教師は「こら!そんな事言っちゃダメでしょ!」
優太「言っちゃだめ・・・、先生もどうせそう思ってるんでしょ?下手だって!」
そういって泣き飛び出してしまう。
追いかける教師。
だが既に遠くへいってしまっていた。
また、音楽の授業中に、小学3年生の女の子、真由は、
ピアノの先生に「私、ピアニストになりたいわ!」と言うものの、
「何を言ってるの!まだ、この曲さえ弾けてないのに、そんな浮かれた事いってるんじゃないの!」
と罵倒されてしまい、悲しげな表情を見せる。

そんな様子を監視していたサターンズ一同。
バド・リュー「夢を見ているようだなーっ」
ギライバー「ふん、くだらない。これだから人間は嫌いだわ」
ゴウ・マグマ「ハハハ、本当にくだらないな。
        何になりたい。何をしたい。
        そんなもの、我々が地球と共に打ち砕いてやる。」
メガンダー「いい・・・作戦・・・浮かんだ」
ゴウ・マグマ「おぉ!なんと、メガンダーが作戦を?いかがなものを?」
メガンダー「その・・夢を・・・利用して・・・子供を・・連れ去る」
ゴウ・マグマ「ほぉ、なるほど。」
ヘル・デス「良いではないか。No.099も子供を必死に守っていた。
       ということは、今回も追いに来るはず。
       そして罠にかけるのだ!」
全員「ハハァ!」
そういい、No.013を解放。
宇宙人のような体系である。
ヘル・デス「ゆけ!お前の名はドリットルだ!」

その頃、隆一郎は公園のベンチで休憩中であった。
その隣には男が二人いた。
男1「俺、将来レーサーになりたいんだ!有名な!」
男2「頑張れよ、応援してるぜ!願えば必ず叶う!」
男1「あぁ!」
隆一郎(そうか、みんな必ず願望を持っているのか。
      俺が平和を願っているように。)
そう思った帰り際、最初の二人が近くで一緒に泣いていた。
そこへたまたま隆一郎が通りかかり、「どうしたの?」と声をかける。
真由「ぅ・・うん・・ピアノの先生に・・」
優太「学校の先生に・・」
直後に一斉に泣き出した。
隆一郎「まぁまぁ、何があったかはわからないけど、
     落ち着いて。ね!
     先生が悪いこといったかもしれない。
     だけど君達は泣いてばかりじゃなく、それに反抗して頑張ればいいんだ!」
優太「う、うん。」
隆一郎「家は?」
真由「私と優太は姉弟なんです。家はわかります。」
隆一郎「そうか!
     ようし、ここで泣いてたら危ないから一緒に帰るんだぞ!」と笑顔で言った。
その説得にうなづいて、手を繋いで帰る二人であった。

その帰り、裏路地をたまたま一緒に歩いているときに、何者かに遭遇。
帽子を被り姿を隠したドリットルであった。
ドリットル「おい。。子供達よ・・」
優太「だ、誰?!」
真由「キャーッ!」
ドリットル「こらこら、怪しいものではない。僕は子供達の願いをかなえてあげる魔法使いなんだよ」
優太「魔法使い?」
ドリットル「うん。君は野球選手、そこのお娘ちゃんはピアニストになりたいんだろう?」
二人「なんで知っているの?!」
ドリットル「魔法使いだからさ!
      だが君達の夢は他の皆に否定されてしまったんだろう?」
二人「うん・・・」
ドリットル「だったら僕が君達の夢を叶えてあげようじゃないか」
二人「本当に?!」
ドリットル「簡単さ。さぁ、僕の家までおいで」
そういわれ、嬉しそうについてゆく二人・・・
その途中も6名を一緒についてこさせる。

そしてドリットルらが着いたのは大きな屋敷。
その中でジュースをだし、くつろがせる。
ドリットル「ちょっと待っててね」
そういい、別の部屋へ。
そこにはゴウ・マグマとメガンダーの姿が。
ゴウ・マグマ「でかしたぞ、ドリットル!
        そして、これからこの子供等をサターンズ生物に変えてやるのだ!」
メガンダー「そうすれば・・・099も・・・手が出ない・・」
ゴウ・マグマ「ふふ、じゃあ、あいつらをこの部屋に連れてくるのだ」
言われたとうり、ドリットルは子供達に「さぁ、夢をかなえてあげるからこっちへおいで」
と呼びかけた。

だが急に怪しさにきづいた優太と真由はお互いうなづきあい、こっそり脱出!
気づかなかったドリットルはそのまま6人の子供を隣の部屋の奥へ寄せ、上から降ろされた
鉄格子で閉じ込めた!
子供達「わー!!!」
と驚き、「出して!!」と助けを求める。
ゴウ・マグマ「ふふ、知るものか!貴様らをサターンズ生物にして、見せつけ、
        そこに099を呼んで倒す作戦なのだ。それまで命乞いでもしてるんだな。ハハ」
この叫び声は入り口付近で聞き、ただ事ではないと二人はダッシュした。

CM

そして逃げ出した子供二人は町へ出て助けを求めに。
そこへ丁度、隆一郎がバイクで通りかかる。
隆一郎「あっ!さっきの!一体どうしたんだい?」
優太「助けてください!!」
真由「変な人に、私達以外の子達が捕まってしまって!」
隆一郎「なんだって?!(まさかサターンズか?)場所はどこだい?」
優太「そこの奥の森の中の館です!」

急いでそこへ向かう隆一郎。
広く迷いやすい森だが、ようやく館を発見。
だが正面ドアからの進入は怪しまれてしまう。
そのため、近くにあった木を昇りそこから屋根に飛び移り、煙突から進入。
下はどこかの部屋と繋がっていた。

そこから慎重に進むと、なにやら声が聞こえてきた。
隣の部屋から?
そう思い、壁に耳を当てて聞いてみると、
ゴウ・マグマ「ふふ、子供と言うものは単純だ。夢が叶うと知っただけでうかれてしまう。
        だが我々はあいつらを生物にし、世界征服という夢を叶えるために言っただけだというのに・」
ドリットル「さすがです、メガンダー様。」
メガンダー「なんの・・これしき・・・」
ゴウ・マグマ「ふふ、これでサターンズの夢が叶う日が近づいてきたぞ!」

これを聞いた隆一郎は(くっ!サターンズめ、なんていうやつ。そうはさせない!)
そういい、壁を打ち破り隣の部屋へ突入!
コロッと体を回転させ、無事着地。
驚くサターンズ一同。
隆一郎「子供達をそんな目にあわせるとは、おまえら卑怯だぞ!
      俺は絶対にそんなことさせない!」
ゴウ・マグマ「貴様、No.099.またも邪魔しやがって!まあいい、コレを見ろ!」
そういうと、正面の壁が自動ドアのように横へスライドする。
そこにはロウヤにとらえられた6人の子供が!!

