第二十一話「吾輩は怪獣である」土狼怪獣ルーフロ登場
吾輩は怪獣である。名前はまだ無い。どこで生まれたか頓と見当がつかぬ。
なんでも土の中でガオーガオー鳴いていた事だけは記憶している。
今日、吾輩は地上に姿をさらした。そこは山の森の中であった。
そこで吾輩は初めて人間を見た。その人間は吾輩の姿をみると驚き逃げ出してしまった。
吾輩は姿を見ただけで逃げ出した人間に失礼な奴と感じた。その後、吾輩は
山で昼寝をしているとキーンという音が聞こえた。それは飛行機という人間の
乗り物で、しかも後で聞いた話だと、それはSGTという人間中で一番、危険な
種族であったそうだ。その飛行機から何やら、ミサイルとレーザーという武器が
発射された。全て当たってしまったが特に痛くはない。まったくの無傷でも無いが。
面倒だが吾輩の口から出る炎と前足で退かせてやった。もっとゆっくり寝るため
地底に戻った。土の中でモグラだの虫だのいろいろ食べていた。しかしもう
食い慣れたせいか、この味には飽きた。何でも海に行けば魚というまた違う
未知の生き物がいるそうだ。それを食べようと思い吾輩は海に向かい地底を掘り進んだ。
吾輩は海に姿を現したが、またも人間達は逃げ出した。ここの人間達は肌をわざと
さらしているような姿をしている者が多かった。海の中にいる魚はとても美味い。
海藻というのもなかなかだ。しかしまたもSGTという人間に邪魔が入った。吾輩は
食いたいだけだ。

少し仕返ししてやろうと人間達が沢山住む街という場所に移動して
高い建物を壊してやった。SGTはうるさいので叩き落してやった。そうするとSGTの
人間の一人、大和真悟という人間が手に棒を持ち高く掲げた。そうすると真悟の
身体が光り輝き、気付くと目の前に巨人がいた。これも後に聞いた話ではウルトラマンシグマ
といういわゆる、守護神という奴らしい。今までもシグマ以外に何人も現れたそうな。
しかし吾輩から見れば守護神というより悪魔のような存在だ。シグマは殴りつけたり
投げ飛ばしてきたりとSGTとは比べ物にならない破壊力の持ち主だった。吾輩も
噛み付いたり、炎を出したりとやり返してやったが、シグマが空高くから繰り出した
キックにもう参ってしまった。…なんだか疲れてきた。シグマよ、とどめを刺すなら
早くせい。勝手にせい。シグマは腕をなにやらL字に組んだが組みを外して吾輩を
抱え揚げ空を飛んだ。吾輩をどこへ連れて行こうというのだ?気付くと吾輩は怪獣が
沢山浮かんでいる場所にいた。ここは怪獣墓場という怪獣が安らかに眠る場所とか。
次第に楽になってくる。只楽である。否、楽そのものすらも感じ得ない。吾輩は
死ぬ。太平は死ななければ得られぬ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。難有い難有い。
次回予告「人間誰もが利用する電車。宇宙人はこれに目をつけたんだねぇ。電車が
まったく違う路線を走って乗ってる人達みんな、てんやわんやだ!SGT決死の戦い!
