第11話「勇気とは」植固フォレス、強獣ビルデルス

<前回のあらすじ>
謎の博士と出会う隆一郎。
彼は、一時サターンズに協力してしまったが、途中で脱走し、
サターンズを倒すために日々研究を重ねる博士と知る。
また、博士自身も隆一郎がサターンズを裏切った生物と知り、
二人は協力して戦う事を決意する。

土から不気味な巨大花のフォレスが出現!
また一本の雷と共に、ビルデルスも出現!
フォレスは蔓を長く伸ばし、ビルや車を破壊。
ビルデルスはビルを剣で真っ二つにしたり、蹴り上げたりする。
そこへイースリングが突撃!
ビルデルスへ突進してぶったおす。
フォレスへも蹴りを入れるが、蔓で体を捕らえられ、身動きを奪われる。
そして花びらに付けられた、トゲの爆弾をモロに食らってしまう。
ダメージが大きいが、力いっぱいに腕を動かしてXソードを発生。
蔓を次々に切り裂く!
さらにジャンプして、立ち上がったビルデルスの首筋に一撃!
そして着地し振り向くと、二体の姿は無かった・・・

サターンズ城。
ゴウ・マグマ「No.21こと、フォレス。何故逃げた?」
フォレス「ギュルウー」【「申し訳ございません。蔓を切られてしまって・・・】
ゴウ・マグマ「ただそれだけで!!」
ビルデルス「ゴウ様、落ち着きを。彼にとって蔓は我々の腕に値するわけです。
       切られてはどうしようもないのです。
       ですから、強化した蔓を創ってあげてはいかがでしょうか?」
フォレス「ブウウ!!」【ぜ、ぜひ!】
ゴウ・マグマ「うーむ。ビルデルスが言うなら仕方が無い。
        わかった。今から製造してやろう」
ヘルデス「よーし、ではフォレスよ。あのカプセルに再び入るのだ」
フォレス「ゥン!」【ありがとうございます!】
ビルデルス「感謝します。」

研究所。
出ては消えるなどする、ビルデルスは何者なのか調べていた。
大村「奴は、サターンズが手をこんで創っていたのは知っている。
    各筒所に強力なエキスを注入していた。」
隆一郎「たしかにパワーはすごい・・・」
大村「だが君の方が強いはずだ!これまでの敵を必ず倒してきたからな」
隆一郎「しかし、何か他の生物とは違う気力を感じるんです。」
大村「大丈夫だ。私も協力する!」
隆一郎「博士、あなたはやはり危険です。引き下がったほうが・・・」
大村「何を言っている!私だって罪を償いたいのだ。
    たしかにただの人間である私が奴等に立ち向かうには勇気がいる。
    だがここは戦わなければいけないのだ!」
隆一郎「・・・はい!共に頑張りましょう!」
大村「あぁ。」

とある小学校。
明日のプール試験のために生徒が練習している。
そこに、某有名大学卒業生として特別講師としてやってきた麻紀。
実は将来の夢が教師である麻紀は、生徒一人ひとりに泳ぎ方を指導している。
麻紀「いいわね?そして右手を深く水の中へ入れるの。まずはやってみましょう!」
次々に試す生徒達。だが一人の男子生徒だけが隅っこで座っていた。
麻紀「ねえ、僕。どうして泳がないの?」
生徒「・・・・」
麻紀「どうしたの?」
先生「あぁ、麻紀さんすみません。こいつは、武っていうんですが、
    プールが大の苦手でねぇ。いつも泳がないんですよ。」
麻紀「そうなんですかぁ・・・。
    ねぇねぇ、武くん。1回でいいから試しに泳いでみない?」
首を横に振る武。
その日の帰り、麻紀は武を隆一郎に会わせることにした。
麻紀「ね!隆一郎さんなら、とっても勇気をもらえるわ!」
武「・・・ぅん・・・」

研究所に着き、麻紀は武を隆一郎と大村、たまたまそこにいた雅人に紹介した。
麻紀「この子、泳ぎが怖いらしいの。
    だから、教えてあげて!そして勇気を与えてあげて!」
隆一郎「そうか!よし、まかせてよ!」
大村「しかし君は泳ぎは得意なのかね?」
隆一郎「あっ・・・」
麻紀「そういえば・・」
隆一郎は泳ぐという行為はたしかに、やったことがない。
だが得意だろうと思い、研究所地下の特設温水プールで泳ぐことになった。
雅人「奥菜さん!大丈夫ですって!」
そして地下に到着。

雅人「まずは俺の泳ぎを見てくれ!」
と、飛び込むのだが全く泳ぎにならず、覚えてしまう。
呆れる一同。
次は隆一郎。
隆一郎「よし!見ててくれよ!」
と、飛び込んでクロールを泳ぎはじめる。
それはそれは華麗な形で完璧な泳ぎであった。
向こう側まで着き、立ち上がり、
隆一郎「お〜い!武くん!泳いでごらん。
     自分が魚だと思えばいいんだ!」
うなづいて、ゆっくり水につかる武。
そして泳ぎだすのだが、足をばたつかせてないため、下へ沈んでしまう。
急いで武くんを救出する隆一郎。
隆一郎「そうだよな。初めは怖いはず。でも絶対に泳げるようになる!」
武「無理だよ」
隆一郎「・・え?!」
武「僕には勇気がない・・・。泳げっこないよ。」
隆一郎「しかし・・・」
そのまま帰ってしまう武。

それを追いかける大村。
大村「待っておくれ!君は泳げるようになりたいんじゃろ?」
武「そうですけど、なにか?」
大村「だったらいい物をあげようじゃないか。」
武「いいもの?」
大村「あぁ、すぐ泳げるようになるぞ」
そういって研究所の中へ連れてきて、引き出しからあるものを差し出す。
体に張る透明のシールのようなもの。
大村「私が発明した、ウォーター・シール。
    これを体に張ると、水に自然に抵抗してくれて、すいすい前へ進めれる。
    さらに、てんびんのように体の重さを平行にしてくれて、勝手に足が動き、
    バタフライとなるんだ。」
そういって差し渡す。
武「・・・これ、本当?」
大村「ああ、本番で使ってごらん!スイスイ泳げるぞー!」
武「あ、ありがとう!!」
そのまま走って帰る武。
それを見ていた隆一郎と麻紀、雅人は急いで大村の元へ。
隆一郎「そんなことしちゃって、いいんですか?!」
麻紀「ダメですよ、博士!」
雅人「そうですって!道具に頼っちゃ・・・」
大村「ハハハ、まあ見ておれ」

CM

椅子に座る隆一郎は心の中で思った。
(俺が泳げたのは勇気や実力なんかじゃない・・・
 サターンズ生物だったからなのかもしれない。
 それなのに、まるで勇気を出して頑張ったかのように言ってしまった。
 俺っていったい・・・)
そんな落ち込む後姿を見て、麻紀は声をかけた。
麻紀「どうしたの?」
隆一郎「ん?うん・・・俺って勇気とかなしに泳いだんじゃないかと思って・・・」
麻紀「・・・うぅん!そんなことないわよ!
    隆一郎さんは、あのとき少し不安な気持ちだったでしょ?
    そんな不安に立ち向かって泳いだんだから、勇気を出していたのよ。
    落ち込んでばかりいないで。ね!」
雅人「そうですよ!奥菜さんが勇気を出さなくてどうするんですかー!」
隆一郎「・・・うん!」

翌日、ついにプール大会!
学年で一番早い子には特製メダルが贈られる。
隆一郎ら4人も一緒に応援。
4クラスある中、武くんは3クラス目でその中の23人目。
25メートル自由形で4クラスからぞれぞれ一人づつ計4人が一斉にスタートする。
次々に順番が終わってゆき、ついに22人目。
しかし、22人目の子はクラス一の泳ぎ人。
あまりの速さに隆一郎も驚く。
かなりのプレッシャーが武を襲う。
だが、あのシールのおかげで泳げるはずだ!と心に誓う。
武(僕は泳げる!泳げる・・・泳げる・・・)
ピーッ
笛の音が鳴り、全員が水の中へ。
もう1度笛の音が鳴ればスタートだ。

隆一郎「博士・・・しかし、本当にあのこはシールを?」
大村「ふふふ、実はな」

ピーッ!
ついにスタート。
4人の生徒が一斉に泳ぎ始めた。
最初は苦しそうな武だが、泳ぐ自信をつけて必死に進む。
10メートル。
順調だ。1位である!
15メートル。
2位になったが、足はちゃんとこいでいる。
20メートル。
ビルになってしまった。だがみんなの声援を受けて、必死に泳ぐ!
25メートル・・・・結果は2位であった。

武「やったー!!」
みんなからもおめでとう!と祝福される。
先生もだ。
だが、武は道具を使ったことを思い出し、罪悪感が残る。。。
しかし、その後ろの金網の外側から応援していた大村から声をかけられる。
武「あ!博士。僕2位だった!・・・でも。。。」
大村「ハハ、君は実力で勝ったんだよ!」
武「え?」
隆一郎「ハハハ、実は博士があげたのは泳げるようになるシールなんかじゃないんだよ」
武「!そういうこと?」
隆一郎「あのシールは今頃、着ていた服の裏側にひっついてるはずだ。
     実はあれはただのシール。何の機能もないんだ。」
雅人「つまり、君は自分の実力で勝ったんだ!」
麻紀「そう。あなたが勇気を出したからこそ泳げたのよ!おめでとう!」
こんな嬉しい事実はない。
武は飛び上がって喜んだ。

プールの授業も終わり、一緒に帰る一同。
隆一郎「武くん!すごい泳ぎだったよ!」
武「うん!ありがとうー!」
そのときであった。
土からいきなり、植物の蔓が飛び出してきて、武の体を縛ってどこかへひきづってゆく!
武「わーー!!!助けてーー!!」
隆一郎「武くーん!」
雅人「博士!」
麻紀「早く!」
大村「あぁ。私の車に乗るんだ」
近くの駐車場に止めていた車に乗り、猛スピードで追いかける。
だが蔓のスピードも速く、森の方へひきづってゆき、最終的にはそのまま蔓は木の上へ昇ってゆき、
武を4メートルの木のてっぺんに吊るす。
武「お兄ちゃん助けてー!」

車を止めて、距離を置いて木を見上げる一同。
すると木の裏から、等身大のビルデルスが現れた!
隆一郎「貴様、ビルデルス!」
ビルデルス「久しぶりだな、隆一郎。
        いいか?俺はお前を殺すのが一番の使命なのだ。
        こんなガキどうでもいいのだ。
        だが、この子供を助けてほしければ、勇気でも出して俺を倒してみろ!」
隆一郎「のぞむところだ!」
大村「待て、隆一郎。これは罠だ。簡単に近づいてはならぬ」
隆一郎「しかし!」
ビルデルス「ほうほう、裏切り者二人揃って作戦会議か?
        好きなだけやっていればいい。私とフォレスは巨大化してお前等を踏み潰してやる!」
そういい、蔓で武を捕まえたままフォレスは地中から出現。
ビルデルスも巨大化。
隆一郎らを踏み潰そうとするが、瞬時にイースリングへ変身!
大村、雅人、麻紀を救出する。
大村「いまのうちに逃げるぞ!」
雅人・麻紀「はい!」

