第41話「邪悪再来!ポケットの中にはパズルがふたつ」魔界王ジャーク星人2代目登場

月の光が闇を照らすこの街で、悪夢が再び始まろうとしていた・・・。

と、ある家に池田文太という少年がいた。
小学3年生であり、今一生懸命にあることに熱中している。
みんなはなんだと思う?
勉強?違うよ。運動?それも違うよ。お手伝い?これまた違う。
正解は、ウルトラマンミラクルのジグソーパズルを完成させることなんだ。

全部で300ピースもある、ドでかいパズルである。
物を無くしやすい文太くんは、また無くしてしまったようで探している最中であった。
すると開いた窓のみぞにちゃんとあったではないか!
文太「わぁ〜っ!あったー!」笑顔で取る文太。
すると、満月に謎の黒い影が浮かび上がる・・・。
驚く文太。

影「少年よ。なぜお前はウルトラマンミラクルのパズルなどやっているのだ?
  そんなパズル、全て捨てさるのだ!
  だが私にも欲しいパズルがあるのだ。いいな?そのパズルを、明日の夜までに
  持ってくるのだ。」
文太「な・・・なんのパズルがほしいの?!」
影「REDに所属する宮野奇跡という名前の奴のベルトに、パズルがふたつ付いている。
  そのパズルをふたつとも盗むのだ!いいな?」
文太「う。うん!わかったよ・・・」
怯えた文太は、約束してしまった。

翌日の昼、宇宙人が出たので来て欲しいとREDに連絡するが、RED側は
橋本「怪獣探知機とかにも反応しなかったし、他の人からも目撃談が無いのだが・・・」と答える。
文太「本当なんです!月に宇宙人がいたんです!・・・そして、宮野さんに来て欲しいのです。」
橋本「宮野に来てほしいのかい?!」
お茶を飲んでいた宮野は、「え?僕に用ですか?」と言って橋本と電話を代わる。
宮野「どうしたんだい?僕に用って。」
文太「宇宙人がいたんです!だから来てください。」
そういわれた宮野は仕方なく、橋本とともに出勤。

家につくと、文太くんがお出迎えしてくれた。
宮野は部屋にある、作りかけのミラクルのパズルに喜ぶ。
宮野「へぇ〜。こんなに大きなパズルがあったなんて驚いたよ。
    お、残りはあとふたつだけなんだね。しかもカラータイマーの部分。」
文太「うん!でも僕、ものを無くしやすいんだ。だからこのふたつのパズル、
    宮野さんが持っててよ!」
宮野「どうして僕が?」
文太「僕、明日から修学旅行なんだ。」と答える。
修学旅行については本当で、修学旅行の準備があり、無くすのが嫌だからということで宮野あづかることとなった。

そして椅子に座ってメモを用意して、宇宙人について聞くために、風呂に入っている文太くんを待つ。
そこへ文太はこっそりと帰ってきて、宮野のベルトに手を伸ばす。
だが気づかれつてしまった。。。
宮野「ハハハ、僕を驚かせようなんてそうはいかないよ」と笑う宮野。
取りそこねたが、バレていなくて一安心。
その後も何度もチャンスを伺うが、全く駄目である。
そして結局、宇宙人について信じてもらえず、宮野と橋本は帰ろうとする。
その宮野が背をむけたときに、ついにコッソリGET!
宮野は気づかず、本部へ帰っていった・・・。

その晩、再び謎の影が現れる。
文太「宇宙人さん、ついに取りましたよ!」
影「でかした。では外へ出てくるのだ。」
その指示に従い、庭へ出る文太。
すると月に映る影が、そのまま地上へと降り立った!
そしてそれはなんと、倒されたはずのジャーク星人ではないか!!
どうやら邪悪星に住んでいた、もう一体のジャーク星人のようだ。
そして手の平を突き出して、ミラクルパズルを受け取る。
するとパズルと一緒に文太まで奪い取る!
文太「たすけてー!たすけてー!」
ジャーク星人「ハハハハハハ。これでミラクルも現れなければ、REDも攻撃ができまい」

REDは一斉に出動する。
橋本「倒したはずのジャーク星人じゃないか!」と、驚き攻撃態勢をとるも、人質を発見して攻撃が出来ない。
宮野「くそー!文太くんのいうことは本当だったのか・・・。」
レッドボーグ内で一人悔しがる宮野は、変身を決意する。
・・・だが、ミラクルパズルが無いことに気づく。
宮野「ない!な、なぜだ?!」と焦りだす。
ジャーク星人「ハハハ!文太もミラクルパズルも盗んだぞー!」
そう叫ぶジャーク星人。
文太「ごめんなさい!」
ミラクルパズルについては全くわからないが、人のものを盗んだことに誤る。
心の中で「大丈夫だ。安心してくれ」と答える宮野。
しかし、ついに邪悪破壊光線によってボーグが炎上!そのまま墜落してしまった。
井上「宮野!大丈夫か?」
宮野「はい。なんとか脱出に成功しました。」
無事だった宮野は、ついに地上から攻撃を始めてしまった。
ジャーク星人の顔面に連続攻撃!
怒ったジャーク星人は、文太だけを投げ飛ばしてしまった!!!
「助けてーーーー!!!」泣き叫ぶ文太。

こんな非常事態に助けてあげられないことに、ひざをついて泣く宮野。
すると、右ポケットが膨らんでいることに気づく。
右手をポケットに入れて、中に入っているものを取り出すと、
それはなんと、文太くんからあずかっていたジグソーパズルのふたつのパーツであった!
宮野「これしかない。頼む!成功してくれ!」
願いを託して、ジグソーパズルを胸の前で1つに合わせる!

・・・・すると、強烈に光って見事、ウルトラマンミラクルへと変身できたではないか!
「な、なぜだ?!」驚くジャーク星人。
そしてすぐさま、文太くんを救出!
ミラクルは怒りを爆発させ、とにかくあらゆる技で地面へ叩き続ける。
強烈な飛び蹴りでもダメージを与え続ける。
しかし、邪悪破壊光線によって、体の自由を奪われてしまう。
だが、REDがミラクルにロケットを発射。
その爆発によって、体中に流れていた光線を完全に排除。
REDに一礼して立ち上がるミラクル。
最後はスパイラル光線とハイアタッカー光線の連続技で、完全に粉砕した。

ジャーク星人は倒され、部屋でパズルを無くしたと思って、探す文太。
宮野に預けたことを忘れてしまったみたいだ。
そしてそこへRED隊員が来て、宮野が「はい。これ、ありがとう!助かったよ」
と言って渡す。
何でお礼を言うんだろう?と思った文太だが、「うん!」とうなづいて、パズルを完成させた。
願えば、どんな無理も叶うことだってある。
そう思う宮野であった。
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第42話「眠れぬ夜の美女が呪う」宇宙怨霊ノロイ、宇宙ワラ人形登場

とっても綺麗な音のオルゴールが鳴り響く。
その音に包まれながら眠る一人の美女。
彼女の名前は朱鷺彩音(とき−あやね)
そのとき、宇宙彼方からその美女の庭に何かが落ちてきた・・・。
朝9時に起床し、太陽を浴びに庭に出る。
すると足元にワラ人形が落ちているのに気づく。
それを両手で広い上げる。
その直後、いきなり謎の黒い影が乗り移ったではないか!
そのまま気を失う彩音。
と、何処からかテレパシーで彩音にメッセージが届く。
?「彩音よ。お前は、毎晩そのワラ人形を、そこにある木に打ち付けるのだ。
  よいな。」と送った。

その晩、頭にロウソクを付けて、白い着物を着た彩音は起き上がり、
テレパシーの指示に従う。
釘をガッと頭に打ち付ける。
そのときである。
RED本部にいた宮野が急に苦しみ出す。
宮野「痛っっ!!なんだ?!くぅ!!」
物凄く苦しそうである。
井上「どうした宮野?!」
橋本「頭痛かい?宮野?」
小野「宮野さん、大丈夫?」
皆が心配するが、どんどん悪化する一方である。

夜は明ける。
すると痛みは治まった。
だが毎晩毎晩、同じ現象が起きる。
そして同じく毎晩毎晩、彩音はワラ人形をうちつける。
どうやら夜のみ洗脳され、無意識に宮野を呪っているようだ。
そして、宮野を呪っているのは、幽霊界にいる宇宙怨霊ノロイの戦略のようなのだ!
衛くん宅でも苦しみ寝れない日が続く。
心配する衛と真佐子。だが、痛みは次第に強くなってゆく。

