劇場版
「ウルトラマンミラクル-奇跡なる未来へ-」

奇跡・・・。
一人に一つある大切なもの。
その奇跡を信じて、戦い続けた男がいた。
名は宮野奇跡。
1年間戦い続けた男である。
長く、険しい戦いを・・・

あれから5年。
まだ怪獣の襲来は絶えず、ウルトラマンという巨人の戦いは続いている。
実は宮野もこのウルトラマンであった。
名は”ウルトラマンミラクル”。
赤と銀の正義なる巨人。
負けたこともいくつかはあったが、いつまでも戦い続け、
最後は変身せずに宮野の姿で星人を倒したのであった。

地球防衛軍REDは、事実上解散。
と、いうより別防衛隊と合併し、”日本防衛隊RED-SW”となった。
そのRED隊員であった宮野は、この予備隊員として働いており、
同じくREDであった、妻である小野は、毎日の家事に追われていた。

宮野と親しかった、衛くんは、高校生。
真佐子さんはそんな弟の衛のために働いていた。

他の隊員も、同じように各地の隊員として活動。

怪獣を除けば、何もかもが平和なはずだった。
だが、人間が石化するという事件が続出・・・
その真相はいかに


「はぁ〜ぁ・・・」
大きなあくびをしながら、戦闘機を飛ばす男。宮野である。
宮野「さて!今日も、パトロールだ。」
普通の防衛隊として働いていた。
そんな時、目の前にある山のてっぺんで何かが光っているのに気づく。
ピカッ・・・ピカッ・・・と点滅している。
宮野「なんだあれ・・・?」
気になり、「こちら宮野。G山のてっぺんにて、不思議な光発見。
       着陸し、確認してきます」
 「了解。」
本部の了承を得て、山の下へ着陸。
宮野は山を登ってゆく。
徐々に光に近づき、眩しくなってゆく。
宮野「一体、なんなんだ?!」

ついに光の元へ到着し、物体検証センサーを取り出すが、光の中へ吸い込まれてしまった。
驚いて取り戻そうと、体を前へ押すと自らも強烈な吸引力により吸い込まれてしまったではないか!
宮野「わぁぁぁーーー!!!」

・・・

目覚めると、そこは不思議な異世界。
床は全面にわたって真っ白。
空は全面にわたって虹色。
いたるところに、光の建物や柱がある。
宮野「ここは・・・・?」
ゆっくり歩いていると、「宮野よ」との呼び声が。
宮野「誰?!」
辺りを見渡すが、誰もいない・・・。

しかし、「宮野奇跡よ」との呼び声はハッキリ聞こえる。
宮野「いったい誰なんだい・・・?」
?「ここだ・・ここにいる・・・」
宮野は下のほうを見て、巨大な石を見つける。
宮野「石?!・・・まさかなぁ・・・」
?「いや、あっている。私は石だ」
宮野「なんですって?!」
?「と、いうよりも、石にされたのほうが正確かな」
宮野「された・・・?では、あなたは一体誰なんです?」
?「覚えているはずだぞ。この声を」
宮野「え?まさか・・・ハイパワーマン?!」
ハイパワーマン「そのとうり。」
宮野「一体どうしたんですか!!」
ハイパワーマン「あぁ。実は大変な事になったんだ。」
宮野「たいへんな・・?」

そしてハイパワーマンはことの詳細を話した。

宮野が戦っていた5年前。
丁度、ミラクルが戦いを終える辺りの頃、謎の宇宙人が現れた。
それは未来からやってきた星人であった。
星人は次々に人間を石に変えてゆく。
星人は言った。
「俺は未来からきた、ストレート星人だ!
過去を襲えば未来も同時に混乱の渦になる。
 だから俺はこうしてお前達を襲っているのだ。ハハハハ!」
そう。最近現在でおこっている石化事件は、星人が過去の襲ったためであった。
そしてハイパワーマンも、井上隊長として活動しているときに襲われ、こんな姿になったようだ。
次は宮野らまで襲われてしまう。
そんな危機を救うため、ハイパワーマンとしての力で、宮野をここに導いたようだ。

