第1話「平和を創るピースサイン」襲来怪獣ファスドン登場

地球は平和だな。
怪獣がいなくなったため、様々な人が口に出す。
だが、モチヅキ・ショウという男は、
「いや、平和じゃない。生きたくて、頑張りたい人間が、
同じ人間によってその夢を壊されている時点で平和じゃないんだ!
皆が最後まで生きていない限り平和じゃないんだ!
だから僕は平和を守るんじゃない。平和を創るんだ!」
そういう言ったのだった。

そのモチヅキ・ショウは、地球防衛軍PETの配下の警備員として活動している。
怪獣捜査に加え、犯罪対策も担当しており、逮捕権利がある。だが怪獣への攻撃権利は無。
同じ警備員として、ハナサカ隊員とイシモリ隊員の男性1名女性1名がいる。
攻撃部隊には、オウノ隊長、シン隊員、コウノ隊員、メグロ隊員、マチダ隊員、ミキ隊員がいる。
ちなみに地球防衛軍PETとは、Peaceful Everything Teamの略であり、
怪獣撃退のために結成されたチームである。
秘密兵器や、戦闘機も揃えており、基地は東京M-1.1L地区にある巨大な建物である。
そしてモチヅキは、「怪獣は今すぐでもやってくるはずです!この犯罪だらけの地球を、
             必要としない星と捕らえて、やってくるでしょう。
             隊長、いますぐ攻撃態勢にとってみてはいかがでしょうか。」
と、強く怪獣襲来の危機を呼びかけた。
オウノ「うん。そうだな。いつやってくるかわからない。
    全員、危機感を持ち、攻撃体制に出るのだ。」
隊員「了解!」

そして地上にて一人で怪獣を捜索を始めるモチヅキ。
するとなんと、小学生2人が1人をいじめているではないか。
モチヅキ「おーい!こらっ!」そう言って、2人を止めに入る。「何をしているんだ?!」
少年A「こいつが僕のランドセルに落書きしたんだ!」
少年B「そうそう。僕の友達になんてことをしてくれたんだ。」
少年C「だって・・・。ご、ごめんよ・・。」 少年A「今更謝ったって許さないぞ!」
モチヅキ「君達、たしかに嫌なことをされたら誰だって怒りたくなるさ。
      これは君(C)も悪いよ。 だけれど、その怒りをはらす手段はいじめしかないのかな?
      いじめた所で、君達(A.B)は悪を倒したヒーローにはならないぞ。
      君達(A.B)も悪そのものさ。そうだろ?だって、君達のやっていることも、相手が嫌がる行為じゃないか。
      この子(C)だって謝っている。ということは反省しているんだ。それを聞き入れないなんて、
      とてもひどい事だと思うよ。だからお互いが謝って、和解すればいいのさ!ね。」
この強く、優しい言葉に、この子供たちはお互い誤り合い、一緒に帰って行った。

それを笑顔で見届けるモチヅキ。そのときである!強烈な地震が発生した!
それをモチヅキはただの地震ではないと感知し、人々に怪獣非難を呼びかける。
だが信じてくれない人がほとんど。だがモチヅキは精一杯に呼びかけた。
すると本当に、地中から怪獣が出現したのだ!!
「キャー!」辺りにいるたくさんの人々が怯えながら逃げている。
モチヅキ「こちらモチヅキ。東京M-9.1地区にて怪獣出現!」
PET攻撃部隊も怪獣がまさか今現れるとはと驚く。
オウノ「急な怪獣襲撃だが、慌てず、冷静に向かうのだ!」
隊員達「了解っ!」
そしてこの怪獣は、ファスドンと名づけられた。

するとさっきの子供たちにのうち、いじめられられていた少年が転んでしまった。
「あっ!」と焦るモチヅキだが、他の2人(A,B)が立たせてあげて、一緒に避難。
その様子を見て、ほっとするモチヅキ。 だが攻撃権利がないため、ひたすら避難させるしかなかった。
崩れ行くビル、引き裂かれてゆく電線。そこから飛び散る電気。「やはり・・・平和じゃないんだ。。」
そう嘆いた直後、PET攻撃部隊がやっと出動し、攻撃を開始する。
レーザー光線で追い詰めるが、ファスドンの目から発する青いレーザーで墜落してしまった。
なんとか脱出する隊員。 だがファスドンはさらに暴れまわる。
他の警備員のイシモリ隊員、ハナサカ隊員も「みなさん!早く避難を!」と必死に救助する。
そしてモチヅキはファスドンに向かって走りだす!
そして崩れたビルの欠片の影に隠れ、右手でピースサインを作って太陽に向けて掲げる!
そのピースサインで首からぶらさげた、ダイヤにタッチ!

その直後、体全体が光に包まれ、巨大な姿へと変身したのだ!
そう、モチヅキ・ショウはウルトラマンピースだったのだ。
少年C「あ!ウルトラマンだー!」

そしてピースはファスドンを倒すべく、側転をして近づき右足で強烈な蹴り!
さらに体当たりや、ジャンプしてからのチョップなど、格闘戦でファスドンを追い詰める。
だがファスドンもやられてばかりではない。 ピースの両腕を掴み取り、身動きが取れないピースの
肩を思い切り噛み始めてしまった! なんとか離れたファスドンだが、今度は青いレーザーを放ち始めた。
ピースは1発目はバク転で避けたが、2発目は腹に食らってしまう。
そのままうずくまるピースを蹴って転がし、強く吠えるファスドン。
だが子供達や隊員らの声援を受けて、ピースは大ジャンプ!
そしてファスドンの頭を踏みつけ、倒れたところで尻尾を掴んで振り回し、地面へ叩きつける!
最後にファスドンが立ち上がった直後に、エクスプレイションを放ち見事ファスドンを撃破して。

オウノ「よし!」
少年「やったー!ありがとう、ウルトラマン!」
それに対してうなづき、ピースは空へと飛んでいった。

そしてモチヅキは、その少年に出会うと、隊長が「ユウタ!どうしたんだ、こんなところで?」と言ってやってきた。
どうやら、あのいじめられてた少年は、隊長の息子だったようだ!
ユウタ「このお兄さんが助けてくれたんだよ!」
オウノ「そうか!モチヅキが助けてくれたのか。・・・本当にありがとうな。」
モチヅキ「いえ、とんでもないです!」
そういって握手を交わす二人。
オウノ「まだまだ警備員として頑張ったもらうが、共に地球の平和を守るために頑張ろう!」
モチヅキ「いえ、平和を守るんではありません。・・・平和を創るんです!」

モチヅキ・ショウこと、ウルトラマンピースの平和を創る戦いは、これからもつづく。
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第2話「ちっちゃな罠と大きな怪獣!」黒煙怪獣ガビョウル登場

今日も街をパトロールするモチヅキ。
周りからも頑張り屋と褒められている。
だがそれで調子づかず、さらに駄目な部分を探して、
自ら治していこうという姿勢が素晴らしい。

そんな時、学校では下校の時刻。
ユウタと友達のシゲル君は一緒に帰宅しとうと下駄箱で立ち話していた。
その時である。シゲルが急に転び、苦しい顔をしているではないか。
その横では、三人の学生が「や〜い!」と挑発しながら笑っている。
ユウタがシゲルの足の裏を見ると・・・画鋲が刺されていた。
靴に仕掛けていたのだ。
ユウタ「ひどいじゃないか!こんなことして!」
少年「うるせー。今日はかーちゃんに朝から怒られてむしゃくしゃしてるんだ」
と反省の色が全く無い。 そこへ先生がかけつけ、少年らはすぐさま逃げていった。
先生「大丈夫かい?」
シゲル「痛い・・・」そういい続ける。
どうやら刺しどころが悪かったようで、足首あたりが紫色へ変色している。
心配するユウタだが、あとは保健室で大丈夫ということで、帰るよう指示されてしまい、
渋々変えることにした。

こんなちっちゃい罠でも、大ダメージを与えるあの少年らはまるで怪獣のようだ。と、
ユウタは嘆いていると、ばっ!と転んでしまったのだ。
それは例の三人が仕掛けたロープによってだ。
そのまま膝を怪我して出血するユウタ。
そこへモチヅキとイシモリがかけつける。
モチヅキ「何をやってるんだい?!」
イシモリ「遊びのつもりでも、こんな危ないことはしちゃだめでしょ」
少年「こんなちっちゃな罠、かかるほうがわるいんだ!」
なんとも憎い少年らである。

すると本部では怪獣探知機が猛烈に反応。モチヅキらに、緊急避難警告を出す。
モチヅキ「了解!」そういってユウタと少年を非難させるが、少年らはサッカーするといって
意地でも避難しようとしない。
モチヅキは後でまたここへ来ることにし、仕方なく周辺の人を非難させた。

出動するPET.
するとなにやら、黒い雲が浮いている。
キムラ「なんじゃ、ありゃー?タコでも住んでるんか?」
メグロ「き、きむらさん・・・。そんなこと〜いってる場合じゃありませんょ・・・」
お調子者キムラと臆病なメグロは気をひきしめて、黒い雲へ突入。
その直後、赤い光に包まれて爆発、墜落してしまう!
オウノ「大丈夫か?二人とも!」
なんとか脱出して無事だった二人。
次にオウノは普通の白い雲をみかけ、何もないだろうと突入するが、同じく赤い光発生!
そのまま墜落して脱出する。

その事態に急いで変身しようとしたモチヅキだが、さきほどの少年らはまだ遊んでいた。
モチヅキ「君達、怪獣だ!早く逃げるんだ!」
少年「大丈夫、俺らの罠で倒してやるよ!楽しいもんだぜ!」
モチヅキ「ちょっと待ってほしい。
      君達は罠は遊びと思っているようだけれど、それは間違っているよ。
      何も知らない、ただ歩いているだけの人を無条件で悲劇へ陥れるなんて、
      考えてみてごらん。すごく悪い事だろう?通り魔と同じさ。
      今は怪獣を罠で倒そうと思っているみたいだけれど、君達の考えは少し間違っている。
      もし、そのサッカーボールが誰かが仕掛けた爆弾だったとしたら君らはどうする?
      確実に犯人を憎むだろう。それはそれは心から憎むだろう。
      その憎まれている、罠を仕掛けた犯人こそが今の君達なんだ!
      そんな君達が、罠で倒すと言ったって、正義感が感じられない。」
厳しく言うモチヅキの言葉に少年らは「俺ら・・・間違っていたよ・・」とようやく反省。
そしてモチヅキの言うとうりに避難をした。

そしてモチヅキの言うとうりに避難をした。

周りに人がいなくなったところで、モチヅキはピースへ変身した。
キムラ「ウルトラマンじゃっ!」
メグロ「頑張れっ!ウルトラマン・・・」

そしてピースは目から放った、ライトアイスパークで素早く動く雲を照らし、怪獣の正体を現した。
怪獣はガビョウル。宇宙を荒らす怪獣として、ウルトラマンにも知られている。
そのまま取っ組み合い、そのまま後ろへ投げつける!
優勢なピースを見て喜ぶ少年たち。
しかし、ガビョウルの元へピースが駆けた途中、何も無いはずの空間でいきなり強烈な電撃が直撃したのだ!
上からでも無く、下からでも無く、ガビョウルからの攻撃でもない。
ただそこを通りかかった瞬間に、発したのだ!