まずフォレスは武を人質にとっているため、なかなか近づけない。
遠くにいても、長く伸ばされる蔓ではたかれてしまう。
それで倒れた直後に、ビルデルスが剣を突き出してくる。
後転で避け、右足で腹を蹴り上げて回避しても、巨大バサミから出る無数のロケット弾で大打撃を受ける。
そこをまたもや蔓で体を縛られてしまう。
ビルデルス「ハッハッハッ、今回の蔓はかなり強化されている。
       もうXソードなどで切れやしない!
       死ねー!イースリング!」
蔓で身動きが取れないイースリングへ剣を振ろうとする!
そのときであった。
武が勇気を出して、蔓を噛み付いたのだ!
いきなりの噛み付きに、いくら人間の歯であろうと反応したフォレスは力を弱めてしまう。
直後に、武は下へ落ちてしまうが、同時に蔓から逃れたイースリングがスライディングで無事キャッチ!
安全な場所へ置く。

ビルデルス「フォレス、貴様なにを?!」
フォレス「グゥゥル!」【すみません】
直後にイースリングの連続回し蹴りがフォレスを襲う!
花びらは全て切られてしまい、蔓を掴まれて振り回される。
そして空高く飛ばされたところを、エモーション光線で敗れた。
ビルデルスにも
エモーション光線を放つが、ハサミから出された光線と相打ちに。
直後に光線と光線の間で爆発が起き、霧が消えたころにはビルデルスの姿はなかった・・・。

無事に武くんも助かり、ホッとする隆一郎。
武「お兄ちゃんありがとう!」
隆一郎「ううん。俺がいいたいのこっちさ!」
武「ハハハ」
大村「君はとても勇気がある!
    これからも苦しいことは何度もあるだろうが、頑張るんだぞ!」
武「はい!今日は本当にありがとうございました。
  さようならー!」
手を振って走り帰る武。
同じく手を振る一同。
隆一郎らは逆に、武に勇気を貰った。
この勇気を忘れずに戦い続けるつもりだ。
勇気とは・・・
諦めない気持ちなのだ!

つづく

第12話「雅人&麻紀VSサターンズ」忍人スマッシュ

何度も現れては消え行くビルデルスは一体・・・。
そのとき、謎の事件が多発。
この謎を解明すべく、博士のレーザー銃を手に、
雅人と麻紀が立ち上がった!
次回をお楽しみに。
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第12話「雅人&麻紀VSサターンズ」忍人スマッシュ

夜に走る不気味な影。
あまりの速さに、誰の目にもとまらなかった。
その影が立ち止まった先には、某有名ビル。
そこへ走ってゆき、数分もしないうちに階段全てをかけあがり、
何かを手に取りその場から消えていった・・・。

翌日、ついにバイク免許を獲得し乗り回す隆一郎。
今日は、雅人と新宿で待ち合わせ。
そんな隆一郎には疑問があった。
隆一郎(あの、ビルデルスってのは一体何者なんだ・・・。
     俺と戦う最後は必ず消えてゆく。
     だがパワーは確かに強い。
     一体何がしたいんだ?)
と、待ち合わせ場所へ行く途中でビルに警察達が集まっているのを発見。
バイクから降り、何事かを見てみる。
隆一郎「一体、何があったんですか?」
主婦「ん?う、うん。実はね昨日の夜にいっきょに高価なものが盗まれる事件が起きたらしいのよ。」
隆一郎「泥棒ですか?」
主婦「それが、指紋もなにも残ってなくて、目撃者もいないのよ」
隆一郎「そうですか・・・」
そのときは何の疑問も持たず、再びバイクを走らせる隆一郎であった。

そのころ博士は研究所で何かを作っている。
麻紀「博士はいつも大変ですね。」
大村「いやいや、これも地球平和のため。
    やらなくてはいみがないからな。」
麻紀「なるほどぉ、頑張ってくださいね!」

一方、待ち伏せする雅人。
雅人「まだかな〜奥菜さん・・・」
ふと、後ろを向いて背を街に向ける。
そこにシュッと何かが横切った・・・
本人は気づかず。
と、ここでとうとうやってきた隆一郎。
雅人「奥菜さん〜!待ちましたよー」
隆一郎「な、なぁ・・・。今、雅人の後ろを誰かが通りかからなかったか?」
雅人「え?そりゃ街だから通りかかりますって」
隆一郎「違う!すごい速さで何かを取っていった・・・」
それを聞き、ポケットに手をつっこむ雅人。
すると財布が無いことに気づく・・・。
雅人「スリだー!!わぁぁぁ最悪だー!」
隆一郎(この速さ・・・、間違いない。人間ではない!ならばサターンズか?)
そのとうり、辺りにいる人が物を一瞬にして盗まれて大騒ぎ。
差し出した結婚指輪。
店員から受け取ったばかりのアイスクリーム。
シュッと黒い影が一瞬通り過ぎ、あっというまに盗んでいるのだ。
隆一郎は「雅人は博士のもとへいっててくれ!」と、バイクで影を追いかけた。

しかし、あちらのスピードはあまりにも速い。
全く追いつかず、見逃してしまうのであった。

CM

サターンズ城。
ゴウ・マグマ「ハハハ、さすがスラッシュ。
        素早さはサターンズ一だな。
        大村博士の協力だけある。だが奴は裏切ったのだから、イースリング共とも死んでもらう。」
ビルデルス「本当にすごい速さだ。
        イースリングも追いつけまい。」
メガンダー「そして・・・この集めた・・・ガラクタらは・・生物の餌に・・」
ビルデルス「きっとなるさ。」
ゴウ・マグマ「よくやったぞ、スラッシュ。
        数時間後、もう1度向かうのだ。それまでゆっくり休んでおけ」
敬礼するスラッシュ。

研究所に戻る隆一郎。
そこには雅人も既にいた。
雅人「奥菜さんひどいですよー!どこかに行っちゃうなんて。」
隆一郎「いやぁ、ごめんごめん!ハハハ」
雅人「でもあの影がいたからしょうがないですけね。で、あの影はいったい・・・?」
隆一郎「うん。サターンズに間違いないはずだ」
麻紀「一体なにがあったの?」
雅人「うん。物凄いスピードで物を盗む奴が現れたんだ。本当にすごい速さなんだ!」
隆一郎(もしや、ビルの事件も同じあいつか・・?)
と、ここで大村が開発室から出てくる。

雅人「あ!博士!」
麻紀「ついに完成したの?一体何を作ったの?」
隆一郎「博士、何かを作ったんですか?!」
大村「うん。ついに出来上がった!」
その手には3つのレーザ−銃が。
大村「これは”イース・ザ・レーザー”だ!」
三人「イースザレーザー?!」
大村「うん!君達の身の回りには危険が多い。
    守る軍団もいない。
    だからこのレーザーで身の危険を守るのだ!」
雅人「カッコいいー!防衛隊員みたい!」
麻紀「すごいわぁ・・・。でも私達が持ってて平気なの?」
大村「私と、親友である防衛庁長官の野村氏との会談で、許可を得たぞ。」
隆一郎「すごいじゃないですか、博士!」
大村「たいしたことないぞ。ハハ。」

夜、街をパトロールすることにした三人。
大村の指示であった。隆一郎は雅人らを巻き添えにはしたくないのだが、
ここは仕方なく連れてくることに。
雅人「やっぱ、俺ら一般人がパトロールするなんて無理だよ・・・」
麻紀「そうよ!怖いわ!」
隆一郎「そうかもしれない。雅人、麻紀ちゃん。先に帰ってても大丈夫だよ」
こうなると帰る気が起きない二人であった。
すると隆一郎が一瞬動く影を発見!
隆一郎「奴だ!構えるんだ!」
サッとイースザレーザーを正面へ。
一瞬、黒い影が通り過ぎる。その直後に発射するのだが、あまりの早さにレーザーが追いつかない。
四方八方へ乱射してみても当たらないのだ。
隆一郎「落ち着け・・・あいつが次にどの位置に来るかをようく考えるんだ」
そういわれ、真剣に影の動きを確認する・・・。
左・右・上・・・こちらへだんだん近づいてきている。
だが恐れず真剣に眺め、右へ影が移動した直後に上へ発射!
三人のレーザーは上方向へまとまって発射され、見事影に命中!
そのまま影は巨大なロボット忍者の姿へ変わった。

電子モニターで見ていた大村は「やはりスラッシュか・・」と眺めた。

巨大化した影こと、スラッシュを見て雅人・麻紀は避難。
隆一郎はウルトラマンイースリングへ変身した。
スラッシュは背中に背負ったロケット砲から火を起こしてかなりのスピードで空中を飛べる。
そこから激突されてはたまったもんではない。
イースリングはなんとか避け続けるが、スラッシュの頭に付けられたレーザー砲からの光線を食らって仰向けに倒れこんでしまう。
そこへスラッシュが手に握った短刀で切りかかろうとする!
と、ここで雅人と麻紀がイースザレーザーを発射!
命中し、スラッシュの手から短刀が零れ落ちる。
それを即効で拾い上げて、立ち上がったイースリングが、スラッシュへ投げつける!
その短刀はスラッシュの頭に突き刺さり、体中が故障してゆく。
そこへエモーション光線を放ち、見事撃破した。

「勝った!」と喜ぶが、そこへビルデルスが登場!
イースリング「ビルデルス!!」
ビルデルス「ふふ、今回も勝ったようだな、イースリング!」
イースリング「貴様は何故、いつも途中で逃げるのだ?」
ビルデルス「逃げる?人聞きの悪いことをいわないでくれ。
        お前の攻撃パターンを勉強していたのだよ。
        つまり、キリス、フォレス、スラッシュは噛ませ犬にすぎなかったのだ!」
イースリング「なんという奴!」
ビルデルス「まぁ、いいじゃないか。お前との戦い楽しみにしている。
        今はとんでもない邪魔者が三人いる。だから面倒くさい。
        今はゆっくり休んでいるんだな!」
と、そのまま消え去ってしまった。

空を見上げる、隆一郎・大村・雅人・麻紀。

バイクの免許を獲得。
雅人、麻紀にもレーザー銃が配られる。
そしてビルデルスとの本格的な戦いもいよいよ始まる。
隆一郎の戦いはまだ始まったばかりなのだ!