それから数日がたち、パトロールにでかける宮野と橋本。
だが宮野は、この呪いのおかげで数日間寝ておらず不眠症になってしまった。
それと同じく、彩音も不眠症となっており、フラフラといきなり歩道を渡ってきた!
驚いた橋本は強くブレーキをかける。
橋本「ちょっと、危ないではないですか!怪我はないですか?」
彩音「眠、眠いです・・・。ここ数日なぜか寝てないような気がして。。」
宮野と同じことがわかり、宮野と彩音はすっかり意気投合。
この日は、彩音の家に寄ることとなった。

とても綺麗な家である。
いろいろ高価な物があり、橋本も興味津々。
そっと、何かを持ち出し「これは何ですか?」と尋ねる。
彩音「あら、それは綺麗な音が鳴るオルゴールよ。いつもそれを聞くと、
    ぐっすり寝れるの。でも最近はなぜか・・・寝てないような気がするの。」
橋本「ハハ、ちょっと曖昧なんですね。」
宮野「僕も最近、物凄く激しい頭痛に悩まされているんですよ。」
そのあとも会話は続き、宮野たちはお礼をして基地へ戻ろうとする。
だが・・・なんということか、レッドソウルが故障しているのではないか。
たった1日で歩いて帰れるような距離でもないため、ここは本部の許可を得て、
彩音宅に泊まらせて頂く事となった。

その夜、一人でレッドソウルを修理する橋本。
そこでは宮野が休憩をとっている。
すると彩音がいきなり外へと出て行く。
宮野「どうしたんですか?!」後を追う。
橋本も庭に出てきた彩音を見て不思議がる。
その直後、ワラ人形を打ち始めたではないか!
宮野が苦しみ始める。
橋本「わかったぞぉ、君のせいだったんだな!」
と、力づくで彩音を抑えるが、抵抗してきたため、レーザーガンでワラ人形を破壊。
すると彩音はクラクラ気を失ってしまう。
そして、宇宙怨霊ノロイが地球に登場!!

地上から攻撃をするが、全部を通り抜けてしまう。
あの妖怪に非常に似ている。
攻撃が通用しない!
宮野はコッソリ変身する。
しかし、やはり攻撃しようができない。
REDも応援にかけつけるが、無理である。
すると急に彩音が目を覚まし、落ちているワラ人形を再び打ち始める・・・。
予想どうり、これでミラクルが苦しみ始める。
そのまま体当たりや、布で首をしめられるなど、強烈な攻撃がミラクルを襲う。
さらには橋本のレーザーガンも弾切れとなり、ワラ人形を破壊できない。
そのとき、何かを思い出したかのように橋本は彩音宅に入って何かを手にする。
そう!あのオルゴールである。
その音を鳴らすと、本当に美しい音が響いた・・。
そのまま彩音は深い眠りにつき、乗り移った影も消滅した。

その音に、ノロイは苦しみだし、ミラクルは逆にパワーをうけついだ。
最後は、シャットボールを光線で作り上げて、ノロイを丸い透明のバリアで閉じ込める。
そのバリアを持ち上げて、上空に投げ飛ばす。
そしてスパイラル光線でノロイもろとも撃破した。

「お〜い!」とREDメンバーの元へかける宮野。
宮野「今夜はぐっすり眠れそうです!」
そう喜ぶ宮野だが、井上隊長の口からは、
「何をいっているのだ?これから夜勤パトロールだろ」
と言われて絶句する宮野であった。
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第43話「ミラクルが食べられた!」料理人怪獣コッキング登場

今日は、橋本隊員が特別休暇をもらったため、田舎へ帰るようだ。
そのため電車に乗り込む。

その頃RED本部では、
小野「みんなー!来て来て!」と、なんだか物凄く嬉しそうにみんなを集める。
水野「どうしたんですか〜?そんなにはしゃいじゃって。エステにでも行ったんですか?」
小野「違うますよぉ〜。実は、私の両親が『いつもお世話になっています』ということで、
    高級レストランの招待券を7枚くれたんです!」
それを聞いた、みんなも大盛り上がり。
小野「隊長、今日みんなで食べにいきませんか?」
井上「うん・・、別にいいのだが・・・、橋本がいけないじゃないか。」
小野「橋本さんは丁度、休暇中だしいいじゃないですか!」
その言葉に、井上も「うん。わかった。では、みなスーツに着替えてきなさい。」と、許可した。
宮野「やったー!真佐子さんの料理もおいしいけど、レストランも嬉しいですよね!」
そして余った1枚は、丁度帰る途中の通信部に属する山本隊員に渡したのであった。

キッチリしたスーツに着替える男性達。
超ミニスカで、白く輝く服装を着ている小野隊員。
井上「なんだね、その格好は・・・?!」
小野「女性はこれぐらいしなくちゃ、いけないんですよ。」
小野隊員も、いまどきの女性のようだ。。

そしてみんなで歩いてレストランに向かう。
新しく建てられたばかりのレストランのようである。
すると、RED6人と橋本がすれ違う・・・。
始めは気づかなかった7人だが、途中で立ち止まって振り返り、見合う7人・・・。
RED6人「あぁーーー?!!橋本隊員?!」
橋本「わぁ!みんなじゃないですかー!どうしたんですか?」
井上「そ、それはこっちのセリフだ!君は田舎へ行ったんじゃないのかね?」
橋本「それが、なんと両親が不在でして」
笑いあうみんな。
だが、橋本の「ところでスーツなんて着てどうしたんですか?なんかにぎやかでしたけど」
という疑問に黙りこみ、よそ見する6人・・・。
橋本「ちょっとー、同じ防衛軍として、隠し事はないんじゃないですか?」
と、文句を言う橋本に、小野が事実を述べる・・・・。

橋本「ひ・・・ひどい・・・。しかも井上隊長まで僕を見捨てるなんて・・・。最悪だあああ」
と、向こう側へと泣いて走り去ってしまった。。
戸惑う6人だが、ここは仕方なくレストランにいくことにした。
その頃、橋本隊員はうつむきながら歩いていた。
すると、なにやらコックさんのような人が話しかけてきた。
コック「あらら、どうしたんですか?REDさん。私のレストランにはいかれないんですか?」
橋本「うるせいやい!あいつらは俺を見捨てたんだ。だから知らない!」
コック「あらそうですか〜・・・。7人揃ったほうが恐ろしいほどおいしい料理ができると思ったのに。」
橋本「どういうことですか?」
コック「い、いえ、なんでもないです。ではいつか、ぜひご来店ください。」
と言って去っていった。

そしてREDのみんなは到着。
ほかにもたくさんの方がおり、まるでパーティ会場のようなレストランであった。
だが、なかなか料理が出てこない。
そこへ主催者のコックが現れた。さっき、橋本隊員と会ったのと同じコックである。
コック「ええー、今日はこのようなレストランに来て頂き、まことにありがとうございます。
    ものすごく美味しい料理が食べれそうで、楽しみであります。」
一般人「ん?ちょっと待てよ、料理を食べるのは俺達だろ?」
コック「ハハハ、何をいっているんですか?誰が貴方達にご馳走すると言いました?
    私がご馳走させてもらうんですよ。さあ、黙って俺の元へ来い!
    人間どもよ!いや、食材よ!」
そういい終わると、いきなり等身大の包丁を持った料理怪獣コッキングに変貌した!
これにはみんなが驚く。

REDもすぐさま攻撃を開始する。
しかし、物凄く物凄く大きな釜の中へと入れられてしまった。
10mはある高さであり、上へ昇ろうとしても、滑って上がれない!
そして、釜の下では火がつけられ、今まさにみなが炒まれる危機におちいる。
宮野は、通信機で「橋本隊員、応答せよ。応答せよ。」と返事を待つ。
橋本「はい。こちら橋本で〜す。なんです?料理の自慢ですか?そうですか。そうですか。」
と、かなりあきれた様子である。
宮野「違います!怪獣に料理にされちゃいそうなんです!だから早く助けてに来てください!」
橋本「あ〜、なるほど。そういって俺を呼んでおいて、招待券がなくて警備員に追い出される
    様を見て笑うつもりでしょう?」
宮野「違います!変なコックに料理にされちゃうんです!」
だが、橋本は通信機を切ってしまったようで、「ピー、ピー」と音が鳴り響くのみ。