隆一郎「みんな!!」
子供達「助けて!」「お兄さんー!」「出して!!」
隆一郎「わかった!今すぐ助けてやる!」
と足を一歩踏みだした直後に、ゴウ・マグマの4つの目からのフォーリアルレーザーを受けそうになる。
間一髪で避けたが、近づけない。
ゴウ・マグマ「いいか?今お前が下手に手を出したら子供等の命はない!
        子供達を助けてほしければ、お前が死ぬか、お前がサターンズに戻るかだ」
メガンダー「さあ・・・どうする・・・No.099?」
ドリットル「ふふふ。」
どうしようもない状況に隆一郎は困る・・・

その頃、外では優太と真由が心配そうに森を眺める。
そこへたまたま通りかかった雅人と麻紀。
隆一郎のバイクが置いてあるのと、子供が二人して森を眺めているのに不振を抱き、何事かを聞く。
雅人「悪い奴に子供達が捕まって、それを追ったお兄さんも帰ってこないんだ!」
真由「助けてあげて!」
雅人「まさか・・・」
麻紀「隆一郎さん!!」
そう思い、館へ向かう。そして窓から中を覗くと、捕まえられた子供と、
立ち尽くす隆一郎と正面にいるゴウ・マグマの姿が目に入る。
状況をなんとなく把握した雅人らは一大決心し、下に落ちていた大きな岩を窓に向かって投げつける!
バリーン!と窓は思い切り割れ、岩がゴウ・マグマに命中。
いまだ!とばかりに、隆一郎は子供等のもとへ飛び込み、その岩の破片で鍵を破壊!
子供等を逃がすことに成功する。
窓越しに「ありがとう!この子達を頼む!」といい、雅人と麻紀はうなづいて子供等を救出。
ゴウ・マグマ「貴様ー!」と怒り、メガンダーと共に姿を消す。
直後にドリットルが巨大化!!
館がボロボロに崩れ落ちる。だが隆一郎はその直前に変身しており、イースリングとして、ドリットルに立ち向かう!
雅人「奥菜さん!!」

ドリットルは口から青く太い光線を発する。
eは側転で避けるが、避けきった直後に放たれた光線をモロに食らってしまう。
さらに走ってきたドリットルに膝蹴りされ、回転して倒れたところを踏みつけられる。
苦しみ、反撃できずにいるe。しかもドリットルはeの足を掴み折ろうとしている。
雅人「みんな、巨人はウルトラマンイースリングていうんだ!」
麻紀「私達の味方よ!一緒に応援しましょう!」
それを聞いた子供達が一斉に叫んだ。
「頑張れー、ウルトラマン!!」

声援を受けたeは、力を振り絞り、ドリットルをけり倒して立ち上がった!
そして首筋へ2段蹴り!
さらに背を向けて首を掴み、前へヒックリ倒す!
ドリットルがそのまま仰向けで倒れた直後に、顔を膝で踏みつける!
痛みに苦しみながら立ち上がるドリットルにトドメのエモーション光線を放ち、撃破。
eはそのまま空へと飛行。
子供達らのいない場所で隆一郎となり着地した。
イースリングの勝利に喜ぶ子供達と雅人と麻紀。
そんな光景を後ろから見て、一緒に笑みをこぼす隆一郎であった。

翌日、子供達それぞれは野球やピアノに一生懸命に打ち込んだ。
夢は自分の実力で掴むもの。
魔法や特殊能力で叶えるものではないのだ。
そう。自分も実力で夢を叶える!平和と言う名の夢を。
心にそう誓い、今日もバイクに乗ってサターンズらの行動を監視する隆一郎であった。

つづく

次回予告
第7話「逮捕される隆一郎」魔鬼ダクス登場

サターンズがあることに気づき、隆一郎を逮捕へ追い込んだ?!
その時、サターンズ生物の怪獣が街を襲った!
次回をお楽しみに。
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第7話「逮捕される隆一郎」魔鬼ダクス

一本の雷が激しく、サターンズ城を貫く。
普段は宇宙の彼方にいるヘル・デスが激怒しているのだ。
城内から天井を見上げ、片膝をついて敬礼するゴウ・マグマ達。
ヘル・デス「こんな事で許されるとでも思っておるのか!!」
ゴウ・マグマ「ヘル・デス様、まことに申し訳ございません。」
ギライバー「どうかお許しを。」
バド・リュー「次こそは必ず!」
メガンダー「No.099を・・倒します」
ヘル・デス「ふん!当たり前だ!何かあいつを窮地へ追い込むのだ!」
ゴウ・マグマ「は、はぁぁ!かしこまりました。」
ギライバー「しかし、いつものような作戦では破られてしまうかもしれない」
ゴウ・マグマ「うーむ・・・。!!そうだ!」
メガンダー「何か・・ひらめいた・・・?」
ゴウ・マグマ「ああ!完全な作戦をな。ふふ」

バイクで走行中の隆一郎。
すると、前のほうで警察官が一人の男に注意しているが、暴力をふられてしまう。
すぐに飛び出して、加害者を抑える隆一郎。
男「なんだ?てめえは!」
隆一郎「ただの通りすがりだ。だが、暴力を振るうなんてよくないぞ!」
男「けっ!うるせー!」
そういって隆一郎を突き倒し、男は自分のバイクで逃走。
警察官「ま、待てー!・・・・くそぉ。また逃がしちまった・・・」
隆一郎「大丈夫ですか?一体なにが?」
警察官「ん?あぁ、ありがとう。実はな、あいつ無免許運転だったんだ。
     それを注意してたんだが・・・逃げられりゃって。
     これで10人目だ。まぁ俺の気が弱いせいでもあるけどね。」
隆一郎(免許・・?)「そうでしたか。次からは気をつけて、頑張ってくださいね!」
警察官「おうよ。なんだか勇気がわいてきたぜ!ありがとな!」
そういってパトカーを走らせた。

そんな警察官が、人気の居ない街を走行中にいきなり目の前に人らしき姿!
気づいた直後に焦ってブレーキを入れる。
恐怖に震えながら、降りて無事かを確認する。
警察官「大丈夫ですか?!」
?「ぅ・・・あぁ、、大丈夫だが腕が痛い。。」
警察管「!い、いそいで救急車を!」
?「いや、救急車はやめてくれ。
  これしき平気だ」
警察官「で、でも!」
?「だがこれで、あんたが俺をひいたって通知されれば
  あんたはクビになるんだぜ?」
警察官「う!!・・・・」
?「そこでお願いがあるんだ。」
警察官「お願い?」
?「ああ。あんたの手柄になる。
  とある無免許運転と暴行を加えた罪なる男がいるんだ。そいつを捕まえて欲しい。」
警察官「無免許?!・・・・・だけど今まで無免許運転を捕まえたことが1度もないんだが」
?「大丈夫!そいつはすぐ捕まる。
  場所はここだ」
そういって地図を渡す男。
警察官は礼と謝罪をしてすぐさま向かった。
そしてこの男の正体は、バド・リューの人間体!!
バド「ひっひっ、これでNo.099も御用だぜ!」
実は渡した地図の先に住む男はまぎれもなく隆一郎であった。
4本ある腕のうちの2本は大きなジャンバーで隠し、
わざとひかれてこういう展開に持ち込んだのだ。