シグマの必殺技が決まる!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第二十二話「超特急地獄行き出発」電車怪獣トレイーダー、細工宇宙人モクナ星人登場
電車…それはほとんど当たり前のように利用する人類の乗り物である。
人類がこの乗り物を失ってしまったらこの世は混乱に陥るといっても過言ではない。
しかし、宇宙からの侵略者、モクナ星人はこれに目を付け、作戦を開始した。
次の日の朝。通勤ラッシュのこの時間に事件は起きた。ぎゅうぎゅう詰めのこの
電車は東京に向かうはずが急に反対に動き出してしまう。車掌が止めようとするが
まったく止まることは無く、そのまま立川に着いてしまった。しかもこんなことだけでは
無く、渋谷に向かっていた若者が乗っていた電車は田舎の方に進んでしまうし、
電車同士の衝突事故等も頻繁に起こるようになってしまう。鉄道会社はクレームの荒し。
警察とSGTが協力して捜査を開始する。真悟と雪が車体を調査していると、怪しい音が
聞こえてきた。音のする方に向かうと車体の中であった。そこを鉄道会社の人に
開けてもらい調べると何か変な機械があった。調べるとそれは電波を受信する機械
であった。SGTと警察で車体に取り付けてあったこの機械をあらかた処分するが
最後の一個を処分しようと車体に近づくとモクナ星人の声が聞こえてきた。
「地球人どもよ、気付くの少し遅かった。一つあれば十分我々の計画は達成される!」
そう言うとモクナ星人が現れ光線を発射。最後の電車は巨大化し、怪獣トレイーダーに
なってしまった。SGTが地上から銃撃やSGTタイガーの光線で攻撃するも効果が無い。
怪獣は一両目の窓ガラスから光弾を発射し、SGTをピンチに陥れる。真悟がシグマに
変身。車輪攻撃をモロに喰らい苦戦するもバーニングキックで怯ませ
小型のバーチカルギロチンで車体を開けさせプラズマスピンで受信装置を破壊した。
モクナ星人が逃げようとするもシグマはアスシウム光線でモクナ星人の円盤を粉砕した
そしてようやく日本は普段通りの電車生活を取り戻したのだ。

プレゼント告知・真悟「番組を見ている君達にプレゼントのお知らせだよ!
この『ウルトラマンシグマ・スペシャル特集DVD』を抽選で50名の方にプレゼント!
ご覧のあて先までハガキで送ってね!沢山の応募待ってるよ!」
次回予告「原始時代のタイムカプセルが発掘された。それは幸運か、不幸か。
SGTの謎解きが始まった。さあ来週もみんなで見よう!!」
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第二十三話「過去の未来兵器」時空ロボットオールタイ登場
荒井が新しい攻撃兵器を作り上げた。その名もボルトミサイル。これは
破壊力が抜群なだけでなく、機能を麻痺させることさせ出来る。しかしまだ
テスト段階で実戦に使うには時間が掛かる。そんな中、トンネル工事の現場に
奇妙なカプセルが発見された。SGTが調査に向かう。SGTに同伴してきた
坂本教授は「これは…おそらく原始時代ぐらいの物でしょう。しかし原始時代に
このような精巧なカプセルを作れるのでしょうか?」
神「ふむ…さっそく調べてみましょう。坂本教授、よろしくお願いします」
坂本「わかりました。研究所で解析しましょう」
神「真悟と雪は教授の護衛につけ!」真悟&雪「了解!」
かくして坂本がカプセルの解析、荒井は兵器開発を進めていた。
真悟「ふわぁ…眠い…痛っ!なんだよ!?」
雪「寝てたら護衛の意味がないでしょうが。あんたやっぱ頼りないぜ」
真悟「うるせぇ…あっ教授」
坂本「カプセルの解析が終わりました。やはり原始時代の物だ」

カプセルには古代文字と奇妙な機械が入っていた。古代文字は現在解読中である
それ以上の進展は特に無かった。その夜、研究所に強盗が入った。強盗はカプセルを
盗みだして逃げ去った…だが強盗のカプセルに雷が落ち強盗は死亡。カプセルが
開き…。次の日、カプセルは盗まれてしまったので、古代文字の解析を急いだ
真悟と雪は強盗事件のことで喧嘩をしていた。その時、神隊長から連絡が入り
「東京に謎のロボットが現れた!現場に急行してくれ!」隊長と中村、谷村は
ファルコンで出撃。真悟と雪はSGTタイガーで現場に向かう。その頃古代文字の
解析が完了。文字にはこう書いてあった「空から来た者は我々の土地を汚し
この巨人が大地を破壊した。我々は空から来た者の道具を奪いなんとか封じ込めた
しかし、これを再び開けてはいけない…」SGTが攻撃するも全然効果は無い
雪「きゃあぁぁぁ!!」真悟「雪っ!!…くそぉぉぉ!シグマァァァ!!」
真悟はシグマに変身。連続打撃を食らわすがカウンターされてしまう。
アスシウム光線を放つもバリアで防がれてしまった!ロボットはシグマに鋏状の手から
光線や毒ガスを発射しシグマを苦しめる!そこに荒井がファルコン2号で飛んできた!
