第三十一話「飛び出せ!新たな力!」高速怪獣ゴウソーク登場
その日、SGT基地に新たな戦力としてスーパーファルコン3号が
運ばれてきた。一人乗りの小型高速戦闘機である。
真悟「こいつがファルコン3号…。かっこいいなぁ〜!」
荒井「こら、感心してる場合じゃないぞ。まあデザインに自信はあるがな」
真悟「それにしてもファルコンシリーズ以外は入れないんですね」
荒井「まあ、使いやすさ、スピード、武装、どれをとっても完璧だからな
今さら別の機体を入れる気は無いからな」
真悟「荒井さん、ファルコンに自信持ってますね。ファルコン3号、俺が乗りたいなぁ〜」
そんな真悟に雪が口を挟む
雪「何言ってんの!この世で一番のエースパイロットの私しかファルコン3号を
操られるわけないじゃない」
真悟「なんだよ、雪。たいした自信じゃんか」
雪「当たり前じゃない。真悟は2号で援護でもしてちょうだい」
真悟「なめんな!俺だってなぁ…あっ?警報だ!」
基地に緊急の警報が響く。谷村が状況説明に来た。
谷村「みんな!京浜コンビナートに怪獣が出現した!出撃だ!」
雪「それじゃお先に!」
真悟「あ!取られた〜…」
荒井「おい、いつまでガキみたいなことしてんだ。お前は俺と2号だ」

SGTが京浜に到着。怪獣ゴウソークがコンビナートを破壊しながら街に
進んでいっている。1号から神隊長が指令を出す。
神「怪獣を街に入れるな!真悟、荒井!足止めをするんだ!」
真悟「了解!」
荒井と真悟のファルコン2号が怪獣に向かって飛ぶ。しかし
怪獣は羽根を広げ、急に超スピードで動き出した!
荒井「くっ!駄目です隊長!怪獣の動きが速すぎて攻撃が当たりません!」
雪「ファルコン3号のスピードなら怪獣を倒せます!」
真悟「雪!無茶すんな!」
雪はファルコン3号で怪獣に突っ込む。しかし、怪獣のスピードに
追いつきはしたものの、怪獣の火炎攻撃でファルコン3号は落とされてしまう!
真悟「雪っ!!」

その後怪獣はどこかへ飛びたったが、この戦闘で雪は重傷を負ってしまう。
真悟は雪のお見舞いに来ていた
雪「真悟…」
真悟「どうした!今は喋っちゃ駄目だ!」
雪「ファルコン3号なら…怪獣のスピードに追いつけるの…怪獣を
倒すにはファルコン3号しかない…」
真悟は決心した。ファルコン3号を完璧に操り雪の敵を討つと。
その日から真悟は飛行訓練でファルコン3号にしか乗らなくなった。
しかし、ファルコン3号のスピードは普通では考えられないほどの物であった。
真悟がまだ不慣れな中、また怪獣が現れた。

奥多摩の棚田が割れファルコン1号が発進。多摩川の底からファルコン2号が
飛び出し、真悟が搭乗したファルコン3号は森林が裂け、そこから発進した。
シリアスなワンダバに乗せSGTが怪獣を攻撃し始める。だがやはり
怪獣のスピードに攻撃は当たらない。

真悟「最高速度を出せば奴に追いつける…やれるのか、俺に…?
こうなれば肉を切らせて骨を断つだ!」真悟は最高速度を出し、怪獣に追いつく
真悟「うおぉぉぉ!喰らえぇぇぇ!!」
真悟はファルコン3号のメタリウム砲で怪獣の羽を破壊した!
怪獣は羽を破壊されたことにより高速で動くことが出来なくなった。
真悟「よっしゃぁぁぁぁ!!…ってエネルギー切れか…」
ファルコン3号はスピードには優れるがいかんせんエネルギー積載量が
少ない。普通に飛ぶ分にはいいが、最高速度を出し過ぎるとあっという間に
エネルギー切れを起こす。ファルコン3号は不時着した。

真悟「くそっ…よし!シグマ!!」
真悟はシグマに変身!怪獣と戦う。怪獣は火炎でシグマを攻撃する。
シグマが火炎をキャッチしカウンター光線で反撃するが怪獣はまた高速で動き出した
怪獣の羽が再生したのだ。怪獣は四方八方からシグマを攻撃し
シグマのカラータイマーが鳴り出す。シグマはプラズマトルネードで
怪獣を攻撃し、アスシウム光線でとどめをさした。