ハイパワーマン「過去のお前が石化されたら、今いるおまえ自身が危うい!
          ストレート星人が現れた直前の過去へゆくのだ!」
宮野「しかし、僕にどうしろというのですか?」
ハイパワーマン「もう1度、奇跡を信じて戦うのだ!」
宮野「僕が・・・?」
ハイパワーマン「お前がいかなければ、過去の者は襲われる!そうだろ?
          さぁ、宮野奇跡!今、再び戦うのだ!」
すると、宮野の体少しづつ石化していく・・・!!
ハイパワーマン「過去でお前が襲われているのだ!
          過去のお前が襲われるもっと前の過去へ行くのだ!
          さあ、あの奥にある光の通路を渡れ!」
うなづく宮野。
急いで走り、光の中へ飛び込んだ!

・・・

そこは地球。
上を見上げると、ミラクルが飛び立つところであった。
そうか。本当に過去に来たのか・・・・。
よおく見ると、RED隊員達もいた。
宮野「この景色・・・。確かイーエス星人の戦いを終えた時の!」
もう一人の自分。
まだ石化していない、井上隊長。
他RED隊員達。
この数時間後かに奴が来るというのか?
急いで、報告しようとした宮野だが、石化中のハイパワーマンにとめられる。
ハイパワーマン「今行けば、宮野が二人いるということで怪しまれる。
          宮野と私が二人きりになったところで行くのだ」
宮野「わかった。」

しばらく様子を見て、宮野と井上以外が先に基地へ戻ってゆく。
そこを狙い、宮野は二人のもとへかける。
その時、空から謎の光線が見えてきた!!
ハイパワーマン「これが石化光線だ!俺はこれで石化されたんだ!」
宮野「なんだって?!」
そして宮野は走り、後ろからもう一人の宮野と井上隊長に飛び掛って、倒させて、光線を回避させた。

いきなり倒された二人は何事かと振り向くと、もう一人宮野がいるのに驚いた。
井上「宮野?!」
過去の宮野「俺がもう一人・・・?」
今の宮野「助かった・・ぜぇ・・ぜぇ・・」

そして宮野はことの重大さ、これまでの詳細を話した。
だが、井上隊長がハイパワーマンであるということを、過去の宮野にわからぬように。
宮野「石化する光線がここを襲うのです!
    未来のとある戦士から聞きつけました。その直後に僕は時間のよじれにはさまれて、ここに来たわけです」
井上「と、いうことは、さきほどの光線を受けていたら私と宮野は石に?」
今の宮野「はい。なっていたんです」
過去の宮野「て、ことは未来では井上隊長は元の姿へ?」
今の宮野「実はテレパシーをとってもまだ未来の井上隊長は石化中らしい。
       もしかしたら、まだこの先で井上隊長が狙われているのかもしれない。
       だけど、僕がこうして石化してないということは、過去の宮野は、
       これからも無事のようだが・・・。」
過去の宮野(あ!テレパシーなんていったら、不思議がられてしまうぞ?!)
井上「未来では、過去や未来との通信が可能なんだな?ハハハ」
井上自身は、ハイパワーマンであるため宮野の正体を知っている。
だが過去の宮野自身は井上の正体も、自分の正体を知られているということを全く知らない。
そのため、井上はうまく、宮野の正体を知っていない素振りで、今の宮野は知られていない素振りで会話することにした。

ここで一旦、離れることにした。
今の宮野は、個人で調査。
井上と過去の宮野はREDに、新宇宙人襲来を警告。
次来るのは、明日だと予想された。

そして翌日。
宮野は、昔よく通った場所をなつかしみながら歩いていた。
実は今は遠くへ引っ越していたのだ。
宮野「ここでこんなことあったなぁ・・・」
自分がウルトラマンであったという事実をなつかしむ。
するとパトロール中の橋本と挽地が通ってきた!
焦って物陰に隠れる宮野。

橋本「いや〜、ここ最近は大変だぜえ」
挽地「まぁまぁ。それでも戦わなくちゃいけないのが、俺等の使命だ!」
橋本「そうだよな。
    ところで、お前宮野のこと、どう思う?」
宮野「!!」
挽地「宮野?
    あぁ、あいつは立派だし、しっかりもので優秀だとおもうぜ!」
橋本「だよな。俺等先輩がしっかりしなくちゃいけないよな。」
照れる宮野であった。