荒井「待ってろ、シグマ。出来たばかりのボルトミサイルで助けるぜ!」
荒井はボルトミサイルを発射!ロボットは動きが止まり所々ショートしている
シグマはもう一度アスシウム光線を放ちロボットを粉砕した。
事件解決後、真悟と雪はパトロールをしていた。雪は小さくかっこよかったと
言ったが真悟には聞こえなかった。
次回予告「子供たちが運動会をしているときに現れた嵐を起こす大怪獣!
子供達の楽しい時間を乱す奴を許しちゃおけねぇ我らがシグマ!さあ来週も
みんなで見よう!」
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第二十四話「晴れのち大嵐!」嵐怪獣タイサイフン登場
今日は勇君の小学校で運動会が開催された。勇君は運動神経がいいので、
クラスのエースだ。そんな勇君とクラスメイトを応援するため、SGTが応援に
駆け付けた。勇君は期待通りすごい活躍だ。そして昼休み、姫子の作ったお弁当を
食べながらみんなで盛り上がっていると、急に快晴だった天気が曇り始め、
雨が降ってきた。当然、運動会は中断になってしまった。ちぇ、っと勇君は
悔しそうだった。しかしこの雨、ずぅっと止むことなく降り続け、しかも段々
雨の勢いは強くなり次第には嵐となってしまった。SGTでは調査を開始。
台風接近の情報は無かったし、こんなに長く続くのもおかしいので怪奇現象の
一部と考えたのだ。しかしファルコンを雲に近づけるには危険すぎるので、荒井の
改造により、エンジン強化と一時的なバリア装置を装着させた。真悟と中村が
ファルコン2号で特に雨が強い箇所の雲に接近、すると雲の中には怪獣がいた。
怪獣は大気中の物質、太陽エネルギー等を吸収し巨大化して雲の中に隠れていたのだ!
ファルコンが攻撃すると怪獣は地上に降りてきた。あまりの強風に建物はどんどん
吹き飛ばされてしまう!ファルコンもバリア装置のエネルギーが切れ墜落してしまう。
真悟と中村はなんとか脱出するが強風で立つことも出来ない。中村が吹き飛ばされた時
真悟はシグマに変身!中村をキャッチし、強風が吹いてないとこまで運び降ろした。
シグマは怪獣と対峙するが、強風で近づけない!怪獣は電撃光線を放ちシグマを苦しめる。
しかしシグマは怪獣が何か行動を起こす時、角が逆に曲がることに気がつき、
ウルトラ念力で角を破壊。嵐が止み、神隊長達のファルコンが到着した。シグマは
バーニングキックで攻撃し抱え揚げ、ファルコン一号のミサイルで怪獣は粉砕された。
事件解決後、勇君は運動会でまたも活躍。今までの嵐の間の鬱憤を晴らした。
真悟は一般参加の障害物競走に出るが、障害物に足を引っ掛けこけてしまった。
次回予告「俺はいらない人間なんだ。そう感じ、人間に憎悪した青年は闇に心を
支配されてしまう。SGTはシグマは彼を救うことが出来るのか!?さあ来週も
みんなで見よう!!」
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第二十五話「心よ荒波に」不信憎悪怪獣タツヤ登場
少年の名は筒井達也。現在中学3年生。彼は友達と呼べる者は一人もおらず、
毎日毎日孤独な日々を過ごしていた。それだけではない。彼は身体が弱く、
気も小さいことから不良達に虐められていた。持ち物を隠される、机に落書きは
もちろんのこと、パシリに暴力、かつあげと延々と達也の地獄は続いた。
そんな彼が落ち着ける唯一の場所は自宅…というわけではない。家では達也の父と
母が毎日のように喧嘩をしていた。さらに達也に有名進学校に行かそうと家庭教師やら
塾やら通信教育やらといろいろやらせていた。達也は、はけ口が無くストレスを溜め込み
精神的に追い詰められていく。そしてとうとう彼の心は乱れ、ストレスが
マイナスエネルギーに変換され達也の姿は怪物へと変化していった。達也の母が
達也の部屋に入るとそこには『元』達也の姿があり母は驚き、急いでSGTに連絡した。
SGTが出動しタツヤのもとに真悟と雪が近づく。