怪我が治った雪は真悟に「やるじゃん」と誉め、とりあえずファルコン3号は
真悟がメインパイロットとなった。
次回予告「みんな、次回はねSGTでもほとんど目立たない谷村隊員が活躍する話
なんだよ!谷村が好きになった女性を狙う宇宙人。谷村は根性で宇宙人と渡りあう!
シグマ!谷村を助けてくれ!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第三十二話「ああっ愛ってものはいいもんだ」
略奪怪人ウバレート星人、魚座43番星人リエ登場
君達、この隊員を忘れていないかい?谷村明。SGT隊員の中でも特に地味で
目立たない。活躍の機会も少ない。縁の下の力持ち的存在ではあるが。今回はそんな
彼が活躍した時のことを語ろう。それは谷村が非番で街を歩いていた時のことである。
谷村が角を曲がるとなんと女性がチンピラに絡まれているではないか!

谷村「おい!やめろ!!」
チンピラ1「なんだぁ〜おめぇ!?」
チンピラ2「俺たちの邪魔すんじゃねぇよ!!おめぇらやっちまえ!!」
チンピラどもが一斉に谷村に襲い掛かる!が、勝負はすぐついた。
谷村のなんかすごい連続攻撃でチンピラ達は一瞬で倒されてしまった。
目立たないとはいえ、谷村もSGT隊員である。チンピラが何人いようと
関係無いのだ。チンピラどもは「覚えてろ〜」と月並みな台詞を吐いていなくなった。
谷村「大丈夫ですか?」
谷村はその女性がとても美しいのでドキッとしてしまった。
女性「ええ、ありがとうございます。あなたはSGTの谷村さんですよね?」
谷村「あっ、ご存知でしたか?嬉しいなぁ、僕いつも地味とか言われてて一般の方は
ほとんど知られていないのではと」
女性「そんなことはないですよ。私、リエと申します。何かお礼をしたいです。
近くの喫茶店でお茶でもご一緒にいかかですか?」
谷村「いや、そんなの悪いですよ」
リエ「いえ、私どうしてもお礼がしたいんです。ねっ?お願いします」
谷村「そうですか?それではお言葉に甘えて…」

谷村とリエが喫茶店で談笑していると突如、宇宙人が降り立った。
星人「地球の諸君!私はウバレート星人だ!リエという女がここに居るはずだ!そいつを
渡せ!」
谷村「ウバレート星人だって?SGT!応答せよ!東京E地区に星人が出現しました!」
リエ「ああ…谷村さん逃げましょう!」
谷村「うん、今は僕も丸腰だからね。しかし星人が要求している女性の名前は
君と同じだ…」
リエ「詳しいことはあとでお話いたします!」
谷村とリエは避難を始めた。ウバレート星人が暴れている中、SGTが到着。
攻撃を開始した。谷村とリエは倉庫に隠れた

谷村「…よし。ここならしばらくは見つからない。ところでリエさん。先程のことだが…」
リエ「ええ、お話します。私は地球人ではありません。魚座43番星人です」
谷村「君は…宇宙人だったのか。それがどうして地球に?」
リエ「ある日、私の故郷にウバレート星人が侵略し始めました。星人は43番星の人間を
一人残らず捕まえていきました」
谷村「何故、奴らはそんなことをしようと?」
リエ「43番星の人間の血には特別なエネルギーがあるらしく、それがウバレート星の兵器
開発に役立つとされたのです。すでに私の家族は皆捕まり…」
谷村「いや、それ以上言わなくていい。辛かったろう?僕が君の家族、故郷の敵を討って
やる!」
リエ「谷村さん!危険です!」
谷村「僕にも…たまには目立てるチャンスがあってもいいと思います。リエさん!
ここで大人しくしていてくれ!」
谷村が飛び出し、地上の真悟と中村のもとに駆け付けた!