つづく

次回予告
第13話「ビルデルスとの戦い!前編」強獣ビルデルス

ついに1VS1で対立する二人。
だが奴は酷い作戦に出る・・・。
イースリングよ、負けるな!
次回をお楽しみに。
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第13話「ビルデルスとの戦い!前編」強獣ビルデルス

不適な笑みを浮かべるビルデルス・・・。

研究室。
大村「奴のデータを分析してみたが、なかなかいい情報がわからん。」
隆一郎「かなりの力を持っているんですよね。」
大村「あぁ。奴は強い。だが安心するんだ!
    隆一郎。君の方が遥かに強いのだから」
隆一郎「・・・・えぇ。頑張ります」

雅人と麻紀は、その日はそれぞれアルバイト中。
雅人は工場で部品管理などを行い、麻紀はファミレスでウェイトレス。
いつものように暮らしていた。

その時、一本の雷と共にビルデルスが現れた・・・。
大村「ついに来たぞ・・・」
隆一郎「俺は行きますよ!必ず倒す!」
フラッシュラッシュを掲げ、ウルトラマンイースリング登場。

向き合う二人。
ビルデルス「今日でお前も終わりだな・・・」
イースリング「お前が死ぬ番だ!」
突撃して、蹴りを腹のど真ん中に入れるイースリング。
だが少しよろめいただけで、ビルデルスにはあまりダメージが無いようだ。
そしてハサミから小型ロケットを多数発射。
側転、バク転、バック宙で避け続けるが何発かは受けてしまう。
着地し終えたところで、いきなり剣をこちらに向けて走ってくるビルデルス。
それを左向こう側へ前転して避け、背中に一撃蹴りをいれる!
それでも少しよろめくだけのビルデルス。

一旦、間を置いて再度バトル!
と、ビルデルスは二本の角から光線を発射!
いきなりの攻撃にモロに食らってしまう。
さらには蹴りを食らい、ハサミからのロケットも全て直撃。
仰向けに倒れるイースリング。

大村「あぁ!!イースリング!!」

ビルデルスはそこで無重力念力を発する。
宙を浮くイースリング。
そこへ剣を切り上げる!
バタンと地面へ落ちて苦しむイースリング。
腹には一本の傷跡が。
なんとか立ち上がっても、ハサミで首をしめられてしまい、窒息寸前。
大村は研究所から巨大大砲を設置し、援助しようとする。
・・・だがそのときであった。
ゴウ・マグマが突然現れ、博士を連れ去ってしまったのだ!
苦しみながらその光景を見たイースリングはハサミをなんとか回避し、
ゴウ・マグマを追うが、その瞬間をレーザーで攻撃されつまづいてしまう。

ビルデルス「お前の攻撃は見抜いてある!そしてお前の仲間ももらった!
        いいな?
        これが我々の強さなのだ!」
と高らかに笑っているところへ、イースリングはエモーション光線!
・・・しかしそれをピンク色の部分で吸収され、ノーダメージ。
力尽きるイースリング。
丁度そこへ雅人と麻紀も助けに現れ、イースザレーザーを放つが、
メガンダーにまで捕まってしまった。

力いっぱいに腕を動かすが、途中で止まってしまう。
ビルデルスはそんなうつぶせで倒れたイースリングの背中に剣を貫こうとする。
だが、緑色のレーザーが突如、ビルデルスの手を焼き払う!
ビルデルス「ううっ?!誰だ?!」
辺りを見渡すが、正体はわからない・・・。
そうしている間にイースリングの姿が消えた!
隆一郎に戻り、バイクで遠くへ逃げたのであった。
ビルデルス「くそー!次こそとどめをさしてやる!」
そういってビルデルスも姿を消した・・・

CM

サターンズ城にて、謎の光線について疑問をはらすビルデルス。
ヘル・デス「一体誰なのだ?サターンズ生物による攻撃か?それとも大村らか?」
ビルデルス「大村ら三人はゴウ・マグマとギライバーにより、連れ去られている途中です。
        なので、サターンズ生物に違いない。」
「も、もうしわけありませんでした!」
突然の謝罪・・・。その声の主は、バド・リューであった。
バド「あのとき、イースリングがもしも息を吹きかえしたら危険と思い、
   光線を放ったんです。そしたら過ってあなたに・・・」
これに激怒して蹴りをいれるビルデルス。
ビルデルス「余計なことをするな!ふざけるんじゃない。
        お前さえいなければ勝ててたというのに・・」
メガンダー「ふ・・ざ・・け・・る・・ば!」
バド「申し訳ありません・・・・」

バイクを走らせる隆一郎だが、傷が深く、砂道で転倒してしまう。
隆一郎(うっ・・・・・博士、雅人・・・麻紀ちゃん!・・・一体何処へ?)
服には血が滲んでおり、腕や頬には傷だらけ。
どう見ても重態である。
そこへ、「相当苦しいようだな、隆一郎。」との声が。
上をむくと、ゴウ・マグマとギライバーが気絶した大村、雅人、麻紀を抱えて宙を浮いている!

隆一郎「おい!・・・何をしている?みんなを返せ!」
ゴウ・マグマ「そう簡単には返せんな。
        条件がある。」
隆一郎「条件?」
ギライバー「1、我々の元へ戻り、再び地球侵略。
        2、我々の総攻撃で、ここで死ぬ」
さぁ、どうする?
隆一郎「どっちみち地球が危ういじゃないか!俺はどっちも選ばない!
     みんなを助けてお前等を倒す!ただそれだけだ!」
ゴウ・マグマ「あ〜あ、こいつも完全にいかれてしまったようだ。」
ギライバー「早く死ぬがいい!」
と手で光線球を作って思い切り投げつける!
爆発とともに隆一郎は高く吹っ飛び、バイクも故障してしまった。
その間にゴウ・マグマや雅人らの姿は消えていた・・・。
隆一郎「っう。。。みんなー!!」
気絶する隆一郎。

サターンズ城は感極まった。
ビルデルス「あとは私が奴を殺し、全生物で地球を襲うだけだ。」
ゴウ・マグマ「奴等三人も異次元空間に閉じ込めたしな。フフ。
        そして今度はガメザルスを発進しようとおもう。
        機械的な奴で妨害もなくなれば最強の機械獣だ!」
ヘル・デス「よくぞやったぞ。地球を完全に爆破できる日はもう目の前だ!」

そんなピンチの状況。
気絶し、岩だらけの地面が広がる異次元界に入れられた雅人・麻紀・大村。
気絶し、倒れこみ、今まさにビルデルスに狙われようとしている隆一郎。
次の計画を立てるサターンズ。

果たして地球の平和は・・・?!
そのとき研究所が映しだされた。
ピッ・・ピッ・・と光る謎の巨大な物。
コレは一体?

つづく

次回予告
第14話「ビルデルスとの戦い!後編」強獣ビルデルス、機獣ガメザルス

隆一郎は気絶し、今まさに生死を彷徨っていた・・・
雅人、麻紀、大村の運命はいかに。
イースリング始まって以来最大のピンチ!
次回をお楽しみに。
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第14話「ビルデルスとの戦い!後編」強獣ビルデルス、機獣ガメザルス

倒れている隆一郎・・・。
目は閉じたまま。
すると画面が真っ暗になる。
そして真ん中に丸く赤い光が現れ、それが消えると次は右に青い光。
それも消えると今度は左に黄色い光が発生し、真ん中→右→左→真ん中という順で点滅する。
しばらくすると3色同時に点滅。
 次の画面は、縦に10個並んだ複数の四角いものが、
下から徐々に上へ点滅してゆく。
音楽のメロディの高低差などを調べる画面などでよく見かける、ややこしいやつだ。
それが一番上へまで達する・・・・。
 すると隆一郎は目が覚めたのだ。
これこそが、”パワフル・ドライバー”なのである。
隆一郎「ふぅ・・・少し傷みは和らいだ。。そうだ!みんなは何処へ?」

壊れたバイクを転がしながら、歩き続けるが手がかりが見つからない。
そうしている間にも、ギライバーはガメザルスの誕生を心待ちにしていた。

-異次元空間-
辺りは岩だらけで空は真っ赤。
不気味な世界。
ここで雅人らは目を覚ました。
雅人「うっ・・痛てぇ・・・俺達一体どうしたんだ?」
麻紀「た、たしか・・サターンズに連れ去られてここにきたはずだわ」
大村「なんだか危険な匂いがするな・・・」
と、空が一部割れそこにモニターとしてゴウ・マグマが映る!
ゴウ・マグマ「人間の屑どもよ。目を覚ましたか。
        お前等は我々が生み出した異次元にいるのだ。
        ここは人間にとっては悲痛の環境。1日もすれば全細胞が死に、
        白骨化するのだ!」
大村「なんだと?!」

ゴウ・マグマ「ハハハ。いくら文句を言ったって出られはしない。
        せいぜい助けでも呼ぶんだな。「イースリング助けてー!」と。」
そのまま空は元どうりになり、モニターは消えた。
雅人「くっそー!」
麻紀「私達・・・死んでしまうのかしら・・・」
大村「こら!あきらるんじゃない。
    死を覚悟するなんてことしてはいけない。
    私達が持つイースザレーザーを使い、出口やヒントを見つけるんだ」
雅人・麻紀「はい!」
三人それぞれがイースザレーザーを構え、岩や空に攻撃する。
だが今のところヒントが見つからない。

隆一郎は研究所へ着いた。バイクは倉庫へ停車。
もう夜である。
中で彼は、雅人らが居た地点付近を研究所の観察センターでくまなく調査した。
しかし、これといった手がかりはやはり見つからず。
それならば研究所にあるアイテムを使おうと考えた。
すると地下へ行こうとすると「大事な研究途中。立ち入り禁止。」とパスワード製の鍵がかかっていた。
隆一郎「何かないんだろうか・・・」
と、階段をあがっていると何か足がぶつかる。
何かと確かめると・・・それは剣であった。
しかも立派で輝いている。
隆一郎「剣・・・。剣だ!これを使えば!」
打倒ビルデルスのアイテムとして最適である。
隆一郎はそれを持ち、再び砂の多き先ほどの岩山へ向かった。

CM

ボコボコとカプセルの中で泡が発生し、電気も発生!
機獣ガメザルスの誕生は間近。
ビルデルス「さぁ、出て来い。最強機械獣!」
ギライバー「こいつさえ生まれればこっちのもの。」
メガンダー「やった!・・・やった!」
ゴウ・マグマ「ふふ、あいつとは違いビルデルスらはさすがサターンズだな!ハハ」
そのあいつとはバド・リューである。
バド・リュー「・・・・」

一方雅人らは懸命な活動を続けていた。
そして実際に汗と共に肌が溶けているような感覚に襲われる。
麻紀「キャーッ!」
雅人「博士!!」
大村「落ち着くんだ。冷静にな。
    我々はたしか、出現した謎の穴から放り投げられた。
    その穴を独学で確かめてみせる。」
雅人「はい。。。」
そして大村は目を閉じた考え込んだ。
このような異次元空間を作り出すのは、時間のよじれor強烈な衝撃によるワープが考えられる。
今回のケースはつれてかれたため、時間のよじれをサターンズが起こしたはずだ。
大村「よし!安心しろ!
    現実世界では必ず1秒づつ時間が動いている。
    だがここでは1秒づつという細かさはなく、4秒・・・8秒・・・3秒・・・などと
    入り乱れているのだ。
    だから我々が1秒1秒という細かさを自覚して時間に慣れるんだ!」
うなづき全員が1から数をかぞえてゆく。
その世界を自らの手で現実世界へ変えてゆこうというのだ。
すると徐々に空が割れ始め・・・

回復した隆一郎は、崖を昇って叫ぶ。
「出て来い!ビルデルス!今度こそお前を倒す!
 そしてみんなを返すんだ!」と。
すると雷が発生し、崖の下に等身大ビルデルスが。
ビルデルス「ハハハ、よーく聞くんだ!
       今度戦ってもお前の負けだぞ?
        なんせ最強の機械獣が復活したのだから!」
隆一郎「なに?!」
すると空からガメザルスが着地!同時にビルデルスも巨大化した。
隆一郎は崖から飛び降りて変身!