真悟「君は達也君なのか?その姿は宇宙人か何かに変身させられてしまったのか?」
タツヤ「チガウ。オレハ、オレノイシデコノスガタニヘンシンシタ」
雪「それはどうして?そんな姿になったらみんな悲しむよ?」
タツヤ「ミンナ?フザケルナ、オレノコトヲカナシムニンゲンナドイルモノカ。イツダッテ
オレハアンナ、フリョウドモニイジメラレ、イエニカエレバ、ベンキョウトカゾクノ
ウルサイアラソイ。オレノコトヲアイシテイルニンゲンナド、イルモノカァァァ!!」

そうタツヤが叫ぶとタツヤは巨大化し街を破壊し始めた。全ての人間に復讐するために
こんな汚れた世界を破壊するために。達也の母と父は初めて達也の気持ちを知るが時既に
遅し。タツヤは通っていた塾を破壊し、自分を虐めていた不良を目からのショック光線で
襲う。SGTがファルコンで攻撃するがタツヤの恨みのエネルギーがバリアとなり
全ての攻撃が防がれてしまう。真悟と雪は不良達を救助し、地上から攻撃。
真悟は適当なとこでシグマに変身。しかしタツヤの恨みはとてつもないものでさしもの
シグマも苦戦。アスシウム光線もバリアで防がれ逆にショック光線で痛めつけられてしまう。
シグマはリクライン光線を発射。光線でタツヤを元の人間に戻そうとするがなんと
タツヤに光線が効かない!大人しくすらならない。そこに例の不良達と父母が来た
彼らはタツヤに謝罪し、元に戻れと叫ぶ。しかしタツヤはそんなことでは心は動かない。
タツヤはショック光線で彼らを殺してしまう。シグマは最後の力を振り絞りウルトラスウィングで
投げ飛ばしプラズマスピンでタツヤを倒してしまう。タツヤは死ぬ直前に達也に戻り
「恨みを晴らした」そう言い残し息絶えた。SGTは今回の犠牲者は不良達も、父母も
そうだが、やはり加害者である達也こそが最大の犠牲者であると感じた。社会のつくりが
怪獣を生みだしてもおかしくないのだ、と…。
次回予告「倒しても倒しても復活する再生怪獣にSGTは大苦戦!シグマも特殊な
再生怪獣に骨折れて、ちょいとばかしお手上げ状態!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第二十六話「極悪!ビックリ再生怪獣!」幻影再生怪獣リバードン 射影怪人ブイテ星人登場
東京に突如、隕石が落ちてきた!でかい隕石だが、意外にも被害は少なかった。
だがその隕石に唐突にひびが入り、一気に割れ中から怪獣リバードンが出現した!
東京の街を破壊しまくるリバードン。逃げ惑う人々。SGTがファルコンで出撃
連携攻撃でリバードンを狙い撃ちするが効果はほとんどない。神隊長のファルコン1号と
真悟のファルコン2号で同時にメタリウム砲で攻撃!リバードンは粉砕された。
真悟「意外とあっさりしてたな。まあ見かけ倒しかな…あっ!?」
なんと倒したと思ったリバードンの破片がみるみるうちに合体し再生したのだ!
そんな中、どこからか濁声が聞こえてきた。それはリバードンを連れてきた
ブイテ星人の声であった。
ブイテ「はっはっは!人間共よ!抵抗しても無駄だ!俺様が連れてきたリバードンは
最強の怪獣だ!そんな攻撃で倒せると思ったら大間違いなのだ!!さあ、大人しく
地球を渡した方がいいんじゃないかい?」
神「ふざけるな!我々がそんな脅しで降参するとでも思っているのか!」
ブイテ「そうかい。じゃあ人類を全滅させる!リバードンはウルトラマンシグマでも
倒せない…ふははははは…!」

真悟「ちっ!なめやがって!よおし、お前の自信を打ち砕いてやるぜ!シグマァァァ!!」
真悟はシグマに変身。ある程度格闘し技を放とうとした。
シグマ「再生怪獣か…細胞の一つも残さないように倒せば!今までの例で考えると
ウルトラアイスポッドで焼き尽くす?宇宙に運んで倒す?オーストラリアで戦った戦士は
体内からドカンとやったらしい…。いや、俺のヒーローはこうやった!ウルトラシャワー!!」
シグマは技を叫ぶと手先から霧状の光線を発射。リバードンはみるみる溶けていき
完全に消滅した。シグマが飛び立とうとした瞬間、背後から光線をくらってしまう!