谷村が飛び出し、地上の真悟と中村のもとに駆け付けた!
谷村「中村!俺のスペースガンとスパーク8Zをくれ!」
中村「あっ、ちょっ…谷村さん!」
谷村がスペースガンを撃ちながら星人に近づいていく。星人は手から光球を撃ち谷村を
攻撃する。
谷村「くっ!なんのこれしき!!」
真悟「谷村さんが危ない!!よぉし!シグマァァァ!!」
真悟がシグマに変身し、シグマソードで星人を斬りつけていく。星人は光球で
反撃し、シグマを痛めつける。だがシグマは投げ技フルコースで星人にダメージを
与え、スパークビームで完全にスタミナを奪い星人を押さえ付た。
谷村「今がチャンスだ!恩に着るぜ!シグマ!!」
谷村がスパーク8Zで星人を撃ち粉砕した。

事件解決後、リエは谷村にお礼を言った。
リエ「今回はありがとうございました。本当に…」
谷村「そんな、こんなのSGT隊員として当然ですから。しかし、あなたは故郷の方に…」
谷村は残念そうな表情を浮かべる。しかしリエからは意外な答えが返ってきた
リエ「いえ、私は地球に残ります。帰っても星人が見張っていますし、何より
あなたともう少しお話がしたいですし…」
それを聞いた谷村は、照れながらもとても嬉しく良い笑顔を見せた。
次回予告「シグマが街を破壊している!?僕らのシグマがそんなことするものか!
勇くん達がそう信じる前で破壊活動を止めないシグマ!そこに現る、もう一人のシグマと
謎の光!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第三十三話「真悟VSシグマ!?本当の光は」
ニセウルトラマンシグマ、変身怪人メターモ星人、ウルトラマンイレイズ登場
勇君達が学校が終わり、公園で野球をして遊んでいる時のことである
突然、見知らぬ中年の男が声を掛けてきた。
男「君達、野球なんかやって楽しいかい?」
勇「楽しいに決まってるじゃないか。俺達は遊び盛りだもん。
身体を鍛えていつかウルトラマンシグマみたいになるんだ!」
男「そうかぁ。そうだ、みんなウルトラマンシグマに会いに行かないかい?
僕はね、シグマがどこにいるのか知っているんだ」
勇「本当!?みんな!行こう行こう!!」

楽しみな気持ちでいっぱいになった勇君達は男に連れられ、ビル街に来た
勇「ねぇ〜こんなとこにシグマがいるのぉ?」
男「何を言ってるんだい?シグマなら目の前にいるじゃないか」
そう言って男は自分を指差す
勇「えぇ〜おじさんがシグマなわけないじゃん!なんだよ嘘つき!」
男「嘘じゃないよ…じゃあ証拠を見せてあげよう…むんっ!」
男がそう言った瞬間、男は光りだしウルトラマンシグマに変身した!?
勇「うわっ!?本当に…シグマ!?」
驚きながらも、興奮する勇君達。周りの人々もシグマをすげぇと見ていた。
しかし次の瞬間、シグマは目の前のビルを破壊した!
いきなりシグマがそんなことをしたため、民衆は驚きを隠せず、逃げ惑う。
勇「やめてよシグマ!一体どうしちゃったんだよ!?」
そんな勇の声も虚しく、シグマは街を破壊していく。

SGTがファルコンで出撃するが、今まで一緒に戦っていたあのシグマが
地球の侵略者となってしまったのが信じられない。もちろん真悟は
あのシグマは偽者だと分かっている。すぐに変身して誤解を解きたいが
今日はファルコン2号で隣に中村がいるので変身は出来ない。
しばらくしてシグマは消えた。

世論はシグマを撃退すべしと判断した。SGTでは以前、ウルトラマンの偽者が
現れたことがあると知ってはいた。しかし、人々の安全を脅かす者には対処しなければ
ならない。そんな中、再びシグマが現れた。SGTが出撃。やむなく攻撃し始めた。
勇達はシグマは絶対に裏切ったりしないとシグマを説得しようとする。
だがやはりシグマは破壊活動を止めない。そして邪魔だとばかりに勇達を
踏み潰そうとする!
勇「うわぁぁぁぁ!」
真悟「勇君!!シグマ!!」
真悟はシグマに変身!人々に勇達、そしてSGTはシグマが二人同時に現れたため
どっちが本物なのかと、ただ手をこまねいて見ているだけだった。
二人のシグマはシグマソードで互角の剣劇を繰り広げ、バーニングキックでも
お互い同じパワーである。そしてとうとうアスシウム光線の撃ちあいが
始まった!押しては押されのまたも互角である!本物のシグマが
一瞬、パワーを高め、撃ちあいに勝利!偽者は吹っ飛んだ。しかし偽者は
元の姿には戻らない。その時、宇宙より一つの光が飛んできた。それは…