2VS1のバトルが始まる。
2体の間をくぐりぬけ、右足でガメザルスを蹴り上げ、左足でビルデルスを蹴り上げる!
さらにガメザルスをしつこいほど殴り続ける!
だが後ろからビルデルスのハサミからのレーザーを食らってしまう。
ダメージのせいで倒れてしまうが、ガメザルスに踏まれる直前で転がって避け、
両手を合わせて発生させ、投げつける、ハンド・ドロップという光球を直撃させる!
小さく爆発するが、大きなダメージが無く、ガメザルスの頭の4枚の刀が回転しながらイースリングを襲う!
しゃがみ、ジャンプしで2枚を避けるが、残りの2枚は体に激突して再びうつぶせに倒れこんでしまう。
そこを踏みつけられてしまい、さらにビルデルスに顔を蹴り上げられてしまう。
ゆっくり立ち上がると、ビルデルスが剣を首すれすれに近づけた。
ビルデルス「お前もついに終わりだー!」
と振り上げるが、ジャンプして避け、ビルデルスの方を蹴り上げ、そこからさらにジャンプし、
一回転から着地する際にガメザルスの顔面をキック!
だがガメザルスの体から電流が発生し、足をガメザルスに触れている状態のまま電撃を食らい離れられない状態になってしまう。
そこへ突進して剣を狙うビルデルス!!
このままでは刺されてしまう。

・・・っと、このときだ。
ガメザルスの腹にレーザーが直撃し、イースリングと離別。
そのままイースリングは避け、ビルデルスの剣が勢い余ってガメザルスに突き刺さる!!
そのレーザーの主は大村博士!その左右には雅人・麻紀の姿が!
見事脱出したのだ。
イースリング「みんなぁ!」
ビルデルス「くっ!しまった!」
と剣を引き抜く。
そしてイースリングは研究所から持ち込んだ剣を巨大化させて持ち出し、
ビルデルスに突き刺す!
大村「ぉ!あれは私が発明したばかりのグレーティングソード!」
刺されたビルデルスは「くっ・・ふふ、私は死んだわけではない。さらに凶悪になって生き返るために自爆する!」
と爆発と共に消え去った。
一方、剣の誤爆によってダメージを受けたガメザルスはサターンズ城へ消えていった。
戦いを終え、元の姿へ戻り、みんなの元へ走る隆一郎。

隆一郎「みんなー、無事だったんだね!」
雅人「もうハラハラしましたよー」
麻紀「本当に良かったわ!」
大村「勝ったな。隆一郎・・・」
隆一郎「いえ、ビルデルスは必ず生き返るでしょう。
     そしてガメザルスもまた戻ってくると思います・・。
     だけどみんなの援護のおかげで勝てたよ!ありがとう!」
大村「その剣も、君の武器だ。フラッシュラッシュと共に縮小化してベルトにかけることができる。」
そういい、長い剣をフラッシュラッシュよりも短くし、ベルトのイースザレーザーの横にかける。

一旦はビルデルスと一区切りがついたが、危機はまだ続く!
そしてまたも研究所のとある物体が光る。
かなりでかい・・・。正体はいかに?!

つづく

第15話「イースリング・ジェッター出撃!」機獣ガメザルス登場

強化され、再び現れたしたガメザルス・・・。
雅人・麻紀も援護できない状況になり、イースリングまたもピンチに!
そのとき、一台の巨大な物体が現れた・・。それはなんと!
次回をお楽しみに。
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第15話「イースリング・ジェッター出撃!」機獣ガメザルス登場

<前回のあらすじ>
強獣ビルデルスをついに撃破したイースリング。
だがビルデルスは復活宣言を残した。
また、そのときに戦ったガメザルスもまだ倒れていない!
果たしてこの二体は再び現れるのか?

大村は相変わらず、何かの発明を続けていた。
だが今回は大汗をかいて必死である。
発明を終え、研究室から出てくる大村。
「完成したぞー!」と大いに喜んでいる・
麻紀「一体何を創ったんですか?」
大村「それは秘密だな。」
雅人「勿体ぶんなくてもいいじゃないですかぁ!」
大村「まあ、まあ。」
隆一郎「ハハハ、とにかく楽しみにしてますよ!」
大村「おぉ。」

サターンズ城。
ゴウ・マグマ「くっそー!ビルデルスがやられてしまった・・・」
ギライバー「なんということだ・・・」
ヘル・デス「落ち着くのだ。
       まだ死んだわけではない。奴の憎しみという名の魂は
       まだ残っている。復活することも十分可能である」
ゴウ・マグマ「本当でありますか?!」
ヘル・デス「もちろんだ。だからその間に生物を送り込んで地球を狙うのだ」
ギライバー「だったらガメザルスがいいわね」
ゴウ・マグマ「ん?だが奴は完全に故障したのでは?」
と、ここでメガンダーとともに奥の部屋から現れた二体。
メガンダー「私が・直し・ました」
そこには完璧に修復されたガメザルスが!
ゴウ・マグマ「素晴らしい・・・。さすがだ!
        メガンダー、お前はバドと違いいつも役に立つな。
        よし!まずは作戦として世界中に雷を発生させるのだ!」
メガンダー「了解!」
バド・リュー(ちっ。何故俺ばかり見下される?
        どうせ今回の作戦も失敗だろうな。ふっ。)

そして日本を初めとする各国で物凄い勢いの雷が発生。
木も焼かれてゆき、あまりの威力に停電が続出。
隆一郎らもこの謎に疑問を抱く。
すると上空では、飛行用に変形したガメザルスが飛行していた!
雅人、麻紀、大村はイースザレーザーで攻撃するが、ノーダメージ!
さらには強烈な吸引力でイースザーレーザがガメザルスと同化してしまった!

隆一郎は「変身します!」と立ち向かおうとする。
だが雷を直に食らい気絶してしまった。
焦る雅人らだが、大村が電力無限化装置なるアンテナを取り出し、
ガメザルスの機能を一時中断させた。
そのまま一旦引き返すガメザルスであった。

CM

病院のベッドで頭に包帯を巻き寝ている隆一郎。
雅人「大丈夫かなぁ奥菜さん。」
麻紀「大丈夫よ!きっと。」
大村「だが、奴は強い威力を持っている・・・」
雅人「武器も取られちゃいましたね。」
大村「うん・・・。」

と、一人のプラモデル好きの20歳ほどの青年が双眼鏡で空を見渡していた。
彼の名は秀(しげる)。
秀「あの巨大なプラモみたいなのすごかったなー。またみたいなー」
などと独り言を言っている。

一方でサターンズは再び、無力化アンテナにより電力が体中でパンクして、
またも体が故障しかけたガメザルスを心配する。
ゴウ・マグマ「一体どうすれば・・・」
メガンダー「ある地球上の男が頼りになりそうだ。」
ゴウ・マグマ「なに?人間なんかが役に?」
メガンダー「プラモデルという細かい作業が得意な男らしきものを発見した。」
ゴウ・マグマ「なるほど。そいつに直してもらい、最後は人質に?」
うなづくメガンダー。
ゴウ・マグマ「そうとなれば作戦を実行しよう。バド!」
バド・リュー「!・・・はい?」
ゴウ・マグマ「人間体になり、そいつのとこへ行き、
        これからガメザルスに向かわせる森林の奥へ連れて来い。
        4本ある腕はちゃんとかくしてな。いいな?次、失敗したら許さんからな!」
バド・リュー「了解。」(とっくに失敗してるじゃねーか!)

そしてガメザルスは大きな森の中で仰向けに隠された。
一方、マンションの屋上にいる秀の肩をたたき、バドの人間体は話しかける。
バド・リュー「どうだい?さっきの巨大ロボットの修復を手伝ってくれないかね?」
秀「え?!さっきの奴、あるんですか?!」
バド・リュー「あぁもちろん」
秀「は、は・・・はい!よろしくお願いします!
  こうみえてプラモデル世界大会は3年連続一位なんです!」
バド・リュー「ほう、なかなかだ。よしついて来るんだ」

そして連れてくると、その巨体を見て茂は感激する。
秀「す、すげー!35メートルはあるなぁー」
バド「さぁ、そのお腹部分をどんな攻撃からも防げるよう改造してくれ」
秀「まかせてよ!」
と、手際よく様々なパーツを組み合わせてゆく。
みるみるうちに修復されてゆき、ガメザルスは完璧な体を取り戻した。
茂「これで電気がからまることもないはずだ」
バド(こいつ、メガンダーより賢いのでは?)「よくやった。ありがとう。報酬としてこれに乗らせてやろう」
秀「本当ですかー?!万歳ー!」
だが乗り場などなく、秀が戸惑っているうちにガメザルスが動き出し、手で秀を閉じ込めた!
立ち上がって暴れだすガメザルス。
その歩く騒音で目が覚めた隆一郎は、雅人らの反対を押し切り窓から飛び出て、
フラッシュラッシュでウルトラマンイースリングへ変身した。

だがガメザルスの手には秀が・・・。
人間が人質されてると、危機感を感じて手が出せないイースリング。
そこへバドが等身大のまま宙を浮き、イースリングに話をかける。
バド「こいつはゴウ・マグマらが考えた作戦だ。
   命を助けたければ死んでもらうしかないらしい。ヒヒ。
   まあ頑張るんだな!あばよ!」と消えてゆくバド・
イースリングは一瞬間をあけると、ガメザルスの足の裏が顔面にヒット!
ぶっ倒れるイースリング。
さらに踏みつけられ、目から2本の電流光線が放たれた。
体中に電流が流れ、意識はクラクラ。
力を振り絞って、なんとか秀を助けようとするが、ガメザルスが再びプロペラの刃を投げつけてきた。
避けられず、全部が命中。
大ピンチへ・・・。

と、地上でこの光景を見ていた大村は研究所の研究室へダッシュした。
雅人「博士、どこへ?!」
麻紀「もしや、新発明した新兵器を?」

そのとうりであった。
大村が赤いボタンを押し、レバーを引くと、
その物体の後ろ部分が引火。
天井がガバーと横に開き、その物体をその間から空へ飛び立った!
雅人「ん?!なんだあれ!」
麻紀「これが・・・新兵器!!」
それは、全長20メートルほどはあり、レーザー砲も4つある、
巨大な戦闘機であった!