何も知らずに家へ戻る隆一郎。
雅人「奥菜さん!おかえり!」
麻紀「おかえりなさい!」
隆一郎「ただいま!」
雅人「ねぇ、奥菜さん。今度、また三人でドライブいきましょうよ!」
麻紀「そうね!映画を見に行ったりしましょう。」
隆一郎「あぁ!明日にでも!」
そのとき、先ほどの警察官が入ってきた。
雅人「わぁっ!!」
麻紀「警察?!」
警察官「いたぞ!君だな!・・・って君はさっきの!!」
隆一郎「あなたは!・・・一体何が?!」
警察官「とぼけるんじゃない!さっきは偽善者ぶっていたが、
     まさか君も無免許運転をし、暴力までふっていたとは!
     君を逮捕する!」
そういわれ、隆一郎は手錠をかけられてしまった!

雅人「奥菜さん!!」
麻紀「隆一郎さんが何をしたっていうの?!」

CM

取調室。
警察官「君、まず名前や住所などを詳しく聞こうではないか。」
隆一郎「待ってくれ!俺が何を?」
警察官「まだ否認するのか?
     君は免許を持っていないだろ?」
隆一郎「免許・・・そうだ、免許とはいったい?!」
警察官「なにぃ?免許すら知らないのか君は?!」

また、この事情を聞きつけた雅人と麻紀は事情を説明しようとしたが、困った。
サターンズ生物だから持っていないとも言えない。
しかも信じてくれないであろう。
雅人「俺が免許証のことを忘れてたばかりに・・・・」

隆一郎「免許はたしかに無い。だが暴力はふっていない!」
警察官「被害者の証言だ。君はふったに違いない!」
隆一郎「しかし・・・」
警察官「それに君は身分証や保険証なども持っていないのかね?
     いったい、どうやって暮らしてきたんだね?!」
隆一郎「うっ・・・・」
そしてその警察は、「ちょっとトイレに行くから待っていてくれ」と、他の警察官に
後をまかして、この場を離れた。
そしてそのトイレで用を足した後、なにやら窓の外から声が聞こえてきたため、
隙間から覗いてみると、それはサターンズであった!!
警察官(化け物!!)と一瞬驚くが、何事かと話を聞いてみる。

ゴウ・マグマ「ハハハハ、ついにやったぞ。
        これでこいつは刑務所の中。 」
ギライバー「バド、たまには役にたつこともあるわね」
バド・リュー「いえいえ。」
ゴウ・マグマ「これでコイツが捕まった後にNo.014を暴れさせ、
        刑務所を踏み潰してしまえばいいのだ!」
バド・リュー「そうですねぇ。ふふ、あいつは我々が生み出したサターンズ生物。
        だから免許を持ってないのも当たり前だ持ってないのも当たり前だ。」
ゴウ・マグマ「我々に反旗を翻した罰だ!」
ただ事じゃないと気づき、警察官は急いでそこから出ようとするが、過ってバケツをけり倒してしまう。
その音に気づいたサターンズは窓を突き破り、警察官を取り囲んだ。
警察官「わぁーー助けてくれーーーー!!」

その叫び声に、取調室にいた他の警察官は「な、なんだ?!」と言って飛び出す。
隆一郎と雅人、麻紀も後を追う。
すると、礼の警察官がゴウ・マグマに空中で捕らえられており、外へと連れら去れてしまう。
ゴウ・マグマ「く!この会話を聞かれたからには、死んでもらう!」
警察官「やめてくれー!」
それを追おうと外へ飛び出してバイクへ乗ろうとする隆一郎だが、無免許・・・・
代わりに他の警察官がバイクで追った。

隆一郎「一体どうすれば・・・・」
雅人「とにかく走ってでも追いましょう!」
麻紀「えぇ!」
隆一郎「うん!」
そしてどこまでも追いかけたが、サターンズらの姿は目に見えてこない。

もう手段は選ばないと、元の場所へ引き返し、隆一郎はバイクに乗った。
麻紀「隆一郎さん!!」
雅人「行くんですか・・・?」
隆一郎「これしかない!」
そういい、バイクを全速力で走らせた。

一方、追いかけていた警察官までもバド・リューに捕まってしまう。
二人の警察官が空中で体を捕らえられ走行している。
そこへようやく隆一郎が追いついてきた!
そこは砂や岩だらけの空き地。

警察官「助けてくれえ!!」
ゴウ・マグマ「く!No.099!」
そして隆一郎へ光線を連発するマグマ、バド、ギライバー。
地面が数箇所爆発するが、全てを避け続ける。
このままではまずいと、モニターで見ていたメガンダーがNo.014を解放。
名をダクスと名づけ、そこへと向かわせた。

そのとうり、ダクスはその空き地へ巨大な姿で登場した。
ゴウ・マグマらは直後に警察官二人を空から落として姿を消した。
隆一郎「危ない!!」
そのまま隆一郎はバイクから飛び降り、変身!

イースリングとなり、高速飛行。
無事に警察官を保護して、避難させた。
警察官「あ・・あんたは・・・」
うなづくイースリング。
そして振り向き、ダクスへタックルで飛び掛る!
さらに蹴って殴りの猛攻撃。
だが、ダクスの体中につけられた謎の粘液がeを襲う!
両腕を締め付けられ、防御ができなくなったところで、首筋を噛みつけられる。
一生懸命に振り倒し、なんとか引き離しても顔にまで粘液をつけられてしまい、
ダクスの体当たりを食らう。
このままでは危ない!と、警察官は意を決してピストルをダクスに発砲!
ダクスの体に命中し、ダメージを与えることに成功。
さらには奇跡なのか、大雨が降った!
そのおかげで体中の粘液が溶け落ち、eは復活!
大ジャンプし、ダクスの顔面へ強烈な蹴りを見舞う!
そのあとも尻尾を掴んで10回転!
直後に上へ投げ飛ばし、落ちてくるところでエモーション光線!
ダクスは爆発し、破片が辺りへ散らばった。
勝利したeは隆一郎の姿へその場で戻り、警察官におじぎした。

数分後、取調室にて事情をしった警察官は無罪と自己判決し、
「あのときは本当にありがとうございました!」
「あなたが正義の巨人だとも知らずに・・・」
隆一郎「こちらこそ、免許すら知らずにバイクに乗って本当にすみません・・・」
警察官「ううん。いいんだよ。だが、これからは免許を取るまで乗車禁止だよ。
     身分証に関しては、僕達が頼んで発行してあげるよ。」
隆一郎「しかし、僕は!!」
警察官「君の事情は知っている。
     だが君は必死に助けてくれた。だからこれから、人として頑張ればいいのさ!」
隆一郎「・・・は、はい!ありがとうございます!」
雅人「これで奥菜さんも、一般人として正式な生活ができますね!」
麻紀「やったわ!」
隆一郎「うん。ありがとう、みんな!」

人間界に普通の人間として生きれるようになった隆一郎。
だがサターンズは、まだ隆一郎の事を追い続けるであろう。
そして地球全体をしつこく狙ってくるであろう。
その時は、頼んだぞ!我等のヒーロー、ウルトラマンイースリングよ!

