第11話「力のかぎり 生きること」宇宙忍者バルタン星人1〜8代目、サイコバルタン星人
                    ウルトラマン、ウルトラマンジャック、ウルトラマン80
                    ウルトラマンシグマ、ウルトラマンパワード登場

前回のあらすじ
突如として現れたバルタン星人達。
過去、バルタンと戦ったウルトラマンらが必死に倒そうとするも、大ピンチに!
さらにはウルトラマンピースは十字架にかけられ、公開処刑の身に!
そのとき、あのヒーローが・・・・

ジュワッ!
 ウルトラマンが倒れた・・・。
 1〜3代の挟み撃ちによって。
シャアッ!
 ジャックも仰向けに倒れてしまった。
 Jrの発する光線を直にうけたためだ。
ウァーッ!
 80は眼を点滅させながらバタッと倒れ、
 サクシウム光線と同じ威力の光線をうけてしまったからだ。
ウッ!!
 シグマはスペルゲンによって跳ね返された、
 アスシウム光線に敗れた。

フォーッフォッフォッ
バルタン星人がついに勝ってしまったのだ。
4人のウルトラマンは、起き上がる力さえないのだ。

1代目「ついに、ついに我等の勝利のときがきたようだな。
     ではお前等も、ピースと同じように殺してくれるわー!」
そのときウルトラマンが最後の力を振り絞り、ウルトラサインを出現させた!

だが、Jrの光線によって消されてしまったのだ!!
Jr「その手には乗らんぞ。フォーッフォッ!」
そのまま力尽きたウルトラマンは気絶。意識を失った。


その頃、ピースは公開処刑まであと10秒というとこまで追い詰められていた。
8代目「みておけ、犯罪者ども!
     ウルトラマン最後の日をな!」
ピース(俺は・・もう終わりだ。。
     父、母、兄さん、師匠・・・本当にすみません。。。)
そのとき、どこからともなく声が。
?(ピースよ)
ピース(・・・)
?(ピース!)
ピース(?!だ、だれだい?)
パワード(私はウルトラマンパワードだ。)
ピース(パワード兄さん?!いったい?)
パワード(お前は今、死を覚悟したであろう?)
ピース(えぇ・・・)

8代目「残り8秒!」

パワード(何故、そう簡単にあきらめてしまうのだ?
      お前の使命は平和を創ることだろう。
      なのに守ることすらできずに、その使命を投げ捨ててしまうのか?)
ピース(しかし、もう助からない!)
パワード(そう思ったのなら、もう死ぬしかないな。ピースよ。)
ピース(・・・・)
パワード(それでいいのなら、もう何も言わない。
      だがひとつだけ言っておく。”力のかぎり 生きること”・・・。
      私のモットーだ。)
ピース(力のかぎり・・・生きること・・・。。。)
パワード(そうだ。
      何かピンチに追い込まれるとすぐ逃げてしまうことはたしかにある。
      だが誰の心の中にも光があるということを、忘れるな)
そういい残し、会話は途絶えた。

8代目「残り5秒ー!フォッフォッー」
そんなとき、ピースは神経を集中させた。
真っ暗な世界に閉じ込められている自分。
だが歩き続け、歩き続け、ついに光が見えてきた。
出口だ!
そこへ入ってゆくピース。
その瞬間、ピースのカラータイマーが真っ青になりそこから光線が放たれた!
機械に命中し故障させ、死を逃れるピース!!

8代目「ば、馬鹿なー!」

これぞ奇跡を信じて放った技”イッツ・ミラクル・オーラ”だ!
ピースの前に地球の平和を守っていた、ウルトラマンから習った技である。

直後に青い光が高速でピースの周りを動き回ったではないか。
その瞬間に十字架が崩れ落ち、ピースは体の自由を取り戻した。
その青い光の正体は・・パワードだ!

ピース「パワード兄さん!」
オウノ「ああ! あなたは、昔アメリカを守っていた!」
パワード「えぇ、ウルトラマンパワードです。
      あなたはオウノさんですね。あなたの息子のユウタ君が心配していました。」
オウノ「私の息子は無事なのか?!」
パワード「ちゃんと地球にいます。
      さあ、ピース。ここは私にまかせなさい。
      ピースは罪無き人間達を地球へ連れ戻すのだ!」
ピース「了解!」

そういい、パワードが放った光のオーラに包まれた、
百人ほどの人間達を連れて、ピースは地球へ急いだ。
ピース自身もパワードの力を半分分け与えてもらい、体力も回復した。

8代目「おのれ、パワードめ!」
パワード「さあ、戦おう。」



その頃、倒れてしまった4人のウルトラマンは謎のカプセルに閉じ込められ、
氷のマグマに入れられようとしていた。
−9000万度という、一度入ればウルトラマンでさえ即死であろう冷たさである。
このままではどうしようもない。
4人のウルトラマンは、ほんのわずかしかない力にかけた。
スペシウム光線、サクシウム光線、アスシウム光線をぞれぞれカプセル外へ
通り越すように放ち、その4つの光線を1つに合わせる。
その合わさった光線をこちらのカプセルに向けて撃ちつけて破壊する作戦。
題して”ウルトラ・自爆作戦!”だ!

実行された作戦はうまく進行し、カプセル外で4つの光線が合体。
巨大な塊となり、そのままこちらに向かって突進。
そのままカプセルと激突したと同時に大爆発!!
見事カプセルは、逆さまにしたジグソーパズルのように崩れ去り、
中のウルトラマンらは無事生還した。
また、今の爆発と共に密かにウルトラサインを送っていたため、
M78星雲から4人の向けてパワーが施された!

1代目「な、なんてことだ?!」
6代目「おのれ、生き返るとは、お釈迦様もびっくりじゃー!」

そのまま一致団結して、まずはウルトラマンが、襲ってきた3代目に八つ裂き光輪!
真っ二つに分かれて倒された。
これを見て驚いた5代目は、空を飛び回り光線を発射してきたが、80が5代目へ向かって飛行。
そして空中で5代目の足を掴み、地面へ叩きつける!!
その衝撃で5代目も爆死!

Jr「うっ!ウルトラマン達、なかなかやるではないか!」

今度は2代目が襲う。
マン、ジャックがスペシウム光線を放つが、スペルゲン反射鏡を開いてきた!
跳ね返される光線を避ける二人。
それと同時に閉じる反射鏡。と、その閉じる瞬間を狙ってマンが再びスペシウム光線!
コンマ何秒という差で2代目も敗れた。

次に7代目だ。
強化された反響、強烈な光線。
4人を苦しめる。
シグマは以前戦った知識を生かして、ロケット砲を側転で避け続け7代目に接近。
目の前にきたと同時に右足で思い切り蹴り上げ、アスシウム光線!
だがこれは避けられてしまう。
するとシグマは思い切りジャンプをして、7代目の背中側へ移動した!
そこを抱えて持ち上げ、上空へ投げ飛ばす!
ヒューと飛ばされてゆく無防備の7代目へ今度はスペシウム光線!
これによって見事、7代目は倒された。

残るは1代目、Jr、6代目の強豪バルタンだ・・・。
果たして?!