釜が熱くなり、もうみんなが諦めかけた。
そのときっ!
コッキングの腹にレーザーが発射され、そのままコッキングがぶっとんだ!
何事かと見上げるREDと一般人。
すると上から長い綱が降りてきたではないか。
そして、その人こそ橋本隊員であった!
RED6人「橋本隊員〜!」
橋本「コックって聞いて思い出したぜ。ほらっ、早く逃げるんだ」
まずは一般のみんなを脱出させる。
その間に、橋本は何度も何度もコッキングを攻撃する。
しかし、コッキングはついに巨大化!!
レストランが崩れてゆき、中にいるみんなが死んでしまう!
だが、それと同時に宮野が変身したためウルトラマンミラクルが登場!
手のひらにRED隊員や一般人ら、41人を無事救出。

そして、コッキングとの戦いが始まる。
包丁をふりかざしてくるため、なかなか近づけないが、空高くジャンプして、頭にドロップキック!
倒れこむコッキングに連続チョップ!
手ごたえはある。
しかし!いきなりミラクルの足元の土が崩れ始め、地中から巨大な釜が再び現れた。
今回はミラクルと同じサイズであり、ピッタリ閉じ込められてしまい、
コッキングは上からフタをふさいでしまった。
そのまま何故だか火も起きて、ミラクルを焼き始めてしまった。
心配するRED達。
1分がたち、コッキングがフタを開けた・・・・その直後、ミクロ化していたミラクル出てきた!
だが、コッキングが口の中へ入れてしまった。
橋本「ウルトラマンが食べられた!」
しかし!ミラクルはコッキングのお腹を突き破って出てきた!
その衝撃により、爆発と共に体中が引き契れてコッキングは倒された。
どうやら釜のなかでミクロ化して温度調節をしていたようで、そのあとわざと食べられて撃破するという作戦だったようだ。

再び、平和も戻り、今度はちゃんと7人でレストランに行くRED達であった。
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第44話「シンデレラよ、目を覚ませ!」魔人老婆バージャン登場

シンデレラは女性の憧れ。
しかし、そんな憧れから悲劇が起きるとは、誰も思わなかったであろう。

小野隊員は一人でレッドボーグに乗り、謎の宇宙船を攻撃していた。
あちらからの光線もうけて、ボーグは壊されてゆく。
だが、なんとか耐え抜いて、SKロケットを発射!
その宇宙船を見事、撃退したのであった。
そのままレッドボーグで着地することにした。

着地すると、そこはビルや宝石店が並び立つ、豪華な街であった。
街行く人々が、オシャレな服を着ており、宝石などをつけている。
そんな中、一人ボロボロになった隊員服を着た自分自身がいやになり、
自己嫌悪になってきた。
そんな小野隊員の前に、杖を持った老婆が現れた。
老婆「こんにちは、お嬢さん。」
小野「こ、こんにちは・・・。あなたは?」
老婆「私は魔法使いじゃよ。」
小野「魔法使い?!」
老婆「えぇ、そうじゃ。今お嬢さんは、素敵な姿を願っている。
    そうじゃろ?だったら私の魔法で、シンデレラにしてあげようではないか。」
この言葉に、両手を握り締めて、目を輝かせる小野隊員。

小野「シンデレラに?!感激だわ。ぜひお願いするわ。」
完全に虜となった小野隊員は、その魔法により、キラキラして綺麗なドレス、
指輪、王冠、ガラスの靴などを身にまとったシンデレラへと見事に変わった。
老婆「どうじゃ?素敵じゃろ。だがある難点があるのじゃ・・・。」
小野「条件ですか?!それは0時が過ぎると元に戻ってしまうことでしょうか?」
老婆「いや〜、その反対なんじゃ。0時をすぎるまでに、『元に戻りたい』という
    意思を持たずして、0時を過ごすと、ずっとシンデレラのままなんじゃ。」
と、言われるが、小野隊員はさらに「素敵だわ!」と感激するばかり。
そのまま老婆は去って行った。

小野隊員は、そのドレスのままレッドボーグに乗って帰ろうとすると、
そのレッドボーグはリンゴの形をした可愛らしい宇宙船になっていった。
さっきの老婆がやってくれたのであろう。
そのリンゴ船に乗って基地へ帰る小野隊員。

当然、他の隊員は驚いた。
宮野「ちょっと・・・。どうしたんですか?小野隊員。」
挽地「パトロール中にそんなものを買ったんですか?」
水野「こんなの、高かったでしょうに〜」
小野「いえ、魔法使いのおばあさんのおかげなんです!」
井上「わけのわからん事はいいから、早く隊員服に着替えなさい!」
しかし、それを拒む小野隊員。
結局この日は、井上隊長の指示により帰宅することとなった。
すると、外にはメロンの馬車が用意してあった。
ますます、心魅かれる小野隊員。
無事、帰宅してポストの中身を確認すると、ダンスパーティーの招待状であった。
頭の中で、素敵な王子様と踊る姿を思い浮かべる小野隊員。
その王子様は、宮野であったのは言うまでもない。

その宮野は、勤務を終えて丁度帰宅していた。
そこへ郵便屋さんが通りかかり、宮野に何かを手渡す。
宮野「ごくろうさまです!でも、なんだろう?これ」
中身を取り出すと、小野隊員と同じ招待状であった!
場所は、森の奥にある大きなお城である、「マジャー城」とのこと。
時間は、今夜の11時。
宮野「なんで俺なんかが・・・?と疑問を抱くが、スーツの仕度を始める。
その夜、タクシーを拾って、マジャー城までと伝えるが、運転手は、
「ん?そんな城、日本にあったかな〜?」と行ってきた。
さらに地図も見せるが、こんな地図は存在しないと言ってきた!

宮野「おかしいな〜・・」と思い、ふと窓を見ると、小野隊員の乗った、
メロンの馬車を発見する!
宮野「あっ!小野隊員!!運転手さん、あの馬車を追ってください。」
といって、追跡することにした。
そして思ったとうり、例のマジャー城へ到着する。
先にお城の中へ入ってゆく小野隊員。後を追って入る宮野。

そのお城の中には、自分と小野隊員のたった2人だけであった。
しかしとても広くて豪華な一部屋である。

小野「あぁー!宮野さん!」顔を真っ赤にして、驚く小野隊員。
宮野「小野隊員、いったいココは?あなたは、どうしてしまったんですか?!」
小野「ふふ。どうしたって、ただ私はシンデレラになっただけよ。」
宮野「しかし何かおかしい。RED基地にいるときも、魔法使いのおかげとか
    言っていたけれど、本当にそうなのかい?」
小野「ええそうよ。やさしいお婆さんが、美しくしてくれたの。」
そこへその魔法使いが現れたではないか!
宮野「あなたかい?!小野隊員をこの姿にしたのは。」
老婆「そうじゃよ。私はこのお嬢さんを美しくしてあげたのさ。」
宮野「何が目的だ?」
老婆「ふっふっふっ。あんたには私が悪の宇宙人だというのがわかったようじゃな。
    目的は簡単じゃ。0時を過ぎたら二度と小野隊員は元に戻れなくなる。
    そのまま時間が経つごとに、この小野という女は悪魔へと変貌してゆくのじゃ!」
宮野「なんだって?!」

この会話は、シンデレラの姿に浮かれ気味の小野隊員の耳には入っていないようだ。
そして今の時間は11時50分。
何としても目を覚まさせるために説得する宮野。
だが小野隊員は、宮野と踊りたいという一心しかないようだ。
宮野「小野隊員!目を覚ましてください。このままではあなたは悪魔へと変わってしまうのですよ!
    そして・・・あなたはシンデレラの結末をしっていますよね?
    最後は元の姿へ戻ってしまった。だけど、その素の姿で王子様と結ばれた。
    美しくなれば誰だって確かに嬉しいはずです。でも、人おしゃれをするより、
    素の姿が一番美しいんです。それは誰だってそうです。
    何か物に頼って美しくなった気分でいるその心は偽者なんですから。
    だから目を覚ましてください!僕は今の小野隊員なんて、大嫌いだ!」
この言葉に目を覚ました小野隊員。
小野「宮野隊員!早く逃げましょう。」
笑顔でうなづく宮野は、手を握り合って、城から避難する。
それを見た老婆は怒りが爆発して、巨大宇宙人へと変貌した。
目を覚ましたため、無事だった小野隊員。
0時を過ぎた瞬間に、元の隊員服の姿へと変わる。
そのまま地上から攻撃開始。レッドボーグも出動する。
バージャンは杖から光線を放ち、地上の宮野と小野に襲い掛かる。
そして爆発の衝撃により、小野隊員は気絶してしまった。
怒った宮野は変身する。