勇「あっ!イレイズだ!ウルトラマンイレイズだ!」
イレイズはニセシグマの近くに降り立ち、スライスメーザーでニセシグマの
カラータイマーを撃つ。ニセシグマが黒く光ったと思うと、ニセシグマは
元の姿、メターモ星人へと戻った。さらにイレイズはウルトラブロンズ固めで
星人をブロンズ像へと変えていく。星人を固めている間、シグマはイレイズに
事情を聞いた

シグマ「イレイズ、こいつはどうしてこんなことを?」
イレイズ「こいつはザラブ星人やサロメ星人の影響を受けてあらゆる銀河で
我々、ウルトラマンに変身し宇宙警備隊の社会的信頼を失わせ、宇宙警備隊が
活動出来なくなった時に一気に星々を侵略しようとしていたのだ。逃げ足が速いので
捕まえるのに苦労した」
シグマ「なるほど。先輩達に仕掛けた罠を宇宙規模でやっていたのか…だが相手が
悪かったな」
話が終わった直後、メターモ星人は出来上がっていた。
もちろんかっこいいポーズにもなっている。イレイズはブロンズ像になった星人を
連れ、光の国へ帰っていった。

事件解決後、勇はやっぱりシグマは正義のヒーローだったと喜んだ。
真悟も卑怯な罠にも負けない戦士にならねば思った。

次回予告「宇宙で暴れる犯罪組織が地球に攻め込んできた!SGTと
犯罪組織バンリースの激闘!そしてシグマと大首領シャバーザの因縁とは何か?
地球の運命やいかに!?さあ来週もみんなで見よう!!」
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第三十四話「因縁対決!シグマの過去!」宇宙犯罪組織バンリース戦闘員、
側近怪人ザダー、大首領シャバーザ登場
しばらくの間、地球は平穏な日々が続いていた。もちろんSGTは毎日
パトロールを欠かさない。真悟と雪がパトロールの休憩のため蕎麦屋に
立ち寄った。
真悟「いやぁ、やっぱりここの蕎麦は美味いな」
雪「すごく食べるのね…」
真悟「ああ、蕎麦は俺の大好物だからな!蕎麦がこの世に無かったら
俺はいまごろに大変なことに」
雪「へ、へぇー本当に好きなのね…(真悟は蕎麦が好きなんだ…メモメモ)」
真悟「うん?なんか言ったか?」
雪「い、いやなんでもないわ」
パトロール中もこんな風に会話が出来る…それぐらい今は平和だった…しかし
それは嵐の前の静けさであった…!地球に巨大な宇宙戦艦が向かってくるまでは

神「宇宙戦艦はやはり地球に向かって進んでいるか?」
姫子「はい、宇宙ステーションL2の近くから進入してくるようなのでL2が通信を行って
いますが、返答はありません」
L2はやむなく攻撃を開始するが、戦艦はまったくの無傷であった。それどころか
戦艦は対空砲火でL2から発進していたスペースファルコンを全て撃墜してしまった。
神「…恐るべき相手だ!」
中村「隊長!ならば向かい撃ってやりましょうよ!地球には我々SGTがいるってことを
思い知らせてやるんだ!」
谷村「中村の言う通りです!あんな馬鹿でかいの不吉な予感しかしないですよ!!」
神「待て。確かにスペースファルコンを全て撃墜したところを見ると正当防衛だと
してもやり過ぎだ。敵の可能性は十分だ」

中村「だから我々も出撃して!」
神「待て、こういう時こそ落ち着くんだ。下手に動けばこっちがやられる。…荒井、
あの新兵器は完成しているな?」
荒井「はい。最悪の状況にも対応できます!」
神「そうか…とにかくみんな今は動くな」
神の命令に隊員達はしぶしぶ従う。そんな中、真悟は宇宙戦艦の写真を見て驚愕した
真悟「(この戦艦は…!アンドロメダ星雲時代に…ということは奴が地球に手を伸ばして
きたということか…奴とは今度こそ決着を付けなければ!!)」