さらに街を歩いていると、後ろから「宮野さんだー!」と陽気な声が。
驚いて振り向くと、衛くんと真佐子さんの姿が!
やばい。。と思う宮野だがいつものようにふるまう。
衛「今日は仕事休みなの?」
真佐子「そうだったかしら?」
宮野「え?あ、いや〜・・そのー。。。私服パトロールさ!うん、新導入されてね」
衛「そうなんだ!頑張ってね!」
宮野「うん。ありがとう!お二人はそれぞれ学校で?」
衛「そう!で、それより明日は二人でお母さん家にいくんだ!」
真佐子「そうなの。内緒で遊びに行くのよ!」
宮野「それは、さぞ喜ぶだろうね!お母さんとお父さん」
衛「うん!あ、もうこんな時間。じゃあね宮野さーん!」
真佐子「また明日!」
宮野「うん。さよなら!」

そのとき、ある事に気づいた・・・・。
衛くんの両親は、殺されてしまうという未来を・・・

宮野「ハイパワーマン・・・二人の両親を助けてもいいかい?」
テレパシーで聞く。
だが、ハイパワーマンの返事は「ダメだ」であった。
宮野「何故ですか?!あんなに悲しんでたではないですか!」
ハイパワーマン「お前が変えるべき過去は、石化される人類だけだ!
          他の過去を変えてはならない。
          衛くんらは今の人生で十分楽しいはずなんだ」
宮野「しかし・・・」
ハイパワーマン「万が一、過去を変えて、両親が生きている現在にしたとしよう。
          もしかしたら4人揃って3HJ星人に殺されてしまうのかもしれない。
          だが両親が殺されても、懸命に行き続けようとしたあの二人は無事に逃げていけたのだ。
          いくらお前であろうと、衛くんらの運命を変える資格はないのだ!」
宮野「くっ・・・くそぉー!!」

夕方、宮野は過去の宮野と出会い、
今の宮野「どんなことがろうと、明日は明日の風がふくままに進んでくれ・・・。
      普通に衛くんらを車で送ってあげるだけでいいんだ」
過去の宮野「それがいったいどうしたんだい?」
今の宮野「・・・・・なんでもないんだ。なんでも。。」

そのとき、空から巨大な隕石のような物が地上へ激突!
直後に不気味な雷が発生し、そこからストリート星人が出現した。

今の宮野「現れたな!」
過去の宮野「奴が例の星人だな・・・。よし!」
今の宮野「大丈夫か・・・?倒せるか?」
過去の宮野「まかせてくれ。俺が倒す!未来のお前に感謝してな」
ミラクルパズルを合わせる宮野。

巨大な姿、ウルトラマンミラクルが現れた。
ミラクルの姿を外からハッキリ見たのは初めての、今の宮野。
宮野「頑張れ。ミラクル・・・・」

そしてウルトラマンミラクルとストレート星人の戦いはスタートした。
星人の右手は、不気味なハサミのような形で、ミラクルを襲う。
避けつつ、格闘戦に追い込むミラクルだが、ハサミで首をしめられ苦しむ!
さらに目からの光線で顔面を焼かれそうになる!!
なんとか距離を置き、スパイラル光線を放つも、防がれてしまい、逆に石化光線を放たれた!!

その時であった。
ミラクルの目の前で何者かが石化光線を自ら食らいにいったのだ・・・
宮野「ハイパワーマン!!」
ミラクル「ハイパワーマン?!」
ハイパワーマン「っう・・・気にするな!俺にかまうな!」
そのまま石化するハイパワーマン・・・

宮野(そうか!これがあったから、いまだに未来のハイパワーマンも石化中だったのか。。。)
そして完全に石化する直前でハイパワーマンがミラクル・ショットを放ち、ストレート星人を攻撃。
その衝撃で一旦ストレート星人は引き返す。
ミラクルも元の姿へ戻った。

過去の宮野「くそー!ハイパワーマンー!!」
今の宮野「ハイパワーマン・・・」
過去の宮野「一体、どうすれば・・・。REDの井上隊長やみんなに連絡したほうがいいのか?」
今の宮野「いや、・・・井上隊長は急遽ヨーロッパへ向かってしまったんだ」
過去の宮野「そうなのかい?!」
今の宮野「あぁ。俺に連絡があってね。」(ここは嘘をつかなきゃならない。井上隊長がハイパワーマンだと気づかれないように)
一方、REDでも井上隊長の行方がわからず混乱していたが、今の宮野が過去の宮野を装って基地へ帰り、
この世界でのRED隊員である過去の宮野には調査を依頼した。
こうすることによって混乱はなるべく回避される。