橋本「あ!ウルトラマンだ!」
水野「おい、地上で小野隊員が倒れている。救出するんだ。」
そのまま地上に着地する。

一方ウルトラマンは、バージャンを後ろへ後ろへ襲い掛かり、持ち上げて、
城へと投げ飛ばす。
さらに大ジャンプをして、強烈なファイヤーキック!
炎に包まれるバージャン。
そのまま手も足も出ずに、あっというまに灰になっていった。

翌朝、ベッドで安静状態の小野隊員の元へREDのみんながお見舞い。
そして宮野は、「これ、REDのみんなで買ったんです。ぜひ使ってください。」
といって、ガラスの靴をプレゼントした。
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第45話「夢・・・。現実・・・。」夢想怪獣バッドレス登場

夢で見たことが現実に起きる「正夢」。
そんな夢の悲劇を守ることはできるのか。。

水野隊員は夢を見た・・・。 それは美しい女性とすれ違う夢である。
見惚れてしまい、後姿をついついジッと見てしまう。
そんな夢を見終えて、朝になり目が覚める。
水野「うわぁ〜。」大きなあくびである。水野「それにしても美しい女性だlったなー。」
そういって、基地へ出勤する水野隊員。
すると、なんと歩道橋にて夢の中ですれ違った女性と現実にすれ違ったではないか。
夢と同じように見惚れる水野。「どこかで見たことあるな〜・・・。あ!あの夢の!」
と驚くも、時間がないため急いで走る。その急ぐ姿を逆に女性が見ていた。

この日は大した怪奇現象もないため、パトロール程度で仕事が終わったため、夕方に帰宅。
水野「まさかあの夢の女性と出会うなんてな〜・・・」と思い、また深い眠りについた。
するとまたあの女性がいるではないか。「助けてください・・・怪獣が現れたんです!」と、
隊員服姿の水野に救助を求める。 そして水野は急いでレーザーガンを手にして走るも、
怪獣は既に消えていた。

また目が覚める水野だが、これは何かあると思い他の隊員に、
水野「怪獣が現れるはずです!すぐに出動しましょう」というが、探知機にもこれっぽっちも
反応せず、また夢の話だろとみんなに否定されてしまった。
だがパトロール中に、またあの夢と同じことが起きたのだ。
その女性が助けを求めている・・・。すぐさま怪獣退治に向かうが、怪獣は居なかった。
水野「いったい何があったんですか?」
女性「私、怪獣に追われる夢を・・・。そして今本当に。。でも信じてくれませんよね」
水野「いえ!僕は信じますよ。怪獣、必ず見つけ出して倒してみせましょう」
そういって、基地に連絡を取るが、怪獣の反応が全く無かったため、またも否定されてしまう。

また自宅で落ち込む水野。でもコレは正夢・・いや、夢想かもしれない。何かを伝えているのかも。
そう思った水野は再び眠りにつく。
すると夕方6時に、岩真山が崩れ落ちて怪獣が出現した!!
退治しようと一人で奮闘するが、あの女性が怪獣に踏み潰されて殺されてしまった・・・・。
これで夢が終わってしまった。
だが水野は、これも現実に起きてしまうのでは・・・っと、焦り夢を変えるべく、怪獣を倒して
女性を守り抜く決心をした。

水野「今日、夕方の6時に怪獣が出るんです!」
橋本「また夢の話かい?水野隊員、少しは落ち着きましょうよ」
水野「でもコレまでの出来事は現実に起きているんだ。」
挽地「たまたまだって。」
宮野「僕も正夢はよくありますよ。きっと、怪獣が稀に登場するようになっちゃったから、
    そういう夢を見るようになっちゃったんですって」
水野「もういい!俺一人でレッドボーグを飛ばす!」そういって、一人で出動してしまった。
田辺「待て水野!勝手な行動は許さんぞ!」だが既に遅かった。

一人で岩真山を攻撃する水野。徐々に崩れ始め、ついに本当に怪獣が出現!
レーダーに反応しないという、脅威の怪獣であった!
逃げまわる人々。そこにあの女性もやはりいた。上陸して非難させる水野。
女性「あなた・・・やはりあの方。。」
水野「え?!僕を知っているんですか?」
女性「はい。夢で何度かあなたを見かけたのです。そして今、こうして私を助けてくれようとするのですが、
    最後に私は死んでしまって・・・。」
水野「あなたも僕の夢を見ていたんですね。実は僕も逆であなたを夢で・・・。いや、こうして話している場合じゃない。
    いますぐ逃げましょう」だが、もう無理よと諦める女性。
しかし水野はビンタ一発!
水野「それは、あなたが夢に惑わされているだけなんです。夢が全て現実になんてなりやしない!
    今にわかります。僕があなたを守って見せます。」そういって、レッドボーグに乗せる水野。
そのレッドボーグで、怪獣に集中攻撃!

他の隊員も、事態を聞きつけて、水野に謝って攻撃を開始する。
だが水野と女性の乗ったレッドボーグは、怪獣の火炎で燃え上がり、墜落しそうになってしまう。
この事態を見た宮野は、レッドソウルが降りて変身する。
そして無事救出!だが水野は「待ってくれよ、ミラクル。怪獣は俺が倒すんだ!邪魔しないでくれ!」
そんな意見を言う水野だが、ここは耐えて女性を非難させた。
そしてミラクルは怪獣を圧倒し、スパイラル光線!そのまま崩れ落ちる怪獣。
するとミラクルは、水野隊員に「とどめは君が刺すのだ」と指示する。
笑顔でうなづいた水野はレーザーガンを連射して、怪獣を見事撃破した。

最後にあの女性は「本当にありがとうございました。そして・・・私はあそこへ帰らなければなりません。」
水野「あそこって・・・いったい?」
女性「私は、宇宙の星から生まれた、ヒスター星人なのです。そしてあの怪獣に追われて逃げていたのです。
    そして水野さんの夢に出て助けをもとめたのです。」
水野「そうだったのか・・・・。でも宇宙人と人間だって共存しあう権利はある!
    だからいつでも遊びに来てくれ!俺は待ってる。」
そういって、ヒスター星人を見送った・・。

未来は定められていない。こうして平和を守れたのだから。
これからも頑張れ、水野隊員!
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第46話「正義は勝つ大作戦!」宗教怪獣シンジャー、偽ウルトラマンミラクル、ランニング2号登場

ヒーローが怪獣を倒したら、それは正義だ。
では、怪獣がヒーローを倒したらどうだろう。怪獣達にとっては正義であろう。
しかし、人々が怪獣を正義と信じたら・・・?

ある日、東京でウルトラマンミラクルが大暴れしている!
人々は信じられないといった表情で戸惑う。
REDも困惑しているものの、街を狙う者は許せない。そのため攻撃を開始する。
宮野は田辺副隊長に「これはありえない!だって・・・。」というが、自分がミラクルだ。
と、言う事もできないため指示に従うしかなかった。
ちなみにこの日は、井上隊長はお休み。
そして宮野は「これは、偽者のはずだ。」そういって、攻撃を開始した。
だが、周りのみんなは本物のウルトラマンが暴れているんだ。と思ってしまっている。
これでは自分が変身しても疑われてしまう。なんとか偽者だということを証明しなければならない。

その時であった!空が一瞬ピカッと光り、突然怪獣が現れた。
しかし、見た目は怪獣というより、どこか宇宙の国王といった感じである。
REDも人々も、何者かと騒ぎ始める。するとなんと、その怪獣が暴走する偽ミラクルに攻撃を始めた!
宮野「なんだって?!適同士協力するんじゃないのか?」と戸惑う。
そのまま噛み付きや体当たりを繰り返し、その偽ミラクルを見事に葬り去ったのだ!
そのまま消えてゆく怪獣・・・。その怪獣を見た一部の人間は盛大な拍手を繰り返した。
その中には田辺副隊長も含まれていた。