そのまま苦しむピース。さらに駆け寄るが、再び食らってしまい倒れてしまう。
直後にガビョウルは反撃を開始。何度も踏みつけてゆく。
さらにはピースを奥の奥へと投げ飛ばすなど、怪力技も飛び出し、ピースのカラータイマーが始めて鳴ってしまった。
ウルトラマンピースは地球上で変身した場合、約3分しか戦えない。
太陽エネルギーを切らしてしまうため、強制的に元の姿へ戻ってしまうのだ。
その場合、約24時間は変身できないのだ。

だが、謎の電撃が邪魔して攻撃に出れない。
そのとき、ユウタが大きく叫んだ。
「それも罠だ!僕やシゲル君が受けたのと同じ罠に違いない!
 だけど、画鋲にしても落とし穴にしても、よーく見れば必ず見抜けるものだから、
 ウルトラマンもしっかり見て、罠に気をつけて!」必死なアドバイスを送る。

その言葉どうり、ピースはガビョウルとの空間をじっくり見る。
するとなにやら黒く小さい物体が浮いていたのだ。
見事見抜いたピースは、右腕の先から発射する”ストレート光流”でその物体を溶かし、罠を解除した。
焦るガビョウルは、口から黒煙を吐き出すが、ジャンプで避けたピースの顔面への強烈な蹴りを食らい転倒。
そして起き上がったところで、両手でピースサインをつくって空に掲げ、そのまま正面へクロスさせて突き出し
発射する、ピース最大の必殺技・エクスプレイションを食らい、爆死した。

キムラ「やったぜー!」

オウノ「ウルトラマン、ありがとう。
    彼は平和と元気を与えてくれる。だからピースと名づけようじゃないか。」

クイズでは無いが、まんま大正解の名前をオウノ隊長はつけたのだった。

怪獣も倒され、少年らはユウタとシゲルに土下座してまで謝った。
ユウタとシゲルも笑顔で許してあげ、5人でサッカーを始めた。
モチヅキも「お〜、みんなやってるね!僕も入れてよ。」
ユウタ「ショウさん!うん、一緒にやろう!」
といった瞬間、いきなりボールの当て合いごっこへと変更され、5人に狙われるモチヅキであった。

モチヅキ「これも罠だーっっ」
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第3話「騙すな、怪獣よ。」侵略怪獣シーン登場

熱血なコウノ・マサル攻撃隊員、今日は休暇のため久々に父親の元へ会いに行くこととなった。
ちなみに彼の母親は病気のため、コウノが10歳のときに亡くなっている。
だがそれでも男手ひとつで育ててくれた父親は涙ものである。
そんな父親のコウノ・ショウゾウは、株式会社LIFE5(ライフ・ファイブ)の社長であるのだ!
この会社は、石油・機器のエネルギー等様々なものを提供する会社であり、PETもお世話になっている。

そんなLIFE5社長室内にて、携帯電話を片手にショウゾウがなにやらヒソヒソ話している。
ショウゾウ「・・・・・しかない。」
電話相手「では今日、午後7時にX6倉庫で待っている」
ショウゾウ「わかりました。」
その直後に、マサルがいきなり入室してきた。
驚いたショウゾウは焦って電話を切る。
マサル「親父ー!」
ショウゾウ「な、なんだ?!マサルじゃないか!」
いきなりの息子訪問に、喜ぶショウゾウ。
いろいろ話そうとするマサルなのだが、
ショウゾウ「すまない。。今忙しくてな。しばらくしたらまた会おう。
      だから地下の食堂でたらふく飯を食っててくれ。私のつけでかまわない。」
マサル「そんな、せっかく会いにきたんだぜ?」
ショウゾウ「あぁ、本当にすまない。だが7時にある人と用があってな」
マサル「・・・・そうか。わかったよ。じゃあ、またいつか会いにくっから、そんときは」
ショウゾウ「うん。そのときは必ず」
と約束を交わした。

地下レストラン【AJR】(エー・ジェー・アール)にて、フランス風クリームシチューを食べるマサル。
「はぁ〜。せっかく休暇取ったのに。」と落ち込みながら、店内のテレビを見ていると、
”株式会社「ノー・ヘルプ」が全経営会社トップへ!”という見出しのニュースが放送されていた。
アメリカの会社であり、このLIFE5と同じ経営内容である。
石油類、機械類、様々なものを提供する会社だ。
年々人気を博し、株も上昇し、なんとLIFE5の60倍以上もの売上げを獲得している。
マサル「親父もたいへんだな〜・・。」
そうつぶやく頃、その親父は再び電話の続きをしていた。

ショウゾウ「先ほどの話は本当なんですね?」
電話の相手「本当だ。俺もあの会社が憎いからな。」
ショウゾウ「わ、わかりました・・・。でも本当にそうすることでうちに利益は・・・」
電話の相手「上がるさ。とんでもなくな。」
ショウゾウ「そうですか〜!わかりました。では・・・ノー・ヘルプを潰しにかかりましょう!」

その夜、日本機械製作会社”DENs”支部工場には飛行機や船にて大量の機器やエネルギーの元などが輸入されていた。
作業員「毎度お疲れ様です!」
この輸出元は、LIFE5ではなくノー・ヘルプだ。
作業員「ここは信頼できるからな〜」と言って、部屋へ運んだその時であった。
そのエネルギータンクの中で謎の赤い物体が点滅し始め、直後に巨大な爆発が発生した・・・・。
工場は倒壊し、作業員全120名は全員死亡確認。
翌日のニュースのトップ記事となった。
「ノー・ヘルプ爆弾仕掛ける?!」
「トップ会社は爆発もトップだった!」
「助けがいる事態に!謎のノー・ヘルプ爆弾事件!」
など、かなり大げさだ。

この事態に、PETも出動。
モチヅキ「これはひどい事態ですね・・・」
キムラ「う〜ん。一体何があったんじゃろ。」
ハルナ「これほどの威力のある爆弾なんて、そう簡単に用意できるものなのかしら?」
メグロ「う〜ん・・・」
マチダ「かなり難しい事だよな〜。」
そんな中、モチヅキは宇宙人として見通していた。
この爆発は地球上以外の物で作られた爆弾によってだと。

そこへ遅れてメグロがやってきた。
「遅れてすみません!」
モチヅキ「いやいや、大丈夫ですよ」と笑顔で答える。
キムラ「メグロ隊員、昨日はどうだったんじゃ?」
メグロ「昨日?・・・あぁ、親父の事ですね。いや、それが忙しいみたいで話せなかったんですよ。」
キムラ「そうかそうか。まあ気にせんと、調査じゃ」

モチヅキ「それにしても誰がコレを仕掛けたんだろう?」
そこへ一人の男が。それはノー・ヘルプ日本社員のヤマモトであった。
ヤマモト「私、見に覚えがあるんです!」
モチヅキ「本当ですか?!」
ヤマモト「えぇ。それは昨日の夜のことです・・・」

そこで回想シーンが流れる。
夜に、一人の男がヤマモトに「私が受取人先までお届けしますよ」と言ってきたのだ。
関係者だと思ったヤマモトは、それを渡してしまう。
それをさらにその男は別の男に渡して、去っていった。
その一連の流れまでをヤマモトは知っている。

ヤマモト「その後がよくわからないんですけどね。時間はたしか〜・・夜7時過ぎのことでした。」
その言葉を聞き、マサルは少し驚いた。(まさか・・いや、そんなはずは)と。
ハルナ「あら、どうしたの?メグロ隊員。」
メグロ「い、いえ、なんでもありません。。」
もしかしてうちの親父じゃないよな。。
そんな疑問が頭をよぎった。

その頃、回想に出てきた男二人が討論している。
なんと一人はショウゾウ本人であった!もう一人はおそらく電話の相手であろう。
ショウゾウ「話が違う!爆弾なんて何故しかけたんだ?!
       あなたに渡した後、そのタンクに最先端技術のエネルギーを追加し、
       我が社から出品したと見せかけ、様々な人の目を我が社に向ける作戦だったじゃないか。」

つまり、ノー・ヘルプのタンクをLIFE5のものとすり替え、そのままLIFE5の好感度を挙げて、利用者を増やそうという作戦である。

男「ふふ。だって爆発したほうが、ノー・ヘルプの信頼が減るだろう?そしてLIFE5の信頼が増える。
  てんびんのように素晴らしい。」
ショウゾウ「だ、だ、だけど、もしバレたら一大事じゃないか!」
男「どっちみち、こんな悪どい作戦に乗ったお前も悪いのでは?」
ショウゾウ「持ちかけたのはお前だ!」
男「乗ったのはお前だ。」
ショウゾウ「うっ・・・。そ、そんなことより、お前は誰なんだ!」
男「今にわかるよ。」
と言って、外へ出ていってしまった。

その直後に、PET一同がその場へ到着。
ショウゾウ「?!誰だ?」
モチヅキ「おっと、すみません!ちょいと事件の調査をしてまして。」
ヤマモト「確かにこの倉庫で誰かに渡して・・・、てっ!!!
      こ、こいつだ!こいつが受け取ったんだ!!」
と、ショウゾウを指差す。
モチヅキ「なんだって!?あんたが犯人か!」

そのやり取りを見て、無表情でマサルは「お・・・親父。。嘘だろ・・・」と、重い声で問いかけた。
PETらは驚く。
ショウゾウ「マサル!!待て、聞いてくれ!コレには理由が!」
だが、あまりのショックにマサルは走り出してしまった。
そしてPETは、マサルの親父とはいえ、やむをえずショウゾウを逮捕した。

基地内の取調べ室にて事情聴取。
ショウゾウ「コレは、ある男に騙されたものなんだ。そして爆弾を仕掛けたのもそいつなんだ。。。」
キムラ「嘘をつくでない!しかも、なんじゃその男とは?空想の人物なんじゃろ?」
ショウゾウ「違う!実在する人物だ!」
キムラ「嘘をつくな!」
モチヅキ「待ってください、キムラ隊員。100%嘘だなんて決め付けたらいけません。
      もっと詳しく聞きましょうよ。」
そして、電話から倉庫のやりとりまで全てを聞き込む。
モチヅキ「なるほど。その男は確かに悪い奴ですよね。・・・でも、その話に乗った貴方も悪いは悪いですよ!」
ショウゾウ「は、はい。それは承知しております。す・・・すみませんでした・・・。」
モチヅキ「わかってくれればそれでいいんです。あとはその男を捕まえにいくしかありません!」
その男こそが怪獣ち違いないと確信したモチヅキは急いで部屋を飛び出した。
キムラもいきなり飛び出したモチヅキを見て、後を追う。

そのとき、同じ爆弾を住宅街に仕掛けようとする例の男が立っていた!
このままでは街が大変なことになってしまう!
と、そこへ何とか間に合ってモチヅキが到着!背負い投げで男を叩き落す。
・・・その直後、男は怪獣シーンへと変貌!
モチヅキは、「ショウゾウさんを騙した男こそ怪獣でした!」と、本部へ連絡する。
そんな本部では、いまだショックを隠しきれないマサルが座ったままでいた。

オウノ「お前の気持ちはよくわかる。だがな、人間みんなが正義ってわけじゃないんだ。
    自分の親
が兄弟が子供が、いつ犯罪を起こすかわからない。
    その犯罪自体を消すのも、我々の仕事ではないか。
    いつまでもクヨクヨしないで、早く向かうのだ!
    そして親父を騙した、その怪獣野郎を倒してやれ!」と指示を出し、マサルは走って出動した。

キムラは地上で攻撃。メグロ、マサル、ハルナは上空から攻撃。モチヅキ、ハナサカは住民を避難させる。
しかし、シーンの牙がいきなり飛び出し、ジェット機である”GANファイヤー”は次々と墜落。
するとマサル隊員が一人で立ち向かう!
攻撃を上手く避けて、連続攻撃!そしてそのまま直進して立ち向かおうとするが、シーンの両手で掴まれてしまった!!