つづく

次回予告
第8話「ペンダントが輝く時」岩人ブローン登場
様々な宝石が生物の力となる。
人々に危機!そのとき、麻紀からもらったペンダントが輝いた!
次回をお楽しみに。
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第8話「ペンダントが輝く時」岩人ブローン

若者が集う街。
そこでは、様々な若者が指輪やネックレス、キラキラ光るブランド物を求めてにぎわっていた。

ギライバー「ふん、あんな石を削っただけの、ガラクタに大金をかけるなんて馬鹿な人間どもめ」
ゴウ・マグマ「まあまあいいじゃないか。
        これらを次の作戦に使えばいいのさ!」
ギライバー「ほぉ、なるほどね〜」
ゴウ・マグマ「さあ、No.15からNo.18の4体の岩石生物を各地へ送り込むのだー!」
メガンダー「了解・・・」

隆一郎ら三人も仲良くデパートで買い物をしていた。
麻紀「あぁー!ねえねえ雅人ー!」
雅人「ん?なんだい?」
麻紀「このペンダント、すっごく綺麗じゃない?!」
雅人「う、うん・・・。でも、もしかして・・・・?」
麻紀「ふふふ。当たり前でしょ」
雅人「ちょっと待ってくれよ!俺だって今月ピンチなんだ・・」
だが、麻紀にするどい目でにらめつけられ、いつのまにかレジでお金を払っていた雅人。
そんな光景を笑いながら見る隆一郎。
その隆一郎の首にも第2話で説明されたとうり、麻紀からもらったペンダントがかけられている。

とある街。
そこでもたくさんのペンダントやダイヤが勝手に散らばり始めた!!
店員は驚いて後を追うが、宝石らはどんどん同じ方向へ飛び始めた。
一般人が身につけているものまで飛び始め街は大混乱。
その宝石は各地の岩場で隠れすんでいるブローンの元へ到着した。

そこにいたギライバーは大笑い。
ギライバー「ハハハ、本当に人間どもは馬鹿なやつだわ。
        たかが石がなくなったくらいでわめいちゃって。
       まあ、いまのうちにたっぷり泣いとくがいい。
       これから作戦が開始するからね。ふふ」

そして空中に、考えられないほど超巨大な宝石が現れた!
その宝石の真ん中のダイヤになにやら映像が映し出された。
ゴウ・マグマである!
ゴウ・マグマ「人間達よ!
        君達が探しているのは、たくさんの宝石であろう?
        それなら我々が協力してやる!
        それよりも君達自身を宝石の塊のようにしてあげよう!」
そういい、手に持った誰も見たことが無いような輝かしいダイヤを突きつけた。
輝かしいダイヤと、そんな発言に誘われるかのように、人間達は巨大宝石が示す方へ歩いていった。

丁度どこへ店から出てきた隆一郎らが。
隆一郎「なんだろう、この集団移動は?」
雅人「きっと、ヴィジュアル系バンドとかじゃない?・・トホホ・・・」
麻紀「なにそんなに落ち込んでるのよ!これ、ありがとね!」

何も知らずに家へと帰ろうとする三人。
実はサターンズの今回の作戦は、ダイヤなどで人間を誘惑して連れ去り、
人間自身も石の塊に改造して、ブローンと合体させようというのだ。
今3各地の人間達、計100名ほどがそれぞれの集合場所へ行こうとしている。
果たして、みんな石にされてしまうのか?!

CM

ついに集まり、
「そのダイヤをくれー!」
「私の体にたくさんのダイヤをまとってー!」
などと誘惑にのり、叫ぶ人間達。

ゴウ・マグマ「落ち着くのだ!すぐにお前達を輝かしい石の塊にしてやる。
        だが人が足りない。もう少し集めてからだ」
そして次々に各地のダイヤやペンダントを魔力で盗み取ってゆく。
一般の人の家にある引き出しも勝手に開き、中の宝石が宙を待ってひきつられてゆく。
ビルの天井にあるビールの煙のような金色のものまで・・・

その度に巨大な宝石から誘惑していく。
一方、隆一郎と雅人は二人でキャッチボールをしに。
麻紀は一人で料理をしていた。
その途中、いきなりクビにぶらさがるペンダントが浮き始め、ひとりでに動き始める。
何事かと驚く麻紀はどんどん動いてゆくペンダントを掴もうと四方八方動き回るが、
結局とらえられず、見逃してしまう。
慌てて外に出ると、例の巨大宝石!
麻紀までもが誘惑されてしまった・・・

ゴウ・マグマ「よぉし、人数は十分だ。」
そういい、ギライバーが上からたくさんの光物をばら撒く。
人間達は飢えた魚のようにそれをかき集めて争い始める。
しかし、それはただの石ころ。
誘惑されたあまり、光物に見えてるだけなのだ。
そして先ほどから奪っていった宝石などは、ブローンの餌として提供していた。
ギライバー「さぁ、これからブローンが目覚めるわよ。
       そしてブローンの目から放たれる光線により人間どもは石化。
       そのままブローンのパワーの源になるのよ!ハハハハッ!」
しかし、ブローンは何故か目覚めようとしない。
どうしたのかと、ゴウ・マグマがテレパシーで聞いてみると、
ここにある宝石などでは納得いかないというのだ。
ゴウ・マグマ「なにぃ?こんなにたくさんあって、価値あるものばかりだぞ!」
ブローン「感情がこもったものが、5つ程度しかない。あと1つ、ほしい!」
ゴウ・マグマ「あと1つ。。。」
ギライバー「どいつのだ?」
ブローン「・・・・No.099の姿が頭に浮かんだ!!」
ゴウ・マグマ「なんだと?!」
ギライバー「あいつの持つ物がなくてはいけないのか?」
ゴウ・マグマ「しかし、あいつを呼んでは作戦が台無しだ!」
ギライバー「いや、あいつもみちづれにすればいいのよ!
       それしか作戦はないわ・・・」
ゴウ・マグマ「くっ。あぁ、わかった。」