振り向くとなんとリバードンが復活していた!
シグマ「馬鹿な!奴は完全に消滅したはずだ!」そう考えている暇は無い!シグマは
リバードンと組み合う。地上戦をしていた荒井があることに気が付いた。
荒井「今、怪獣がまるでテレビの映像が乱れたような感じになった…もしかしたら
奴は実体があって無いのかもしれん!中村、星人を探すんだ!」
荒井と中村が隕石落下地点に近寄ると、そこにはブイテ星人がなにやら唸っていた。
ブイテ「う〜ん、SGTめ、まさかリバードンが俺様の念力で作られている実体の
ある幻とは思うまい!ふふふ…」
中村「今気付いた」ブイテ「あれ?馬鹿なぁぁぁ!!」中村のスペースガンが
火を吹きブイテ星人は倒され、リバードンも消えた。
真悟「まさか、ああいう再生怪獣でるとはなぁ。侵略者は次々と新しい作戦を考える…」
真悟はならば、俺はそれを超える闘志を身に付けるぞ!と心を燃やした。
次回予告「みんな、UMOって覚えてるかな?彼らが次回はSGTと協力して
怪獣退治を手伝うんだ!だが次回の敵も凶暴だぞ!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第二十七話「音楽で怪獣をやっつけろ!」音誘怪獣ゴソン登場
各地で同一の怪獣の被害があった。強力な熱線と怪光線、尻尾の破壊力で
とにかく暴れまわっている。SGTの調査で分かったことはそんなことしか
無かった。しかし姫子があることに気付いた。被害にあった家庭は人気バンド
UMOの曲を聴いていたのだ。覚えているだろうか?UMOは第十六話に登場し
ユミジク星人に操られてしまったが、事件解決後、ワールドツアーを行うほどの
人気っぷりだ。最近はちょっと暗めの曲や歌謡曲なども手掛けている。
次の日、またも怪獣ゴソンが現れ家を潰していった。そして今回もUMOの
曲を聴いていた家が重点的に破壊されていた。SGTの解釈ではゴソンはUMOの
曲が苦手で、それでその素を無くそうと曲が流れていた場所を破壊していたのだ。
SGTはUMOの曲を聴くのを止めるよう全国に呼びかけた。UMOにも真悟と姫子
が彼らに説明しに行った。UMOのメンバーはそういうことなら仕方ないと納得。

真悟があとは怪獣をどう倒すか考えているとUMOが「俺達を囮にしてください。
以前の罪滅ぼしもしたいし、今回の事件の被害者達も俺達の曲を聴いて被害に
あったなら俺達にも責任があります」SGTはUMOといえど一般市民を巻き込むの
は、よくないと当初は止めたがUMOの熱意とそれ以外に対処法が無いのも事実なので
協力してもらうことにした。UMOがSGTが用意した移動式人工島の上で演奏し
ゴソンがやってきたとこをファルコンの大火力で倒す作戦だ。夕方、作戦開始。
UMOがさっそく演奏を開始し、数十分後ゴソンが出現。ファルコンが一斉砲撃!
前回から登場した新兵器メタリウム砲で焼ききった。しかしゴソンは脱皮し復活!
UMOを攻撃しようと前進。真悟がシグマに変身し、UMOを救う!シグマは
バーチカルギロチンを放つがゴソンはなんとバリアを張りギロチンを防ぐ!
逆に熱線でシグマを苦しめる。シグマのカラータイマーが鳴り出した時、UMOが
再び演奏を開始。曲は一番ブームとなった「ライドイーン」だ。隙が出来たゴソンに
シグマがアスシウム光線を浴びせ、ゴソンは絶命した。事件解決後UMOの曲が再び
怖がることなく聴くことが出来ると人々も大ファンである姫子も歓喜した。
そしてUMOは今日も活躍している。
次回予告「日本シリーズが開催される球場に怪獣現る!野球大好き真悟がそんな
ことを許すわけにはいかない!あの選手と真悟が野球対決もしちゃうよ!