そして翌日の午前9時27分、遂に宇宙戦艦が日本上空に現れた。
戦艦の中では不気味な戦闘員と一人、NO.2のような者。そして間違いなく一番上の者が
話をしていた。
ザダー「シャバーザ様、地球の日本上空に到着致しました」
シャバーザ「そのようですね、ザダーさん。我々は全ての宇宙を支配しなければ
なりません。そして全宇宙の中でも、トップクラスの美しい星、地球。ここは
私の別荘にしたい…ザダーさん、地球の癌である人間達を皆殺しにしなさい」
ザダー「分かりました。シャバーザ様はここでご覧下さい」
シャバーザ「いえ、私も地球に降りますよ。ここにはかつての因縁の者が
おりますからね…」

戦艦の中からザダーとそれに従う戦闘員が降り立った。
男「戦艦の中から宇宙人が!!」
女「こ、こっちに来るわ!」
逃げようとする人々、しかしザダーとそれに従う戦闘員は逃げ道を塞ぎ、一斉に攻撃を
開始した。次々に殺されていく人々…これを地獄絵図と言わずなんとするのか…。
そこにSGTが駆けつけた。その光景を見て、SGTは怒りをい抑えられなかった
ザダー「ほう…SGTのお出ましか。我々はバンリース。宇宙全てを掌握する者だ」
中村「バンリースだかなんだか知らねぇが、てめぇらよくもこんなことを!!」
荒井「誰も人の命をどうこう出来る権利は無いんだ!みんな、行くぞ!!」
バンリースとSGTの激しい戦いが始まった。しかし真悟は何かもっと邪悪な気配を
感じ、その気配の方へ向かった。

真悟が工事現場の方へ向かう。もちろんこの事件で誰もいない。
シャバーザ「お久しぶりですね、ウルトラマンシグマ」
真悟「やはりそうか…シャバーザ!!アンドロメダん時に懲らしめてやったのに
まだ足りねぇか!」

シャバーザ「ほっほっほ…私にあの時とどめを刺せなかったのが仇になりましたね…」
回想シーンが入る。シグマがアンドロメダ星雲で戦っていた時、バンリースが攻め込んできた。シグマはバンリースのボスであるシャバーザと戦い互角の戦いを繰り広げ
アスシウム光線で深手を負わした。しかしシャバーザはなんとか逃げ出し再起を
計ったのだ。
真悟「…へっ!いいだろう。今度は逃がさねぇ!さあ来い!」
真悟とシャバーザの戦いが始まった。二人は殴られたら殴り返し、蹴っては蹴り返す。
シャバーザの指先からの光線を真悟はスペースガンで相殺する。
シャバーザ「しつこい奴だ…さすがにちょっと頭に血が上ったよ…」
真悟「俺もだ…」
そのころSGTとバンリースの戦いは決着が付いていた。SGT隊員はみんな倒されて
いた…。
ザダー「ふん、所詮地球人は地球人。我々に勝てるわけがない」
戦闘員「俺たちは、強化改造に特殊訓練を受けている。敵わないのも無理はねぇさ」
ザダー一味は大笑いしていた…次の瞬間まで。
戦闘員「ぐはっ…!」
中村「ははは…さっきのが限界だとしたらとんだ期待外れだぜ…」
ザダー「き、貴様ら!生きていたのか!?地球人が耐えられるはずがない!」
神「あんなものでは我々を殺すどころか、気絶させるのも無理だな」
戦闘員「このやろぉぉ!」
戦闘員は飛び掛るが、荒井に簡単にさばかれてしまう。
谷村「SGTは戦闘組織だ!!」
荒井「なめるなよ!!」

次の瞬間、SGTの猛攻が始まった!飛び蹴り、正拳突きなどの格闘から
あらゆる武器、それらをフル活用してSGTは戦闘員をどんどん倒していく
中村が逃げようとした戦闘員目掛けて小型爆弾を投げつける。戦闘員は皆、木っ端微塵に
吹き飛んだ。
中村「汚い花火だぜ…」
谷村「俺たちの白兵戦、なめてもらっちゃあ困るな」
戦闘員を全て失ったザダーは恐怖を感じた。あまりの出来事に。そんな事のあまり
ザダーは命乞いを始めてしまう。

ザダー「ひぃ!た、助けてください!私は命令に従っただけなんです!大首領の
シャバーザという奴に無理やり…」
ザダーは土下座までしている。しかしSGTは…。
神「悪いが、貴様のしたことはとんでもないことだ!人の心を傷つけ、命を奪った。
土下座程度で済む問題じゃない!謝ってくれればもういいです、というわけには
いかん!!」
ザダー「…そうですか…ならば死ねぇ!!」
ザダーは目から怪光線を放とうとするが、中村の蹴りが一瞬早くザダーの首の骨
を折りザダーを倒す。
ザダー「ぎゃああぁぁぁ…!!」