地球へみんなを連れてやってきたピース。
それに対して、無事に残っていたみんなは大喜び。
ユウタ「わーい!わーい!みんなが帰ってきたぞー!」
といって、坂道を駆け下りるユウタ。
オウノ「俺達助かったんだ!」
キムラ「くーっ!よかったっす!」
ミキ「本当・・・怖かったわ。。」
一般人「万歳!」

そして、みんな揃って「ありがとう!ウルトラマンピース!」とお礼を言う。
それに対してピースサインを突き出して返事を言って、再び去ってゆくピース。

オウノ「そうだ!モチヅキは?!」
コウノ「そういえば。。。」



8代目はパワードにボコボコにいたぶられていた。
ハサミから放たれる、火炎放射もリフレクションバリアで跳ね返し、
そのまま、あの伝説の技”メガ・スペシウム光線”が発射された!
だが8代目は姿を消していってしまった・・・。
そして急いでウルトラマンらのいる場所へ。

そこではやはり強い1代目、Jr、8代目が有利に戦っていた。
だが諦めるものか!
と、ウルトラマンは1代目に激しい格闘戦で立ち向かう。
何度も振り落とされてしまうのだが、全力を尽くし、再び八つ裂き光輪。
しかし、避けられてしまったではないか・・・と、思ったそのとき、
1代目が避けた位置に向かって後方からブーメランのように、
八つ裂き光輪が返ってきた!
そのまま1代目は真っ二つとなり、溶けて消えていった・・・。

次はJr.
と思ったら、再びどこかへ逃げていってしまった。
だがジャックの目から放つ光で居場所をキャッチ。
そこへスペシウム光線!シグマはアスシウム光線!
ダブル攻撃を受けて、完全に粉砕していった。

最後は6代目。
以前の80戦とおなじように、強烈な光線で襲い掛かり、
分身や瞬間移動で全員をまどわす。
だが全員は1度立ち止まった。
「おー!」の掛け声と共に、それぞれが背を合わせて、別々の方向を向いたのだ。
そう、これならばどこに現れても見抜ける、という作戦である。
この作戦にヤバイと思った6代目は80の目の前に現れた瞬間、
逃げ出そうとするが、サクシウム光線が命中!
6代目もついに敗れた。

そこへパワードが現れた!
4人のウルトラマンが握手をし、勝利を喜び合う。
だがパワードは「待て、まだ戦いは終わっていない。
          8代目、そして1〜7代目のデスエネルギーが集結し、
          あいつを呼び覚ましてしまうであろう。」
ウルトラマン「あいつ?あいつっていったい・・・・」

すると巨大な闇が出現し、そこからなんとサイコ・バルタン星人が現れたのだ・・・。
その隣には8代目!

ジャック「サイコ・バルタン!!」
シグマ「そんな、サイコ・バルタンまで生き返るなんて!」

8代目「フォッフォッフォッ!今までのバルタンを倒すとはさすがだな、罪人よ。
    だが、サイコ・バルタンと力を合わせた私に勝てるわけがない!」

パワード「みんな、パワーはどうだ。」
マン「この空間だと、カラータイマーの心配はないのだが、
   体力はもう・・・」
パワード「だが、力のかぎり 生きること 最後のパワーを振り絞るぞ!」
80「ああ!5VS2だ。いくぞ!」

「5VS2じゃない。6VS2ですよ!師匠!」

マン「ん?」
8代目「あ!貴様ー!」
80「ピースじゃないかぁ!」
ピース「心配かけてすみません。
     パワード兄さんのおかげで、無事に生還致しました!」
パワード「よし、では5人揃ったところでゆくぞ!」

サイコ「フォッフォッフォッ」
不気味な笑い声と共に、衝撃波を放つ。
耐え切れず、ジャックと80はぶっ飛んでしまう。
その後に走り行くシグマだが、目の前で煙を吐かれ苦戦。
そのままハサミで打ち飛ばされてしまう。

8代目「みたか!復活サイコバルタンの力を・・・。
     再び倒された仲間の恨み、必ず晴らしてやるわー!」
だがその時、マンが八つ裂き光輪を発射!
だがギリギリでテレポートされ避けられてしまった。

直後に赤い光球をうけてマンまで倒れてしまう。
パワードとピース。
二人はお互いを見合ってうなづき、同時にジャンプ!
サイコはそれに惑わされ、後ろを向く。
そこへ倒れていたマン、ジャック、シグマ、80が同時に必殺光線を発射!
背中が大爆発し、苦しむサイコ。
そして正面にいたピースはエクスプレイション!
パワードはメガ・スペシウム光線!

完全な挟み撃ちの光線を受けたサイコは、徐々に変化してゆく・・・。
そこへ8代目が現れ「おのれ!!!・・・また負けてしまうとは。
             覚えておれー!」
といって逃げようとする。
そこをパワードが狙おうとするが、ピースはそれを阻止。
「バルタン星人はたしかに憎いし、許すことのできない敵。
だけど気持ちはわからなくない。
今回ばかりは見逃そう。。」
そうピースが言うと、パワードはうなづき腕を下ろした。

そしてサイコバルタン星人もパッと消滅したのだった。
全員が勝利をわかちあい、それぞれ光となってM78星雲へと飛び立った。


地球。
PET基地にて、モチヅキの心配をする隊員達。
そしてユウタ君とオウノ隊長。
するとウィーンと自動ドアが開く音が!!
一同が反応してその場を見上げる。

そこにはモチヅキの姿が!!
全員「モチヅキー!」(イシモリ・ミキ「---さん!」)

モチヅキ「みなさん、本当にご迷惑をおかけしました!」
キムラ「おいおい、一体どうしたんだよ?」
コウノ「お前だけ居ないから心配したんだぜ。」
ミキ「本当、無事で良かったわ」
ハナサカ「あの後お前はどうしてたんだよ?」

モチヅキ「え?・・・あぁ、いや、そのー」
オウノ「まぁまぁ。そんなこといいじゃないか。
    相当危険な目に合わされていたのだろう。
    だが無事で私も本当に安心している」
モチヅキ「はい!ありがとうございます。」
オウノ「ということで、今日は地球が無事だった記念で
    パーティーを開こうじゃないか!」
喜ぶ一同。

そんな中、小さな声で
モチヅキ「ハハ、大げさですって」と話すと、
オウノ「モチヅキ、ありがとな!」
と小声で返事が。
モチヅキ「え?なんのことでしょうか?」
オウノ「ん?いや・・・、PET警備員として活動してくれたお礼だよ。」
モチヅキ「は、はぁ〜。ありがとうごございます。」
と直後に、シャンパンが降り注ぐ基地内。

長く、辛い戦いが終わり、バルタン星人との戦いもひとまず決着が着いた。
だがウルトラマンピースの戦いはまだ終わらない。
頑張れ!モチヅキ・ショウ!
モチヅキ(ありがとう!兄さん達!)
空には、協力した4人のウルトラマンが浮かび上がり
そのままウルトラマンの形をした星座が創られた。
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第12話「違うもの・・・”気持ち”」盗作宇宙人ジサラー、ピース・ダミー登場