さあ来週もみんなで見よう!!」
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第二十八話「必殺!ウルトラナックルボール!」先読み怪獣スピーダス登場
今年のプロ野球もいろいろと盛り上がり、今、日本シリーズが開幕しようとしていた。
今年は巨人VSロッテだ。野球大好きな真悟は勇君と一緒に千葉マリンスタジアムに
来ていた。早めに来たのでまだ両チームは練習をしていた。真悟と勇が練習を見学
しているとロッテの投手、渡辺俊介選手が真悟に声をかけてきた。
渡辺「あなたSGTの真悟さんでしょ?」
真悟「ええ、マリーンズの渡辺選手に知っていてもらえるなんて光栄です」
渡辺「どうです?一回、野球勝負でも」
真悟「よし!」
渡辺選手の投げる球に真悟は見事に翻弄されてしまい、空振り三振で終わってしまった
勇「真悟さん、全然駄目じゃないかぁ〜」
真悟「いやぁ…あまりに見事な変化球だったから見とれてしまったよ」
そうして時間が過ぎ、いよいよ試合が始まろうとした時のことであった。
突如、海の方から怪獣スピーダスが現れた!スピーダスはマリンスタジアムに
向かっていく。試合は中止となり、観客や選手達は避難を始めた。真悟はスピーダスを
足止めに向かう。神隊長率いるファルコン隊もかけつけた。しかしどの攻撃も
スピーダスは避け、逆に火炎を吹きかけファルコンを撃墜していく。
しばらくするとスピーダスは地中に潜りいなくなった。

荒井の分析によるとスピーダスはあらゆる攻撃を先読みし完璧に避けれるようなのだ。
この恐ろしい相手に対しSGTはおとり作戦を展開することに決定。おとり役は
中村。次の日、再び現れたスピーダスに対し中村が銃撃する。当然避けられるが
この隙にあらゆる方向からSGT全員で攻撃。攻撃は全弾命中した!
しかし怒り狂ったスピーダスは火炎を吐きSGTを攻撃。真悟が火に包まれそうに
なった時、真悟はシグマに変身!シグマは連続パンチとスパークビームで素早い攻撃を
繰り出すがすべてかわされ、アスシウム光線も避けられてしまう!スピーダスは
火炎と怪力でシグマをピンチに陥れる。シグマは先読みするなら読めない攻撃を
するしかないと念力でシグマソード…ではなくバットを作り出し、アスシウムエネルギーで
ボールを作り、セブンが使ったウルトラノック戦法とはまるで違う、
ウルトラ千本地獄ノックで攻撃!すごい速さでボールを打ち出し、しかも弾道が
毎回違うのでスピーダスはほとんど喰らってしまう。さらにシグマはボールを
掴みそのボールを振りかぶってスピーダスに投げた!このウルトラナックルボールは
変化がシグマ自身にも、どう変化するか分からない!ボールはスピーダスの腹に
直撃し、大爆発が起きた。
ナレ「君達は、シグマの真似をしてボールを人に投げつけては駄目だよ!」
事件解決後、真悟と勇君はマリンスタジアムで今度こそゆっくり試合が見れると
喜んだ。しかし真悟が食べていた弁当にホームランボールが直撃し、
弁当は箱ごと粉砕されてしまった。
次回予告「あの影はなんだ!不気味な笑い声が東京に響く!それはまたも地球を
狙ってきたあの宇宙人の仕業だ!シグマよ、今こそ決着を付けるのだ!
さあ来週もみんなで見よう!!」
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第二十九話「懲りないアイツはバルタン星人」宇宙忍者バルタン星人登場
深夜、大型トラックが角を曲がろうとした時のことである。
「フォッフォッフォッ…」まるでお爺さんのような笑い声が聞こえたかと
思うと、突如黒い影が広がり、トラックを包む。影が消えるとトラックだけ
残り、運転手は消えていた。当初は警察の管轄としてSGTは活動しなかった。
そして真悟が子供達と野球をしているとこに調査中の警官が通りかかる。
真悟が警官にエールを送った直後、影が警官を包み警官は死んだように固まってしまう。
すぐに真悟が警官に近寄ると、あの笑い声が聞こえてきた。その後も
動物園の象が消えたり、建設中のビルが崩れてきたり、スクランブル交差点を
渡っていた人達が消えたりと、怪事件が繰り替えされる
それら全てに共通するのは黒い影と不気味な笑い声。これは警察だけでは解決
出来んとSGTも調査を開始する。真悟と雪が例のトラック運転手消失の現場に
向かうと、二人は影に包まれ消えてしまう。真悟が目を覚ますと、そこは
研究室のような場所であり、消失した人々や象が捕まっていた。
真悟「一体、ここは…」
?「ようこそ大和真悟!いや、ウルトラマンシグマ!」
真悟「貴様は!?バルタン星人!!また懲りずに地球侵略か!!」
バルタン「フォッフォッフォッ…我々はいつまでも諦めんのだ!この地球を
いただき、貴様達、ウルトラ戦士を皆殺しにするまではな!それこそ
我々の限りなきチャレンジ魂!」
真悟「なぜ人々を連れ去った!?」
バルタン「我々バルタンも貴様の大先輩、初代ウルトラマンにより大半の同膨を
失った!今でこそ、数は回復しているがまだまだ足りん!よって地球人を
我々の労働力にするのだ!象は強力な宇宙怪獣に改造するため!しかし
こんなことをしようとしているとはお釈迦様でもご存知あるめぇ!!」
真悟「そんなことはさせるか!」
バルタン「ふん!もう遅いわ!!まもなく我々バルタンの総攻撃が始まる!!