翌日、たくさん貼紙が張られていた。
【侵略者のウルトラマンミラクルを倒した、正義の味方・怪獣シンジャーを称えよ。東京B-西F地区に集合せよ】
と記されていた。これはいったい・・・。怪しむRED隊員だが、田辺副隊長は興味を示してしまう。
宮野「副隊長、あのミラクルは偽者なんです!」
田辺「いや、ミラクルは本当は地球侵略が目的だったのかもしれない。
    証拠に、暴走するウルトラマンをあの怪獣が見事に撃破した。」
宮野「それはそうですけど、でもたった1度平和を守った怪獣が、正義とは言えないんじゃないんですか?」
田辺「まあ待て。私は例の西F地区へ言ってくる」
みんなが失望した・・・。まさか田辺副隊長がこうなるなんて。

総勢100人もの人間が、シンジャー宗教に参加する。
そこでは今までミラクルは、他の星も破壊していたなどというデマが報告され、
次第に怪獣シンジャーの信者になってゆく。

後日、ついに2000人にまで膨れ上がった信者たちは次第に洗脳されてゆく、
地球侵略=正義とまで思い始めてしまった。そこへ怪獣シンジャーが登場し、信者が熱い声援を送りながら、
シンジャーの破壊活動を見守る。
REDがすぐさま出動して攻撃を開始するが、信者たちから猛攻撃を受け、邪魔されてしまう。
壊れゆく街、自然、生き物。これはほっておけない・・・。宮野は宗教会場へ乗り込む。
そこには黒い謎の会長がいた。
宮野「貴様の目的はなんだ?地球か?」
?「ふふふ。私は地球が嫌いなのだ。なぜ怪獣や恐竜達が全滅して、平気な顔して人間どもは生きている?
  それが腹立つのだ。だから私は偽ウルトラマンミラクルとしてシンジャーの手によって誕生した。」
宮野「貴様が偽ミラクルか!田辺副隊長も混乱させやがって・・・」
そういってファイヤーガンでその男を焼き殺す事に成功した。
そのまま変身する。しかし、ウルトラマンミラクルが登場したのにも関わらず、2000人もの人間からは
大ブーイングを受けてしまう。さらにはミラクルに岩や短刀を投げつける信者まで。

RED達は全員止めようとするが、全く駄目である。その信者の中にはポツンと立つ田辺副隊長の姿が。
小野「副隊長、目を覚ましてください!ミラクルは我々の味方なんですよ!」
水野「そうです!あの怪獣シンジャーこそが悪なのです。」
橋本「くそっ。いったいどうすれば、この信者達の目をミラクルに当てられるのだろうか・・・」
田辺「・・・・せよ。」何かを言いかける田辺。隊員らがもう1度言うよう願う。
田辺「ランニング2号を出撃せよ。そしてミラクルと共に協力してシンジャーを倒せ。」
この言葉に隊員たちが喜ぶ!
挽地「そうか。ランニング2号は、悪か善かは信者たちにはわからんない。
    そのランニング2号がミラクルと手を組み、怪獣を倒せば・・・。善!そう思うはずだ。
    正義は悪を倒す。これが信者たちの固定観念とされていますからね。よし!」
そして、指示どうり基地の地中から、ランニング2号がついに出動!
以前よりもパワーアップしており、スパイラル光線と同様のパワーの光線も放てる。

そしてカラータイマーを鳴らして苦しむミラクルを救出。
強烈なガンバッレッドパンチでシンジャーをぶん殴る!
信者たちは「あれはなんだ?善か?悪か?」と騒ぐ。
田辺「奴は善だ。そしてミラクルに加担しているということは・・ミラクルも善だ。
    今に見てればわかる。」
その言葉どうり、協力してシンジャーを追い詰めるランニングとミラクル。
そして最後は、スパイラル光線とREDグローバル光線の同時発射で見事シンジャーを撃破!
全員が、ミラクルとランニングこそが善だと目を覚ました。

数時間後、基地に
宮野「それにしても副隊長はどうして途中で目が覚めたんですか?
    仲間の説得が通じたんですかね!」
田辺「いや、これは全て作戦さ。偽ミラクルも何もかもお見通しだった。
    信者を装って、対策をねっていたんだよ。」
この言葉に全員が驚く。
うん。たしかにRED隊員(ましてや副隊長)が、ミラクルを悪と見るはずが無い。
しかし、だからといって怪獣は悪と決め付けたわけでない。
ありがとう!田辺副隊長。そしてランニング2号よ。
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第47話「信じた者 裏切り者」絆宇宙人イーエス星人(2体)登場

あなたは信じる?
もし、宇宙人が絆を求めていたら・・・

挽地隊員はパトロール中、謎の小さなUFOが墜落するのを発見する。
すぐさまその場へ急行すると、見事にUFOを破壊されていた。
その中に乗っている人物は、既にどこかへと行っていた。
その宇宙人はイーエス星人。2体いる。
そしてイーエス星人は、どこかの研究室へと来ていた。
そこにいた研究科は、ビックリして転んでしまう。
「誰だお前は?!」その研究科は、なんと挽地隊員の父親であった。
イーエス「ワタシハ、イーエス星人。イマ、アナタガツクッテイル、宇宙船ヲ、ユズッテホシイ。」
挽父「ば、馬鹿を言うな!これは私が20年かけた大事な宇宙船だ。
    これで平和になった地球を宇宙から見下ろすつもりなんだ。」
イーエス「ハハハ、モシカシテ私ガ地球侵略ニ使ウトデモ思イマシタカ?ソンナコトハアリマセン。
      コノ、宇宙船ヲ使ッテ、人ト宇宙人ノ絆ヲ深メヨウト思ッテイマス。」
イーエス星人は、どうやら優しい宇宙人のようで、宇宙船を使って、
好きな時に、すぐに地球とYES星を行き来できるように考えているのだ。
挽父「なるほど・・・。そうすれば、地球も見下ろせるし、星も眺められる。感動したよ!ぜひ、頼むよ!」
感極まった挽地の父親は、イーエス星人と握手した。

その宇宙船を使って、イーエス星人はすぐさま宇宙へ飛び立った。
宇宙船が飛んでゆく光景を見た挽地隊員は、すぐさまその発進地点へ向かう。
そこは自分の父親の研究室であり、驚く。
挽地「親父!!あの宇宙船・・・。いったい誰が乗ってるんだい?」
挽父「おぉ、武じゃないか!RED頑張っているか?
    ・・・そうかそうか。あの宇宙船が気になるのか。」
そう言って、これまでのことを息子の武に話した。
だがこれに挽地は怒ってしまった。
「そんなもの嘘に決まっている!いますぐ宇宙船を追わなくては!」
そういって、レッドボーグで出動する。
父親は「なんでお前は信じないのだ?」と逆に反論するが、挽地はやはり信じなかった。

するとなんと、宇宙で例の宇宙船が巨大な円盤へと変形していくではないか。
挽地「こちら挽地。本部、巨大円盤出現!」
井上「まだ敵か味方かわからない。しばらく待つんだ」
挽地「いえ、奴は確実に敵です!今すぐ攻撃します!」
井上「待て!待つのだ!」・・・プーッ。電源が切れた。
挽地は疑ってやまないのだ。

挽地「親父の宇宙船を円盤に変えて、地球を攻撃するつもりなんだろう!」
そう怒って、レッドボーグのレーザー光線で集中攻撃。
それにより円盤が炎上してゆく。 だがすぐさま自動消化され、地球へ急発進!
そのまま円盤は上空から地球に攻撃を始める。
挽地「ほら。やっぱりそうだ。」得意げに円盤へ攻撃を始める。
挽父「くそ・・・。裏切りものー!」そう叫ぶが、円盤の攻撃は止まない。

他のRED隊員も出動して、攻撃を始めるが、円盤はレーザー・ロケット・火炎・冷凍と、
何でも装備しており、全く歯が経たない。

そして宮野はなんと、円盤内侵入作戦という大胆な作戦を提案する。
挽地もそれに賛同。井上も許可を出す。慎重に気をつけながら、進んで雪、作戦は成功!
ファイヤーガンを手に、奥へと進んでゆく。すると衝撃的なものを目撃する!
一体のイーエス星人は電子カプセルに閉じ込められており、
もう一体のイーエス星人は、この円盤を操作していたのだ。

そう。イーエス星人は本当に、優しい宇宙人だったのだ。だがある一体が急に裏切ったのである。
もう一体は、急に裏切られ閉じ込められてしまったようだ。
すると裏切ったイーエス星人は自爆装置を作動してしまい、円盤が墜落!!
そして大爆発が巻き起こった!だが宮野は変身しており、挽地隊員と優しいイーエス星人を救出。