真悟とシャバーザの激戦はなかなか決着が付かない。あまりに互角だから
シャバーザ「むかつく奴だ…ならば巨大変身でケリをつけてやる!!」
真悟「望むところだ!!シグマァァァ!!」
SGTはザダーと戦闘員を片付けた。しかし巨大戦艦に大首領シャバーザがまだ
残っている…この激戦を制するのはシャバーザか!?シグマか!?
次回予告「シグマとシャバーザの激戦は続く。地上から宇宙まで果てしなく。
しびれをきらしたシャバーザは地球を破壊しようとする!?シグマはシャバーザを
倒せるのか!?さあ来週もみんなで見よう!!」
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第三十五話「決着…一筋の閃光」大首領シャバーザ、大首領ネオシャバーザ登場

前回、突如攻め込んできたバンリースを返り討ちにしたSGT。
真悟は因縁の相手、シャバーザを相手に激闘を繰り広げていた…。
シャバーザ「ムカつく野郎だ…俺様も相当腕を上げたつもりなのにまた互角か…」
真悟「それはこっちの台詞だ…今回は完膚なきまでに叩きのめせる自信が
あったのにやりやがる…」
シャバーザ「こうなれば巨大変身でケリをつけてやる!はあぁぁぁ!!」
真悟「望むところだ!シグマァァァ!!」
荒れ、ほとんど廃墟となった東京にシグマと巨大化したシャバーザが降り立つ

それを見たSGTは本部にファルコンの出撃を要請する
雪「よしっ!いよいよ私の出番が来たわ!それにしても隊長も最初から私も連れてって
くれればよかったのに」
姫子「まあまあ雪さん、今から暴れられますから、ね?」
雪「おうよ!姫子、私がファルコン2号、あんたが1号よ」
姫子「はいっ!」
二人は格納庫に向かう。そこで整備斑班長に呼び止められる。
班長「桃瀬隊員、まさかファルコンだけで行く気ですか?他のチームに協力を要請したり
別の戦闘機もお使いになれば…」
雪「いらないの!これはSGTの戦いよ」
班長「しかし、今回の敵の規模はすごいらしいじゃないですか!?ファルコンだけでは
私は正直、不安です」
雪「ふう…あんたは整備のスペシャリストだけどこっちは戦闘のスペシャリストよ。
どんな状況でも必ず打破出来るわ!SGTのファルコンシリーズはあんたも
自信を持って送り出せる戦闘機でしょ?それにね、あんな犯罪組織、SGTじゃなきゃ
対処出来ないわ。私は自信がある」
雪の強い思いに班長もさすがに折れた。何も言わない、思う存分戦って来い!と
ファルコン1号、2号が発進し、東京へ向かう。

その頃、シグマとシャバーザは激闘を繰り広げていた。シャバーザがフィンガービームを
撃ってくればシグマのスパークビームがそれを相殺する。激しい戦いに東京は
どんどん荒れていく。
シグマ「まずい!このままじゃ東京は完璧に破壊される!」
シャバーザ「シグマ!周りよりも自分の心配をしたらどうだ!?」
シャバーザがビームに続き、ダークカッターを放つ。シグマはなんとか避けるが
東京タワーは横に真っ二つになった。シグマが反撃しようとすると
宇宙戦艦からの砲撃で邪魔されてしまう。苦しむシグマ
シャバーザ「君達が倒した戦闘員達だけが全部だと思うなよ」
そんな状況の中、ファルコンがようやく駆けつけた。
神「雪、姫子、ご苦労!よし、みんなシグマを援護するぞ!」
中村「了解!」
SGTがファルコンに乗り込み、宇宙戦艦と戦いを始める。
谷村「シグマ!戦艦は我々に任せろ!!」
荒井「お前はそいつをなんとかやっつけてくれ!」
シグマは頷き、シャバーザをなんとか掴まえ、宇宙へと運ぶ。

シグマはシャバーザを月面へと運び、そこで決着を付ける気だ。
シグマ「宇宙なら地球よりエネルギーも持つ…来い!シャバーザ!!」
シャバーザ「いいだろう!必ず貴様の命を頂くぞ!!」
シグマがエネルギー光球を放つ!シャバーザがバリアを張りそれを防ぐ!
シャバーザは高速でシグマに接近!シグマに連続打撃を与える。
耐えたシグマはプラズマスピンでお返しする。吹き飛んだシャバーザを
さらにバーニングキックで追い討ちをかけ、アスシウム光線を発射する。
大爆発が起き、シグマは勝ったと思った…しかし!