「危ない!」
そう叫んで、モチヅキは変身!
ウルトラマンピースとなり、投げられたマサル隊員の乗るGANファイヤーはなんとか救出した。
そして構え、シーンとの戦いが始まった! やはり牙を飛ばしてくるではないか。
最初はかがんで避け、後ろから帰ってきたときは後ろへ宙返りして、避けてみせた。
くやしくてジタバタするシーンはさらには牙を両手で持って、ピースに突き刺そうとしてきた!
そして腹、頭、背中と刺されてしまい、苦しみ倒れこむピース。カラータイマーも鳴ってしまう!
シーンはとどめとばかりに、カラータイマーに牙を刺そうと腕を振りかざす!
そのときだ!地上から鉄でできたエネルギータンクをクレーン車からシーンに投げつけた男が。。
マサルの父、ショウゾウであった。 見事にタンクはシーンの顔面に直撃し、大ダメージを与える。
ピースは無事助かり、ショウゾウに礼をして、ホットウォーター(湯流)をぶちまけて動きを止める。
そして最後にエクスプレイションを放ち、撃破した。
大空へ飛んでゆくピースに笑顔で手を振るマサトとショウゾウ。

無事怪獣は倒したが、やはり犯罪は犯罪だ。ショウゾウは逮捕された。
車へ乗り込むショウゾウを涙目でみつめるマサト。「親父のバカヤロー!」。
怒っているようにみえるが、顔から「いつでも待ってるぜ。帰ってこいよ。」という気持ちが伝わってきた。
ショウゾウは黙ってうなづき、パトカーに揺られて去っていった。

ハルナ「マサル隊員・・・。元気だして!」
キムラ「・・・誰だってつらいことはある。うん。頑張るのだぞ」
マサル「えぇ!もちろん!」

モチヅキはこのように、犯罪者が皆善心となり、誰もが共存しあえる日を創るために、一所懸命頑張ろうと、
もう1度自分に言い聞かせるのであった。
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第4話「デパート”地球”へ入店します。」悪心怪獣ルードン登場

今日はデパートを警備中。
怪獣レーダーがこの周辺で1度見つけられたようだ。
万全な体制で見張るモチヅキとイシモリ。
今日はそのため、お客さんの数も割りと低く、店内はガラッとしている。
すると、デパートの裏入り口からコッソリ入る人影が・・・。
それは柔道着を背負った少年であった。
そして周りを気にしながらおそるおそる、ゲームソフトをカバンの中へ入れてしまう。
万引きである!そのまま満足げに店を表口から出る少年。
だが店員が「万引きだー!」と叫んだため、モチヅキはその少年をなんとかとらえて、
優しく「こっちに来てもらえるかな?」といった。

そして別室。椅子に座って黙り込む少年。
モチヅキ「なんでこんな事をしてしまったんだい?・・・君の名前は?」
だが少年は黙ったままである。しかし、柔道着に名前が記されていた。カワノであった。
モチヅキ「カワノ君っていうのか。見た目からすると・・・中学生だよね?
      別に怒らないから、どうしてしてしまったのか教えてくれないかな。」
カワノ「・・・ぼく・・・ぼく・・・、馬鹿にされたんだ。」
モチヅキ「誰に何をだい?」
カワノ「・・・・・柔道部の先輩にさ。」
モチヅキ「どんなことでだい?」
カワノ「僕の中学では、柔道は1〜5のクラスに分けられているんだ。
    1は初級で5は上級。だから僕は5を目指して頑張っているんだ。
    でも友達は次々に2,3へと進んでいて、僕は1のまま。
    それでみんなが馬鹿にするんだ。お前はまだ1かって・・・。
    その腹いせで万引きをしたんだ・・。」
イシモリ「まぁっ!なんて酷い子なの!」
モチヅキ「う〜ん。たしかに、酷い子達だ。だが君はその柔道部に対してどう思っているんだい?」
カワノ「え?どう思っている・・・。僕はとにかく、一番上を目指して入ったんだ!
    それで頑張っているのに、いつまでたっても1.1.1.・・・1なんか飛ばして3から始めたいぐらいだよ。」
モチヅキ「それじゃあ5にはなれないよ。」
イシモリ「モチヅキさん、それは言いすぎじゃないかしら?」

モチヅキ「いや、君は上ばかり見て歩いているから駄目なんだ。
      階段を歩くにしてもそうだ。最上階を目指して顔を上げて歩くとしおう。
      最初は順調かもしれないが、途中で空き缶が落ちてたらどうなる?
      上を向いているから、気づかずに踏んで転げ落ちてしまうだろ?
      そうするとまた一番下からやり直しだ。
      まさに君はその、ループにハマっているんだ。」
イシモリ「つまり?」
モチヅキ「うん。つまり、何事にも下とを向いて注意しながら、前を見て歩き、上を目指すんだ。
      君はまだ1なんだろう?だったら、「1」だけに集中して取り組むんだ。
      そうすれば2へ上げれる。それを繰り返せば、5にいけるはずだ。
      だから、5ばかり見てないでまずは今おかれている状況を頑張るんだ。
      先に上にいった子はみんなそうしてきたはずだよ。」
カワノ「・・・・・うん!ありがとう!僕、頑張る。」
モチヅキ「よし!それでこそ男だ。」
カワノ「へへ!」
モチヅキ「ただし、万引きの件は両親・警察に通報させてもらうよ。」
カワノ「!!・・・・わかりました。。」


後日、カワノ少年の練習場を見学する、モチヅキとイシモリ。
そのとき、顧問の教師が笑顔で「今日は見に来てくれてありがとうございます!」
モチヅキ「いえいえ、どうです?カワノ君は。」
教師「え?カワノの奴は今日、来てないんですが」
その言葉に驚きを隠せないモチヅキとイシモリ。

そのまま外へ出て、来るのを信じて待ち続ける二人。果たしてカワノ少年は来るのだろうか。
そのときだった。外にある練習場に移動した柔道部員達の元へ謎の巨大な影が忍び寄る!

その光景に気づかないモチヅキとイシモリ。
結果、部員達・顧問ら全員はその黒い影に連れ去られてしまった。
そこへ走ってカワノ少年がやってきた!
モチヅキ「あ!カワノくん!!なんで来なかったんだい?」
イシモリ「さぼろうとしちゃったの?」
カワノ「・・・ごめんなさい。 やっぱり気が向かなくて。」しかし、ちゃんと来てくれたことに二人は喜び、
共に練習場へ向かった。だが、三人は驚いた。当たり前である。
外の地面には、巨大な足跡だけが残り、生徒らは全員消え去っていたからだった。

場面は変わり、怪獣レーダーも反応していたことから、あそこに怪獣が現れたことが判明。
だがすぐさまレーダー反応は消え、怪獣出現はあっというまだったことがわかる。
オウノ「何故、そんな近くにいて気づかなかったんだ?」
モチヅキ「それが本当に、物音ひとつしませんでして・・・。」
オウノ「・・・・。これまた厄介な敵のようだな。」
メグロ「ふ、ふ、ふあんっす。。。」
マチダ「大丈夫!怪獣が次現れたら倒せばいんだ!」
ハルナ「でもそう簡単にいくかしら?」
モチヅキ「うん。でもそれより、次いつ現れるか。そして子供達は無事なのか。目的は何か。
      それらを調べなくちゃ!」そういって、一同は現場へ急行。

そこには泣いているカワノ少年が。
カワノ「僕が万引きしたから・・・そのせいで怪獣が真似してみんなをさらったんだ・・。僕のせいなんだー!」
と、自己嫌悪になってゆく。だがみんなは、慰め、必ずみんなを助け出すと宣言。
そのため作戦として、「おとり作戦」に出た。
ここで、カワノ少年を一人にさせ、隊員らは見張る。
そしてこっそり怪獣が再来してきたところで、攻撃に出る作戦だ。
キムラ、マチダは、戦闘機のS-JETで待機。

数分後、コッソリ謎の影が現れた・・・。銃などを構えるPET隊員達。
そしてまん前に大きな怪獣が出現!だが存在感が感じられない。
これが怪獣の作戦であろう。そしてモチヅキはウルトラテレパシーで、怪獣と会話をした。
モチヅキ「お前の目的はなんだ?」
怪獣「俺の名はルードンだ。この地球という名のデパートへこっそり来て、
    人間という名の価値無き、ガラクタ商品を万引きしにきた。」
モチヅキ「なんだと?地球がデパート?人間がガラクタ?なんて言い方なんだ。
      我々は一人一人生きる価値のある大切な人間だ!人間以外のなにものでもない。
      そして地球も大切な星だ。ルードン、あんたの思うままにはさせない。」
そういってモチヅキは飛び出して、まずはカワノ少年を救出。
そのまま、全隊員が攻撃開始!
何度もいうが、モチヅキには攻撃権利が無い。そのため、ひたすら逃げるしかなかった。
するとコウノ少年は「僕のせいだから、僕が倒さなきゃ!」と必死に訴える。
だが、モチヅキは「君は今、立派な心を持っている。自分の犯した罪に泣き、
            善を尽くそうとしている。それでいいじゃないか!
            その気持ちが既に、地球を平和にしつつあるんだ。だから君はここで待っててくれ!」
そういって、モチヅキは一人でルードンの元へ。
と、ルードンはいきなり炎を吐き出し、モチヅキを包み込む!だがそこで、ピースサインを掲げ、
ピースダイヤにタッチ!そのままウルトラマンピースへと変身。

カワノ「あっ、ウルトラマーン!」
マチダ「ウルトラマン!!頑張れー!」

そしてピースは、大ジャンプしてそのまま飛び蹴りで突っ込む!
そのままぶっ倒れたルードンを持ち上げて、後ろへ投げ飛ばす!
大ダメージは与えたものの、炎を吐き出されて近づけなくなってしまう。
さらには紫色の謎の風のようなものがピースを包み、パワーを吸い取ってしまう。
カラータイマーも鳴ってしまった。
ルードンはそんな倒されたピースに向かって、再び炎を吐き出そうとした!

オウノ「ピースがピンチだ。援護せよ。」本部から見ていたオウノ隊長が指示を出し、
上空からキムラとマチダがレーザー光線。地上からハルナがロケット銃を発射!
そのままダメージを受けて、立ち止まるルードン。

キムラ「今じゃ!奴を叩き潰せー!」

このチャンスにピースはうなづき、蹴り連発!連発!大連発!
そして、ダブル・クラッシュ・アローでルードンの両手・両足を締めつけ、
最後はサンシャイン・シャワーで強烈な熱を与えて、ルードンを溶かしきった。
見事倒し、そのままルードンが溶けた後に現れた箱から捕らえられた子供らを救出した。

喜ぶ、柔道部一同と顧問。
これはカワノのおかげだ!と、いうことで胴上げされるカワノ少年。
そんな光景を笑顔で見つめる隊員達に、ひょっこり入り込むモチヅキ。
心(頑張れ。君は、きっと優秀な柔道家になるよ!)

その名のとうり、カワノはその日から猛練習をし、見事2クラスへあがった。
カワノ「モチヅキさんのおかげです!ありがとうございます!」
モチヅキ「へへ。そんなことないさ。君が頑張ったからできたんだよ!」
そういって、頭をなでた瞬間、何かの条件反射のせいか、モチヅキを背負い投げして一本獲得!
80先生と同じく、柔道は苦手??
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第5話「ヒカル瞳・クモル心」動物怪獣ホークン登場

PET基地。いつも元気のキムラ隊員の様子がおかしい。物凄く暗いのだ。
コウノ「どうしたんですか?キムラさん、元気ないですよ。」
ハルナ「失敗でもしちゃったのかしら?」
キムラ「・・・昨日、俺が13年も飼っていた犬のホークンが死んじまったんだ。」
その言葉に、誰も返事ができなかった。励ますにも励ませぬ状況。。
オウノ「こらこら、黙ってばかりいないで、仕事を始めるぞ。」
そういって全員が仕事を再開した。

その頃、ハサナカ警備隊員はレーダーが小さく反応していることに気づき、
周辺に怪獣がいるんではないか、と探索を始める。
一緒にイシモリ警備女隊員、モチヅキもいる。すると、目の前から犬らしく動物が・・・。
イシモリ「キャーッ!可愛いー!」と目を輝かせてその犬を抱きしめるイシモリ。
モチヅキ「どうしたんだろう?首輪もしてないし、捨て犬かな?」
などと盛り上がっているが、ハナサカはいきなり銃を構えた!
モチヅキ「ちょっとハナサカさん!何をしようとしてるんですか?これはただの犬じゃないですか!」
ハナサカ「いや、さっきのレーダー反応はそいつのはずだ。
      そして今は反応しないように犬に姿を変えたに違いない。正体を暴け、犬怪獣!」
イシモリ「だからこのこはただの犬っていっているでしょう!」
そういって、ハナサカ隊員から離れる二人と一匹。

警備時間を終えて、その犬を基地に連れてくる二人。
それを見たキムラ隊員をビックリしてひっくりかえった!「ホ、ホークンじゃないかー!!!」と。
その犬は、死んだホークンにあまりにもそっくりだったようだ。
ホークンの特徴である、右目周りは茶色模様。左目周りは黒模様という細かいとこまでのようだ。
キムラ「これは神様が生き返らせてくれたんだ!神様、ありがとう!」といって、その犬に抱きつくキムラ隊員。
名前はホークンと名づけられ、オウノ隊長が犬好きであったということで許可も貰い、しばらく基地で飼うことに。
キムラ隊員は完全に生き返ったと信じきるほどにもなった。

キラキラ輝いた瞳は誰もがうとれて、心がなごんでゆく。
しかし、その夜謎の影が商店街などの食べ物や商品をボロボロに荒らしてしまったのだ。
翌日にPETや警察が出動。 だが指紋などが一切取れなかった・・・。
そのとき、ハナサカはまたもその犬を疑ったのだ。
キムラ「ハナサカ!何を言ってるんじゃ!!ホークンはそんなことしない。」
ハナサカ「いや、人間の犯罪の数々を目の当たりにして、その悪のパワーを吸収してしまい、
      怪獣になったに違いない。」
キムラ「ホークンが怪獣になったというのか?」
モチヅキ「ちょっと、喧嘩はやめてください!今は犯人探しが大切です」
なんとか場は落ち着いたが、ホークンは果たして生き返り?怪獣?それ以外か?