ユウタ君の通う、南岡小学校も参加する町内開催のイラスト大会が、今週末の土曜に開催される。
これは誰がより、オリジナリティあふれる絵を描くかを競う大会である。
絵の下手・上手は関係なし。
とにかくアイディアが勝負の鍵となる。

そんな大会に南岡小学校1年代表として参加することになった、イケダ少年。
一応絵が上手いということから推薦されたのだが、本人はあまりその気ではないようだ。
ユウタ「でも、イケダっちなら優勝できるって!」
オウノ隊長の息子が励ます。
イケダ「だからやる気がないっていっているだろう。
    しかも、アイディア勝負って・・・何も浮かばないっつーの」
ユウタ「う〜ん。。」
そんな光景を睨んでみる少年が居た。
同じ1年の山上清志だ。
彼も絵が上手いと評判で、テレビ番組の子供・絵ぇ子大賞で優勝したこともある。
それだけに、今回選ばれなかったことをかなり悔しがっていた。
彼は既にアイディアもあり、絵もつくっていた。
それは、一人のスポーツ選手がサッカーボールとバスケットボールとテニスを同時に行う
という、漫画であるようで、余り無い、斬新な絵であった。

PETの基地の入り口で警備しているモチヅキとイシモリ。
モチヅキ「そういば、もう少しで例の大会なんですよね。」
イシモリ「そうそう!憧れちゃうわ〜」
PET基地内。
そこでは、コウノ隊員が代表参加することになった。
「よっしゃっ!会心の一枚ができたぜ!」
それはPETのGANファイヤーが大空を舞う絵。
だが、隊員らからは「オリジナリティがない・・・」と否定されてしまう。
コウノ「なんでさー!こんな素晴らしい絵、なかなか描けないぜ」
オウノ「もっとアイディアをいかすのだ。」
ミキ「そうよ、そうよ、GANファイヤーが飛行する光景なんて目新しくないじゃないの」
コウノ「うーん・・・」

そこへキムラ隊員が走って入ってきた!
キムラ「できたぞー!他人の力や資料を一切使わず、発明したロケットをな!
     ウルトラマンを倒す力もあるぞ!
    よって、名称は”ウルトラ・ジェット”じゃ!」
それは、近年強化し続ける怪獣対策のためにキムラ隊員が1年前から開発を進めていた武器だ。
(怪獣が現れたのは3ヶ月前)
真似嫌いのキムラが創っただけに、デザインを神秘的である。
さらには小型。 かなりの技術である。
オウノ「ほぉ、ついにできたか!」
拍手喝采。
キムラ「まぁ、本当にウルトラマンに使うわけないがな」
ハハハと響くPET基地であった。

その日の夜。
イケダ少年は描く絵に困っていた。
大会まであと3日。
そうアイディアなんて浮かばないであろう。
そのためランドセルをあさっていると、自分のものではない絵が入っていた。
名前の欄には「山上きよし」と。
イケダ「あ、この子たしか絵がうまいっていわれてた・・・」
どうやら何かの手違いで持って帰ってきてしまったようだ。
そういいながら、例のスポーツ選手の絵を眺めながら、
「すごいや〜」と感心する。
そのため、この絵をそのまま真似して描いてしまおうと企んだのだ・・・。

3日後。
大会が開かれた。
PETのコウノ隊員は子供がGANファイヤーに乗る夢をその子供が見ているという絵にした。
だが予選落ち・・・。
他にも多数の参加者があらわれ、大人顔負けの絵が続出する。
モチヅキもその絵を見ており、「いや〜、こんな素晴らしい絵が並ぶと、美術館にいるみたいですね!」
と笑顔でイシモリ警備員に話す。
イシモリ「そうねえ、みんな心がこもっているわ。」
モチヅキ「気持ちが伝わってきますね!」
と、そこにはユウタとイケダ少年もいた。
モチヅキ「そうか!南岡小学校も参加だったね。
      どんな絵を描いたんだい?」
と、イケダ少年の絵を見せてもらう。
その壮大さにはびっくり!
イシモリ「すごいわー。何故だか頑張ろうとする気持ちが湧いてくるわ」
町内のみんなもその絵にはびっくり!

だがモチヅキだけ、(何故だか、悪意と罪悪感が感じてくる・・・)と心の中で思う。
そのまま、その絵が大賞となり、イケダ少年優勝!!
翌日の学校でも話題となる。
そんなとき大会を見に来なかった山上くんが怒ってイケダ少年を突き飛ばした!
山上「俺の絵を真似してだろ!」
イケダ「え?!・・・そんな、し、してないよ!」
山上「嘘だ!あれは家で描いた絵そのものだ!
    推薦会の時に僕が選ばれると思って、その時にみんなに見せようとしていて
    僕はあの絵を持ってきたんだ。
    だけど家に帰ったらなくなっていた!盗んだな!」
イケダ「違う!何かの手違いでランドセルに入ってたん・・・あっ!」
山上「やっぱり!盗んだな!」
イケダ「盗んではない!たしかに絵はお手本にさせてもらったけど・・・」
山上「君は最低だ!盗作男だ!」
この盗作疑惑は次第に広がり、優勝も取り消し。

二人は壮大な喧嘩を繰り広げる。
そこをたまたま通っていたモチヅキといイシモリが止めに入る。
その直後であった。
いきなり雲が黒に染まり始め、一本の雷が直撃。
そのまま謎の宇宙人が現れた!!

モチヅキ「危ない!さぁ、みんなは逃げるんだ。
      イシモリ警備員、この子達をよろしくお願いします!」
イシモリ「わかりました!」子供達と避難するイシモリ。
モチヅキ「こちらモチヅキ。南岡小学校周辺に星人出現!」

基地ではオウノが「出動!」と指示を出し、勤務中のキムラ、コウノ、ミキが出動。
(残りのメンバーは特別休暇中)
20分後にPETは現地へ到着し、攻撃開始!
だが全く攻撃があたらないのだ・・・。
キムラ「どういうことじゃ?!」
ミキ「キャー!」光線を受けて、墜落するミキ。
しかも脱出装置が故障したらしい。
どうしようもないその時、ピースが突如として現われ、ミキ隊員を救出。
キムラ「ウルトラマン!」
コウノ「ふぅーっ。良かったー」

どうやらモチヅキが瞬時に変身していたようだ。
そして謎の星人へ立ち向かうピース。
キックで腹を痛めつけ、顔面をパンチ!
さらには持ち上げて地面へ叩きつける!
だが、何故だかダメージが効いている感じがしない。
やけになり、サンシャインシャワーやストレート光流、
エクスプレイションを連続で出すも、ノーダメージ。
しかも、あちらからエクスプレイションが放たれた!
これに倒れるピース。
起き上がった頃には、星人はいなかった・・・。