裏切り者のイーエス星人も巨大化しており、とっくみあいのバトルを展開する。
目からNO光線を発射して、首をしめられてしまう。
光線(レーザー)が首をしめているため、取り外しができずにミラクルも苦しむ。
だが優しいイーエス星人も目から光線を発射した。これはYES光線だ!
それにより、NO光線も解除され、パワーもアップ!
最後は、ブルー光線で裏切り者イーエス星人の頭に穴をあけて、そこから全ての空気を抜き出し、
空っぽとなった裏切り者イーエス星人はただの殻となった。

挽地「最初は疑ってしまい、すまなかった・・・。
    攻撃したときは、まさか同じ宇宙人同士が裏切るなんて。。。」
イーエス星人「我々宇宙人モ、人間ト同ジヨウニ、喧嘩ダッテシマス。
          ダケド別ノ宇宙人達ガナカヨクナル権利ハアルハズデス。
          デモ今回ハコノ提案ヲ中止トシマス。ダケド、マタイツカ・・・」
挽地「ああ!いつか、宇宙と地球を結ぼうじゃないか!
    誰もがその日を願っているよ。いつでも待ってるぜ、イーエス星人さん。」
それを聞いたイーエス星人は安心して、一人で帰っていった。
もちろん宇宙船は、超能力で直していった。

そこに宮野が現れ、井上たちも揃う。
どんな宇宙人でも、信じるって素晴らしいことだとわかりました。
目を輝かせて挽地はそう言った。
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第48話「おまえだけは許さない」怒苦奇人ストレス星人、変身怪獣モルメータ登場

家族は絶対に離れたくない存在。
しかし、別れは必ず来る。どんな形であれ・・・

衛くんは、真佐子と共に田舎の両親に会いに行くことになった。
そもそも離れることになった理由は、母親が重い病気になりそれを父親が長い間
看病する事となったのが原因である。
そして母親の病気もすっかり治ったようで、秘密で会いに行こうということである。
今日の衛くんはいつもよりも、物凄い笑顔である。

事情を知っている宮野が、マイカーで連れてってあげることとなった。
真佐子「宮野さん、本当にすみません。」
衛「ありがとう!宮野さん」
宮野「ハハ、いいんですよ。今日は休暇ですしね。」
そして長い森をぬけて、田舎に到着した。
畑や木や山が目立つ、のどかな町並みである。

ドキドキしながら、両親の家へ向かう衛。
そしてインターホンを押して、ドアが開きお父さんが出てきた!
衛「お父さん、ただいまー!」
真佐子「お父さんこんにちは」
宮野「始めまして。REDの宮野です。」
そうあいさつするも、次に父親から出た言葉は信じられないものだった。
父「なぜ来たんだ?なんで来てしまったんだ?」であった!
驚いて言葉が出ない二人。
宮野「ちょっとお父さん、どういうことなんですか?
    せっかくあなたの子供が遊びに来たっていうのに。」
父「頼んでおらん!」と反論してきた。。
そこへ買い物から帰って来た母親もやってきた。
衛「お母さん!!お父さんが・・・お父さんが・・・」
そういって悲しみ出す衛。だが母親までもがひどい言葉を口にした。
母「あらら、連絡もなしに来ちゃったのね」であった。
あまりのショックに衛は泣き出して、どこかへと走り去ってしまった。
真佐子「衛ー!」と手を差し伸べるが、既に遅し。
宮野「ちょっとあなた達!なんていう人だ。実の子供が遊びに来たんだから
    笑顔で歓迎してあげるのが義務なんじゃないんですか?」
真佐子「宮野さん、もういいんです。私達が悪いんですから・・」
宮野「真佐子さん・・・・・」

そのまま両親は家へ入っていってしまった。
その頃、衛くんは森の中で座り込んで泣いていた。
そこへ、「衛?・・・衛なの?!」とつめよる一人の女性が。
なんと衛の両親ではないか!
衛「あ!お父さんとお母さん。なんだよ、さっきはあんだけ言っておいて。」
父「さっき?ハハハ、いったい何のことだい。」
母「ともかく、どうしたのよ、衛ー」と笑顔で話しかける両親。
衛「もういいかげんにしてくれよ!お父さんとお母さんなんて大嫌いだ!」
といって、もう1度走り去ってしまった。

そこには一人の男が立っていた。
男「少年よ。君はお父さんとお母さんが嫌いなのかい?」
衛「うん。大嫌いさ!僕が来るのを拒んだくせに、急に態度を変えやがったんだ。」
男「はは、そうか。そうか。なら今に君は最高の気分になれるよ。」
といって去っていった。 不思議がる衛。

その後、その男は等身大のストレス星人へと変貌!
そのまま森にいた、衛の両親を刺し殺してしまった・・・。
さらには先ほど家にいた二人の両親は合体して、変身怪獣モルメータへと巨大化!
やはりあれは偽者だったようだ!
ストレス星人も巨大化する。
事実を知った三人は怒りと悲しみに溢れる。だがその感情を吸収してパワーにしてしまう
ストレス星人はあまりにも恐ろしい。

REDも救助へかけつける。
そして水野が衛と真佐子を非難させる。
だが衛らの悲しみや怒りは当然おそまらない。宮野は変身した。
しかし、早速も後ろからモルメータが押してきて、つまづいて所をストレス星人の強烈な蹴りでやられてしまう。
そのまま倒れたミラクルを何度も踏みつけるストレス星人。
するとモルメータは、再び両親の姿へと変身する。
衛と真佐子をひきつけて、今度はこの二人を殺す作戦のようだ。
水野がなんとか引きとめようとするが失敗。
偽両親の元へと走り行く衛と真佐子。 だが、両親の瞳を見て二人は足をとめた。
衛「僕にはわかる。あいつらが偽者だって。」
両親が殺されたため、偽者なのは当たり前だが、これは両親の死を完全に認めたことにもなる。
まだ手招きをする偽両親。それをレーザーガンで攻撃する水野。
そのまま偽両親は再び、モルメータへとなるが、ストレス星人の蹴りから逃れたミラクルのスパイラル光線に破れた。
そして一方のストレス星人は、なぜか苦しみだしている。

そう、衛と真佐子がこれから懸命に生きていくことを心に誓った強い気持ちが、逆にストレス星人を苦しめているのだ。
そのストレス星人も、ミラクルの精一杯のスパイラル光線に倒された。

数分後・・・。
宮野は、衛と真佐子が二人で生きていくことを誓った姿を見て、涙を見せるが
笑顔で話しかけて、家へと送ってあげた。
こんな許せぬ怪獣が、この世にまだまだ現れるであろう。
だが、それらを倒して平和を守り続けるのが、戦士の宿命である。
しかしミラクルの体力も限界に近づいていた・・・。
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第49話「侵略者の呼び声」抹殺怪人3HJ星人、凶暴怪獣サタンスター、ハイパワーマン登場

この日、今までにない非常事態がREDや地球を襲う。
果たして・・・

この日、理由は謎だが井上隊長はお休みだ。
そのため副隊長の田辺が総指示を出す。
水野「隊長はいったいどうしたんですかね?」
小野「いろいろあるのよ。きっと。」
深追いはしない隊員達であった。

今日はレッドボーグでパトロールの宮野。
するとなにやら声がテレパシーで聞こえてきた・・・。

「奇跡の国が危ない!滅亡の危機だ。今すぐ来てくれ」そのような知らせであった!
宮野「もしや、ハイパワーマン?!わかった。今すぐ行く。」
そう行って、レッドボーグのままM78星雲奇跡の国へ出発した。
そのため、RED本部では応答の無い宮野を心配する・・・。

そしてやっと国へ到着し、ウルトラマンミラクルへと変身する。
一歩一歩丁寧に歩いてゆく・・・
するとなんと!いきなり地中から十字架が出現!
そのまま磁石のように体がひきつけられて、磔にされてしまう。
そこへ抹殺怪人3HJ(スリーエイチジェー)星人が現れた!!