その夜、ホークンがいきなり苦しみ始めた。隊員達はみんな心配する。
ワン!ワーン!と悲しげな声で鳴き始めた。
モチヅキ「一体どうしたんだろう?!」
キムラ「落ち着けホークン!ホークン!!」
だがその場から走り出してしまったホークン。後を追うモチヅキ、キムラ、メグロ、イシモリ、ハナサカ。
するとホークンは町を滅茶苦茶にしてしまう。草をむしり、車を踏みつけ、一般人に襲い掛かるなど。
それを見たハナサカ「やっぱりそうだ!」と言うが、そこでイシモリ隊員はいきなりビンタ!
ハナサカ「何すんだよ!」
イシモリ「ハナサカ隊員、あなたはひどすぎるわ。キムラ隊員の気持ちがわからないの?
      大切なものが死に、生き返った時にはこれ以上ないくらい喜ぶでしょ?
      でもそれを怪獣、怪獣て言うなんて。例え本当に怪獣だとしても、それはひどいわ!」
ハナサカ「お、俺はただ・・・」だがそれ以上何も言えなかった。


一方、ホークン捕獲作戦が行われたが、どれも失敗に終わってしった。
そしてホークンの動きがいきなり止まり、様子がおかしくなってきた・・・・。
みるみるうちに大きくなってきたのだ!人間と同じ大きさになり、キムラに飛び掛った!
キムラ「やめろー!ホークン、目を覚ませ!」その状況を見たモチヅキは遠くからピースサインネックレス
のダイヤから光線を放ち、ホークンの動きを止める事に成功。
だが、直後にいきなり巨大化!怪獣となってしまった。

モチヅキはそのままホークンからテレパシーを受けた。
「ぼくは本当に、キムラパパの飼っていたホークンの生き返りそのものなんだ。
生き返った理由は、ハナサカさんの言うとうり、犯罪から湧き上がったデスエネルギーを吸い取ってしまってなんだ。
だから僕は優しく生きたくても、デスエネルギーのせいで洗脳されてしま・・・うんだ・・・
お願い・・・これ以上被害・・・を与え・・ないため・・・僕を・・殺して・・・・」と。。。
そしてPETのコウノ、ハルナ、マチダがS−JETとGANファイヤーで出動!
レーザー光線で暴れまわるホークンを止めようとする。
だがキムラは叫んだ。「やめてくれー!やめてくれよー!」と。そのままホークンに向かって走り出してしまった!

モチヅキ「キムラ隊員!!」 

ホークンはさらに心を動かされてしまい、S−JETとGANファイヤーまでもを墜落してしまう。
そして走り来るキムラ隊員を踏みつけようとした!
モチヅキはその危機を救うべく、ウルトラマンピースに変身!
無事にキムラ隊員を救出。そしてホークンを投げ飛ばす!
さらには両耳を掴んで、振り回す!「ギャアア」と鳴き叫ぶホークン。
おとなしくなったか? そう思われたのだが、急に突進してきた!
そして首を噛み付いてきた!
苦しむピース。そのとき、キムラ隊員は「ホークンは、人差し指を見せ付けるとおとなしくなるぞ!」と助言。
そのとうり、ピースは人差し指をホークンの目の前で見せると、噛み付くのを止めて、その指を追いかけようとする。
そのまま後ろに下がって、ホークンから距離を置く。そして人差し指から、ロックオンショット!
これによりホークンは完全に身動きが取れない状態となった。
この光景を見たキムラ隊員はピースに向かってうなづく。ピースもうなづき、最後はエクスプレイションを放ち、
ホークンを撃破した・・・。

涙の再会は、やはり涙のお別れとなった。

後日
キムラ「いや〜、今日もしっかりやりまっせー!」
オウノ「こらこら、あまり調子に乗るんじゃないぞ。」
みんな「ハハハハハ」
いつもの賑やかな雰囲気へと戻った。
キムラ隊員もいつもどうりに戻った。たった2日の再会だったけれど、とにかく嬉しかったはずだ。
そしてモチヅキは犯罪のデスエネルギーを吸収して何かが怪獣化するという異常事態を知り、
そんなことが二度と起きぬ事を願い、今日も戦い続けるのであった。
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第6話「怪獣が現れる日とは?」予言怪獣ノットゥルー登場

ユウタ君、その友達ら6人がサッカーをしている。
そのとき一人の40代ぐらいの女性がやってきた。
「こら、タカシ!何遊んでるの。勉強しなきゃ駄目でしょう」
タカシ「・・・・ちぇっ。」せっかく遊んでいるのに、勉強をしなさいと言われたら、
誰でも嫌になるものである。
ユウタ「残念だな〜・・・」
タカシ母「ふふ、みんなごめんね。またいつか遊んであげてね。
      さ、帰るわよ。」そう言われて渋々帰るタカシ。
残りの5名は笑顔で手を振って見送った。

だがタカシ本人のストレスは相当なものであった。
そしてタカシは、何か騒動を起こしたいと考えたのだ・・・。
翌日の朝、自宅のPCで奇怪なCGを作り、【怪獣今日夜出現・・・。】というチラシを作成したのだ。
そしてそれを様々なビルやマンションの屋上からばら撒いたのだ・・・。

その日、このチラシを見た街中の人々は大騒ぎ!
子供らの間にもあっという間に広まった。
PETにも早速通報が入る。
キムラ「ん〜・・・このチラシ、果たして本当に怪獣からなのだろうか?」
モチヅキ(怪獣が人間でも創れる、こんなCGで襲来予告してくるもんなのかな?)
オウノ「いや、そうじゃないとしても、怪獣出現の可能性は十分ある。
    全員、今夜に備えて攻撃準備開始!」
隊員達「了解!」
そのまま本格的な準備が始められた。

ユウタ「今日怪獣が現れるんだろう?怖いよな・・・・」
タカシ「・・・ふふっ、全然怖く無いさ〜!」
ユウタ「どういうことだい?」
タカシ「僕が予言してあげるよ。怪獣は確実に現れないよ。」
ユウタ「でもこのチラシ・・・」
タカシ「まぁまぁ、夜になればわかるさ。」
そういって二人は学校から帰宅した。(怪獣出現に備えて今夜は午前授業)

その夜、タカシは後悔した。PETの大忙しの様子を見たからだった。
罪悪感が体中に染み渡り、恐怖の壁から逃げ出せないでいた。

オウノ「・・・現れないな。。。」
キムラ「やはりこれは、誰かのいたずらでは?」
モチヅキ「う〜ん。まだわからないけれど、その可能性は高いですよね。」
そこへタカシがついにやってきた。
「ごめんなさい!」
大きな声で深く誤るタカシ。
オウノ「何がだい?」
タカシ「実は・・・このチラシ、僕が創ったんだ。」
一瞬、辺りが沈黙状態となる。
マチダ「う、うそでしょ?!」
キムラ「本当なのかい?」
うなづくタカシ。
あきれてため息がでる一同。
モチヅキ「駄目だぞ。僕達は本当に現れると思って、こんなに働いているんだから。
      ・・・でも、正直に言ってくれた事はすごく嬉しいよ!」と笑顔で言った。
タカシ「・・・・うん!本当にごめんなさい!」

するとそこへもう一人、謎の少年が。
少年「ねえねえPETのみなさん、今日は現れないけど、明日は100%怪獣が現れるよ。」
といきなり言ってきた。
オウノ「どういうことだい?」
少年「明日の夜、大阪に怪獣が現れるよ。」
その言葉に全員が失笑する。
キムラ「ハハハ、こーら、さっきもいったけれど嘘はもう駄目だぞ。」
モチヅキ「うん。嘘は駄目だからね。気をつけるんだぞ。」そういって頭をなでる。
そのまま帰るPET隊員とタカシ。

少年「。。。後悔しても知らないぞ。」

タカシ少年の嘘発覚直後にこんなことを言われたら、もちろん信じないであろう。

翌日の朝、パトロールするモチヅキとハナサカ。
ハナサカ「昨日は大変だったみたいだな。」
モチヅキ「えぇ、ちょっとしたおふざけからこんなに広まってしまったので。」
ハナサカ「それで、また別の少年が今日怪獣が現れるって?」
モチヅキ「はい。そうらしいんですが・・・」

その夜。何も準備していなかったPETは驚いた。
本当に大阪に怪獣が現れたのだ!!
街を破壊する巨大怪獣。
「なんやー?!」「助けてくれー!」
叫びながら逃げる一般人達。
怪獣出現から遅れて30分で到着するPET。攻撃開始するも、暴れ周っていた
怪獣の凶暴さは異常なものであり、頭の角から出されるレーザー光線を食らい、
キムラ隊員撃沈。モチヅキとハナサカも、崩れる家のレンガを受けて大怪我を負ってしまう。
残ったコウノ隊員、メグロ隊員、ハルナ隊員も攻撃を受けて脱出。
このままではやばいと、コウノ隊員は用意していた強烈な爆弾を投げつけて、
怪獣に大ダメージを与える。またこの爆弾は、なかなか消えない火炎が発生し、
怪獣を長く痛めつける。そのまま怪獣は一時退散した。

翌日、海岸で座り悩むモチヅキ。
モチヅキ(あの少年はいったい・・・。日にち・時間帯・場所まで当ててしまった。)
そこへタカシ少年がやってきた。
タカシ「モチヅキさーん!」
モチヅキ「あ、君は昨日の!タカシ君だったかな?」
タカシ「うん!僕、タカシ。ところで、昨日のあれはいったい・・・」
モチヅキ「うん、それについて僕も悩んでいたんだ。
      彼ならきっと怪獣について知っているはずだ。」
捜索が始まった。
ハナサカ「果たして見つかるのだろうか?」
モチヅキ「えぇ、なにせ怪獣の出現を知っているのですから、
      また教えにきてくれるはずです。」
30分後、公園のブランコに乗っているのを発見する!
モチヅキ「君!」
少年「あ、PETさん。」
走っていて疲れたのか、息が荒いモチヅキ。
モチヅキ「ちょっといいかい?聞きたいことがあるんだ。」
うなづく少年。
モチヅキ「君は昨日、怪獣出現を教えてくれたよね?
      その情報は怪獣から聞いたのかい?なんで知っていたんだい?」
少年「・・・・・予言さ。」
モチヅキ「予言?!」
少年「うん。僕は予言する能力があるんだ。」
モチヅキ「そんなことあるのか・・・?」
少年「今日の夜、沖縄に現れるよ。」
モチヅキ「沖縄?!」
そのまま黙って帰る少年。PETはその後、早速沖縄で待機する。

その夜、本当に怪獣が現れた!
しかし、場所は北海道であった!!
全くの逆方向であったため、急いでPETは出発するが、
キムラ、コウノ、メグロ、モチヅキ、ハナサカの5人が沖縄で待機していたため、
今すぐ北海道に向かえるのは、マチダ、ハルナと警備員のイシモリ3名のみ!
沖縄から北海道に向かうには最速スピードでも1、2時間は必要とされる。
暴れ周る怪獣。タカシは、あの少年を探すことにした。だが見つからない・・・。
タカシ「もしかして、あの子が怪獣?!」
そこへユウタもやってきた!「沖縄のはずが北海道に怪獣が現れたらしけど・・・」
タカシ「そうなんだ!怪獣出現を予言した少年がいるんだけど、そいつが怪獣なんだ!」
ユウタ「なんだって?!」
そのままユウタは父親であるオウノ隊長に連絡し、オウノ隊長からモチヅキに連絡された。
モチヅキ「なるほど・・・。タカシくんの嘘報告を真似て、沖縄と嘘をつき、北海道へ向かったわけか。」
これは許せまいと、モチヅキは警備員用飛行機の”PET-SP001”で北海道へ向かう。
他の攻撃隊員も急いで向かう。だがモチヅキはこのままじゃ、北海道がボロボロになってしまう。
そう思い、路線を変更して攻撃隊員達の視界に入らないようにする。そしてSP001を自動飛行に
設定し、そのまま海へ飛び降りた!