コウノ「消えた?!」
キムラ「んな馬鹿な!」

翌日、先生らがイケダ少年と山上少年を仲直りさせようとするも、
なかなか二人は目すら合わせない。
仕方なく、二人を帰す。
その途中、お互いが持っていた絵が風に飛ばされ同じ地点に重なって落ちてしまう。
しかも名札も外れてしまった。
イケダ「あーっ!!」
山上「ちょっと!これじゃあどっちがどっちなのかわからない。。。
    俺はお前が描いたやつなんて持って帰りたくない!」
あまりにも似ている絵のため判断が難しいのだ。

そこへ事情を聞いた、モチヅキとオウノ隊長がそこへやってきた。
オウノ「やぁ、イケダくんと山上君」
モチヅキ「よっ!」
山上「あっPETさん!ねえ、こいつのせいで僕の絵がわからなくなっちゃったんだ」

モチヅキ「まずそれより、イケダくん。絵を盗作したっていうのは本当なのかい?」
イケダ「ぅ・・・ぅん。。。」
オウノ「うーん。それはとてもイケナイことだな〜」
イケダ「ごめんなさい。。。」
山上「謝ってすむものか!」
モチヅキ「まぁまぁ、落ち着いて。
      イケダくん、なんで絵を盗作しちゃったんだい?」
イケダ「・・・最初はいけないことだとわかってました。
    だけどみんなに期待されている不安心と緊張感から、
    見惚れた山上くんの絵を盗んでしまいました・・・」
モチヅキ(やはり、あの時の感じられた感情はこのせいだったのか)
      「うん。たしかに人というのは、プレッシャーに追い詰められると
       別の人や物に頼ってしまうよね。
       でも、盗むということは本当に駄目なんだ。
       だって、人が感情込めて作ったものを、そのまま真似したって、
       感情なんてこもらないだろう?
       ではどうすれば感情がこもるのか。・・簡単さ!
       自分だけのアイディアを駆使すればいいんだ」
イケダ「でもアイディアなんてうかばなかったもん。」
オウノ「アイディアなんて簡単なものさ。
    今自分が何をしたい?何が欲しい?何になりたい?
    そういう身近な発想を展開していけばいいのさ!」
モチヅキ「そう!」

山上「でも、この区別はどうすればいいんだい?」
モチヅキ「簡単さ。いくら同じものでも、必ず違うものが1つでてくるんだ」
イケダ「なにそれ?」
モチヅキ「さっきもいったけど、”気持ち”さ。
      どれが良い方の絵か、心して感じてごらん。
      じっと絵を見つめるんだ」
言われたととうりにする二人。
・・・・・・すると山上少年は片方の絵を取り「これが僕のだ!」と決心。
「こっちは確実に僕のだ」ほぼ同時に感じたイケダ少年。
すると絵の裏に名前が書いてあったことを思い出し、確認する二人。
山上「やっぱり僕のだー!」
イケダ「あってた!」
と喜ぶ二人。次第にうちとけて、ついに二人は仲直りしてくれた。
喜ぶモチヅキとオウノ。
すると突然、地震が巻き起こった。
震源地だと思われる方向を見上げると、なんと・・・・

先ほどの星人が街を破壊しており、それをピースが守ってる!!
さらにはエクスプレイションで星人を追い詰めている。。

モチヅキ(馬鹿な!!)
オウノ「さっきの星人!そしてウルトラマンピース!!」
モチヅキ(これが今までにあった、偽者というやつか・・・
      兄さんからは聞いていた・・・)
すると今までの偽者ウルトラマンの回想が流れる。

ニセウルトラマン。
 ニセの方は目が釣りあがっている。
ニセウルトラセブン。
 ニセの方は腰に謎の鉄が巻かれている。
エースロボット
 同じニセは見た目が違う。

他にもアストラ、妄想セブンと見た目が同じ偽者も現れている。
だが違いはなんとなくわかる。

だがこのピースは、星人を倒そうとしており、
身長・体重・デザイン・色・技なにもかもが同じなのだ・・・。

そしてそのピースは星人に逆転され、全く反撃できない状況へ追い込まれてしまった。

みんなは本物と思い、応援している。
そこへPETも現れた。
キムラ「ウルトラマンを援護だ!」
と、怪獣に攻撃開始。

オウノはモチヅキへ子供等の避難を要請。
そのとうりみんなを逃がすモチヅキ。
そして逃げたところで迷った。

(果たして、ここで俺が変身したところで
 みんなは偽者だと思わないだろうか・・・。
 あのピースはいったい?)
だが一大決心をし、モチヅキはウルトラマンピースへ変身した。

イケダ「あ!ウルトラマンが二人?!」
キムラ「なんじゃあ?!」
オウノ「・・・」
その直後であった、猛スピードでニセピースがこちらへ迫ってきて、ビルを破壊!
煙がたちこもり、煙が消えてゆくと、ビルの上には本物のピースが!!
(な?!いきなり俺は移動している・・・)
ニセピースはやはり悪であった。
ビルを壊し、本物のピースを移動させ濡れ衣をきせたのだ。
あの宇宙人も演じているだけ・・・?
そしてPETは本物であるピースに攻撃を開始してしまう。

キムラ「ニセピースへ攻撃じゃ!」
コウノ・ミキ「了解!」
(待ってくれ!偽者はあいつなんだ!)
そんな声もむなしく、倒れこんでしまう本物のピース。
(以降は、本物のピースは”ピース”。偽者のピースは”ピースダミー”と表記)
そしてピースダミーはそのまま対戦中であった宇宙人をエクスプレイションで撃破!

山上「やったー!よし、そのまま偽者も倒してくれピース!」
キムラ「では、ピースを援護しよう」
ミキ「くれぐれも間違えのないようにね」
イケダ「・・・・違う。。。」
オウノ「これは・・・」

イケダとオウノだけは戸惑っていた。
果たして後に現れたほうが本当に偽者なのかを。
オウノ「おい、キムラ。もしかしたら後に現れたほうが本物なのかもしれん。
    少し様子を見るのだ」
キムラ「へへ、隊長何をいっているんですか?
    ビルを壊し後の方が偽者ですって!」
オウノ「だがわからんぞ!まずは様子を見るのだ!!」
キムラ「は・・はい。了解。。」

そしてピースvsピースダミーの戦いは始まった。
だがまるで鏡に向かって攻撃しているかのように、動きが同じで区別がつかないのだ。
光線を打たれたら飛んで避け、そのままドロップキック!
などと、お互い一歩も譲らぬ勝負である。

そのうち、ピースとピースダミーは、キムラ「どっちがどっちだかわからなくなっちゃっぞ・・・」

その後も、黒帯同士の空手のように打ち合いがつづく。
山上「くそー!どっちがどっちだかわからないけど、ピース頑張れ!」
イケダ「どっち・・がどっち・・・。」

そしてついに勝負は最終決着へと差し掛かった。
片方のピースが、片方のピースを羽交い絞めで捕らえたのだ!
そして「さあ、いまのうちに!」

キムラ「よし!さすがピースはん!」
コウノ「キムラ隊員、ここであれを使いましょう!「
ミキ「まさか?!」
コウノ「そう。”ウルトラ・ジェット”を!」
キムラ「・・・・・・・そうじゃなっ!
    この互角の対決には使うしかない。
    でもまさか、本当にウルトラマンに使うとはな。ハハハ」
そしてオウノ隊長に使用許可を取ろうと通信する。