そして隆一郎の首にかけられたアクセサリーも魔力で勝手に盗み取る。
キャッチボール中に急に浮いたアクセサリーに驚く隆一郎と雅人。
そのまま高速で移動し始めた!
と、ここでまたもや例の巨大宝石が現れた。
ゴウ・マグマ「No.099!麻紀や人間共の命を助けたければ、
        今すぐそのアクセサリーの後を追うのだ!」
隆一郎「サターンズ!!」
雅人「麻紀達が危ない!行きましょう!」
隆一郎「あぁ!」

二人は走った。
身勝手に動く犬に繋がれた首輪を必死に掴んで追うかのように。
ようやく到着し、みんなの無事を確認する。
ゴウ・マグマ「ようやく着いたな、No.099!」
隆一郎「みんなを離せ!」
ゴウ・マグマ「ふふ、それはどうかな?」
隆一郎「なに?!」
そのとき、隆一郎のアクセサリーが、他の宝石らと共にブローンに合体。
さらに他の地区にいた2体のブローンもここのブローンと合体し、
超巨大宝石の生物が誕生した!
ゴウ・マグマ「お前がこいつを倒せば助かるであろう!
        だがお前が負けた場合、こいつらは石ころとなり、我々のパワーとなるのだ」
隆一郎「そうはさせるか!」
雅人「奥菜さん・・・気をつけて。」
隆一郎「・・・うん!」

ベルトからフラッシュラッシュを取り出し、変身!
巨大なトゲを頭に抱えた、黒と銀の巨人がここに登場。
ゴウ・マグマ「あとはまかせたぞ!」
と、ギライバーとゴウマグマは姿を消した。

ブローンは体中にピカピカと太陽の光が反射して強烈な光を出す宝石が散りばめられている。
イースリングが近づいた瞬間に、それらが一斉に光らせ、目を攻撃する。
目を抑えて苦しみに耐えるイースリングだが、うつむいているところで腹にパンチを受ける。
あまりの強さにふっとび、岩山にぶつかってしまう。
ここでは危険だと、雅人は必死にみんなを避難させようとするが、まだ誘惑から抜け出せずにいる。

その頃イースリングは、蹴りやパンチで攻撃するもダメージを与えられずにいた。
すぐさまエモーション光線を放つも、ダメージがない!!
直後に、ブローンの体中から放たれた、ダイヤモンド光線を体中に受け、全身が虹色に光りだした!!
徐々に全身からパワーを吸い取られているのだ。
なんとかそこから抜け出すも、パワーはほぼ無い。
うつむきの状態で、はい上がろうとするが立てることすら厳しいのだ。

そのとき雅人は気づいた。
これらはみんなの誘惑が宝石らにパワーを与えているんだと。
みんなが目を覚ませば、宝石らは怪獣の力にならない。
とにかくみんなに問いかけた。
雅人「麻紀!みんな!見てくれ、イースリングがあんなに苦しんでいるんだ!
    それを見てもまだ、宝石に夢中なのか?
    そんなの許さない!目を覚ましてくれ!
    みんなが一緒に平和を願うことこそが、本当の光なんだ!」
徐々にその言葉を受けた人々は誘惑から解放されてゆく・・・

そのたびごとに、ブローンからダイヤが外れてゆく!
最後に残ったのは麻紀!
雅人「麻紀。目をさますんだ!奥菜さんがピンチなんだ!
    なぁ麻紀、目を覚ましてくれ!!」
そう強く肩を握ってゆすぶった時であった・・・
ブローンにはめられた隆一郎と麻紀の残り2つのアクセサリーが勝手に動き出し、
イースリングを包んだのだ!

麻紀「・・・っう・・私はいったい・・・?」
雅人「麻紀ー!!目を覚ましたんだね!麻紀はサターンズに捕まりそうだったんだ!」
麻紀「なんですって?!・・・あ、イースリングが!」

そのイースリングを包んだアクセサリー2つは合体し、イースリングの頭の角に入っていた・・・
角は次第に光りだし、先端が今よりさらに強烈なトゲと化した!
イースリングはパワーを受けたのか、軽く立ち上がり、ブローンを睨みつける。
そして片脚を曲げ、ランナーのスタートダッシュのような体制に入った。

雅人「イースリング・・・・」
麻紀「新しい・・・技・・・?」

そのとうりであった。
イースリングはそのまま足で地面を蹴り上げ、体をピンと真っ直ぐに伸ばし、
頭のトゲを突き上げてブローンに向かって突撃した!
あまりの速さと、光の強さにブローンは逃げられず、
イースリングはブローンのど真ん中を一気に突き抜けた!
新必殺技の”シャイニング・ニードル・スラッシュ”である。

技を終え、着地するイースリング。
それと同時にブローンの体中が粉々に爆発した。
元の姿へ戻る隆一郎。

みんな「やったぁぁぁ!」

隆一郎はみんなのもとへ駆け寄り、手を振る。
麻紀にもアクセサリーを返す。
雅人「奥菜さん、体は?」
隆一郎「心配しなくて大丈夫!このとうり元気さ!」
麻紀「良かったわ!」

そして空から見ていたゴウ・マグマは、
ゴウ・マグマ「くそぉ、覚えていろ!必ずお前を倒してやる!」
と怒りをぶつけた。

数分後、隆一郎ら三人は一緒に笑顔で草原を歩いていた。

今回も見事にみんなを救った隆一郎。
新しく、強烈な技も習得したが、次はどれほどの生物が現れるのであろうか。
その時も、決して諦めず頑張れ!イースリング!

そして隆一郎のアクセサリーが一瞬、綺麗に光った。

次回予告
第9話「怪奇!お化け軍団!」怪化軍団登場
新しいお化け屋敷へようこそ。
ここは怖さに耐えられなければ、二度と出ることができないかも??
そんな屋敷へ隆一郎が足を踏み入れた。
次回をお楽しみに。
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第9話「怪奇!お化け軍団!」怪化軍団(アブ、ヒラ、ヒメ、クウ)

人間は、怖いものが苦手だ。
なるべくそれを避けて通るだろう。
だが、その怖いものを逆にスリル感覚に楽しむものがある。
”お化け屋敷”
である。
暗い通路を、自らの足で動かし進んで行き、様々な仕掛けに驚きながらも
出口を目指すというもの。