「ピーーーーーーーーース!」

大きくピースサインを太陽に向けて掲げ、太陽エネルギーを集中したところで、海中へ入ってゆく。
そして海中でピースダイヤを強く押し、ウルトラマンピースへと変身!
海から飛び出て、マッハ8で北海道へ向かう。もちろんPET攻撃隊員の戦闘機を持って、
一緒に連れてってあげる。

あっというまに北海道に到着。当然、町は崩れているが、マチダ隊員とハルナ隊員も丁度到着。
総攻撃を開始する!
この怪獣はノットゥルーである。ピースは掴みかかり、力で押し合うがそのまま倒されてしまう。
そのまま踏みつけようとするノットゥルー!だがそうはさせないと、後ろへ転がり距離を置き、
ジャンプして、スライディングファイヤーキック!両足に炎が沸き起こり、そのままノットゥルーの顔面を蹴りつける!
苦しんで跳ね回るノットゥルー。このままなら勝てる!そう確信したピースだが、その油断がいけなかった。
ノットゥルーが口から粘液を吐き出してきたのだ。顔、両足を縛られ、身動きが取れないピース。
そしてもう1度押し倒され、ピースの体の上をジャンプして踏み続けるノットゥルー!
ピースのカラータイマーも鳴ってしまった。

基地より。
オウノ「ピースを援護するんだ。あの粘液を水で溶かすのだ。」
衛星モニターよりピースの戦いを見ていたオウノ隊長はそう指示を出す。

隊員達「了解!」
まずはマチダとハルナが乗っているGANファイヤーからのレーザー光線でノットゥルーをピースから引き離す。
キムラとコウノの乗るS−JETから、メグロ一人が乗るS−JET2からは、水流をピースに向けて発射する!
見事作戦は成功し、体の自由を取り戻したピースは、起き上がろうとするノットゥルーにストレート光流!
この一撃で動きが止まったノットゥルー。最後はサンシャイン・シャワーで姿を消し去った。
そしてピースは空へと飛び去った。

任務を終え、全員が基地へ戻ってきた。
キムラ「それにしても、あの予言少年が怪獣だったとはな〜・・・」
と、そこへタカシ少年とユウタがやってきた。
モチヅキ「あ、どうしたんだい?」
するとなんとそこにはあの予言少年が!!!
驚くPET一同。
少年「PETのみなさん、本当にごめんなさい。
    実はあの予言は全部適当だったんだ・・・。それがたまたま的中しちゃって、
    調子のって2回目も適当にいったんだ。そしたらこうなっちゃって・・・」

まさか、そうだったとはと、全員が驚く。

モチヅキ「ハハハ、まさか本当に当たっちゃうなんてね〜。
      でもいいかい?こんなに被害が出ちゃったんだし、二度とやっちゃだめだよ」
少年「うん!本当にごめんなさい!」
オウノ「うん。君はちゃんと反省している。こちらこそ、ありがとうな。」

たしかにこれほどの被害が出てしまったら、軽く許すことはできない。
だがこうして、一人づつでも善心を持ってくれたら、PETにとっては物凄く嬉しいことなのだ。
そして全世界中の人々が仲良く暮らせる日を望むのであった。
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第7話「呪いの声、響く街」怨声怪獣デスボイス登場

ある夜、電話に出る者が次々に倒れてゆくという事件が勃発する。
調査にでる警察は、逆探知で声を録音するも、その音声を聞いて倒れる。
録音テープを元に研究する科学者達も倒れてゆき、たった2日で1000人以上の人間が病院行きとなってしまった。
そのため、怖くて電話に出れない人々が増えてゆき、連絡が取れない社会となった。

その翌日の快晴の日。
ユウタが公園の砂場で倒れていた。
周りにも子供やその母親らが倒れているではないか。
どうやら公園の中央に設置されたスピーカーからもその謎の音が流れていたようだ。
電話のみだったのがここまで発展するとは。
会社や学校のスピーカーも危険とされ、全国でスピーカー機器を全て停止する騒ぎとなった。

PETは作戦会議に出る。しかし、なかなか良い作戦が思いつかない。
マチダ「ここは仕方ない。防音ヘルメットを装着し、音の元を探すしかないでしょう。」
オウノ「そうだが、音の元をどう探すというのだ?」
マチダ「えぇ。特定の音を衛星を利用して探し出す”ノイズキャッチャーDRAGON”を使いましょう!」
オウノ「これはいったい?」
ハルナ「それが、隊長。すごいんですよ。なんと、徹夜してメグロ隊員が作ったんですよ!」
オウノ「おぉ、やるじゃないかメグロ!」
メグロ「えへへ。とんでもないです。」
そして作戦は、今日の夜開始される。メンバーは、マチダ・キムラ・メグロ・コウノ・ハルナの5名。
モチヅキ、イシモリ、ハナサカはスピーカーのチェックや音の危険はないか調査中。

その夜、全員が出発した。
基地で待機中のオウノ隊長は椅子に座り、コーヒーをすすりながら資料を見ていた。
そこへ通信機の音が。【ピッピッピッ・・・】
いつものように応答するオウノ隊長。だがなんと、それは例の音からであった。
そのまま失神してしまった隊長。
この連絡・作戦本部にはオウノ隊長しかおらず、他のたくさんの作業員ら達は、
この事態に全く気づいていなかった。
そこへ偶然にも資料管理係のタキタ氏が入室し、PET緊急病棟へ連絡を出した。

探索中の隊員達。ノイズキャッチャーDはたしかに反応している。
そして先端に付いたアンテナが衛星と通信し、発信源をナビゲーションしてくれている。
だが、なんと・・・発信源は何十箇所とあったのだ。
隊員同士のみの声なら通信できる特性ヘルメットで会話をする。
メグロ「どういうことだ?!」
コウノ「この音はたくさんいるんだろうか?」
ハルナ「とにかく、その源の場所へ分担しましょう。」
うなづく隊員。

その頃PET警備員。
たくさんの民衆から「怖いから助けて!」と要求される。
モチヅキ「みなさん、まずは落ち着きましょう。あの音は、音が出される機器から発生されます。
      まずは携帯電話でも何でも電源を切るようお願いします。」
女性1「だけどこれじゃあ連絡が付かないじゃない!」
モチヅキ「それでは例の音にヤラレテしまうだけですよ?!」
女性1「わ、わかったわよ・・・」
イシモリ「みなさん、とにかく音には気をつけてくださいね。私達も協力いたしますわ。」
女性2「ねぇ、いったい正体はなんなの?」
ハナサカ「・・・。怪獣なのか、怪奇現象なのか、ちょっとわかりませんでして。」
これには不満の声を漏らす民衆。

その頃、治療室でオウノ隊長は休んでいた。意識はあるものの、目を覚まさない。
3日前の事件発生初日で倒れた人々が未だに植物状態なのだから仕方がない。
オウノ隊長もしばらくこうであろう・・・。
科学者・医師らは被害者の耳を調査するが、何もなかった。
神経系や循環系、骨格系などにも死傷は無かった。

そんな事態の中、一人の男が街を歩いていた。
彼の名前は、恩状章囚(オンジョウ・ショウシュウ)という50歳ほどの男である。
真っ白く伸ばされた髪と髭。白い着物のような物をまとい、下駄をはいていた。
耳にはヘッドフォンを取り付けている。
そのとき後ろから猛スピードで車が!!運転手「わー!危ない!!」
直後に目をカッと開き、大きくジャンプして横へ飛び出す恩状。
すぐさま車から飛び出て、「大丈夫ですか?」と聞く運転手。
恩状「・・・・ぅん。」小さな声でつぶやき、再び歩いていった。

そこへモチヅキが飛び出た!
モチヅキ「ちょっと、おじいさん!!駄目ですよ、ヘッドフォンなんて付けていたら、
      例の音にやられてしまいます!すぐに外してください。」
恩状「・・・・・・・・・・・ワシは音が聞こえん。」
モチヅキ「え?!」
恩状「5歳の頃、おもちゃのピストルの弾を耳に受け、流血。手術はしたものの、
    ワシに耳は帰ってこなかった。」
モチヅキ「でも今、会話しているじゃないですか!」
恩状「・・・心聴(シンチョウ)だ」
モチヅキ「心聴?」
心聴とは、物音や声などを心で感じ取る究極の奥義である。常人ではできないであろう。
恩状「ふむ。45年もの修行を貫き、習得した技である。だからこうして会話ができる。」
モチヅキ「そんなことができるんですね。。人も。。っあ!ではそのヘッドフォンはいったい?」
恩状「例の怪獣の音を追跡するべく、他の音で妨げられぬよう装着しておる。
    自動車の音で妨害されてしまったな。」
モチヅキ「なるほど。しかし、何故怪獣と断定できるんですか?」
恩状「・・・いや、なんとなくそうおもってな。このご時世じゃ。そうであろう。」
モチヅキ「そうでしたか。しかし、危険ですのでくれぐれも気をつけてくださいね。」
恩状「わかっとるよ。」
そう言って、恩状は再び歩き出そうとした瞬間、何かを落とす。
光が反射して目を潰されてしまいそうになるほどの輝くダイヤである。
慌てて拾い上げる恩状。
モチヅキ「随分眩しい光を放つダイヤですね。」
恩状「まぁ、な。」
そして歩き出していった。

そこへ通信が。
モチヅキ「こちらモチヅキ。どうしましたか?」
コウノ「大変なんです!メグロ隊員が・・・防音ヘルメットを自ら外して走り去ってしまったんです!」
モチヅキ「!!どうしてだい?!」
コウノ「『俺が音を解明してやる』といって・・・」
モチヅキ「そんな無茶な!」

隊員達は焦ってメグロ隊員を探しに出る。

一方、メグロは森の中で声を探していた。
メグロ「何故複数あるんだ。。。」
その上では太陽が強烈な光を照らす。
すると下に落ちていた壊れたラジオにその光が入っていったのだ!
メグロ「なんだコレは?!」
その直後、例の音が響き渡ってしまう。
耳を押さえて苦しむメグロ。そして正体に気づく。
正体は”光”である!それが様々なものに入り込み、音を流す。
さらには音ではなく、”声”らしきものだとも認識する。
気絶する前に何とかそのことを知らせるため、震えながら木の枝で地面に「光・声」と彫った。
そのまま倒れるメグロ。
直後に、モチヅキとコウノとハルナ隊員が駆けつけて見つける。

モチヅキ「メグロ隊員ー!!」

普段は気弱なメグロ隊員だが、この日は厳しい音との戦いを勝ち抜いたのだった。

コウノ「くそー・・。また被害者が・・・」
ハルナ「ねぇ、この字・・・」
モチヅキ「何だろ、コレ?”光”?」
コウノ「わかった!光が原因て事じゃないか?」
モチヅキ「光が・・・。」

モチヅキは急いで恩状のもとへ。
そして目の前へ!
モチヅキ「お前!さては、声の主だな?」
恩状「?!何をでたらめなことを・・・」
モチヅキ
「いや、あの光。さっき落としたダイヤが元に違いない。
      あれは地球上で作れるダイヤではない。
      さらにはヘッドフォン。お前は常にあの声を聴いていなければ力が出せないのだ。
      そして心聴・・。たしかにありえないことではないが、声を聴いている事には違いないはずだ。
      つまり、いくら耳が聞こえなくて、心聴を使っているとしても、普通の人間だったら、
      みんなと同じように気絶しているはずだ!そして怪獣の声と知っていたのも怪しい!」
全ての理屈を突き詰めたモチヅキ。
恩状「へへ。さすが警備員。謎解きがお得意のようで。」

そういって、いきなりジャンプをし、怪獣へと変貌!!
その場から隊員に連絡して避難を開始する。

怪獣はデスボイス!
かなり巨大な耳をしており、頭にはアンテナ。額にはダイヤが埋め込まれている。
そして怪獣はあの声を直接出し始めた!
いくら防音器具をつけようと、隊員達は全員倒れてしまった・・・。
この街の住民全員がこの声で気絶。。。
苦しみながらも、唯一立ち残ったモチヅキは変身する。

「ピーーーーーーースッ!」

光り輝くピースサインを突き出して巨大化。(ファンッファンッファーン!)