オウノ「なに?ウルトラ・ジェットを使う?」
キムラ「えぇ、これで一発です!」
オウノ「お前はどっちが本物なのか、わかっているのか?」
キムラ「そんなの、捕まっているほうに決まってるじゃないですか!」
オウノ「バカもの!」
キムラ「え?!だって・・・・隊長。。」
オウノ「もしも捕まえられているほうが本物だったらどうするんだ?
    そしたら地球は終わりだ。
    もっと慎重に確かめるのだ」

ピース1「僕が本物だ!うたないでくれ!」
ピース2「騙されるな!僕が本物なんだ。さぁ!」
ピース1「頼む!これでは地球が・・・」
ピース2「みんな、どうしてわかってくれないんだ!
      早くしないと地球はこいつのものに!!早く打つんだ!」

そしてオウノは助言した。
オウノ「心で感じるんだ。」
キムラ・ミキ・コウノ「え?」
オウノ「いくらどこからどこまで同じ物でも、
    違うものが1つだけあるんだ。何をどうしても必ず、この1つは変わってくる」
キムラ「それはいったい?」
オウノ「”気持ち”だ!
    片方が平和を愛する、我々のヒーロー。
    片方は地球侵略を狙う、悪の偽善者だ!
さあ!感じるのだ!ピースの気持ちを!」

全員が目を閉じた。
そこは当然暗闇なのだが、そこには2つ光があった。
片方の光はやはりピースなのだが、
片方は宇宙人の姿が・・・。
その直後にパッ!と目を開けると、捕まえている方のピースからは光のオーラが!
実際に現れているわけではない。
PET隊員達が見抜いた真実である!
一方捕まえられている方は、例の宇宙人!

これで判明した。
さっき倒された宇宙人は分身の姿であり、今ピースに変装しているのが実体だ!と。

キムラは「隊長!ロケット発射します!」
オウノ「ようし、いけ!」
許可を得て、キムラは”ウルトラ・ジェット”を捕まっているピースダミーに発射した!
見事直撃し、本来の姿ジサラーへと戻り、そのまま苦しみながら爆発と共に倒された。

PET「やったー!」

ピースは大空へと飛び立った。

・・・そしてモチヅキが隊長のもとへ。
オウノ「おー、モチヅキ。」
モチヅキ「隊長・・・。やはり盗作するということはよくないですよね。」
オウノ「あぁ、悪いことさ。」
モチヅキ「イケダくんには頑張ってもらいたいですね。」
オウノ「彼も反省している。
    きっと素晴らしい絵でリベンジするはずさ!」

そして再び開かれた大会。
イケダくんも再度挑戦している。
その絵は・・・自分が怪獣と戦っており、それをピースが見守っているという絵だ。
その絵からは、優しいオーラが満たされていた。
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第13話「時代の訪問者」 合体怪獣バクチューズ、バクチュー獣人登場

パトロール中のモチヅキとキムラ隊員が何者かに襲われてしまう。
その何者かを追うのだが、見つからずに終わってしまった。

後日、南岡小学校小学校の授業中に社会の教員が驚愕!
江戸時代の1192年のページに、謎の妖怪らしきものが映っているのに気づく。
「バクチューズ襲来」と記されていた。
教師「はぁ・・・・、私の記憶ではこんなもの無かった。。
    いや忘れているだけかも。それとも、知らなかったのかしら・・・。あぁ」
と混乱してそのまま倒れてしまった。
さわぐ生徒達。

数時間後に、モチヅキとハナサカも何か関係があるのではと、歴史の教科書を徹底調査。
そこには「1192年、謎の生物「ばくちゅうず」襲来。
            侍・木邑千平が戦闘中に消息不明へ・・・」と書かれていた。
たしかにそんな記事、ありもしない。

その夜、PETの休憩室で就寝中のモチヅキの目の前に何者かが!
異変に気づき、銃をとっさに構えるモチヅキ。
その目の前には「ま、待つでござる!拙者は何もしてないでござる!」という声が。
その人物は、何故か着物、刀を装備しちょんまげ・・・。
最初は誰かのいたずらかと思ったモチヅキだが、もしかしたらと思い、
「木邑さんですか?」と尋ねる。
 「そうじゃ!拙者が木邑じゃ!」
やはりそうであった。
どこかキムラ隊員に似ている気がするのは気のせいか・・・。
木邑「ここは一体どこなんじゃ?と、いうより、あの不気味な妖怪はいったいどこへ?」
モチヅキ「そうだ!その妖怪について詳しく教えてください!」
木邑「その前にここはどこじゃ!」
モチヅキ「西暦2006年です!」
木邑「なんじゃだと!!来世に来てしまったのか・・」
モチヅキ「らしいですねぇ・・・」

そしてその妖怪の話が話された。
どうやらその、町を自分の町とを、町人の反対を無視して合併させた悪い殿様が、
いきなり死亡する事件が起き、その犯人が妖怪だったようだ。
殿様の死に喜ぶ住人も多かったものの、人まで喰い荒していき、
この妖怪を倒すために、木邑が立ち向かったようだ。

早速モチヅキはPET本部へ連れてくる。
するとキムラ隊員と木邑は顔を見合わせて驚愕!
ウリ2つなのだ。
キムラ「これは、新型の鏡か?」
木邑「おぬし、何奴?!影武者か?」

オウノ「それにしても似ているなぁ・・」
ミキ「もしかしたら親族だったりして!」
マチダ「そうかもしれませんね!・・・・うーん、似ているな〜」

キムラ「こ、こんな貧相な奴がワシの親父にあたるんかい?!
    ふ、ふざけるなー!」
木邑「な、なんじゃ!その口は?!
    お前の方がよっぽど貧相じゃー!」

他隊員全員(やっぱ、そうだよ。絶対。)

その後、その生物は「バクチューズ」と名づけられ、捜査が始まった。
あの時、モチヅキらが狙われた現場。
あそこにもしかしたらヒントがあるかもしれないと。
木邑はその現場をくまなく調べるのだが・・・これといった結果が見つからなかった。
だがいきなり木邑が刀を取り出し、後ろへ向けて突き刺した!!
刺されたのは、投げられた板・・・。

モチヅキ「・・・・す、すごい。。。」
木邑「そんなことよりも、我々は何者かに狙われているようじゃ!」
と、そこから大きな笑い声と共に人影が・・・。
敵?かと思ったが違った。
人だ。最近の若者のようなチャラチャラした姿である。
茶髪、耳・口にピアス、ボロボロのパーカーにジーパン。
携帯電話とタバコを持ち歩く・・・。