そして中央2つの大砲から、黄色いレーザーを発射!
ガメザルスの顔面を焼き上げ、手を離させることに成功。
そこから落ちた秀も見事イースリングはキャッチ!
さらに端の大砲からも光線を発射。
それはワープ状にもなり、ガメザルスを捕らえた!
チャンスとばかりに、イースリングは強烈に足を光れて、フラッシュ・キックをかます!
またもや腹が故障し、徐々に崩壊してゆく。
最後は体の中の魂とも言えるエネルギー板をエモーション光線で攻撃し、完全爆破した。
喜ぶ一同。
サターンズ城では、またも皆くやしがっていた。一体を覗いて・・・・
バド・リュー(やっぱりな)

再び敵を倒し、見事秀を救った一同。
秀「本当にありがとうございました!」
大村「ハハ、いいんだよ。」
隆一郎「それにしても博士、あれは・・・?」
雅人「そうだ!あれは?」
麻紀「ものすごく大きかったわ!」
大村「フフ、あれは”イースリング・ジェッター”という戦闘機だよ」
隆一郎「イースリング・ジェッター・・・・?かっこよかったですよ!」
秀「あれこそ、素晴らしい発明だー!ぼくを助手にしてください!」
大村「ええ!!助手に・・?」
隆一郎「いいんじゃないですか博士?博士も忙しいんですし」
大村「そ、そうかなー?ハハハ、ならよろしく頼むよ!」
秀「はい!ありがとうございます!」

かくして秀を味方にいれ、ガメザルスも倒した一同。
だがサターンズではビルデルス復活の作戦を考えていた・・・。

つづく

次回予告
第16話「悪魔の復活儀式」小悪キッドマン

サターンズはビルデルス復活の方法を見つけた。
それは、地球上の人間達が危機にさらされる非常事態となる!
行く、イースリング!だがそれを邪魔する者が!
次回をお楽しみに。
____________________________________________________________


第16話「悪魔の復活儀式」小悪キッドマン

中央には、動物の死骸のようなものが入れられたカプセル。
緑色の水も溜まっている。
その横には灯火が建てられており、地面にはDEVILと書かれた紋章が大きくひかれている。

ヘル・デス「そして、最後に生贄が必要である・・・」
ゴウ・マグマ「生贄?!な、なんでしょうか・・・それは。」
ヘル・デス「他の魂を授けなければいけないのだよ。
        サターンズ生物10体・・・もしくは人間500人だ。」
ゴウ・マグマ「な、なんとそれほどの代償が・・・。
        ならば人間どもをかき集めたほうがいいな」
ギライバー「それには相当時間が必要だけれど?」
ヘル・デス「大丈夫だ。とある有名な相原柔道教室というところがある。
それは日本各地にある。その参加者全人数が1000人なのだ。
そこから特に強い500人を連れ出し、生贄とするのだ」
ゴウ・マグマ「とても素晴らしい作戦であります。
        しかし我々だけでは大変困難であります。
        No.024のキッドマンのご使用をお認めください」
ヘル・デス「よいだろう。奴も強き悪魔だからな」
ゴウ・マグマ「ありがとうございます。」
そしてカプセルから、不気味な色、素肌にベタベタとつく粘液、
背中にしょった先が三本に尖った槍と、独特な姿を持つ小悪登場・・・・

その頃、地球の相原柔道では、かなり厳しい訓練が行われていた。
少しの休憩も許されぬ地獄のような訓練である。
一方、そのライバル柔道である、木村道でも訓練が行われている。
実は1ヵ月後に全世界柔道大会が行われる。
この二つの柔道教室は優勝候補なのである。
お互い嫌味言い合いの険悪な仲なのである。
隆一郎は近々自分も特訓しようと考えている。
最近の自分の弱さについて考え始めたからだ。

そして木村道の鬼ともいわれる、木村一朗の元へ。
一朗「お前か?強くなりたいというのは?」
隆一郎「はい。」
一朗「よし!なら1発目は私と組むのだ」
隆一郎「わかりました!」
試合が開始・・・そしていきなり一本!
勝者は・・・・木村であった。
隆一郎(なんという素早さ・・・手も足も出ない。。。)
一朗「お前は細かい筒所を真剣に見ていない。
    どんな状況においても、気を抜くでない」
隆一郎「はい!」力強く返事する隆一郎の特訓は始まった。

研究所。
大村「いいか?この電気とこの電気をあわせれば、
    中央の装置は強烈に起動するんだ」
秀「なるほどー!」
この前助手になったばかりの茂は猛勉強していた。
いつか、自らの手でイースリング・ジェッターのような巨大戦闘機を創るためである。

その頃一緒に帰っていた雅人と麻紀は、なにやら慌ててこちらへ走る柔道着を着た男に、
話しかけられる。
男「大変なんです!!変な化物がみんなをさらおうとしてるんです!!」
雅人「え?!化物?」
麻紀「もしかしてサターンズじゃない?!」
雅人「よ、よし!隆一郎さんに早く伝えよう!」
と、三人は隆一郎を探しにでる。
男「その方は強いのですか?」
雅人「もちろんですよ!」
麻紀「今日は木村道とかいうとこへいるらしいわ」
そう言った瞬間、男の足は止まった。
雅人「どうしたんですか?」
男「お前等などもういい!」と突然離れていってしまう。
不思議がる二人だが急いで隆一郎のもとへ。

CM

その化物とはキッドマンであった。
次々に相原柔道の訓練生をなぎ倒しにする。
「うわー!」「かてねー!」と次々逃げてゆく。
そして相原柔道創立者の相原竹多は正々堂々と正面から向かう。
それを影から見て心配する弟子、訓練生達。
ついにスタートしてキッドマンと張り合うが相手はサターンズだ。
勝てるはずもなく、口から吐かれた血のような粘液をつけられ、体中がマヒしてしまう相原。
全員が駆け寄ると、ビルデルスが巨大なネットで全員を捕獲!
相原も捕獲され、空のほうへ連れ去られようとしている!

そして雅人、麻紀は隆一郎の元へ到着。
そんな隆一郎は相原はもう少しで一本取る直前であった。
しかし、やはりまだ隙があるらしく負けてしまう。
隆一郎「あ、雅人と麻紀ちゃん。どうしてここに?」
雅人「大変なんだよ!」
麻紀「サターンズが現れたの!」
隆一郎「なんだって?!一体、どこへ?」
雅人「相原柔道なんだ!」

この瞬間、木村ら全訓練生らが黙り込む。
隆一郎「よし!行こう!」
雅人「だけど、訓練生みんなが襲われてるそうなんだ。
    ぜひ、木村道のみなさんも協力してください。」
そう頼むが、木村の答えは「お断りする。」であった。
隆一郎「ちょっと、何故ですか?」
木村「知っているだろう?うちとあっちは犬猿の仲だ。
    しかもライバル。
    ライバルを救ってなにになる?むしろ優勝への道が軽くなる」
麻紀「ひどいわ!最低よ!
    あなただって同じ人間じゃない!
    なのに、嫌いだからって人がさらわれて殺されようとしているのを見捨てるの?
    そんな人に柔道をする資格などないわ!」

木村「お前に何がわかる?!
    資格がないだー?それはあっちのことだ。
    俺の親父はな、柔道世界大会で優勝するはずなのに、
    あいつらがしかけた睡眠薬の含まれた水のせいで、負けてしまったんだぞ。
    それを訴えようとしたら、襲撃され、二度と柔道ができない体に・・・・・。」
三人とも黙り込む。
木村「そいつらがどうされようと、俺は知ったものか。」
隆一郎「確かにそれは悲しいことです。
     だけど・・・人が死のうとしているのを見捨てたくありません。
     憎いやつが死ねばなんでも解決するんですか?
     そんなわけない!憎いやつにも良い部分はあるはずなんです。
     聞いた話によると、あなたの訓練生が崖から落ちそうになったのを、
     あっちの方が救ってくれたらしいじゃないですか。
     僕もある日、この雅人に救ってもらい、悪い心が平和を愛する心に変わったんです。
     さぁ・・・行きましょう。憎いなら憎めばいい。
     だが死んでしまう人を見捨てるのはおかしい!」
その瞬間、木村は目をパッチリ開け、「みなのもの!行くぞー!」と叫ぶ。
「オー!」と一斉に叫び、訓練生がみな走り出した。
笑顔でその状況を見つめる三人も後を追う。

捕獲された訓練生は必死に脱出しようとするが、殴られたりして大怪我をする。
このままでは生贄の一部にされてしまうのだ。
と、ここでついにキムラ道の皆がきた!
木村「おい、化物!そいつらを放せ!」
捕獲された状態から相原はその木村たちを見て驚く。
相原「お、お前・・・何故・・・?」
木村「相原。俺はたしかにお前が憎い。
    だが死なれてはこまる。まだやり残した事があるからな。
    お前と1VS1で戦うことだ。それまではどちらも死ねない!いくぞー!」
と、キッドマンに戦いを挑む。
だが一人3秒のペースで次々にやられていってしまう。

しかし全員は諦めなかった。幾度となく立ち向かう。
だが負けてしまうのだ。
と、ついに木村が立ち向かう・・・。
キッドマン「かかってこい!」
だが木村は挑発に乗らずたちどまったままだった。
ともかく自分のペースを創るのが肝心と言う思想を持っているのだ。
ここでキッドマンが突撃してきた。
だがそれを体を横にそらすだけで避け、直後にキッドマンの足を取り一本背負い!
見事倒したのだ。
そしてキッドマンは巨大化し始めた!
慌てて避難する一同。
相原訓練生も縄を解いてもらい脱出。
雅人「奥菜さん!!」
麻紀「巨大化したわ・・・」
隆一郎「うん。行く!」
変身する隆一郎。
訓練生らは「あ!ウルトラマンイースリングだー!」と叫ぶ。
木村は黙って眺める。
相原は呆然としている。木村が助けてくれたからだ。

イースリングは最初は取っ組み合うが、キッドマンはわきの隙間から脱出したりと身軽である。
蹴り上げてもその衝撃で空中を浮き始め、そこから突進してイースリングを襲う!
さらには三本棘槍で狙ってきた。
それでビルなどが崩れてゆく。
防ごうと槍を掴むが吹っ飛ばされてしまう。仰向けに倒れてしまい、そこを刺されそうになる!
だが、イースリング・ジェッターが出撃だ!
大村博士らが生物出現に気づいたようだ。
その現地の二人。
大村「遠くにいても援護できるぞ!」
秀「素晴らしいですね博士!」