真悟!貴様はここから指を加えて見ていろ!!」
そういうとバルタンは宇宙船から飛び出し、街を破壊し始めた!
さらに、援軍のミニバルタンと宇宙船からの攻撃もセット付きである。

SGTのスーパーファルコンが迎撃を開始し、ミニバルタンは落としていく。
しかしあらかたミニバルタンを退治すると残りは巨大な方のバルタンと合体し
警告する。バルタン「SGT!宇宙船を攻撃するのは止めた方がいいぞ!
中には多くの地球人どもと、貴様らの仲間、真悟と雪がいるのだ!」
そう言われ中村、荒井、谷村は攻撃を躊躇ってしまう。しかし神隊長は
「いや、このままではバルタン星人にいいようにされてしまう。中村!
新開発のパンチレーザーSPで部分的に宇宙船に穴を開けるぞ!」
中村「了解!よ〜し…」
中村がパンチレーザーSPで宇宙船を攻撃、穴を開けるのに成功する。
通信で真悟と雪にファルコン1号に飛び移させようとする。なんとか飛び移らしたが
問題は象である。真悟は雪に先に脱出させ、シグマに変身!宇宙船を破壊し、
象を救出した。ウルトラマンとバルタン星人、因縁の対決が始まった。
バルタンは分身殺法とバルタン砲でシグマを攻撃。シグマはシグマシールドで
バルタン砲を防御し、バーニングキックで反撃し、バルタンを吹っ飛ばす。
シグマは連続打撃のあと、アスシウム光線の構えを取ろうと…いやあの構えは
スペシウム光線の構えだ!
バルタン「馬鹿め!我々はすでにスペシウム光線対策は出来ておるわ!」
シグマ「それはどうかな!?」
そう言うとシグマはスペシウム光線を発射!バルタンはスペルゲン反射鏡を
展開する。一瞬、凄まじい爆風が起き、何も見えなくなった。勝ったのは…

シグマであった!
バルタン「な、何故だ…!スペシウム光線は研究し跳ね返せるようにしたはず…」
シグマ「初代ウルトラマンとお前達が戦った時から既に40年以上経っている
こちらもスペルゲン反射鏡対策は出来ていたのさ。スペシウム光線を撃つ前に
なんのためにバーニングキックを放ったと思っている。反射鏡を破壊するためだ」
バルタン「うおぉぉぉ無念!だがウルトラ戦士!我々はこれからも決して諦めんぞ!