「ヒギァョヤアー!」
奇妙な声で叫ぶデスボイス。耳を押さえて苦しむピースだが、なかなか立ち向かえない。
逆にデスボイスがこちらへ突進!
腹を直撃され、ピースは苦しむ。
さらにはまん前で、デスボイスの額のダイヤが急激に光った!!
太陽の1万倍であるため、ピースは失明してしまう。
それに加えもっと強烈な声が響き、鼓膜も故障してしまった。
目と耳の自由を奪われたピース。
デスボイスは100%有利になったと、雄たけびをあげる。
・・・・だが、それは違った。
逆に声と光の攻撃が無能になってしまっただけだった。
ピースは精神統一し、デスボイスの居場所を掴む。
そう、心聴だ!
後ろからデスボイスが突進してくる音を掴み、後ろへ宙返り!
おっとっと、とばかりに転びそうになったデスボイスの尻尾を掴み、大きく振り回し、
大空へと投げ飛ばす!  そして空中からデスボイスが振ってきたのと同時に、エクスプレイション!
見事直撃し、大爆発と共にデスボイスは死んだ。

ピースはそのままピースサインを太陽に掲げ、街中の人達に光エネルギーを送った。
するとみるみるうちに、みんなが回復し目を覚ました。
ピースの目と耳は1時間で治るであろう。
そのまま大空へと飛び立った。

メグロ「ふぅ・・。俺達いったい・・・・」
モチヅキー「お〜い!みんなー!」
コウノ「モチヅキさん!大丈夫でしたか?」
モチヅキ「あぁ!俺なら平気さ。」
メグロ「そうだっっ!!あの声はどうした?!」
モチヅキ「あぁ、それならウルトラマンがみんなが気絶している間に倒してくれましたよ。」
メグロ「そうかそうか。それは良かった。・・・・ん?なんでモチヅキさん知ってるんだ?」
モチヅキ「え?!あー・・・、あ!!そうだ、隊長のとこへいかなくちゃ!」
ハルナ「そうよ、隊長も倒れてたんだわ」
そう言ってなんとかごまかし、基地へ戻るモチヅキと一同であった。
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第8話「PET隊員殺人事件?!」犯罪怪人ヌギレヌ星人登場

「ちょっと、奥さん聞きました?お隣の天乃弥さんちの豪邸に空き巣が入ったんですって」
 「あらまぁー!怖いわね〜。」
「ねえ、ねえ、学校に不審な男が不法進入したらしいわよ」
 「ええー!」

最近はとことん、進入型の犯罪が多い。
PETのキムラ隊員の3階建て一軒家でも被害にあったそうだ・・・
キムラ「くぅぅーっ!わしゃ、悲しみの余り男泣きじゃ!」
朝から6時間涙しているキムラ隊員の眼はギンギンに流血していた。
メグロ「キムラさん、・・・元気を・・・出してくださいよー」
前回の事件解決とはうってかわって、いつもの内気な性格に戻ってしまったメグロ隊員。
ハルナ「本当よね〜、「男泣きじゃー」て今日だけで何百回も聞いたわ」
仲裁役として、時に厳しく優しい、ハルナ・ミキ隊員。彼女はとても役にたつ女性隊員なのだが・・・

そしてそのハルナ隊員がパトロールの帰り、おばあさんが転んでいるのを発見する。
ハルナはそのおばあさんの手を握り起こしてあげる。
おばあさん「本当にありがとう、あなたには幸福がまっているよ。」と言い残して立ち去った。
ハルナ「いいこと〜!結婚かしら?」と、自分の手を見つめる。
すると、何かに当たったのだろうか、薬指が血を流して怪我している。
「痛ーい!全然ついてないじゃない・・・」
そういいながら、帰って行った。

そのころ、モチヅキ、イシモリ警備隊員はパトロール中。
イシモリ「本当、怖いわね。」
モチヅキ「うん、ここ最近だけでも7件みたいですね。」
そのとき!!目の前の豪邸に忍び込もうと企む泥棒を発見!
「待てー!」と追いかけるモチヅキ。
豪邸の玄関先で見事捕まえる事に最高。
だがその瞬間、ドアが開き住人が箒で頭をぶったたいた!
住人「あっ!いっけない・・・PETさんを間違えて打っちゃった・・・・」
目が点となり、仰向けで倒れるモチヅキ。
犯人はその隙に逃げようとするが、イシモリの一本背負いで御用となった。

その頃、モチヅキはその豪邸で手当てを受けていた。
住人「本当に申しうわけありません!」
モチヅキ「ハハハ、いいんですよ。パワーあふれるイシモリさんがやっつけてくれたんですから。
住人「えぇ、女性なのにあの技は見事!」
イシモリ「いや〜、小さい頃からお父さんに無理やり習わされてました。
      この技で、世の犯罪を無くしてやるわ!弟のためにも。。」
そう。イシモリ隊員の弟は殺人犯に殺されてしまったのだった。
だけれど男っぽい根性は強い!。

その夜、パトロールを終えて帰宅し就寝するイシモリ隊員。
だがなにやら外で物音がする・・・。
「空き巣?泥棒?」不安になったイシモリは、金属バットを持って窓を開ける!
と、なんとそこには!!!
・・・・涙を流した子供が3名居た。

家に入れ、ジュースをあげるイシモリ。
「みんないったいどうしたの?」
子供「・・・・お母さんが、、お父さんが、、、お昼に泥棒に殺されたの。。。」
強い衝撃を受けるイシモリ。
「ごめんね。私が全然活躍できてないばかりに・・・・」
子供「うぅん、お姉さんは何も悪くないの・・・。だけど力を貸してほしいんだ」
泣きながらイシモリは「うん!絶対の犯人を捕まえるわ!」

後日、子供を基地に連れて来たイシモリ。
イシモリ「隊長、どうかしばらく見ていてもらえませんでしょうか。」
オウノ「とはいわれてもね〜、いつ怪獣が現れるかわからない。
    そうだ!ミキ隊員のいる休憩室へ連れて行くといい。」
イシモリ「了解!」

そんな休憩室には、キムラ隊員とミキ隊員がいた。
イシモリ「さぁ、ここでしばらく休んでましょう。」
キムラ「お?あ、これが例の子供達か。」
ミキ「ゆっくり休んでいてね!」と頭をなでる。
と、子供達は驚いて叫びだした。
子供達「この人がパパとママを殺したんだ!!!」

イシモリ「え?!」
キムラ「ミキ隊員が??」
ミキ「!!!!」
たしかに殺人事件が起きた時間(お昼)は、ミキ隊員のパトロールの時間であった。

「怖いよーえ〜ん」と泣き出す子供達。
イシモリ「本当なの・・・?ハルナ隊員。」
ミキ「嘘よ!私はそんなことしてないわ!」
キムラ「だけど子供達は・・・」
イシモリ「殺人容疑で逮捕するわ!」
ミキ「そんな?!」

その後、全テレビ番組は緊急ニュースに差し替えられ、「PETの女性隊員が殺人?!」と報道。
号外もすぐに出され、街中を恐怖に染めてゆく。
「PETも信用できないわ・・・」
「人を殺すなんて最低!」

そして街をパトロール中だったモチヅキとハナサカも事を知り、すぐさま基地へ戻った。
モチヅキ「隊長!!」
ハナサカ「こんなの嘘でしょ?!」
オウノ「・・・・まだ、わからぬ。」

そのままミキ隊員は謹慎処分を食らってしまい、取調べを受けている・・・・
だがモチヅキはミキ隊員の無罪を確信し、無実を晴らすために事件現場へ急ぐ。


そういい、子供達の家の場所を聞いてみる。
そこはここからすぐのところであった。そのためそこへ猛ダッシュ。
15分後到着。物凄い豪邸である!
モチヅキ「指紋をとればいいんだ。うん。」
警察達の間を通り、様々な物をチェックする。
その両親の死体は既に運ばれたらしい。
まず周りには血が飛び散っている。
こんなに血が吹き飛ぶのなら、心臓を刺したはずである。

その後も様々な筒所を調べ、モチヅキは基地へ帰った。
子供たちは休憩室で寝ている。
そして調査結果を提出するモチヅキだが、指紋はずばり、ミキ隊員のものと判明してしまった。
そして基地へ戻され、最後の確認中のミキ隊員に何か覚えはないかと聞くモチヅキ。
ミキ「・・・関係ないかもしれないけれど、おばあさんが倒れていて、手を握ったわ。」
モチヅキ「どっちに手?」
ミキ「右利きだから右手・・・。しかも左手の薬指を怪我しているし。。・・・おばあさんは両手でこっちを握ったわ。」
モチヅキ「うん、これで指紋の関係はなくなった!何故かって?
      反抗に使われたナイフはどう見ても左手で握られていたんだ。
      しかも薬指の部分らしき指紋が残っている。て、ことはナイフの使用は確実にありえない!」

オウノ「・・・なるほど。」
イシモリ「だけど私はまだ!」
キムラ「こら!イシモリはん、いかんぞよ!信頼し合わなければ」
イシモリ「だって・・・・」

モチヅキ「まぁまぁ、落ち着いてください。
      次に、殺されたご両親は心臓を刺されたそうですが、
      と、いうより父親・母親が殺されたそうですが、
      この屋敷、おじいさんしかいなかったそうで。
      しかもミキ隊員、心臓てどっちでしたっけ?」
ミキ「右・・・でしょ?」
天然なミキであった。
モチヅキ「しかもナイフに汚れがなかった。
      心臓さしてればナイフもかなり汚れるはず!」

オウノ「うん!」
キムラ「俺は信じるぜ!犯人はミキ隊員・・・」
イシモリ「じゃない!・・・・本当にごめんなさい!」
ミキ「ううん、いいの!みんなが信じてくれて嬉しい!」
そして後ろでは例の子供らが・・・」

オウノ「ミキ隊員が犯人でないことがわかった。」
子供「でも・・・それだけでミキさんが犯人じゃないと言えるのかな?」
キムラ「おっ?坊や達どうしたんだい?」
子供「僕等は目撃者だよ!」
モチヅキ「今にわかるさ、ミキ隊員が冤罪で無関係ということを!」
そしてモチヅキはオウノ隊長を見てうなづき、オウノ隊長もうなづく。
そして、オウノはレーザー銃で子供達を攻撃!!