今の宮野「実は井上隊長は、ヨーロッパへいったんだ」
橋本「そうなのか・・・」
小野「急だわね」
このように。

久々の基地に感動する今の宮野。
だが、未来からきた宮野ということを隠しつづけなければならない。
後々、妻になる小野。
副隊長になる橋本。隊長になる田辺。
他、ずっと一緒に居た隊員達。
何もかもがなつかしかった。

翌日。
過去の宮野は、風のふくまま、衛くん達の運命を知らず車を走らせた。
今の宮野はハイパワーマンの調査を始めた。
果たして元に戻れるのだろうか・・・
と、テレパシーがきた。
ハイパワーマン「元には戻れるかもしれない。だが、過去のお前が石化された時、
          それと同時にお前も石化してしまう。
          過去の宮野が衛くんらの元から帰ってきたら協力するのだ」
宮野「わかりました!」

数時間が経った。
宮野「今頃、ストレス星人によって・・・・」
涙が止まらなくなった。
だが運命のため変えてはならない。
つらく、悲しい運命である。
一方、過去の宮野はミラクルとしてストレス星人と戦っていた。(48話の映像をそのまま使用)

宮野「ところで、ストレート星人の目的は一体?」
ハイパワーマン「奴は、地球や月などを全て石コロとし、
          新人類を築こうとしている。
          だがそんなことさせてはならぬ!」
宮野「なんて奴だ・・・」
ハイパワーマン「今夜、また奴はくるであろう。
          いいな。奇跡と奇跡で合体し、真のミラクルを誕生させるのだ!」
宮野「はい!」

ついに、過去の宮野や衛くんらが帰ってきた。
涙の跡がかすかにあるが、元気を取り戻している。
そして過去の宮野と今の宮野は、森の中で再会。
だが、運悪くそこへ橋本隊員が来てしまった!!
橋本「宮野がふ、ふたりー?!」
今の宮野「いや、実は・・・これには訳が!」
気絶してしまう橋本。
今の宮野「テケテの時と相変わらず変わらないんですね。」
過去の宮野「うん・・・。まずは橋本隊員を車の中へ入れて休ませましょう」

それを終え、再び二人になる。
過去の宮野「まさか衛くんの両親が・・・なんで助けてあげなかったんだい?」
今の宮野「ハイパワーマンに拒否されたんだ・・・。運命は変えてはならないと。」
過去の宮野「くっ・・・。くやしすぎる!」
今の宮野「俺もだ。。。」
二人に涙が流れた瞬間、再びストレート星人が現れた!

過去の宮野「また現れやがったな、石化星人!絶対に許さん!」
変身しようとする、過去の宮野を引き止める今の宮野。
過去の宮野「ど、どうしたんだ?」
今の宮野「ここは二人で行こう。」
過去の宮野「二人で・・・?」
今の宮野「君一人の力では及ばない。
       二人揃って変身し、合体しよう!」
過去の宮野「でもどうやって・・?」
今の宮野「二人が1つづつパズルを持ち、合体させればいいのさ」
そういって、過去の宮野から片方のパズルを取り外す今の宮野。
お互いうなづきあい、パズルを合体!!

すると、赤と銀、そして青と金の合わさった新たなウルトラマン。
”ウルトラマンミラクルザフューチャー”が誕生した!
テレパシーで感じ取ったハイパワーマンも驚く。
ハイパワーマン「これが・・・ミラクルザフューチャーか・・・」

今、再びストレート星人との戦いが始まる。
最初は蹴りをかます!この一蹴りだけど、マッチのように強烈な火が発生。
さらにパンチ!タックル!
その度に攻撃筒所に強烈な火が現れ、大きなダメージを与える。
星人「グゥゥゥ!」怒った星人は、石化光線を連発。
だがバク転、側転などで次々に避け続け、避けきったところで大ジャンプ!
そのまま星人へキック!
と、おもったのだが両足を掴まれてしまい、グルグルまわされ、遠くへ投げ飛ばされてしまった。
さらに、立ち上がった瞬間に石化光線を暗い、足が固定されてしまった。
このままでは、体全体が石化してしまう。