ゴウ・マグマ「ふん!我々を避難し怖がっているくせに、
        怖いものを自ら好むとは馬鹿馬鹿しい。」
ギライバー「どんな神経をしているのかね。人間というものは」
メガンダー「く・・く・・くだらない。」
バド・リュー「ひひひ、なら、それを逆手に使えばいいんでは?」
ギライバー「ほぉ、怖さを?」
バド・リュー「お化け屋敷さ!」
ゴウ・マグマ「おまえごときが、いい作戦をお持ちか?」
バド・リュー「えぇ。ヘル・デス様!お化けの生物を開放してくだせえ。」
ヘル・デス「お化け型の生物は、No.31からNo.34の4体いる。
       No.19〜No.30を飛ばすことになるが、まあそれぐらいはいいであろう。
       本当に良い作戦なんだろうな?」
バド・リュー「は!今度こそ。」
ゴウ・マグマ「ふん。期待してやろう。」
バド・リュー「・・・成功したら二度と見下さないでくれよ」
ゴウ・マグマ「ん?見下したことなんてあったかな?ハハハ」
バド以外大笑い。
バド・リュー「くっ!!」(見ていろ、今度こそは・・・)

数日後、とある遊園地の地味なスペースに新しいお化け屋敷が新設された。
外見からしてあまりにも不気味であり、かなりの行列である。
キャッチフレーズは”怖さに耐えられなければ、帰れないかも?!”
「楽しみだねぇ!」
「ついに!!」
「早く入りたいなー!」
そして30分後、ついのオープン!
カップルらが順番に入ってゆく。
そこには雅人と麻紀の姿もあった。
隆一郎は留守番中のようだ。
中はほぼ真っ暗。
照らすものといえば、適当に飾られているちょちんから放たれる火のみ。
まず第一関門は、いきなり横からヒラヒラと薄い紙の化物が現れること。
誰もが「ワー!」「キャーッ!」と叫んで走り行く。
雅人と麻紀も例外ではない。

第二関門は、横に置いてある傘が勝手に開いて飛び出してくるもの。
あまりのリアルさに気絶しかけるものも・・・
第三は一目の化物。最後は口だけの化物。
これほどまでに怖いのはない!
とみんな出口を目指すが、見つからない。
30分後には、入り口から入った30名がその事態に気づき、
もどってみると入り口が見つからない・・・

全員が心配な表情を見せる。
人が来る気配すらない。
もしや迷子?と騒然としている。

そんな光景を見て、バド・リューは笑う。
バド「ひひひ、まさかお前等は屋敷の地下深くへ閉じ込められたとも知らずに」
やはりこの屋敷こそがサターンズがしかけたもの!
怖がった瞬間を使い、地下へ穴をあけて、閉じ込めるというもの。
怖がった瞬間は精神がほかの事に集中しないようだ。
しかし、お化け屋敷で怖がらないものなどいない。
そこを狙い閉じ込めたのだ。
その閉じ込めた人間らは、再び自らのパワー資源にしようと考えているのだ。
雅人と麻紀ももちろん同じ被害者だ。
「助けてー!」と叫ぶが返事がない。
携帯で連絡しても電波が防がれている。

一体みんなをどうなってしまうのか。

CM

その頃、隆一郎は夕方になっても帰って来ない二人を心配して遊園地へ向かう。
実は朝の9時に出かけており、帰りは4時といっていた。
だが、今は6時30分・・・。
連絡も無い。
いくらなんでも心配しすぎか?とも思ってはみたが、何かあったらたいへんだ。
閉館8時までに間に合うように、タクシーで腕時計を気にする。
やっと到着したときは7時30分。
即効で入るのだが、7時30分以降からの入場は許されないとの事。
隆一郎「しかし!僕の友達が、ここにきて以降行方不明なんだ!」
管理員「そんなことありませんって。入場者・退場者はちゃんとカウントしており、
     いまのところ退場者はしっかりとした数なんです。」
隆一郎「だけど!」
管理員「とにかく入場を拒否します。既に中にいる人のみ、8時まで許されるのです。」
しぶとい管理員。

怪しく感じた隆一郎は、管理員をじっくり眺める。
すると目が1つ?!!
そんな感じがした。
バサッ!と帽子をはぶくと、なんと一目の妖怪らしき正体が!!
隆一郎「お前はサターンズ!」
その化物はすぐさま、遊園地の奥へ奥へと逃げてゆく。
隆一郎は鉄柵を昇って通り越し、あとを追いかける。
隆一郎「待て!待つんだ!」

その化物は例のお化け屋敷の中へ入っていった・・・・
辺りは真っ暗。
よりいっそう不気味と化す屋敷に、隆一郎は足を踏み入れた!
辺りを警戒しながら慎重に歩く。
すると突然前から紙の化物が!
体に巻きついてきたのだ。
必死にほどこうと抵抗するが、なかなか外れない。
やっとのことで解放されたが、地面が急に開き、隆一郎は地下へ落下してしまう。
ドンと強く転び、足を怪我するが、前へ進もうと立ち上がったそのとき!
いきなり前の通路が鉄柵で封鎖されてしまった!
反対方向を見ると、巨大な穴が50メートル先で開いており、
そこから巨大な鉄球が転がってきた!!

このままでは一たまりもなく潰されてしまう。
だが逃げ場が無い。
40メートル、30メートル、15メートル・・・
徐々に近づく鉄球。
だが一か八かでフラッシュラッシュの先端を鉄球に向ける!
すると、先端のトゲの形をしたダイヤから光線が発射され、鉄球が粉々に!!
間一髪で助かった隆一郎は奥へと進み穴を潜り抜けると、
そこには被害者のみんなが火の玉のような丸いケースに閉じ込められていた!
だが何故だかみんなは来ちゃだめ!という素振りをしている。
雅人「奥菜さん!!」
麻紀「ダメ!来ちゃダメ!」
その声は届かず、隆一郎はそのケースへ近づいた・・・・その時!!
周りが炎上し、隆一郎を囲った!

そこへ、化物4体が現れた!!
隆一郎「貴様ら!罠か?!」
ヒヒヒヒと笑うだけの化物。
その化物4体はみんなを閉じ込めたケースを持って屋根を突き破りどこかへと向かってしまった!
このままではいけないと、隆一郎はフラッシュラッシュで変身した。

そして空を飛び、屋敷を出て化物をおいかける。
化物もスピードを出すが、イースリングの空中からのガッツ・レーザーを受けて、
そのまま地面へ落下。
巨大化した。体長は4体とも20メートルほど。
だがイースリングの周りをウロウロ飛び回り、翻弄する。
紙の形をした、ヒラは巻きつく!
傘の形をした、アブは先端でつついてくる!
一目の化物、ヒメはレーザー光線で攻撃!
口だけの化物、クウはイースリングの頭を食べようとする。
そこで地面を転がり、全化物から一時逃れる。

一方みんなの閉じ込められたケースは、空に突如現れたワープ空間へ吸い込まれようとしている!
それに気づいて、急いで大ジャンプ!
ケースを手に掴み、安全な場所へ置く。

するとまたも化物が四方八方をグルグル周り、イースリングを戸惑わせる。
だが、これ以上やられてたまるかと、イースリングはXソードを使用!
強烈な腕剣で4体も順番に斬りつけた。

真っ二つになり、ボトッと地面に落ちる抜け殻。
そこへエモーション光線を放ち焼き尽くした。
お化け屋敷も同時に焼き尽くし、その瞬間ケースは解放。
みんなは無事に救出された。
そのままイースリングは空へ飛び立った。

翌日。
この事件もひと段落つき、みんなが再び遊園地にはまる。
隆一郎も雅人、麻紀とともに。
こんな光景が永遠に続けばと、彼は願い続けるであろう。

すると、とある黒ヒゲ黒眼鏡をかけた男が映された。
男(あれは一体・・・)
と何かに悩んでいる模様。

またサターンズは、
ゴウ・マグマ「このマヌケ野郎!また失敗しやがって」
殴られ倒れるバド。
バド・リュー「ぅ・・・、申し訳ありません」
ヘル・デス「えーい!もうここは、あの裏切り博士が製作に協力した生物、No.19以降からを送り出すぞ!
       今度こそイースリングを倒すのだ!」

この男は何者?
裏切り博士とは?