キムラ「!!」
ミキ「隊長?!」
イシモリ「あっ!!」

すると子供等は宇宙人へと変貌した!
しかも一体・・・。

モチヅキ「あんたらが犯人だとはわかってたよ。
      何故かって?
      あんたらが座った椅子などから取った指紋、人間のものではなかった!
      それにおばあちゃんっていうのも、指紋を盗むための罠だったんだな!」

宇宙人の正体はヌギレヌ星人!
ミキ隊員に冤罪をかけて、PETを絶望しようと企んでいたのだ。

ヌギレヌ「ふふ、よくぞ見破いたな!」
そのまま外へ飛び出し巨大化!大暴れを始めた。
キムラ、ミキが2機で出動。
モチヅキ、イシモリは二手に分かれて人々を避難させる。
ヌギレヌ星人はマントをかけており、身体は黒と白のシマシマ模様。
眼は逆三角形の緑色のものが真ん中にひとつ。
手には凶暴で牙のような武器が備え付けられている。

キムラの先制攻撃がマントに当たるも、あまりダメージを受けていないようだ。
さらには眼から発する、グロネイド光線により、GANファイヤーが消滅!!
そのまま下へ落ちてしまうキムラ隊員。

それを目撃したモチヅキは変身する。
巨大化と同時にキムラ隊員をキャッチし、救出。
キムラ「ピース!!」

うなづき、地面へ降ろしてあげるピース。

ヌギレヌ星人は素早い動きでピースを翻弄し、背中へ周っては蹴り上げるなどして、
ピースを転ばしてゆく。
その度に、手の武器でピースを刺し殺そうとする。
そんな光景を見て、ミキ隊員は「絶対に倒してやるわ!」と意思を集中し、
ヌギレヌ星人の頭へロケットを命中させた!
苦しむ星人に、反撃の大打撃を当てるピース。

このままゆけば勝てる!つと思ったのもつかぬま、
広げたマントから放たれた、何百もの光の針が体中に刺さり、ピースは再び倒れてしまう。
そこを大ジャンプで踏みつけてゆく星人。次には例のグロネイド光線が放たれた!
これを受けたら消滅してしまう。焦ったピースは何度も避けて近づくが、ついに例の武器でひっかかれてしまった。
カラータイマーも鳴り、崩れてゆくピース。

ミキ隊員の怒りは爆発!
自ら持ってきた、SRロケットをセットし狙いを定める。
そして星人が起き上がった直後に発射!
物凄い勢いで星人へ向かうロケットは、見事眼に命中!
わめき苦しむ星人に、意識を取り戻したピースは、ストレート光流を放ち、成人をどろどろに溶かし、
それをグローバル・ショットで焼き尽くした。

数分後、消滅したGANファイヤーも発見され、隊員らが集まる。
オウノ「今回の騒動も、全世界へ宇宙人の仕業だったとしっかり報道された。
     PETの信頼も無事に戻った。
    だが・・・・PET隊員が100%犯罪を起こさないとは限らない。
    一人、一人が自覚を持ち、平和を創るんだ!」
モチヅキ(そうか、PET隊員が起こす可能性もあるんだ・・・」
ミキ「モチヅキ警備隊員!」
モチヅキ「!っは、はい?!」
ミキ「無実を照明してくれて本当にありがとう!」
モチヅキ「いえ、なんのころしき!警備員という役柄だけど、
      事件解決とかならまかせてよ!」
そして再びにぎやかな雰囲気に戻ったPET。
だが、戦いはまだまだ始まったばかりである。

謎の老人がその様子をモニターで監視している。
「ふぉっふぉっふぉっ、にぎやかなことじゃ。
 だが今にみておれ・・今度こそ今までの復讐を・・・・」

一体誰だ?!
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第9話「人間逮捕の日?!」宇宙忍者バルタン星人8代目登場

この世界では、罪を犯したものは逮捕される。
国で決められているルールである。
そしてその人間全員を無差別に”宇宙の罪人”として嫌う宇宙人がいた・・・。

ある日、テレビの政治番組にて謎の老人がこう話した。
「私は思う。
 人間全員が犯罪者だとな。
 知らぬ間に全員が罪を犯しているのだ!
 さらにあのウルトラマン。どうだ?
 たしかに何年もの間地球を救っているが、果たして味方なのだろうか?
 ビルを壊すこともあるし、火花をちらしまくり、
 もしかしたら他の宇宙では侵略者なのかもしれないぞ?
 いや、ある宇宙人にとっては奴等は悪なのだ!」
と。
なんせ、私の親族や仲間が過去に何百とウルトラマン一族に倒されたのだから!

この発言を機に、マスコミは大騒ぎ。
「ウルトラマンが人を殺したそうですが?」
「大量殺人ですか?」
とい、問いまくる。

モチヅキとハナサカは警備員として、入り口をふさぐ。
マスコミ「どうなんですか?!」
モチヅキ「そ、そんなわけないでしょ!」
ハナサカ「そうだ!ウルトラマンが故意に人を殺すわけがない!」

基地でも会議が進められていた。
キムラ「こんなわけないっちゅーの!
    きっとあの爺さん、嘘をついてるんですよ。」
メグロ「そ・・・そうですよ・・ね。」
コウノ「あぁ!あの爺さん、こんな騒ぎにしやがって!」
オウノ「まぁまぁ落ち着け。
    たしかにウルトラマンは一人や二人は怪獣との戦いで殺してしまっている。
    もしかしたらその時の悲しみとい怒りを大げさに伝えたのかもしれない。」
キムラ「じゃがウルトラマンのおかげで地球は平和なんじゃぞ!」
オウノ「・・・いや、地球は平和じゃないさ。」
キムラ「え?」
オウノ「モチヅキが言っていただろ、”平和を創る!”と。
    これはPETのキャッチコピーだ。」
コウノ「いいですね、それ!」
とそこへ、例の老人がやってきたではないか。

キムラ「ああ!あんたはさっきの・・・」
老人「この度はPETの基地へ迎えさせていただいて光栄でございます。」
メグロ「。。。迎えてなんてないですよ。。」(小声)
老人「ゴホッ、・・・とにかく、私の仲間がウルトラマンによって故意に殺されたのは事実です!
    この悲しみ・・なんと憎いものなんでしょう。
    そして今いるウルトラマンピース!奴も危険だ!
    そのピースに加担する人間達もなんという憎さだ・・・」
オウノ「あなた少しおかしくありませんか?」
老人「なにがおかしいのだ?
    ピースはみんなの味方だと思ったら大間違いだ。
   ただ地球に居座って仲間と信頼を偽装しておこうという手段なんだ!」
キムラ「待ってくれ!
     そんなことで、今までウルトラマンは戦ってたというのか?」
老人「では君らはバルタン星人を知っているかい?」
キムラ「?!ああもちろんだ。」
オウノ「それがどうしたんですか?」
老人「バルタン星人は自分の星が破滅したために、地球にやってきたのだ。
    だが無差別に追い返されてしまった。
   その後も自分の星を見つけたはいいが、復讐しようとさらに地球へ向かうが、
   やはり倒されてしまった。
   何故、彼等に誰も同情しないのだ?
   そんなにウルトラマンが偉いのか?」
コウノ「あんた、もしやバルタン星人か?」
老人「ふぉっふぉっふぉっ、あんなは良いとこに眼をつけたな。」
コウノ「どういうことだ?」
老人「私は人間達がウルトラマンとバルタン星人のどちらが味方かの最終結論にきた
    調査人じゃよ。」
オウノ「敵か?」
老人「ふぉふぉっ、この結果がウルトラマンの方が勝ちだった場合、
    人間は宇宙の果てにある、永久刑務所に追放との法律が立てられたんじゃよ」
キムラ「なんじゃ、その馬鹿げた法律は?」
メグロ「と、とにかく僕らは反対ですからね!」
老人「なら・・・・逮捕だー!!」

そして外へ鳴り響く悲鳴。
まだマスコミを抑えていたモチヅキとハナサカは急いで基地内へ。
マスコミらもそのまま突入してしまう。

するとそこには、人の気配が全く感じられない状態となってしまったのだ・・・。
モチヅキ「一体何が起きたんだ?」
無線機で通信するも、応答無し。
これは何者かの仕業と思い、モチヅキ・ハナサカ・イシモリは地上探索。
ミキ、マチダは空から探索を始める。
だがどんどん陽はくれ始めて行くものの、全く見つからないのだ。

・・・そう、あの老人はバルタン星人であったのだ!
オウノ、キムラ、コウノ、メグロはそのまま宇宙刑務所(今のバルタン星)に捕まってしまったのだから。
”殺人加担容疑”でである。

さらには、飛行中のミキ・マチダ隊員も大きな縄にひっかかり、連れ去られてしまう。
しまいには、一般人の民衆らも次々に網でひっかけて、空のかなたへ連れ去り、
バルタン手錠で捕まえ、ロウヤに閉じ込めてゆく。

そのロウヤ内では、逮捕者全員が叫び続ける。
「出してくれー!」
「俺が何をしたっていうんだ?!」

バルタン星人「フォッフォッフォッ、我々の仲間を倒した犯罪者に加担した罪さ。
         いいな、無期懲役又は死刑の恐れがある。
         それをちゃんと承知した上で、裁判結果を待っているがよい。
         そしてにっくき殺人者であるウルトラマン。
         全員始末してくれる!フォッフォッフォッ」

モチヅキ「みんないったい・・・」
ハナサカ「ミキ隊員とマチダ隊員まで消えてしまうとは」
イシモリ「ねえ、いったい誰が?・・・やっぱり宇宙人なのかしら?」
モチヅキ「かもしれない。。。」

すると大地震が発生する!
外を見ると、なんとバルタン星人が!
ついに8代目が地上に姿をあらわしたのだ。
モチヅキ「バルタン星人!!!」
ハナサカ「奴が犯人だな!」
だがPET警備員の怪獣への攻撃は”禁止”されている。
とにかくみんなを避難させるしかない。
外へ出て、民衆を助ける三人。
だがモチヅキは我慢できず、その場から離れて変身・・・しようとした瞬間に、
バルタン星人のハサミから飛ばされた手錠で両手を捕らえられてしまった!!
それに気づいたハナサカは、手錠の鍵を使うなどして外そうとするが、あまりにも頑丈で不可能!
次にはハナサカ、イシモリまでもが手錠で捕らえられてしまった。
三人とも後ろで捕らえられたため、動くのも不十分なのだ・・。

バルタン星人「フォッフォッフォッ、人間逮捕の日!
         60億人以上もの奴等を追放してくれるわー!」
そのまま三人までもがバルタン星のロウヤへと追放されてしまった。
だがモチヅキだけが全く違う星へ・・・

PET所属隊員等全員が居なくなった・・・・
そうPET全滅!!

果たしてどうなるのか・・・

つづく
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第10話「ウルトラVSバルタン 悪はどちらか・・・。」宇宙忍者バルタン星人1-8代目、
                               ウルトラマン、ウルトラマンジャック、ウルトラマン80、ウルトラマンシグマ登場

前回のあらすじ。
突如、人間とウルトラ一族は全員罪人だと言い張る老人が現れた。
PETはその真相を突き詰めようとしたとき、宇宙へ逮捕されてしまう。
なんとあの老人はバルタン星人であった!
その後も、一般人・モチヅキらまで逮捕されてしまう。
PET全滅・・・。果たして地球はどうなってしまうのか。

とある場所が映し出される。
辺りは真っ暗であり、霧が舞い上がっている。
地面には岩が埋もれているだけ。
ただただ、何もない惑星・・・・。
そこにはうつぶせで倒れているモチヅキの姿があった。
「うっ。。。。」足の痛みで目を覚ますモチヅキ。
「ここは・・・・?」
すると頭の中であの時の一部始終がよぎった。
「そうだ!バルタン星人に!」そう言って立ちあがろうとするが、
足の痛みがよほど大きいようで、崩れるように倒れこんでしまう。

コツコツ・・・コツコツ・・・
なにやら足音が聞こえる。
「誰だ?!」と足音のする方向を見るのだが、霧のせいでよく見えない。

「ふぉっふぉっふぉっ」
不気味な笑い声が聞こえる。
モチヅキ「!もしや貴様はバルタン星人?!」
バルタン「正解。私は日本襲来8代目のバルタン星人である。」
胸の色が赤色であり、ハサミは今までよりもかなり尖がっている。
翼も固く頑丈となっており、眼からは今までの怒りが伺える。