そしてジェッターからのレーザーでキッドマンを連続攻撃!
見事槍地獄から脱出し奪い取り、逆にキッドマンに突き刺す!
それでも突進してくるキッドマンだが、イースリングは木村術を使い、足を動かさず体をずらすだけで避け、
蹴り上げたあとに、エモーション光線で撃破!
喜ぶ一同であった。

そしてお互い向き合い、黙り込む相原と木村。
無言の状態が続き、ついに二人は握手した。

ふたつの柔道一族、隆一郎、雅人、麻紀も大喜びであった。

たとえ、嫌な奴であろうと”死”は残酷だ。
逆の立場から考え、助けてもらわなければどんなに悲しいだろうか。
誰とでも手を取り合え、頑張れる日を願い隆一郎は戦いつづけるのであった。

つづく
次回予告
第17話「墜落飛行機を救え!」黒影ブラドーズ登場

旅行中の雅人・麻紀を襲う黒い影。
それを追う隆一郎に、地球上で敵を追う大村と秀!
三つの同時進行が行われる。
次回をお楽しみに。
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第17話「墜落飛行機を救え!」黒影ブラドーズ登場

大きな雑誌やコロコロ転がせる旅行用カバンを部屋中に散乱させ、
雅人と麻紀は旅行準備をしている。
雅人「この散らかりようなんとかならないのかな・・・」コッソリぐちる。
麻紀「なんかいった?」鋭い目で睨みつけて聞いてくる麻紀。
雅人「い、いえ!なんにも!」
二人は隆一郎らを残してこの旅でハワイまで行っていいのか心配だが、
隆一郎は笑顔で了解してくれた。

また研究所では、大村と秀が新発明完成間近を迎えていた。
大村「この、ERカプセル01をイースザレーザーにセッティングすると、
    威力はさらに増すんだ!さらには、特定できない場所にいても、
   探しだして攻撃してくれる!使える回数は1つにつき1度だけどな。」
秀「す・・・すごい!これはイースリングの援護に最適ですね!」
大村「もちろんだ。我々はいつもイースリングに助けられていた。
    今度はしっかり恩返しを続けるぞ!」
秀「はいっ!」

一方隆一郎は海辺で空を眺めていた。
第2話にて過去を思い出そうとして現れた、謎の抵抗する男性・・・。
あれは人間なのか?少なくとも大村博士ではない。
一体誰なんだ?
また23年前にサターンズが地球を襲撃したという詳細も俺はわからない。

サターンズ城。
ヘル・デス「次は、あの影だな。よーし、向かわせろ」
ゴウ・マグマ「いえ、ヘル・デス様。もうしばらくお待ちを。」
ヘル・デス「何故だ?」
ゴウ・マグマ「もうすぐあの、雅人とやらがそれぞれ別々に動き始めます。
        そこを狙えばいいのです。」
ヘル・デス「ほぉ。いいだろう。そのときを狙おうではないか。」

空港へ見送る隆一郎、大村、秀。
雅人「みなさんお元気でー!」
麻紀「頑張ってね!」
隆一郎「うん。みんなも頑張ってな」
大村「いつでも待ってるよ」
秀「あ〜!帰ってきたらご馳走用意しときますよ!」
そういって離れたそれぞれ。
さらに大村・秀は研究所へ。
隆一郎はサターンズ調査へ向かった。

ここでサターンズ城にて謎の真っ黒な生物が3体に分身してワープしていった。
どこへ・・?
それはもちろんあそこである。

CM

飛行機は発進され、無事に飛行していた。
だが突然ガクン!と大きなゆれを始めた。
雅人「な、な、なんだー?つ、つ、墜落じゃないよな・・・?」
麻紀「怖いわ。。。」
と、いきなり操縦席のドアを突き破って、あの影が出現!!
名はブラドーズ。
全員が恐怖に包まれ叫びあう。最初はテロリストだと思うのだが、
全身が完全な真っ黒であるため人間ではないと思い始める。
雅人と麻紀も大慌て!

・・・研究所。
大村と秀は言葉が出ず、終始驚いた顔を見せた。
その理由は、ERカプセル01が無いのだ!
大村「泥棒か?だとしたら核のように使われたら大変だ!」
と、ここで研究室の天井からあの影が飛び掛ってきた!!
分身の2体目である。
大村「あいつは私が協力して創ったブラドーズ!!」
そして大慌てでイースザーレーザーを放つが避けられてしまい、ERカプセルと共に脱走!
大村と秀は走ってそれを追いかける。

そして隆一郎は、テトラポットの上に昇り、海を眺める。
「綺麗だなぁ」と心の中で思っている。
そこをいきなり首をしめてくるものが!
なんとか引き離し、誰だ?と振り向くと、またもあの影の分身であった!
格闘戦で勝負するが、こっちが優勢になると地面に影として入り込み、逃げてゆく。
おいかけるものの、直前になって地面からいきなり飛び出し、突っ込んでくるなど、
追い込まれていってしまう。
そのまま首を後ろから絞められてしまう。
その目の前に、ゴウ・マグマが登場!
ゴウ・マグマ「フフ、奥菜隆一郎!お前の仲間は我々が襲っている。
        雅人と麻紀は飛行機墜落で死ぬであろう!」
隆一郎「な、なに?!」
ゴウ・マグマ「大村らは、盗まれた平気を追う最中に死んでもらう!」
隆一郎「くそー!そうはさせるか!」
とブラドーズを背負い投げで打ち倒す!
そのままブラドーズは巨大化。
ゴウ・マグマは姿を消す。
隆一郎「くそー!いくぞー!」
とジャンプ!

直後に大村がブラドーズに飛び掛るシーンとシンクロされる。
しかし、あと一歩届かず倒れてしまう。
秀「大丈夫ですか?!」
大村「いててて、私は大丈夫だ。早く捕まえてくれ!」
秀「・・・・はいっ!」
再び走り出す秀・・・。

一方飛行機内では、雅人と麻紀がイースザレーザー片手に影を追う。
だが異常に飛行機が揺れるためなかなか定まらない。
操縦士が影のパワーにより苦しんでいるのだ!
どうにかしないと墜落してしまう。
雅人「俺達の手で!」
麻紀「戦わなきゃ!」
秀「必ず勝つ!」
大村「さぁ、早く行くのだ!」
隆一郎「変身!」
3箇所の戦いが一直線に繋がった。

雅人が飛び蹴りをかまし、隙を得た。
そこを麻紀がイースザレーザーで攻撃!
後ろから攻撃!
延々とレーザーを撃ち続け、見事消滅に追い込んだ!
だがその飛行機はもう墜落寸前であった・・・・。
しかし、その飛行機を優しく手で包んだイースリングが救出!

さらに秀はヘッドスライディングで攻撃し、ERカプセルを取り返す!
直後に回し蹴りで撃退!
残るはイースリングと向かい合う一体のみだ!
蹴り上げ、頭をかかえて振り回す!
真っ暗なブラドーズを痛めつける!
しかし、ブラドーズは地面に入り込み、イースリングを戸惑わせ、
ランダムな場所から突如と光線を放って攻撃を繰り返す。
そんな卑怯な攻撃に腹を立て、大村はERカプセルを設置したイースザレーザーで、
地面を攻撃!
そのレーザーは的確にかくかくと動き回り、ブラドーズのいる地面を確定。
思い切り地面へ突き当たり、見事ブラドーズをおびき寄せた!
飛行機から出てきた民間人や雅人・麻紀も声援を送り、最後はガッツ・レーザーを放ち、
ブラドーズはそのまま消滅した・・・

無事に三組が戦い抜き、ブラドーズからの危機を救った。
たとえ武器を使ったとしても、勇気を信じて戦い抜いたことは立派である。
雅人、麻紀は別便で再び出かけた。
大村・秀も発明を続け、隆一郎は再び旅に出た。
だがヘル・サターンズは諦めないであろう。
滅びるまで戦い抜くのだ!イースリング!

つづく
次回予告
第18話「Dr.OHMURA-WANTED!」殺者ツーサン・アー

サターンズを裏切り、さらに邪魔を続けるもう一人の存在、大村博士は狙われている。
隆一郎、博士を守れ!
次回をお楽しみに。
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第18話「Dr.OMURA-WANTED!」殺者ツーサン・アー

「許せん!とにかく奴を真っ先に殺せ!
 奴の発明兵器が我々を邪魔する!
 指名手配だ!」
ヘル・デスの怒りが響く。
ゴウ・マグマ「かしこまりました。
        次のNo.26は奴が創ったなかでも協力です。
        そして私の考えた作戦で奴を窮地へ追い込みましょう」
ヘル・デス「作戦?」
ギライバー「何かあるのかね?」
ゴウ・マグマ「あぁ、最高の作戦だ」

研究室。
隆一郎「今頃、雅人と麻紀ちゃんはハワイ生活を満喫してるんだろうな〜」
秀「羨ましいんですか?」
隆一郎「ん?いや、まぁ俺もいつかは、たくさんの人と旅がしたいな〜て。
     親もいないしさ。ハハ」
そこへ大村がやってくる。
隆一郎「あ、博士!」
秀「お疲れさまです!」
大村「いや・・・その・・・」
隆一郎「どうしたんです?」
大村「・・・何故か街中に俺の指名手配のポスターが貼られてるんだ・・・。」
隆一郎・秀「なんですって?!」
秀「そんな、博士が悪いことをしたとでも?!」
隆一郎「とにかく見に行こう」

そしてまさに、木や電柱、壁、至る所に「WANTED $100,0000」とあった。
隆一郎「博士に賞金がかけられている・・・」
秀「一体誰のいたずらだ?!」
その直後、博士の顔すれすれに通り、壁に弓矢が刺さった!
何事かと、弓矢の飛ばされた方を見ると、一人の髭だらけの男が襲い掛かってきた!
男「貴様を殺して賞金を獲ってやる!」
お金ほしさに目がくらんだ男のようだ。
隆一郎らは慌ててそこから走って逃げ出す。
しかし、走り行く方向の向こう側から今度は包丁を持った女性が!!
隆一郎「これはサターンズ達なのか?!」
大村「いや、逆であろう。あのWANTEDの紙を作ったのがサターンズのはずだ。
    これはお金欲しさに暴れまわる人間達だ!」
秀「なんてこった・・・。西部劇じゃあるまいし」
横からも武器をもった人間が現れ、窮地に追い込まれる大村達。
ここは仕方ないと、大村がイースザレーザーを電気スタンガン風に設定し、
周りの4人に突きつけた。
そのまま一旦気絶する4人。
大村「いまはこれしかない・・・」
隆一郎「この人たちを病院に送り、ポスターを外しましょう。
     正当防衛で逮捕はされないはずです。」
大村「あぁ。」