隆一郎に新たな危機が襲う!
果たして?!

次回予告
第10話「名を捨てた男」虫獣キリス、強獣ビルデルス
謎の博士と出会った隆一郎。
彼はサターンズと関連があったようだ!
そして隆一郎は「俺はNo.099じゃない!」と、キリスとビルデルスとの戦いに挑む。
次回をお楽しみに。
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第10話「名を捨てた男」虫獣キリス、強獣ビルデルス

ウルトラマンイースリングの存在もいよいよ民衆に知れ渡り、
サターンズの存在にもいっそう恐怖感も持ち始めた。
そんなある日のことだった。

何者かが森を走っている。
白いスーツを着ている、男性らしき人物。
そのまま森の奥にある研究室へ入っていった。
かなりでかい研究所である・・・
?「そろそろに違いない・・・、奴が現れるのも・・・。
  ・・・それよりも一体アレはどうしたんだ?」
と、独り言を繰り返している。

その頃、隆一郎は免許獲得の訓練中。
とはいってもバイクは完璧に乗りこなせているため、試験を乗り越すだけであった。
ブゥゥン!とバイクを止めて左足で地面をつき、降りてヘルメットを外し、
見学しに来た雅人と麻紀の元へ笑顔で走り行く。
隆一郎「来てくれたんだね!」
雅人「もちろんですよ!それにしても、完璧な乗りこなしですね!」
麻紀「カッコいいわ!」
隆一郎「ありがとう。」
そのとき大地震が発生!!
騒然とする周りの人々。

場面はサターンズ城に変わり、
ゴウ・マグマ「ついに・・・」
ギライバー「あいつが協力し、イースリング対抗にふさわしい生物である、
       No,020復活のときね。」
メガンダー「やった。・・ついに・・・奴が!」
バド・リュー「ふふふ、これで勝利間違いなしだ」
ヘル・デス「いでよ!ビルデルス!」
するとNo.20のカプセルが解放し、中から不気味な悪魔の生物が!!
右手には剣が握られ、左手は巨大なハサミ。
頭には角が二本生えており、腹はピンク色に染められており、他の攻撃を防御するようになっている。
強獣ビルデルスここに生誕・・・。
ゴウ・マグマ「おぉ、これこそがビルデルスの姿」
ギライバー「たのもしい!」
ヘル・デス「さあ行くのだ!巨大な姿でNo.099を襲え!そしてNo.Xであるあの男もな!」

再び隆一郎らのいる場が映し出された。
雅人「大きな地震だなぁ」
麻紀「怖いわぁ」
するといきなり目に見える位置にある、少し遠くの山が少し崩れ始め、大爆発!
中から、ビルデルスが出現した!!
雅人「サターンズだ!!」
麻紀「キャーッ!」
隆一郎「またサターンズか!くそ、ゆるせん!」
そういい、山のほうへ走り行く。
走りながらフラッシュラッシュを手に取り、いざ変身!・・・・と、そのときであった。
冒頭で出てきた男が、レーザー銃をビルデルスに向けて攻撃しているのだ!
隆一郎(何をしているんだ?!この人は・・・)
立ち止まる隆一郎。
するとビルデルスが、ハサミから無重力念力を放ったために、その男が宙に浮いてしまう。
このままでは危ないと、隆一郎は変身!
無重力念力を中断され、地面へ落ちそうになり叫ぶ男をギリギリで救出。
男「うっ・・・俺はいったい・・・!!あ、あんた!」
何かに驚き、物陰から戦いを覗くその男。

ビルデルス「ついに、現れたなNo.099!貴様を殺してやる!」
イースリング「貴様、何者だ?!」
ビルデルス「私は、サターンズ最強の生物、ビルデルスだ!」
イースリング「ビルデルス?!」
直後にビルデルスはハサミから数十弾ものロケットを発射。
側転しながら避けるイースリングだが、最後の一弾は体に受けて爆発!
その場に倒れこんでしまう。
そこへ走ってきて剣を突き刺そうとするビルデルス。
顔を横に振って避け、足で蹴り上げて距離を置く。
ビルデルス「ほう〜、さすがなかなかやるではないか。でもこれはどうだ!」
と、先ほどの無重力念力を放たれ、イースリングは体の自由を奪われ固まってしまう。
そこへ突進して、ビルデルスは剣を突きつける!

危ない!!
するといきなり、ビルデルスのハサミに鉄球がはさまった!
あの男が投げたのだ。
これで無重力念力は防げた。
チャンスとばかりにイースリングはビルデルスの後ろへジャンプし、両手で体を持ち上げる。
そのまま空中へ投げつけた!
だがその直後にビルデルスの姿を消した。
一旦、退散したようだ・・・
一仕事を終え、人間体へ戻る。