モチヅキ「一体どういうつもりなんだ?」
バルタン「ふふ、罪ある者が裁かれて何が悪い。」
モチヅキ「人間はみんな良い心の持ち主なんだ!」
バルタン「な、なにをいうのだ!!
      同じ宇宙人として問うぞ。
      貴様らウルトラ一族も仲間が倒されたときは、徹底的に復讐に挑んだではないか。
      十字架にはりつけられた時、ブロンズ像にされた時、星を守る鍵を盗まれたとき・・・・。
      それとは違うのか?
      また、それによって倒された怪獣・宇宙人達はどうなかった知らないのか?
      まだ生きたいのにもかかわらず、倒されてしまい、命を落としてしまうのだぞ。
      悲しみながら・・・次々と。」
モチヅキ「あぁ、俺達だってできれば倒したくないさ。よっぽどじゃない限りな。
      だが何故、争わずに共に生きようとしない?
      簡単なことじゃないのか? お互いを信用しあい、手を取り合えばいい。
      だがあんたらは、人を殺したり、閉じ込めたり、信頼関係を狙ったり。
      悪い事ばかりをしているじゃないか。」
バルタン「あれは仕方が無いことなのだ!」
モチヅキ「よくない!
      人が死んでいる時点で駄目なんだ。」
バルタン「貴様は宇宙人だというのに、何故人の味方につくんだ?」
モチヅキ「・・・信頼できるからさ!」
バルタン「・・・・・・・・フッ、フォッフォッ、信頼だと?
      そんなものオルゴールと同じだ。
      外見や音は綺麗さ。だが中身は単純で壊れやすいもの。
      そんなオルゴールに騙されてるだけなのだ、ウルトラマン達よ!」

モチヅキ「そんな様子では、まだまだあんたらと仲良くする日は来なさそうだな・・・」

そう言うと、ウルトラパワーを発揮し自力で手錠を破壊。
そしてピースサインを掲げて、ピースダイヤをタッチ!
ウルトラマンピースへと変身する。

バルタン「出たな、ウルトラマンピースめ!」
ピース「ウルトラマンさん・・・ジャックさん・・・80師匠、シグマ兄さんから受け継ぐ、
     VSバルタンの時、必ず倒す!」
(このセリフを言っている最中、過去の戦いがダイジェストで現れた。
スペシウム光線を放つ初代ウルトラマン、
ビルガモとの苦戦を勝ち抜き、逃げてゆくJrにスペシウム光線を放つジャック。
巨大UFOにバルタン星人を投げつけ、もう一体には光輪を投げつけて真っ二つにする80.
スペルゲン反射鏡を破壊し、スペシウム光線で倒すシグマ)

バルタン「ふふふ・・・」

その頃、ロウヤに閉じ込められた隊員達は大きな声で助けを求めた。
すると「うるさいぞ・・・、少しは黙っているんだな、フォッフォッフォッ」との声が。
その声の主は、とてもシンプルでセミのような宇宙人・・・。
なんとバルタン星人!しかも1代目・・・・。
その隣には2代目、後ろには3代目らしき姿が・・・。
その奥にはJr、隣に5代目、後ろに6代目、奥に7代目の姿が!!

オウノ「バ、バルタン星人達!
    過去に倒されたはずでは・・・」
1代目「ついに我等の怒りは最高潮に膨れ上がったのだ。
     8代目のマイナスエネルギーが我等に力を与えたのだ」
2代目「技も機能も強化されてな」
3代目「私も実体化させてもらった。今まで以上に暴れさせてもらう!」
Jr「私はジャックに倒されたのか、自ら消えたのか、真相が分かれている
  ようだが、今回は完全なる”勝利”という1つの結論を生み出してやるぞー!」
5代目「今度こそ証明してやる。ウルトラマンは悪者だとな!」
6代目「信頼など、ちっぽけなものだ。全世界の信頼関係を崩壊してやるぞ!」

キムラ「あんたら・・・、いまだに世界征服を企んでいるようだな。」

1代目「何をいっているのだ?
     我々はもう地球など興味が無い!
     ウルトラマンと人間どもへの復讐あるのみだ。」

一般人「ここから出してくれよ!」
「俺が何したってんだ?!」
「うわーーーん」(大泣き)

Jr「黙るのだ!もう許さんぞ、バルタン裁判の判決はおそらく”死刑判決”であろう。
  楽しみにしておれ、フォッフォッフォッ」

そのまま場面が少しづつ変わっていく。
そこは人がほとんど居なくなった、東京中央地区。
本当に人気がない。。
シーンとしており、風の音がいつもより大きく聞こえるほどだ。
そんな光景を双眼鏡で覗く四人の男の姿が。
「ついに来たか・・・・」
「また戦う日が来るとはな」
「一所懸命にね!」
「さぁ、行きましょう!兄さん達!」
「悪いな、お前は忙しいのに」
「いえ、まかせてください!」

そういって4人がどこかへ向かおうとした、その時。
ユウタ君の姿があった。
「む?君ー、今は危ないから安全な場所に避難するんだ。」
ユウタ「・・・PETが・・・モチヅキさんが・・・パパ(オウノ隊長)がー!!!」
と大泣きしてしまう。

だが、とある一人の男は、今までたくさんの子供と触れ合っていたのだろうか、
優しく励ますと、あっという間に泣き止ませたではないか!
「さすが元教師だな」
 「いえー、そんなことありませんよ。ハハハ」
ユウタ「ねえ、おじさん達とお兄さんは一体?」
「・・・元地球防衛隊及び、・・・とにかくこの危機は必ず守る!
 だから安心してくれ」

その声に納得して安心したユウタは走って遠くへ避難。
そのまま一人は棒状の物を天に掲げた。
もう一人は腕をそのまま掲げ、もう一人は右・左と拳を突き出して、棒状の物を掲げる。
最後の一人も、棒状の物を掲げた。

すると4人は突如として光だし、空の彼方へと飛んでいった。

場面は例の惑星。
そこではピースが傷だらけの身体で倒れこんでいた。
「フォッフォッフォッ、雑魚めが!」
なんとバルタン星人8代目が圧倒的な力の差でピースを叩きのめしていたのだ!
ピースは力を振り絞り、スラッシュリングを投げつけるが、バリアも張っていないに、
バラバラ砕け散ったのだ。
そう、今度のバルタン星人はその頑丈な身体で自身を守ったのだ。

「もう、どの攻撃にも対策できるようになっておる!
破壊不可のスペルゲン反射鏡、切りつき不可の頑丈な皮膚、
投げつけられても瞬時に方向転換ができる特殊な翼、
なにもかもが進化したのだ!フォッフォッフォッ。
ではこれでトドメだ!」といい、ハサミから青と赤の混じった、光線が放たれた・・・。

ピース「お。。の。。れ。。。」直後にピースは気絶してしまった。
そのまま上から出現したロウヤに閉じ込められ、そのロウヤは宙吊り状態へ。

バルタン星人「フォーッフォーッ!
         逮捕されたウルトラマンが、見せびらかし状態になっているとは
         面白いもんだのー。宇宙を放浪する様々な怪獣・星人に見られることであろう。」

その瞬間、4つの光が現れた!
バルタン星人「誰だ?!」
その光はこの惑星へと降り立った。
バルタン星人「お、貴様らは!!」
それはなんと、ウルトラマン・ウルトラマンジャック・ウルトラマン80・ウルトラマンシグマであった!
バルタン星人「ついに現れたな、にっくき犯罪者達めー!」
ウルトラマン「今度こそ決着をつけてるぞ!」
ジャック「さぁ、かかってこい!」
バルタン星人「フォッフォッ、いいだろう。では来るのだ!
         過去ウルトラマンによって倒されたバルタン達よ!」

その声を聞き、人間達を捕らえたロウヤ付近にいた1〜7代目は一斉にワープした。

キムラ「あ!どこいくんじゃ?!」
ミキ「・・・あ!モチヅキさんはいったい?」
オウノ「そうだ。イシモリとハナサカは途中から入ってきたが、
    モチヅキだけがいない、、、」



一方のモチヅキことピースは気絶状態。
のため、空想の世界にいた。
「お、おれはいったい・・・。あ!そうか。バルタン星人にやられたんだ。。。
くそ−!一体どうすりゃいいんだ。」
他のウルトラ戦士がいることをまだ気づいていない。

そのウルトラマンらは、ワープしてきた7代ものバルタン星人に驚愕。
80「過去のバルタンらもいたわけか・・・」
シグマ「つい最近倒したばかりの7代目までいるぞ。。」

睨み合いが続く。

8代目「どうかねウルトラマン諸君、君達が倒してきたバルタン星人らだ。
     もう怒りは頂点に達している!
     もう生き返ることはできない。これが我々の最後のチャンスなのだ。
    必ず倒してやるぞー!今にみておれ!」

そして1〜7代VSマン・ジャック・80・シグマの不利な7VS4の対決が始まった!

8代目はピースを閉じ込めたロウヤを引き連れてどこかへと行ってしまった。
なんとPET隊員らの前でピースを抹殺する場面を公開しようというのだ。

だがウルトラマンらはこっちの戦いで精一杯。
助けにいくことができないのだ。
まずは格闘戦である。
1代目を大きく振り回されるハサミはよけながら、近寄り投げ落とす!
だが2代目と3代目が後ろから襲撃!卑怯な攻撃にマンも手が出ず。

Jrはハサミから放つ無数のロケット攻撃でジャックを襲う。
ジャックも足に火が燃えついてしまいピンチに!

5代目6代目はとにかく素早い。
5代目は空中からの突進を多用する。
6代目はなにやら変な袋をかかえており、それは爆弾だと襲う。
だが嘘に違いないと思った80はサクシウム光線を放つが、
6代目の放つ光線と互角に終わり、なかなか手が出ない。

7代目は分身を使い、シグマをまどわす。
そして後ろからいきなりハサミで殴る!
さらには2代目と協力して生み出した小型バルタンが無数に現れ、
4人にウルトラマンに襲い掛かる!

これでは勝ち目が全くない・・・・。
崩れてゆくウルトラマン達。果たしてどうなる?!

さらにはピースは十字架にかけられる。
目の前にはPET隊員や一般人達。
8代目「フォッフォッフォッ、お前等ピースの最後のヒトトキをその目に
     焼き付けるがよい!」
ハナサカ「ピースが死ぬわけないだろ!」
コウノ「そうだ!」
8代目「それはどうかな?
     このカラータイマーを私が開発したエネルギー消滅β光線で
    破壊すれば、跡形もなくピースは消えゆくと思うがな。フォッフォッ」
キムラ「やっぱり悪はあんたらだ!」
8代目「最後に死ぬのが悪だ!ということは我々は正義なのだ!」
オウノ「くそ。。いったいどうすれば。。。」
PET隊員らの武器は全て取り上げられており、救出も不可能である。

バルタン(さてピース。死ぬ間際だ。一応正体をばらしておくか?)
と、テレパシーで送る。
半気絶状態でピースは(・・・俺が死ぬわけ・・ない!)
バルタン(フォッフォッフォッ、何を今更。君は死ぬのさ!)

するとそのβ光線がついに機械に設置されてしまう。
発射まで10秒前・・・。

高らかに笑うバルタン星人8代目。
身動きが取れず、死を待つしかないピース。
奇跡を信じる人間達。
ボコボコにやられてゆくウルトラマン達。
それに対して高らかに笑う7代目達。

果たしてこのままウルトラマン達はどうなってしまうのか?!

と、再び地球のとある地区が映し出される。
ユウタ「あなたは?」
???「僕は元地球防衛軍。外国から至急やってきた。」
ユウタ「さっきの人たちの仲間?」
???「そうなるかな。
     そして俺も行かなくてはならない。」
ユウタ「いったいどこへ行くの?」
???「それは内緒さ。さぁ、危険だから下がっていて」
そう言われ再びユウタはその場から離れた。
「僕の名は・・・ケンイチ・カイ。及びウルトラマンパワード!」

つづく

次回予告
第11話「力のかぎり 生きること」宇宙忍者バルタン星人1〜8代目、サイコバルタン星人
                    ウルトラマン、ウルトラマンジャック、ウルトラマン80
                    ウルトラマンシグマ、ウルトラマンパワード登場
バルタン星人達の復讐はここまできたのか・・・
次々破れてゆくウルトラマン達。
そしてパワードが!サイコバルタン星人が!
ピースが?!
次回をお楽しみに。
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