3HJ「ギャッハッハッ。ミラクルよ!貴様はとんでもない馬鹿なウルトラマンのようだな。
    まさか俺様が送った嘘のテレパシーにひっかかるなんてな。
なんと、あの声はハイパワーマンを装った3HJ星人のものであり、罠だったのだ!
さらに3HJ星人は、以前現れたジゴク星人に冤罪かけた犯人であった!
そして3JH星人は、どんな者でも一瞬で抹殺することができる、「MUサーベル」を持ち出した・・・。
十字架に捕らえられたミラクルに先を向ける。
抵抗できずに、死を覚悟したミラクル!そして、サーベルが音をたてた!

その時である!
ミラクルの目の前には、バリアを張ったハイパワーマンが立っていた!
そして光線で3HJをふっ飛ばし、十字架を破壊してミラクルを救出した。
だがその直後、凶暴怪獣サタンスターまで現れてしまった。
2VS2で立ち向かうが、ミラクルとハイパワーマンは大苦戦。
そして最後はなんと・・・3HJ星人のサーベル光線を食らった、ハイパワーマンが
強く苦しみ始め、そのまま爆発と共に消えてしまった!!
驚くミラクル。そのままサタンスターに押し倒されてしまい、立ち上がった頃には、
2体は姿を消していた・・・・。
それよりも、ハイパワーマンの死に怒り苦しむミラクルであった・・・・。

数分後、宮野が基地に戻ってくると、みんなが心配して駆け寄ってきた。
小野「宮野隊員、いったい何処に行っていたんですか?心配したんですよ」
宮野「ごめんごめん。ちょっとね!」と、軽く誤魔化す宮野。それと同時に、井上隊長も帰って来た。
井上「みんな、今日はすまなかった。いろいろあってな。そして調べた結果わかったのだが、
    今日の夕方、怪獣が地球にやってくる。厳重に注意して、攻撃態勢を取るのだ。」隊員「了解!」
井上「さらにわかったことは、宇宙人と共に行動していることだ。だが、今は怪獣しか来そうにない。
    もし怪獣を倒しても、気を抜くんだじゃいぞ。」そう警告した。
宮野は心の中で思った。(もしや・・・さっきの怪獣と宇宙人では?ならば危険だ!REDでは倒せるはずがない!
                 ここは僕が行かなければ・・・)
宮野「隊長、お願いがあります。僕だけ地上で行動させていただけませんでしょうか?」
井上「何をいっているのかね?全員がレッドボーグで出動するのだ。」
宮野「しかし、上空からだけでは・・・」
井上「出動が嫌ならお前は基地で待っているのだ!そしてオペレーターとして残っているのだ!」
宮野「・・・りょ、了解・・・・」ばれないように地上から変身したかった宮野だが、結局願いは通じなかった。

時間が経ち、ついに地球に怪獣が出現!炎を吐いて暴れまわる!
REDも総攻撃を開始。宮野は、基地からオペレーターである。
だが宮野の心の中には、(くそっ!あんな強敵、ウルトラマンにならなくちゃ倒せない・・・。
                ミラクルの力を借りなければ、奇跡は起きないんだ!)
ウルトラマンに頼る思いが次第に強くなってゆく。
そして井上隊長が、宮野に怪獣のデータを聞いたその時には、既に宮野は基地にいなかった。
井上「宮野?応答せよ!宮野ー!」その宮野は、レッドソウルに乗って地上を移動していた。

宮野「怪獣めー!」そういってレーザーガンで地上攻撃。その後に、ミラクルに変身!
サタンスターの牙を避けながら、尻尾を掴んで振り投げる!
だが倒れた所をさらに攻撃しようとした直後、サタンスターの尻尾の先から光線が放たれた!!
苦しむミラクルをさらに光線と牙で襲いかかるサタンスター。

橋本「隊長、ミラクルを援護しましょう!」
井上「いや、待て。」
橋本「な、なぜ?!」
井上「いいから。」ミラクルへの援護を拒否した井上隊長・・・。

そのままミラクルはさらなる噛み付きについに力尽き、人間の姿に戻る事にした・・・。
サタンスターも宇宙へ一旦帰っていった。

基地へ戻る隊員達。そこへボロボロとなった宮野も戻ってきた。
水野「宮野、大丈夫かよ?!」
宮野「大したことありませんよ。」
井上「宮野!いわんこっちゃない。だから勝手な行動をするなといったんだ。」
宮野「いや・・僕はその・・・」自分はミラクルだ、とは言えないため、これ以上は何もいえなかった。

井上「お前が消えたため、REDは負けてしまった。だからといって助けにきてくれたミ
    ラクルだけの力を借りてはいけない。いや、ミラクルの力には頼っていられない。
    いいな。宮野。REDはREDで協力し合って頑張らなければいけない。
    だがお前は単体で行動を始めてしまい、チームワークが崩れた。よって宮野、お前は謹慎処分だ!」
宮野「え?!」
隊員「なんだって?!」

いきなりの謹慎処分に戸惑う宮野だが、「わ、わかりましたよ!」と言って走り去ってしまった・・・。
一人外を歩く宮野。すると公園で衛達がサッカーをしていた。
宮野「みんな〜、元気だね。」と笑顔で話しかける。
衛「宮野さん!・・・あれ?こんな時間に私服でどうしたんですか?」
宮野「う、うん。ちょっとね。」
そのとき、一人の少年・仁が「あの〜宮野さん・・」と話しかけてきた。
宮野「どうしたんだい?」
仁「あの〜・・・僕、サッカーが好きなんです。だけど全然うまくならないんです。
  僕にはサッカーの才能は無いんでしょうか・・・。」
それを聞いた宮野は、力づよく優しく答えた。
宮野「それは違うよ。無いなんて思ってちゃ、いつまでたっても咲かないさ。
    君はサッカーが好きなんだろう?ということは、もう君の中でサッカーの種はまかれてるんだ。
    その種を育てて、育てて、努力して咲かせるには誰もが苦労する。
    でも君のその顔をみると、もう芽がはえているよ!だから花咲くまで、もう一息頑張るんだぞ!」
そういうと、仁も笑顔で「うん!」とうなづき、安心した宮野はそのままどこかへと歩いていった。

その頃空では、再びサタンスターが地球を狙おうしていた。
3HJ星人と共に・・・
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第50話「1つの奇跡」抹殺怪人3HJ星人、凶暴怪獣サタンスター登場

宮野の勝手な行動により、井上隊長は宮野を謹慎処分にしてしまう。
その宮野の心の奥では、ミラクルの力を借りて奇跡を起こすしか無いという気持ちがあった。
果たしてREDは怪獣を倒せるのか?3HJ星人は現れるのか?宮野は果たして?井上隊長の真相は?

謹慎処分にされ、家でREDの怪獣・宇宙人捜索の模様が生放送される。
宮野「何故・・・。俺はただ、ただミラクルの力を借りたかっただけだ!
    なのにこんな攻められるなんて。」落ち込む宮野。

すると例の怪獣が再び現れた!
REDは総出動!
様々な方向から攻撃を仕掛ける!そして宮野は再びミラクルになろうと思ったが、
なんと奇跡の国にて3HJ星人が再び現れたのをテレパシーで感じた。
今度こそハイパワーマンの指示だと感じた宮野は、ミラクルとなって奇跡の国へ出発!
REDは単独で、サタンスターを追い込む。

そしてミラクルは奇跡の国に到着し、3H星人と勝負!
MUサーベルを避けては、投げ落とす!
だが3HJ星人はそのまま着地し、背中のトゲから光線を放ち、反撃!
一進一退の勝負となる。
だがここでは時間やパワーを制限されていないミラクルは、スパイラル光線を3連発!
倒した!っと、思ったそのときである!
3HJ星人が額のランプから、強烈な怪光線を発射!!
モロに食らったミラクルはそのまま反撃されてしまい、これ以上ないほど蹴られ、踏まれ、
しまいにはMUサーベルで斬りつけられてしまい、大きな傷を負ってしまう。
そのまま倒れこむミラクル。立つ力さえ残されていなかった・・・・。

3HJ星人はそのまま地球へと向かった。
その地球では、サタンスター撃破の作戦が着々と進行されていた。
だが、口から吐く猛烈な炎に、一般の人間までもが苦しめられる!
井上隊長は、とっさに宮野へ連絡をするが当然連絡なし。
「くそ!なんてことだ!」井上隊長はそう口にした。
その直後である。、井上隊長の乗ったレッドボーグが墜落してしまった!
なんとか脱出するも、そのまま崩れたビルの破片の下敷きとなってしまった・・・・。