モチヅキ「誰だ?!」
木邑「・・・・」
??「へ?ワシかい?ギャハハハ!ワシは未来から来た、木村よ!」
ガーーーンと紫の背景に二人は包まれて愕然とした。
これがキムラ隊員の未来の子孫・・・。
こればかりは秘密にしておこうと思った。
しかし未来から来たとはどういうことなのか。
詳しく聞いてみると、木邑と同じく未確認生物(バクチューズ)と対決中にワープしたとか。
彼の時代は2200年。

モチヅキ「ということは、キムラ一家に繋がりがありそうですね!」
と、そこへ運悪くキムラ隊員が来てしまった___。

木村「誰?このおっさん。」
キムラ「な、なんじゃーっ!その口の利き方は!
    これだから最近の若者は・・・ペチャクチャクチャペチャ」
木邑「おい。。おい。。」
キムラ「なんじゃ、親父!」
木邑「こいつはお前の子孫じゃよ。」
直後にキムラは気絶して倒れてしまった。
その姿を見て笑い転げる木村。

そこへ例の生物が3体出現!
モチヅキ「あっ!こいつら!」
木邑「一体何が目的じゃ?!」
木村「
過去・・現在・・・未来・・。まさか?」

バクチュー「そう!
       我々は1つの時代を襲うより、
       前世代を襲ったほうが侵略しやすいと考えたのだ!」
モチヅキ「なんとも憎い奴・・・。
      時代不法侵入罪でお前等を倒す!」
そしてモチヅキはキムラを叩き起こして攻撃に参加させる!
刀を構える木邑。
レーザー銃を構えるキムラ。
レーザーブーメランなるものを構える木村。

3VS3の激ファイトが始まった!
人間と生物では、たしかに生物の方が有利かもしれないが、
勝つか負けるかは、どちらかが勝つまでわからない。
刀で切る!
銃でレーザー攻撃!
ブーメランで打ち砕く!
人間達の壮絶な攻撃に、バクチューはタジタジ。
そして合体して、巨大な怪獣へと変貌した!
怪獣と言ってもスライムみたいな体である。

モチヅキはPET本部へ通報。
すぐさま、メグロ・コウノ・マチダ・ミキが出動する。
S-JETとGANファイヤー2機に二人づつ乗車だ。
バクチューズは口から謎のスライムを吐き出す。
そのスライムはだんだん整った形になってゆき、バクチュー獣人となって
人間を襲ってきたのだ!
それをも三人のキムラは倒してゆく!

S-JET
はレーザーで攻撃するも、あまり効果がない。
GANファイヤーは火で炙るが全く意味が無い・・・。
そしてバクチューズの目から放たれた糸に捕まり、S-JETは投げつけられてしまった。
そのまま墜落。メグロとコウノは脱出。
緊急事態にモチヅキはキムラ一家の元から離れ、ピースへ変身した!

巨大なピースは巨大なバクチューズと。
その下で、バクチュー獣人はキムラ三人と対決中となった。
まずピースは蹴りやパンチでは意味がないと思い、打つ手を考えた。
まずは水流で洗い流してみた。
周りにベトベト付いた粘液は流れたのだが、その中のスライムがどうしても倒せない。

キムラらは挟み撃ちでバクチュー獣人を追い込んでいく!
獣人も倒しづらいのだが、刀で粉々にされ、それをレーザーで固体化し、
ブーメランでひっかけて、壁へぶち当てる!
このような巧妙な作戦で見事、獣人を撃破した。

ピースも同じような作戦で立ち向かうことにした。
まず、GANファイヤーが装備している剣でバクチューズを引き裂く!
それをピースのXセンサー光線で固体へ!
そして固まった2つのバクチューズを1つづつ持ち上げて、太陽へ投げつけた!
2つのバクチューズはそのまま太陽に焼き尽きていった。

一仕事を終えて、空へ飛びたつピース。
キムラ三人はそれを見送った。
「ありがとー!」

そして木邑と木村も、帰るときがきた。
キムラ「ハッキリ言って、あんた等は嫌いじゃ。
     どうも気に入らん!!
    じゃが・・・別れとなると・・・」
木邑「それはワシもじゃ。
    このように平和軍に入って戦っている子孫がいるとは嬉しいものじゃ」
木村「親父!俺も悲しいぜ!」
キムラ「本当かよ・・・」
木村「本当じゃーっっ!!息子を信じんのかい!」
木邑「まぁまぁ落ちぬくのじゃ。
    ともかく地球は平和になったんじゃ。それでいいじゃないか。」

モチヅキ「おーい!みんなー!」
そこへモチヅキも現れ、最後のお別れとなった。
過去・未来に戻る方法は、バクチューズが残した光の玉。
これがワープの原因だと言える。
木邑・木村それぞれが光の玉を持ち、キムラ・モチヅキと向かい合う。

木邑「それではおいとまさせていただく」
木村「楽しかったぜ親父!」
キムラ「おうよ!お互いそれぞれの場で元気に暮らすのだぞ!」
モチヅキ「またいつか、会えたら会いましょう!」

そうして、木邑と木村はそれぞれの時代へワープしていった・・・・。
モチヅキも心の中で「キムラ隊員もこのお別れには涙してるだろうな〜」
と思い、横を見ると・・・

キムラ「おっ!ということは、ワシは結婚もして子供も産んでいることになるんじゃな!
    おっほほほ!ラッキーじゃあ!」

モチヅキ「・・・・・・・」
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第14話「描かれた幻の世界へ」描写怪獣ビッグ・チャーズ登場

チャンチャーン。
鈴のような音にひかれ、子供達が公園の真ん中に集結している。
そこにはおじいさんの姿が。
「さ〜、見てらっしゃい、寄ってらっしゃい。
紙芝居”まぼろし”の始まりだよ!」
拍手を送る子供達。

そう、これはおじさんが言っているとうり、今でこそ珍しい紙芝居である。
このお話は、平和で豊かで幸せな世界にいる子供達の生活を描いた街の話。
対したひねりもへんてつもない話なのだが、何故だか子供達はそれに見惚れてゆく。
平和を祈っているばかりになのだろうか。
どんどん、どんどん、引き込まれてゆくかのように・・・

翌日から10人の子供が突如として行方不明になる話しが。
警察が調査にでるも手がかりがつかめない。
親達も、子供はどこにいったか告げないまま出かけたということで捜査困難に。

PET警備員のモチヅキとイシモリとハナサカも調査にでる。
だがこの日は何の手がかりもつかめぬまま終わった・・・
モチヅキ「くっ!大量誘拐事件か。絶対にゆるさねー!」
ハナサカ「ああ、俺もだ!」
イシモリ「必ず子供達を助け出しましょう!」

翌日。公園にてまた紙芝居が行われていた。
緑や青溢れる絵に、笑顔で踊る10人の子供達が描き足されていた。
おじいさん「みんなも、こんな世界に住みたいだろう?」
瞳を輝かせうなづく6人の子供。
そこへ、たまたまPETのキムラとコウノが通りかかった。
キムラ「お!紙芝居じゃ!!」
コウノ「なつかしいですねぇ〜」
それを見て、焦って逃げるように帰ってゆくおじいさん。