CM

病院から出て、三人歩く途中。
例のポスターはいまだ貼られている。
警察にもわからぬポスターということで、いたずらと信じてもらえたが、
必ずこの賞金目当てで襲う人物がいるはずだ。
そんな危機から逃れるため基地へ急ぐためタクシーを拾う。
これで平気だ・・と、ホッとするが、突然タクシーの運転手がこういってきた。
「あなた、大村さんですよね・・・?」と。
大村「えぇ・・」と返事すると、運転手はニヤッと不気味な笑みを浮かべ、
いきなりバックし始めめた!
驚く一同が後ろを見ると、大きな電柱が!!
この運転手も賞金目当てのようだ・・・。
慌てて説得するが、聞く耳を持たない運転手。
仕方なくもう1度スタンガンとしいてイースザーレーザーを使用し、危機を乗り越えた・・・

しかし、基地の周りを50人もの老若男女が囲んでいたのだ・・・
大村「おいおい、嘘だろ・・・」
秀「どうします・・・?」
隆一郎「みんな!目を覚ますんだ。
     そんなにお金が欲しいのかい?お金のためなら、君達は人を殺してしまうのかい?
     僕には金銭感覚がないからよくわからない。だけど、人を殺すなんて行為は、
     考えられないはずだ!
     君らだって、テレビで人が殺されたのを知ると悲しいだろう?犯人が憎いだろう?
     そんな憎い存在に君らまでもがなってしまうんだ。
     一人ひとりが正しい意識を持てば、そんな存在はきっと無くなる!
     遠い遠い未来かもしれない。だけどきっとくるはずだ!」
男「うるせー!俺は金がほしいんだ!」
女「そうよ!あの大金が手に入るのよ!」
隆一郎「なら君達は親を、友を、恋人を殺せるのか?!」
男「っう?」
女「・・・・」
男2「俺ならできる!!」
隆一郎「君達は人を殺せるのか・・・。ひどい。まだこういう人たちが残ってるなんて。
     俺は許さない!」
秀「隆一郎さん・・・」

ここでいきなり空中からサターンズ生物のツーサン・アーが上陸!!
大村「あれはツーサン・アー!!」
隆一郎「サターンズ!!」
ツーサン「モウ・・・マツノガ・・・メンドウダ・・・。イマココデ・・・ゼンインコロス!」
その直後に50人のみんなは助けを求める。
自分が死ぬ立場になると恐怖に包まれるのだ。
隆一郎「ほら。君達は自分が殺される立場になると嫌がる!
     君達が殺そうとした人の立場だ!よくわかったかい?!」
男「わ、わるかったよ・・・。だから助けてくれ!」
女「キャーッ!」
隆一郎はその場で変身した。

逃げる老若男女。
大村と秀は無人戦闘機・イースリング・ジェッターを出動させる。

ツーサン・アーはかなり近未来的なロボットであり、腹には赤・青・緑のランプがあり点滅している。
そこから赤い光線、青い光線、緑の光線を発射しイースリングをおいつめる。
バク転で避け続けるものの、イースリングは三色連続で受けてしまい、突進されてぶった押される。
そこをジェッターが攻撃するものの、ダメージが小さいようで、赤い光線を受けて地面に不時着してしまう。
大村「くっ!」
秀「博士、奴の弱点は?博士が作ったのならわかるはずです!」
大村「そうだったな・・。奴は・・・頭のアンテナだ!あのアンテナを切ればいいんだ!」
うなづくイースリングは、側転→バク転でツーサンの元へ近づき蹴り上げ、
アンテナを両手で掴む!
必死に抵抗するツーサンは、目の前のイースリングに赤い光線を放ち、大ダメージを与える。
手を離してしまい、また倒れるイースリングだが、ネックスプリングで起き上がり、そのまま空中へ!
そこから着地する際に、アンテナをチョップで切り落とす!
暴走して方向性を無くすツーサン・アー・
最後はガッツレーザーを3つのランプに食らい、大爆発と共に消えうせた。
みんなは大喜びした。

研究所。
大村「俺は本格的に狙われているようだ・・・」
隆一郎「大丈夫ですって!俺が必ず守ります!」
秀「ぼくだって頑張りますよ」
大村「ああ・・・」

サターンズ城。
ヘル・デス「むむ!またイースリングが勝ちおったのか?
       何をしておるのだ、お前達は!」
と、主要部隊4名へ電撃を食らわす。
ゴウ・マグマ「申し訳ございません・・・・、しかし!大村さえ殺せばいいのです!
        おまかせください!」
ヘル・デス「あいつが発明する品も邪魔なのだ。これ以上製造させるんでないぞ」
ゴウ・マグマ「了解いたしました!」

隆一郎の戦いはまだ終わりそうに無い。
長い戦いはまだ続く!

次回予告。
第19話「改造!二つの新兵器」新像キライ
さらわれた子供を助け出せ!
いまここに2つの新兵器誕生!
次回をお楽しみに。
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第19話「改造!二つの新兵器」新像キライ

隆一郎は麻紀から貰ったペンダントを手に取り、じっと見つめる。
「俺が来てから、もう4ヶ月・・。
こんなにもいろいろな事があったけど・・・まだ戦いは終わらないのか」
そう嘆くのみであった。
そして今日は、雅人と麻紀が帰ってくる日。
隆一郎は心待ちにしていた。
しかし、この日も非常事態が怒るとは・・・

ゴウ・マグマ「何故我等は負けるのだ?!」
バド・リュー「あいつが強すぎるんだ。イースリングがな」
ゴウ・マグマ「なんだと貴様!」
ギライバー「あいつが強いだと?あんなものすぐ倒せる!」
メガンダー「ソウダ・ソウダ」
バド・リュー「何回も負けておいてそのセリフとはな。ふっ」
ギライバー「貴様・・・反抗する気か?」
バド・リュー「いや。別にそうではない。」
ゴウ・マグマ「お前こそ、何度作戦を失敗したことか?!」
バド・リュー「もういいかげん奴を殺せばいいんだ!子供をまた誘拐し、人質にして死んでもらえば」
ゴウ・マグマ「過去にそういう作戦をし、失敗しているのだぞ?」
バド・リュー「試すだけ試せばいい!」
ヘル・デス「落ち着くのだ!・・・ふん、ならばもう一度やってみればいいのだ。」
ゴウ・マグマ「うっ・・・。わかりました。。
        こんなときにビルデルスが復活し、あの最強生物”No.100”さえ誕生すれば・・・」
そしてサターンズは、No.27を新像キライと名づけて向かわせた。
これも大村の製造によるものだが、造形などはいたってシンプルで強いのだ。

そして空を大きく飛び回る。
地上にいるサラリーマンなどは驚き逃げ回る。
キライは赤い目からレーザーを放ち、ビルなどを破壊してゆく。
そこへバーン!と巨大化したイースリングが登場。
イースリングの顔から肩ほどの小さい敵のため、掴んで投げ飛ばすなど優勢となるが、
突然キライの顔の茶色の部分が横へ開き、中から鞭のようなものを長く伸ばし、
イースリングに打ちつけたり、首を締めたりと強烈に襲う。
だが、猛反撃とばかりにチョップで鞭を切り、エモーション光線を放つ!・・・直前にキライは姿を消した。。

そんな中、壊されたビルに下敷きにされた人々が大勢いる。
いきなりの襲撃で、逃げ切れなかったのだ。
惜しむ隆一郎多達。
隆一郎「どうして奴等は人の死を喜ぶのだろう・・・。
     僕には考えられない・・・」
大村「隆一郎・・・」
秀「隆一郎さん・・・」
そのとき、大村は足元に落ちていた隆一郎のアクセサリーを拾いあげ、そのまま渡さず自分のポケットに入れた。

CM

大村は研究所で専用防具をつけて、どんどん何かを製作している。
目は真剣そのもの。

隆一郎は空港で雅人、麻紀を待ち合わせだ。
すると、赤信号の道路に突然飛び出す子供の姿が!
隆一郎「危ない!」と、飛び出しなんとか救い出す。
だがほっとしたのもつかぬま、キライがまたも現れ、礼の鞭でこの子を縛りつけ、捕まえてしまったのだ!
そのまま体内に閉じ込められてしまう子供。「助けてー!助けてー!」の叫びも響かぬまま連れ去られてゆく。
誰もが見上げて大騒ぎ。
警察も銃を発砲するが、効き目なし。
ここで変身すると大きな災害をもたらすと、隆一郎は走りながら追いかけた。
隆一郎「くそ!こんなときにバイクがあれば・・。だが壊れちゃったし。。」

と、「リュウイチロー!」と機械性質な声が聞こえた。
横を見ると、イースリングの顔をイメージしたような完全武装方バイクが停車されていた!
しかもメカ状態となりコンピューター装置。トゲの部分から光線発射可能。
 ハンドルには、先ほど無くしていたアクセサリーを発見。
こちらも改造されている。
するとメカから大村博士の声が再生された。
大村「隆一郎!それはお前のために私が改造した2台兵器だ!
    まずはバイク。これは”イースリング・ライダー”という名だ。
    超高速であり、坂道も思い切り登る。
    光線も発射でき、ジャンプの際はかなりの威力で上へ跳ぶぞ!
    お前だけの秘密兵器だ。
     そしてアクセサリー。さっき落としていたから私が改造した。
    サターンズ生物の存在を素早くキャッチし、勝手に動き出して先の尖った部分を矢印に見立て、
    前や右や上を勝手に向いて、敵の居場所を教えてくれる!近くになれば中央のダイヤが赤く点滅する!
    名前は”スパイダー・ダイヤモンド”!
    さぁ。お前の新たな戦いの始まりだ!行けー!」
隆一郎「ありがとう!博士!」

イースリング・ライダーにまたがり、スパイダー・ダイヤモンドを首にかけて、エンジンをかけ、
隆一郎はダイヤの誘導どうりにバイクを走らせた。
交通違反の恐れはあるが、早すぎて周りには気づかれない機能もついている。
ダイヤが前、右、左と誘導してゆく。
すると、ピッピッと点滅し始めた。キライは近いのか?!
上を見上げると、そこにはキライの姿が!
急いでコンピューターを操作し、頭部のトゲから光線を発射!
キライに見事命中し、キライは墜落・巨大化!
顔から出す鞭には気絶した子供が握られていた。
怒った隆一郎はイースリング・ライダーを停車し、そこからジャンプしながら変身!