隆一郎「・・あなたは一体?」
男「君も一体・・・」

CM

雅人と麻紀には帰ってもらい、公園のベンチで話す二人。
「私は、とある研究を20歳の頃から35年続けている、大村俊二というんだ。」
隆一郎「何かの博士で?」
大村「あぁ。日々、最新技術を追い続け、様々な乗り物や兵器を開発していた。」
隆一郎「それでサターンズに立ち向かっていたのは、自らの意思で?」
大村「実は私は・・・23年前のサターンズ襲来以降、やつらに協力してしまったんだ・・・」
隆一郎「なんですって?!」
大村「あぁ。自分でも後悔している。だが、やつらが差し出した強力な部品に囲まれ、
    5年もの間、やつらの生物製造を手伝ってしまった。
    私の技術が必要だといわれ・・・」
隆一郎「今までの敵はあなたが?」
大村「いや、私が手伝ったのはNo.19と、No.21からNo.29の10体だ。
    そして先ほど暴れていたのはNo.20.
    やつらが、総力を創り上げていて、かなりのものとは知っている。
    ・・・・私は途中で自己嫌悪になった。
    最終的に、No.Xにしてやるといわれたが、私はその名を捨てて脱走したんだ。
    なんていうことをしってしまったんだ・・・・」
隆一郎「そうだったんですね。
     しかし、あなたはサターンズから逃げて、正義をつくそうとした!
     もう何も悪くないはずです!」
大村「・・・。そうだ。君こそいったい?」
隆一郎「えぇそうでした。僕はサターンズによって創られた生物、No.099なんです」
大村「んあんと?!生物そのもの・・・」
隆一郎「はい。」
大村「では、何故サターンズと戦っていたんだ?」
隆一郎「僕は唯一、人間体を持っているということで、地球に最初に向かわされたんです。
     そこで作戦を実行して、人間達を滅ぼすはずだった。
     だけど・・・僕は地球を愛してしまった。
     征服が心から嫌になった。
     それでサターンズを裏切り、こうして地球の為に戦っているのです」
大村「まさか、そんな生物が現れるなんて・・・。
    君こそ、正義の味方だ!名は?」
隆一郎「奥菜隆一郎!又の名を、ウルトラマンイースリング。」
大村「ウルトラマン・・・イースリング。そうか。
    ではお互い、サターンズを裏切った者同士。」
隆一郎「はい!地球のために戦い続けましょう!」
そういって、固い握手を交わした。

サターンズ城。
ヘル・デス「何故、ひきさがったのだ!」
ビルデルス「申し訳ございません。邪魔者がおったために・・」
ゴウ・マグマ「ふふ、気にすることはない!
        お前の力があれば、イースリングなどすぐ倒せるはずだ。
        ゆっくり休んでおけ。まずは、あの男、大村が創ったNo.19を送るのだ!」
ビルデルス「ありがとうございます。」
そしてNo.19カプセルが開かれ、中から虫の生物登場。
キリスとして地球へ向かった。

大村博士の研究所に入る隆一郎。
辺り一面金属的で、入室禁止の部屋はパスワードと指紋以外では入室不可。
そんな近未来的な場所に感動する。
隆一郎「すごい!」
大村「たいしたことはないさ。だが、役立つものなどをどんどん開発している」
隆一郎「へぇ〜、本当にすごい!」
そして博士はとあるボタン8桁を押し、モニターにあるものを出現させた。
隆一郎「これは・・・?」
大村「私が発明している、機器の情報だ。
    多数の武器を装備し、空中を飛び、サターンズへ攻撃するんだ!」
隆一郎「そんなすごいものを・・・」
大村「だが、私の力だけでは、完成するかはわからんがね。ハハ」
隆一郎「博士ならできますって!
     そしてあいつらを倒しましょう!地球を守るために!」
大村「ありがとう!」

すると、カマキリのような虫が隆一郎の肩にとまる。
それをはらうと、地面へ落ち、直後に等身大のサターンズ生物キリスへ!
隆一郎「貴様!」
大村「危ない、どいているんだ!」
隆一郎が、そこから横へどくと、さきほどのレーザー銃をキリスへ放射!
ダメージを受けたキリスは猛スピードで森をかける。
それを車で追う二人。

だが目の前にビルデルスが!
急ブレークをかける博士。
車から急いで二人を降り、直後にビルデルスの剣で車は真っ二つに!!
隆一郎「貴様、何のつもりだ?!」
ビルデルス「私の可愛い仲間であるキリスに手を出されては困るからね。
        ん?・・・!!やはりお前はNo.Xになるはずだった大村!」
大村「ああそうだ。サターンズに協力し、裏切った大村だ」
ビルデルス「ハハハ、まさかここで再会するとはね。
       カプセルの中にいる頃、よーくあんたの活躍を見ていたよ。
       素晴らしいものだった。ぜひ、もう1度手をくまないかね?」
大村「遠慮する!
    あんたらみたいな奴に二度と協力するものか!」
ビルデルス「くっ!こいつめ!えーい、キリスよ。
       巨大化して踏み潰してしまえ!
       ま、No.099よ。せいぜい頑張るんだな。」
隆一郎「・・・・俺は・・・俺は、もうNo.099なんかじゃない!
     ようく覚えていろ!俺の名は、奥菜隆一郎!
     又の名を、ウルトラマンイースリングだ!」
そういって、フラッシュラッシュで変身!
ビルデルス「イースリング・・・。くっ!」そういって姿を消す。

巨大化したイースリングは、ほぼ同時に巨大化したキリスに立ち向かう。
大村博士は研究室付近へ避難。
建物などが皆無な森で戦う二人。
キリスの巨大な手の鎌がイースリングを襲う。
斜めにふられつつ、徐々においつめられるイースリングだが、
ジャンプして頭を踏みつけ、後ろへ回避。
キリスの足を掴んで振り回して投げつける。
すると、キリスは地面へ掘ってもぐってしまった!
どこへいったのか、立ち止まるイースリング。
その時、地中から鎌が現れ、イースリングの足を切りつける!
少しかすっただけだが、大ダメージとなった。
さらに後ろの地中かた飛び出してきて、キックを食らう。
フラフラと立ち上がって、鎌を両手で抑えつけるも、腹に蹴りを入れられ、
手を離してしまい、両肩を鎌でしめられる!
このままでは首が切断してしまう!

そのときであった。
キリスの後頭部に光線が直撃!
その衝撃で後ろへ倒れるキリス。
光線の方向を向くと、博士がレーザー銃をうっていったのだ!
うなづいて感謝し、イースリングは立ち上がったキリスの両腕をXソードで切り落とす!
両腕が切断されたキリスはもう無防備。
そこへエモーション光線を放ち、見事撃破したのだった。

そして、数時間たち、隆一郎と博士、雅人と麻紀4人が公園で仲良く歩く姿が。
隆一郎「博士。援護ありがとうございます!」
大村「私はたいしたことはしてない。君のおかげだよ。イースリング!」
雅人「新しい、頼りな味方がつきましたね!」
麻紀「ちょっとー、失礼よ、そんないいかた」
大村「ハハハ、いいんだよ。気にせずに」
雅人「へへ、すみません。」
隆一郎「ハハハ・・・」(ビルデルス。あいつは一体・・・)

その頃、サターンズ城。
ゴウ・マグマ「あいつは、ウルトラマンイースリングという名で定着しているのか」
ギライバー「醜いやつめ!反抗的な名をつけやがって!」
ビルデルス「全くであります。いつか、必ず奴を倒してみせます!必ず!」

こうして、隆一郎の新たな戦いは始まった。
増えた仲間と宿敵。
果たして、隆一郎らはこれからも守りきることができるのか?!

つづく

次回予告
第11話「勇気とは」植固フォレス、強獣ビルデルス

しつこく現れるサターンズ生物。
また、勇気が欲しいという少年が現れ・・・
本当の勇気とは何か?
次回をお楽しみに。
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