キムラ「あ!帰ってしまったぞ?!」
コウノ「ねえ、ねえみんなー。一体どんなお話だったの?」
子供等「幸せなお話さ!」
一斉にそう叫び、おじいさんの元を追いかけてゆく・・・。
キムラ「一体なんなんじゃ?」
コウノ「随分と面白い作品なんでしょうね!」
何の疑いも持たず、再びパトロールを始めた。

翌日のニュースも大騒動であった。
6人の男児誘拐?!とでたからである。
モチヅキ「またですか?!」
イシモリ「本当にひどいわ!誘拐だなんて!」
ミキ「そんな事、ゆううんかい(言うんかい)!ハハハ!」

他全員「・・・・」
・・・しーん・・・
ちなみに言っておくが、ミキ隊員は天然だ。

オウノ「おそらくコレは同一犯であろう。
    何か思い当たることはないかね?」
そしてキムラとコウノは、新聞に載っていた行方不明者の写真を見て驚く。
それはまぎれもなく、昨日公園で見た子達ではないか。
キムラ「これは!!!」
コウノ「昨日の子達だ!」
オウノ「ん?知っているのか?」
コウノ「ええ!昨日見かけたんです。公園にいました!」
キムラ「そういえば、ワシらが来たときに年寄りのおじいさんが
     逃げるように去っていったような。。。」
オウノ「よし!キムラ、コウノ、モチヅキ!今すぐ調査だ!」
三人「了解!」

例の公園へPETソウル(無防備車)で行くと、またもや例のおじいさんが!!
子供も4人いる。
キムラ「あいつっ!」
コウノ「いきましょー!さあ!」
モチヅキ「待ってください!まだ様子を見なきゃわからない!」
コウノ「関係ねえ!子供達を見過ごすっていうのか?!」
モチヅキ「そういうわけでは・・・」
そのまま飛び出してしまうキムラとコウノ。
モチヅキ「あっ!!」

レーザー銃を構えて取り囲む。
キムラ「おい、誘拐犯!さっさと、子供達を返すんだ!」
コウノ「このやろう!絶対にゆるさね−!」
おじいさん「ふふふ・・・、やはりわかっていたか。
       だが、俺がどうどうと毎回同じ公園にいるということは、どういうことかわかるか?」
キムラ「なんなんじゃ?」
おじいさん「お前等もここに閉じ込めるためだ!」
そう、これは罠であった。
これまでの2日はPETがこの公園へ自分を追い詰めに来るために仕掛けた行動。
怪しげに逃げ去った2日目も、演技である。

するといきなり紙から謎のレーザーが飛び出し、子供とキムラ、コウノを閉じ込めてしまった!
救出しにモチヅキも飛び出し、すぐさまレーザーでおじいさんを撃つ!
だがおじいさんは、謎の等身大怪獣の姿へと変貌。自ら紙の中へ!
モチヅキ「絶対に助けてるから待っててくれ!」
そういってピースサインを掲げて光となり、自分も紙の中へ。

・・・・・・・そこは大自然溢れる豊かに街であったのだ。
・・・モチヅキと怪獣以外の眼から観たら。

人間達に幻想を見せて誘惑させ、全人類をこっちへ移住させようとしていたのだ。
モチヅキ「怪獣!この荒れ果てた水1滴無い場所へ人を・・・?!」
怪獣「ふふふ・・・こっちの方が幸せだ!」
モチヅキ「そんなわけない!」
笑顔で遊ぶ子供やキムラ・コウノ隊員達だが、こちらからみれば怪我をたくさんしている。
観ていられなくなったモチヅキはピースへ変身した。
怪獣も巨大な姿へ!

その姿を見て、「きょ、きょじんだー!」と驚いて逃げ惑うみんな。
そんなみんなのために戦うピース!
組み合って、どちらが倒れるまで押し合う。
だが怪獣のパワーはかなりある。
なにせ怪獣自ら描いた世界だ。怪獣が有利に決まっている。
そのため、倒されてしまい踏みつけられるピース。
「デュアッ!!」
さらに怪獣は背中のえらから白いレーザーを!
直に受けたピースだが、自らの体をがっちり固め、その場で高速回転を始めた!
するとしだいに周りにも台風のような渦が巻き始め、辺り一面に風をまきおこした!

そうすると、みんなの目が覚めた!
子供等「こ、ここは?!」
キムラ「。。。あっ!!」
コウノ「そうだ、謎のじいさんを追っていてここへ連れてかれたんだ!」

そしてピンチなウルトラマンの姿を見て、早速援護することに。
所持していたレーザー銃を怪獣の背中へ発射!
命中すると、かなりのダメージとなったようで倒れこむ怪獣。
どうやら背中が弱点のようだ!
そうとわかったピースはジャンプして、両足で背中を踏みつける!
その後、尻尾を掴んで振りまわり、大空高く飛ばし上げ、そこへエクスプレイション!

そのまま怪獣は散っていった・・・。
喜ぶみんなを手の平に乗せ、ピースは地球へと戻った。
みんなが地球へ戻り、眼を開けるとピースが大空へと飛び去っていった。
キムラ「ありがとう!ピース!!」
コウノ「ありがとう!」
子供達「さよーならーっ!」

そこへモチヅキがやってきた。
モチヅキ「みんなー!無事だったんですね!」
キムラ「あ!!モチヅキ!」
コウノ「ハア、モチヅキさんの言うとうりでしたよ。
    様子を伺うべきでした。すみません。」
モチヅキ「いえ!みんなが無事でなによりです!」

こうして、子供と親も感動の再会を果たし、この事件は解決された。
笑顔で喜ぶモチヅキ。
そしてついに、彼は・・・・?!
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最終話「昇進!モチヅキの強盗退治作戦!」強盗怪獣バッドモンズ登場

PETは危機にさらされていた。
隊員等に銃を向け、5人の強盗が基地内を占領していた。
オウノ「お前等の要求はなんだ?」
強盗A「ふっ、簡単さ。」
強盗B「ここにある武器、全てを俺達に渡してもらおうじゃないか」
オウノ「そんなことはできん!」
強盗A「ほぉ?ならこの銃弾があんたの頭を貫くことになるぜ?」
キムラ「隊長!!」
メグロ「う・・・・・ご、ごうとうめ!」

1時間後、全武器・全戦闘機・全資料が奪われていった・・・
そこへモチヅキがやってこいた。
そして土下座を・・・
実はこの強盗事件の責任はモチヅキにある。
新入隊員を装った強盗らをそのまま通してしまっていたのだ。
後にモチヅキも強盗に銃を向けられ、助けに行けない状況へ。
新入隊員ならその証を持っているはずなのだが、そのことをモチヅキは忘れていた。
他の隊員らは強盗に暴行を加えられ、怪我をしている・・・。
オウノ隊長に関しては右足に銃弾が。。。。