と、そこへREDも出動!2,1,1、の乗車割合で3機出動だ。
田辺「新しいミラクルだ!」
挽地「ここは、早く援護しましょう!」
小野「今助けるわ、ミラクル!」
水野「岩石崩壊レーザー発射!」
そういって、レッドボーグからミラクルザフューチャーの足へ攻撃。
見事に石を崩れ、無事自由を取り戻したミラクルザフューチャーはありがとう。と顔を前に振り、
そこからスパイラル光線!
直に受けたストレート星人の体は徐々に破壊されてゆく。
しかし、口から出したロープでレッドボーグ3機を人質に。
下手に手が出せない状況へ・・・
と、ここでロープがいきなり切れたではないか。

そう。
車で寝かされていた、橋本隊員だ!
REDの開発したブーメランを使用したのだ!
橋本「ようし!みんな、トドメだ。行けー!」
再び感謝し、最後のトドメ、”スペシャル・ミラクル・グローバル光線”を発射した!
ストレート星人の体全体を包み込み、そこから脱出しようと必死に暴れるが、
消滅しはじめるストレート星人。
RED隊員、ハイパワーマン、ミラクルザフューチャーが黙って見守る中、
ついにストレート星人は消滅した。

「やったー!」
と喜ぶRED。
「よくやった・・・」
と感謝するハイパワーマン。次第に姿が井上隊長へ戻ってゆく。
「ジュワッ!」
大空を舞うミラクルザフューチャー。
こうして、宮野と宮野二人の奇跡の戦いは幕を閉じた。

薄暗い森の中で握手する二人。
今の宮野「本当にありがとう!」
過去の宮野「何を言っているのさ!それは、こっちのセリフさ。」
今の宮野「ハハハ。さあ、君の戦いももう終盤だ。」
過去の宮野「あぁ。」
今の宮野「明るい未来がまっているはずだ!頼んだぞ!」
過去の宮野「うん。そっちこそ、ずっと幸せにな」
今の宮野「うん!本当にありがとう。また、会えたら会おう。この森の中にある山の下で!」
過去の宮野「当たり前さ!じゃあ、宮野!」
うなづき、そのまま光の入り口へ入ってゆく宮野。
そこは自分がいる本来の世界へ繋がっている。
宮野「・・・ありがとう。僕。そしてハイパワーマン!これで、本当にさようならだね。ウルトラマンミラクル。」
涙をぬぐって光の世界を完全にくぐりぬけた。

・・・

宮野は深い眠りから目が覚めた。
着陸した戦闘機の中で。
そこへ本部から「宮野、山の光というのは一体どうしたんだ?」と応答が。
焦って、マイクを取り山を見ると、光は消えていた。
宮野「申し訳ありません!気のせいだったようです。」
本部「そうか。それならいいんだ。気をつけろよ!」
宮野「はい!」
カッちマイクを切る。
宮野「・・・・夢だったのか・・?」
そして戦闘機から降りると、なんとそこには過去に共に働いたRED元メンバー達と衛くんと真佐子さんがいた!
宮野「みんな!!どうしてここに?!」
橋本「へへ〜ん、あんたが、5年後ここで会おうて言ったんじゃないか。ったく!」
衛「宮野さん!俺、高校生になったんだよ!」
真佐子「お久しぶりです」
小野「あなた!久々ね。次はちゃんと早く帰ってきてよね!」
宮野(そうか!過去の俺が、ここで会おうて伝えてくれたのか)
そう気づき、みんなとの再会に喜ぶ宮野。
今こうしてみんなが元気にいるということは、過去の俺はあれから今の俺と同じように戦ったわけなのか。
安心して喜ぶ宮野。

宮野「みんなー!ありがとう!」

こうして、宮野奇跡のウルトラマンミラクルとしての戦いは本当に幕を閉じた。
今までありがとう。
僕らは君がいたからこそ、こうして幸せにいられる。
これからも、ずっと・・・ずっと、よろしく。
さらば!ウルトラマンミラクル!
ありがとう!宮野奇跡よ!

終わり