巨大な姿を堂々と掲げる。
「デュアッ!」と両手をむけ、立ち向かうのだが、子供を見せ付けられて手も足も出ない。
さらに光線を連続して受けてしまう。
だが諦めずに立ち向かう!
イースリングは、頭のトゲにパワーを集め、光球を作って手で握る。
それをキライに投げつける!
するとキライの体を鞭以外全体をこれで包み込む。
鞭に握られた子供は、その光球からはみ出た状態であり、そこを狙って鞭をチョップで切断。
子供を無事救出。
最後は光球に閉じ込められたキライを空へ投げつけ、落ちてきたところをガッツレーザーで破滅した・
この光球こそ”イースボール”なのである。
戦いを終え、イースリング・ライダーに乗ってなんとか雅人・麻紀のお出迎えに間に合う。
隆一郎「お帰り!」
雅人「ただいま、奥菜さん!」
麻紀「ただいまー!あら?そのカッコいいバイクは?アクセサリーも少し違う?」
隆一郎「うん。博士が改造してくれたんだ!」
雅人「すごい!!カッコいいな〜。」

その頃研究所。
博士は疲れていた・・・。かなりの体力を使っていた。
秀「博士・・・少し休んでは?」
大村「おんなこれしき!サターンズに協力してしまった罪を償いたいのだ。。。」
秀「しかしー・・・」
しかし大村はこの罪を償おうと必死に立ち上がるのだった・・・。

新たな兵器を手に入れた隆一郎。
しかし、それを発明した大村は過労で倒れそうにあった。
果たして二人は無事平和を戦いぬけるのか?!

つづく

次回予告
第20話「許されぬ行為への償い」鳥怪スカイン、三首ドラゴム

サターンズは大村博士に再び協力するよう求める。
だが拒み続ける大村に、ついに最大の危機が!
行け!隆一郎!
次回をお楽しみに。
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第20話「許されぬ罪への償い」鳥怪スカイン、三首ドラゴム

大村は、一人ずっと立ち上がったまま研究所を眺めている。
「許されないん・・・だよな・・・」

サターンズは2つのカプセルをオープンし、2体の生物を出動させた。
No.28とNo.29である。
大村が製作協力した最後の2体だ。
前に2つ、後ろに1つ顔がある赤と黄色のドラゴン”ドラゴム”と、
体中に刃が付けられた鳥獣の”スカイン”である。
早速地球に着くと、ビルに体当たりしたり、炎を吐いたりと大暴れしている。

雅人「また現れやがったぞ!」
麻紀「しかも2体・・・」
大村「私が作った最後の生物だ・・。隆一郎よ、ここは私にまかせてくれ」
隆一郎「え?!博士、何を言ってるんですか!ここは僕にまかせて」
大村「いや!私がいく。私はサターンズを創ってしまった最低な男だ。
    この罪は償うしかないんだ」
隆一郎「でも、僕なんか侵略者として生まれてしまい、地球を攻撃しかけたのですよ!」
大村「まだましだ。
    ”しかけた”だろう?私なんか、人間なのにしてしまったんだ。だからここは私にまかせろ!」
秀「しかし、これまでたくさんの発明をしたではないですか!」
大村「ダメなんだ」

と、ここでゴウ・マグマが突然現れ、大村を連れ去ってしまう!
隆一郎「博士ー!」
そこを、追いかけようとするのだが、ゴウ・マグマが放ったレーザーカプセルに4人は閉じ込められてしまう!
空の彼方へ消え行く博士とゴウ・マグマ・・・
街では2体の生物が大暴れしている。
と、ここで怪獣を察知したイースリング・ジェッターが自動で動き始めた!
そして隆一郎らを閉じ込めたカプセルにレーザーを放ち救出。
雅人「助かったー!」
麻紀「ありがとう、ジェッター!」
隆一郎「まずはの2体を片付けなければ!」とイースリングに変身して立ち向かう。

まずはドラゴムに掴みかかるが、首が3つではなかなか攻撃できず、炎を直に受けてしまう。
側転で遠くに離れても、後ろから激突してきたスカインのくちばしが背中に刺さり、痛み苦しんでしまう。
さらに街の破壊を続ける2体。
ジェッターもロケット攻撃で援護するが、炎が燃え移ってしまい不時着してしまう。
イースリングは気合を入れてジャンプし、上からドラゴムを踏みつける!
さらにスカインの尻尾を掴んで振り回し、ドラゴムに打ち投げた!
激突した2体はいったんひきかえってしまった。
・・・しかも街はボロボロ。
イースリングらは悲しみにくれた。

CM

大村はサターンズ城で気絶していた。
目を覚まし、辺りを見渡して戸惑う。
大村「ここは・・まさか、サターンズ城?!」
ゴウ・マグマ「ふふ、どうやら見覚えがあるようですね、大村博士。
        約23年前はお世話になりました。」
大村「だ、だまれ!一体なんのつもりだ?」
ギライバー「ふふ、簡単よ。命が惜しければ、もう1度我々と協力すればいいのよ」
ゴウ・マグマ「あんたの発明力は天才だ。あのジェッターにバイクに。
        ぜひ我々にも作って欲しいのだ。もちろん報酬はたくさんやる!」
大村「ふぜけるな!私は二度とおまえらなんかに手はかさない!
    誰がなんといおうとな!」
ゴウ・マグマ「ほぉ、それがお前の言えるせりふか?」
メガンダー「オオムラの・・脳を検査した・結果・・・罪悪感で・・・いっぱいです・・・」
ゴウ・マグマ「へえ〜、あんなに大金に喜んでサターンズ生物を創った奴がか?
        それなら罪悪感を消す方法を教えてやる。
        サターンズ生物をさらに作り、地球を全滅させることだ!
        いいか?そして、お前が開発した邪魔くさい兵器も全て使えなくしろ!」
オオムラ「なにがなんでもいやだ!地球を私の星だ!」
ゴウ・マグマ「ふざけやがって。」
と、光線を発射!ギリギリで避ける大村だが、どんどん攻められる。

バド・リュー「ふん、まるで隆一郎だな」
大村「彼はまだいい!侵略せずに貴様らに対抗し、地球を守ってくれているのだから。
    だが私は・・・手を加えてしまったのだ」
ゴウ・マグマ「あっそ。まらしょうがない貴様を殺してやる!」
大村「!!」
ギライバー「それしかないようね。」
大村「・・・ああ!殺せばいい!私など!」
ゴウ・マグマ「だが、イースリングと共に死んでもらう」
大村「なに?!」
ゴウ・マグマ「有人戦闘機を私は用意した。これはお前ほど有能な機能はないが、
        イースリングに激突するよう設定されている殺戮戦闘機だ!」
大村「そんな馬鹿な?!」
ゴウ・マグマ「これでイースリングに大ダメージを与え、2体の生物がそのあまイースリングを食い荒らす!」
大村「くっ!・・・」

そして大村はその戦闘機に無理やり載せられてしまい、ついに発車されてしまう!
ハンドルもエンジンもなにもない。
ただただイースリングへ激突しようと作動されている戦闘機である!!

一方地球。
再び暴れ始めた生物2体。
隆一郎は背中の怪我がひどく、変身をみんなから止められる、
また、ジェッター、雅人・麻紀・秀のレーザーで猛攻撃!
ダメージは少しあるものの、長続きしない。
また、怪我した隆一郎は「博士はどこへ・・・?」とずっと思い続けていた。
しかしこのままではダメだと、みんなの反対を押し切り変身してしまう。

雅人「奥菜さん・・・」
麻紀「ダメだっていったのに!」
秀「ここは仕方ない。援護しよう!」
イースリングは急いで2体を倒して大村博士を救出しようと考える。
だが2体は強い。
スカインの体のトゲも邪魔でなかなか攻撃できない。
さらにはドラゴムの首を噛まれ、足も噛まれてしまい体を捕らえられてしまった。
そのドラゴムはさらにもう一方の顔から街を燃やし続ける!
スカインはその捕らえられたイースリンの背中をもう1度くちばしや針で刺そうと企む!
このままではさすがのイースリングも敗北してしまうかもしれない!
だが雅人らの援護もほぼ意味がないのだ・・・

その頃、大村はポケット似れていたナイフ型ドライバーを取り出し、正面のBOXに何度も打ち続ける。
ガンッ!ガンッ!バキッ!とそれは何度も何度も・・・。
そうしているうちに、ついにBOXはオープンされた!
中は複雑なコードや板で埋め尽くされていた。
だが大村はそれを見慣れた物なのかのようにすばやく改良していき、標的固定を解除したのだ!
そしてそのドライバーをBOXに突き刺し、自動操作に変更したのだ!
そのまま地球へ急発進!

そんな戦闘機が地球へくるのを発見したイースリングや秀ら。
秀が何者かと双眼鏡で覗くと、まぎれもなく大村!
秀「博士だー!!」
雅人「なんだって?!」
麻紀「無事だったの?!」
イースリングもデュアッ?!と首と足を噛まれた状態で驚く。

大村「みんなー!俺は罪を償うため自分の命を代償にイースリングを救出する!
    今まで本当にありがとな!」
雅人「な、なにをいってるんですか・・・博士・・・」
麻紀「命を代償にって・・」
秀「まさか死ぬ気か?!」
雅人・麻紀「え?!」
イースリングもその声が聞こえたらしく、大村を見て顔を横に振る。
だが大村は表情一つかえず、スカインに向けて戦闘機を移動させる!
雅人・麻紀・秀「博士ーー!!!!」
イースリング「!!!」
大村(さらば、隆一郎。そして地球よ・・・。)

ドカーンッ!

強烈な爆発と共に大村と戦闘機とスカインは消滅した。
言葉を無くす一同。
この衝撃でイースリングはドラゴムから避けられ、バク転したあとにガッツ・レーザー!
正面の顔を爆破させ、ジャンプしてからの下の顔を膝で踏み潰す!紫の血がブチュッとはみ出る。
最後の顔はエモーション光線で焼きは払い、博士製作最後の生物も見事撃破した。
そのままもとの姿に戻り、雅人ら4人で大村博士が落ちた部分へかけ走る。
・・・しかし、大村の姿はどこにもなかった。
隆一郎「博士・・・」
雅人「そ、そ、そんな・・・」
麻紀「嘘よ!こんなの!・・・絶対に・・」
秀「博士は隆一郎さんのために自分の命を犠牲に・・」

誰もが悲しむ非常事態であった。
隆一郎は助かり、生物2体も消滅した。
だが一人の勇敢な仲間を亡くしてしまった。
あまりの悲しみに怒りさえ出てこない。

だが隆一郎らはよりいっそうサターンズを憎みに憎む。
必ず、何が起ころうとも必ず奴等を倒さなければならない!
隆一郎は、大村や罪も無く死んでしまったたくさんの犠牲者のの思いを胸に秘め、
これからも戦うことを誓うであった。

つづく

次回予告
第21話「復活!!悪魔の化身」強獣ビルデルス・ダーク・サイド、誘魔ダーク・サイド

大村博士は死んでしまった。
そしてついに奴が復活してしまった・・・
地獄の悪魔が!!
イースリングピンチ!そのとき、あの兵器が!!
お楽しみに。
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