その頃、衛くんや真佐子、その友達らは学校の体育館に避難。
衛「もう・・死んでしまうのかな。
   でもそのほうが、死んだお父さんやお母さんにも早く会えるし、
   そうしたほうがいいのかもね!お姉ちゃん!」
だがそれを聞いた真佐子は、当然ビンタ!
真佐子「衛!馬鹿言ってんじゃないわよ。
      なに?それじゃあ、私達は今死ねば、幸せってこと?
      そうすればお父さんやお母さんが喜ぶとでも?
      そんなわけないじゃないの!あのね、私達が生まれてきたことは
      ”奇跡”なのよ。この世に今こうして生きている事も、全てが”奇跡”なの。
      その美しき”奇跡”を、そんな簡単に捨てるの?そんなの、幸せでも”奇跡”でも
      なんでもないわ!単なる”諦め”から来てる気持ちじゃない。
     どんなことが起きても私達みんなは、死ぬまで努力しなきゃならないの。
      1%でもあれば、その1%にかけるのよ。その結果もし、生きられたら・・・
      それこそ”奇跡”よ!だから私達にある”奇跡”を信じて、一生懸命に戦いましょう!
      そうすれば、お父さんやお母さんだって喜ぶわよ。さぁ、逃げるわよ!」
この言葉に全員が心を動かされ、誰もが諦めずに、必死に走って逃げた。

そのとき、衛は宮野のことを思い出し、逆方向へ走っていってしまう。
真佐子は衛を追いかける。
だが地上にいた橋本と水野に引き止められる。
橋本「危険ですから、早く避難してください!」
水野「宮野は、必ず助かります!心配せずに!」
衛「だけど・・・」
橋本「ほら、今こうして衛くんと真佐子さんのように、宮野の事を愛する人が一人でもいる限り、
    あいつだって諦めません!」
水野「あいつと我々にも絆があるんです。そしてわかるんです。
    宮野はまだ生きているって・・・」
その言葉に動かされ、皆が再び避難した。

小野隊員も、崩れてゆく地球に涙を浮かべる。
田辺副隊長と挽地隊員も、あきらめずにレッドボーグで攻撃を続ける。
だが、サタンスターを倒すのは、かなり困難である。だが、REDは諦めなかった。

そして、奇跡の国で倒れていたミラクルは宮野の姿へと戻り、地球へと戻ってきた。
ボロボロになった体をひきづり、怪獣の元へ向かう。
そこで衛と真佐子に遭遇する。
衛「宮野さん!!」
真佐子「宮野さん、今の体じゃ危険よ!早く逃げましょう。」
宮野「みんな・・・。だが、俺にとって逃げることは良くないんだ。いや、悪いことだ!
    俺にとって「怪獣を倒す」ということが宿命なんだ!だから俺は行く!」
そういって一人で立ち向かう。

だが、REDはついに・・・ついに・・・強烈なロケットの連発により、サタンスターを撃破したのだ!!
みんなが笑顔で盛り上がる!だが・・・その直後に3HJ星人が現れてしまった。
宮野「3HJ星人め・・・。」そう言って、もう1度変身しようとした・・・その時!!

「待ってくれ・・・宮野・・・・。いや、・・・ウルトラマンミラクル!」

その声に驚き、宮野が振り返ると、先ほどからビルの破片に下敷きにされていた井上隊長の姿が!!
宮野「い、井上隊長・・・。な、何故?!僕の姿を・・・・」
井上「お前がウルトラマンなのを知っているのは当然だ。その理由に、ハイパワーマンは死んでいないからな。」
宮野「なんですって?!」
井上「まだわからないのか?」
宮野「・・・ま、まさか・・・。」
井上「そうだ。
    ・・・・私がハイパワーマンだ!」
その言葉に、再び驚愕する宮野。
だがすぐさま井上隊長を救出して、ベンチに座らせる。

宮野「隊長がハイパワーマンだったなんて・・・・。
    で、でも無事にでなによりです!」
井上「いや、あの光線をまともに食らっていたら本当に死んでいた。」
宮野「そんな?!」
井上「だから、ワープして一旦退却したんだ。
    そしたらお前は、ウルトラマンの力を借りるしか奇跡は起きないと思い込んでいたな。
    だが見ていただろう?REDでサタンスターを倒したんだ!
    だから、この言葉だけは覚えておけ。お前だって知っているはずだ。
    ”人間一人に1つ、必ず奇跡がある”ということをな!
    俺にもお前にも、被害者にも加害者にも、誰にも奇跡があるのだ!
    だが平和を乱す敵にある奇跡は許してはならない!だから懸命に戦うのだ!おまえ自身でな!」
宮野「はい!」
この言葉を受け入れた宮野は、ミラクルパズルを井上隊長に返し、
自分ひとりの力で、3HJ星人を倒す決意をし、ついに初使用となる、RED最強戦闘機「アタッカー・ハイ」を出動させた!
たった一人しか乗れず、史上最速。 それに乗り、宮野はスピードをMAXにする。

それを見守る井上隊長の下へ、全RED隊員と衛、真佐子もやってきた。
井上「宮野の・・・最強の奇跡を見守るのだ。」

その言葉どうり、宮野は最強の奇跡を信じて3HJ星人に向けてアタッカー・ハイを走行させる。
そして激突する直前で、脱出ボタンをおしたではないか!
そのまま空中へ飛ばされる宮野。だがコレも作戦である。
スピードMAXの状態で脱出したため、自分の飛ばされるスピードと風の威力が、最高潮にMIXされたのだ。
そのまま風にのって武器も何も持たないまま生身で3HJ星人の元へ近づいてゆく宮野。

誰もがその姿に目をふさぐが、井上隊長・・・いや、ハイパワーマンだけはしっかりと見ていた。
そして宮野は3HJ星人の額の目の前へ!その直後、右手で拳を作り、思い切り額のランプを殴りつけた!!
そのまま額のランプは故障し、苦しみだす3HJ星人。
すると次第に体中が変色し始め、ついに宮野一人の力によって3HJ星人は抹殺されたのだ!

全宇宙に再び、平和が戻ったのであった!
誰もが笑顔で喜び合った。
そして宮野も無事に着地し、RED隊員みんなと喜び合った。

この地球最大のピンチを、宮野奇跡が救ったのだ!


・・・数日後
井上隊長は故郷の平和を守るため、REDを辞任した。
そんな隊長を見送るため、空港までついてきたRED隊員。
そして井上隊長は一人ひとりに声をかけた。
「田辺副隊長、副隊長としてご苦労であった。次からは隊長として頑張ってくれたまえ。
 挽地、ちょっとせっかちではあるが、それがお前の良さだ。これからも頑張るんだ。
 水野、どんな事に対しても真剣に頑張るんだぞ!今までご苦労だった。
 小野、女性隊員ながら、怪獣や宇宙人に恐れず、本当によくやった!ありがとう。
 そして、橋本。ま〜お前はなんだかんだいってRED隊員として頑張ったな。
 これからも頑張るんだぞ!橋本副隊長。」
橋本「はい!・・・って、・・・副隊長?!」
ひょこっとうなづく井上隊長。
橋本「あっあ、はい!一生懸命に頑張ります!」念願の隊長の手前である副隊長に見事に昇進した橋本隊員であった。
井上「最後に・・・宮野。一番若いお前だが、奇跡と絆を信じてよく頑張った。
    本当に、本当にありがとうな!」
宮野「はい!これからも頑張ります!ありがとうございました!」

全てのあいさつが終わり、ついに別れとなった。
そのまま井上隊長は空港の奥へと消えていった。
いや、ハイパワーマンは再び奇跡の国の平和を守りにいった。
ミラクルパズルこと、ウルトラマンミラクルと共に。

そして、その後は田辺隊長、橋本副隊長を中心にREDは活躍。
水野、挽地は大阪地区へ移動した。
そして宮野と小野隊員はなんと晴れて結婚。
小野はREDを退職し、主婦として。
宮野は今も東京支部中心で活動している。
衛くんと真佐子さんも、幸せに豊かに暮らしている。

今はこうして平和が続いている。
だが、またいつ危機が訪れるかはわからない。
しかし、絶対に諦めてはいけない。人間には一人にひとつ、奇跡があるのだから。
宮野は心の中でそう誓い、今日も夕陽に向かってレッドボーグを飛ばし、戦い続ける。
全ての人の、全ての宇宙の、全ての奇跡ために。

ウルトラマンミラクル 終
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