「この責任必ず!!」
その時、街に謎の怪獣が現れた!
右手には巨大な銃と左手には危険なサーベル。
その後ろには、超巨大戦闘機が街へ攻撃。

そう、PETから盗んだ道具を改造し怪獣の道具としていたのだ!強盗は怪獣が分身した姿であった。
モチヅキは叫んだ。「隊長!!!俺に行かせてください!」
キムラ「だが、モチヅキ。警備員には攻撃する権利がない。しかも武器がない・・・」
オウノ「っう。。。武器・・・ならある。」
隊員達「え?!」
ミキ「武器っていったい・・・?」
オウノ「・・・実は隠し持っていた戦闘機”P-SHOT-BLUE”がある!
    操作方法はわかるのか?」
モチヅキ「・・・はい。」
オウノ「よし、モチヅキ行け!お前は今日から昇進。正式隊員だ!」
モチヅキ「!!あ、ありがとうございます!!」
すぐさま管理部の責任者がパスワードを入力し、地下に隠された戦闘機が出現。
戦闘機操縦資格は持っているモチヅキはすぐさま乗り込み、出動した。
だがまん前からいきなりいけば、やられるだけである。
そのため作戦を考えていた。
強盗返し作戦だ。
怪獣へ攻撃し始めたら、向こうの巨大戦闘機はこちらへ向かってくるはず。
そのときにすばやく正面衝突する感じで突撃して敵の戦闘機の部品を奪ってゆく作戦だ。

まずは怪獣へ慎重にレーザー攻撃!苦しむ怪獣の鳴き声を聞き取り、巨大戦闘機はこちらへ向かってきた。
第1段階は成功だ。次はあちらの攻撃をよけつつ、巨大戦闘機の頭部に付いたレーザー砲を磁力で奪いとる作戦。
あちらのレーザーはとにかく太い。だがスピーディーな操作で避け続け、見事奪取。
第2段階終了。これで巨大戦闘機は攻撃不可に。
最後は怪獣を倒すために、巨大戦闘機を怪獣に激突させる作戦なのだが・・・
余所見をしていたすきに、怪獣がこちらへ巨大な銃を発射していた!命中してしまい、P-S-Bは墜落・・・。

「モチヅキ!!」
基地から叫ぶ隊員達
その時、モチヅキはウルトラマンピースへと変身した。
「ピースだ!!」
「良かったーっ!」
と安心の声もあがる。

ピースは早速飛び掛るが、突き放されサーベルを横に振られる。
しゃがんで避けるが、後ろにあったビルは真っ二つ。
そしてしゃがんだところを、銃で撃たれそうになるが転がってぎりぎりで避ける。
そして横からとび蹴り!
着地したところでエクスプレイション!だが銃から放たれる光線で防がれてしまう。
かなりの強敵・・。互角勝負である。
さらには巨大戦闘機がピースに激突してきた!
あまりの痛さに倒れこむピース。そこをサーベルで突き刺そうとする怪獣だがピースの蹴りで転んでしまう。

すると向こう側からオウノ隊長が墜落したP-S-Bに乗車。残り燃料をフルに使い、できる限り飛行した。
ピース(オウノ隊長!!)
オウノ隊長は怪我した右足をかばいながら、巨大戦闘機を攻撃。
オウノ「俺は平和を愛している!」
そして奪い取ったレーザー砲を投げつけ、巨大戦闘機は爆発した。
しかし、この破片らは全てPETのもの・・・・
使命を果たしたオウノ隊長の乗ったP-S-Bは再び墜落した。

カラータイマーが高速点滅するピースも全身全霊をかけ、高速ジャンプし、空中で回転。
怪獣を惑わし、そこを狙って両手をチョップ!
両手が切断され無防備となった怪獣にGスワット光線を放ち、撃破した。
両手にあったサーベルと銃もサンシャイン・シャワーで破壊した。

戦いは終わったが、オウノ隊長の体力は莫大に減っている。
救急車に運ばれるオウノ隊長。
「ふっ!大丈夫だ。心配しなくていいぞ!お前等はしっかりと怪獣の破片などの片付けをするのだぞ。
 PETは・・・PETは・・・俺の宝物だ!」
「はい」返事する隊員ら。
言われたとうり、片づけをするのだが、いてもたってもいられず、
モチヅキらはすぐさま病院へ運ばれたオウノ隊長の元へゆくが・・・・・

息をひきとっていた。
全員が信じられないという表情で、顔に布が置かれたオウノ隊長を見つめ、直後に涙した。
そこが海になるかというぐらい、涙を流す。
モチヅキはあまりのショックに両膝をつく・・・
もう・・・帰ってこない。
自分のせいで地球防衛軍の隊長という存在を消してしまうなんて。
あまりの責任の重さにモチヅキは決断した。
M78星雲に帰ると。

3日後、PETは全ての兵器を喪失したことから、やむなく解散。
基地も撤去作業中。
他の隊員らは別の国や地区に派遣された。

キムラ「くっ。。。隊長・・・隊長ー!!!」
マチダ「隊長・・俺、隊長の分まで頑張ります!!」
ミキ「・・・・・ありがとう。。。私は地球の平和のために戦い続けます。お元気で。」
コウノ「ここで泣いてばかりいたら駄目だ。さぁ、俺達も早く行くぞ!」
メグロ「・・・・・・・うん!俺だって!」
ハナサカ「俺も世にいる凶悪な犯罪者を必ず捕まえる!」
イシモリ「私もよ。誰もが愛する平和を創るのよ!」

全員が涙を堪えてそれぞれの勤務先へ向かった。

一方、モチヅキ。
「師匠・・・。」
80「どうしたピースよ。」
「俺、、、平和を創れずに終わってしまった・・・・」
80「・・・・」
「帰る資格はあるんでしょうか。」
80「お前は十分平和を創った。」
「え?」
80「PETは終わってしまったが、みんなの心の中のピースを創ったのだ。
   そう、あの強盗怪獣と戦うため変身したとき、お前の正体はみんなに認知されていたのだ。」
「!!」
80「お前は人を殺してしまった。だが彼は君を救えて死ねたことを誇りにしているはずだ。
   お前はこのことを一生忘れずに、懸命に生きてゆくのだぞ」
「はい!師匠。」
80「では、待ってるぞ」
「・・・はい。」

やはりモチヅキは星へ帰るのが切なくなった。
8ヶ月いた地球を離れるのだから。
だが決意した。
次はきっと人間達自らの力で平和を創ってくれると信じて、
ウルトラマンピースへ変身。
「ジュワ!」
そのまま大空へと飛び立っていった。

こうしてウルトラマンピースの平和を創る戦いは幕を閉じた。
その直後に地球に怪獣が現れたらしい。
どうなったかはわからないが、きっとみんな頑張っているはずだ。
ありがとう、みんな。ごめんない、隊長。さようなら、地球。

M78星雲へ向かう途中、宇宙から地球を見下ろすピースは、
みんなも困ったときは掲げてくれ。
そういって、思い切り掲げた。
”平和を創るピースサイン”

                                     終わり
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