次こそ必ず地球をいただき貴様らを倒してやる!覚えておけ!!」
そう言い残しバルタンは爆発した。
シグマ「来るなら来いバルタン星人!平和を脅かす者に俺たちは負けないんだ!!」
次回予告「一つの作品を作るのに命を掛けた男達がいた。例え怪獣に襲われそうに
なっても完成するまではその場を離れる事は出来なかった。
さあ来週もみんなで見よう!!」
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第三十話「心を燃やす製作者達」宇宙怪獣ボーボル登場
ここ、とあるアニメ製作会社では新作のアニメが作られようとしていた。
それは大人気を博していた特撮作品「ウルティメットマン」のアニメ化だ。
ウルティメットシリーズは第一期、第二期、ともに子供達の間で爆発的にヒットし
「ウルティメットマンレオ」で一旦終了したがファンの声援を受け、
新作を作ることになったのだ。その新作はアニメとして発表することになった
タイトルは「ザ☆ウルティメットマン」これを作るため、スタッフ達は徹夜で
制作に励んでいた。そんな中、SGTでは宇宙ステーションL1からの情報で
地球に向かって何かが飛んでくるのを確認警戒する。

真悟と中村がパトロールしていると、川原で青年が昼寝しているのを発見
真悟「どうしたんですか?こんなところで寝ていて」
青年「ふあぁ…あ、どうも。いやね、今仕事をサボっていたんです」
中村「おいおい、そんなことしてちゃ駄目じゃないか」
青年「ですがね、僕アニメーターをやっているんですが仕事はキツイし、給料は
安い。こんなんじゃ食っていけないですよ。これなら普通にバイトでもしたほうが…」
真悟「何を言うんですか!アニメは子供に夢を与えるものでしょう!その夢を作る
アニメーターのあなたがそんなことを言ってどうするんですか!そんな風に思うなら
何故アニメーターになったんですか!?」
青年「僕が何故アニメーターになったのか…」
青年は昔のことを振り返った。幼い頃、彼は妹と一緒にいろんなアニメを見ていた
そして彼はいつしかこう決心した。自分もいつかアニメを作りたい!と

青年「すみません、僕はあの時の決意をすっかり忘れていました。もう少し
頑張ってみます」
真悟「ええ、応援してますよ。ところであなたが今作っているアニメはどんなもの
なんですか?」
青年「はい、ウルティメットマンって特撮ヒーロー番組知ってますか?」
中村「ああ、子供達にすごい人気があって大人にも受けてる奴ですね」
青年「僕はそれを作ってるアニメーターの一人です。あ、申し遅れました。
僕は佐々木祐二と申します」
真悟「佐々木さん、頑張って夢を作ってください!」
祐二「はい!」

真悟と中村はパトロールを終え基地に帰還。
真悟「そう言えば姫子。さっきパトロール中にアニメーターの人にあったんだがな
君と同じ佐々木って苗字の人だったよ」
姫子「え?アニメーターで佐々木?もしかして名前は祐二って言いますか?」
真悟「ああ、そうだよ」
姫子「やっぱりぃ!兄さんだったんだ!兄さん昔からアニメが好きで僕は将来
アニメーターになってすごいアニメを作るぞぉ!って言いまくってたんですよ〜
それにね…」
姫子の話があまりにも長いので省略。どうも姫子はブラコンらしい。

そうこうしているうちに謎の物体が東京に降り立った。それは怪獣ボーボルだった。
SGTが出撃。ファルコン部隊で攻撃し、地上部隊が住民の非難を手伝った。
ボーボルは攻撃に怯むことなく前進していった。その先には
姫子「あ!兄さんの働いてるアニメ会社だわ!兄さぁ〜ん!!」
真悟「くそ!絶対に先には行かせないぞ!」
真悟はボーボルの前に立ち塞がりスペースガンで攻撃する。しかし効果は薄く
真悟がボーボルに踏み潰されそうになった時、真悟はシグマに変身!
シグマはボーボルをウルトラスイングで投げ飛ばした。
シグマ「さあ、早く逃げるんだ!」
祐二「シグマ!それは出来ない!子供達のためにも僕のためにも今は
逃げられないんだ!」
シグマは分かったといった感じでボーボルに向かっていく。絶対に彼に危害は
加えさせない。ボーボルのレーザーを避け、シグマはバーチカルギロチンを
放つ。ボーボルは真っ二つになり絶命した。

事件が解決し、しばらく経った頃、アニメ「ザ☆ウルティメットマン」が放送を開始した
祐二の頑張りもあり、いろんな人に受けた。姫子も当然欠かさず見ている。
姫子「シグマよりウルティメットマンの方が好きになっちゃったかも」
真悟「ありゃ〜…こりゃ参ったな」
次回予告「遂に出ましたSGTの新たな力、ファルコン3号。真悟が乗ってみるけれど
こいつの扱いは非常に難しい!そんなことしている内にまたも怪獣のお出ましだ!
真悟よ!ファルコン3号でなければ厳しい相手だぞ!さあ来週もみんなで見よう!!」
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