シャバーザ「くははは…」
シグマ「この化け物め…やっぱ前よりかなりパワーアップしていやがる…」
シャバーザ「今のは、痛かった。痛かったぞぉー!!!」
シャバーザは念力で周りの岩をシグマに向かって飛ばす。シグマはそれに
当たってしまい、うろたえていると、シャバーザが一瞬にしてシグマの後ろに回りこみ
シグマを念力で持ち上げる。



シャバーザ「今度は、死ぬかもね」



シャバーザは念力を一瞬で開放し、シグマを物凄い勢いで吹き飛ばす!
シグマは叩きつけられ、その場に爆発が起きる。
シャバーザ「ふふふ、やったぞ…シグマを倒した!さて、地球はどうなっている
かな?まあ僕がいなくてもSGTなど宇宙戦艦で滅ぼせるだろうけど」
シャバーザはそう言い、地球に向かう。しかしすれ違いざまに戦艦の
護衛戦闘機の数機が太陽系を離脱していった。シャバーザは嫌な予感がした…。

嫌な予感は的中した。宇宙戦艦はSGTにより完全に破壊されており
さっきの戦闘機は逃げ出していったのだ。
回想シーン。SGTのファルコン1,2号の二機に対し、バンリースは戦艦だけではなく
護衛戦闘機のほとんどを出してきた。数は…数えきれない。
戦闘機、戦艦から無数のミサイルが飛ぶ。しかしSGTはなんなくかわし、逆に機関砲で
どんどん撃墜していった。戦艦はダブルのメタリウム砲で機関部を破壊され
地上に墜落、撃墜されたのだ。

神「空中戦闘も、我々は負けない」
シャバーザ「やってくれましたね、虫けらどもが…まさか、地球人ごときに
私の自慢の戦艦が破壊されるとは思いませんでしたよ…許さん!
こんな地球など破壊し尽くしてやる!!ぬぅぅぅぅ…!ふああぁぁぁぁ!!」
怒りを露にしたシャバーザはなんと更なる変身を見せる!!
大きさは変わらない。しかし見た目は前は突起物などがいろいろ付いていたが
今度はすっきりしていて、シャープな姿である。余計な物は付いていない。
名を付けるならネオシャバーザと言ったところか。

荒井「うっ…すごいエネルギー量だ…」
シャバーザ「もうお終いだな、地球人…この一撃で貴様ら全員宇宙のゴミに
してやる!!」
そういうとシャバーザは両手を上げ巨大なエネルギーボール、プラネットクラッシャーを
作り出す。SGTがシャバーザを攻撃するがまったく効き目が無い!
神「くそ、まさかここまでやるとは…」


シャバーザ「この星を消す!!」


シャバーザが遂にプラネットクラッシャーを完成させ、放とうとした瞬間、シャバーザは
吹き飛んだ。

シャバーザ「うお!…生きていたのか!?」
そこにいたのはシグマだった!

シグマ「俺もことのほかタフだからな…あんなもんじゃくたばらない!」
シャバーザ「だが、エネルギーはほとんど残っていない!!」
シャバーザの言う通り、シグマのカラータイマーは点滅している。シャバーザが
連続攻撃でシグマを苦しめる!
神「中村!シグマにあれを!」
中村「了解!太陽エネルギー放射砲、発射!!」

神の合図で中村がシグマにエネルギー砲を撃つ。シグマのエネルギーはどんどん
回復していった。
シグマ「よっしゃー!シャバーザ!俺はフルパワーになっちまったぜ?」
シャバーザ「うぬぅ、くそったれ!!俺様は宇宙最強なんだ!喰らえー!!」
シャバーザが極太の破壊光線を撃つがシグマはシグマシールドで弾く!!
逆にアスシウム光線できり返す。シャバーザは耐えたがまた深手を負った。

シャバーザ「うあぁぁぁ!!…シグマ!どこだ!?」
シグマ「ここだ!!」
シャバーザが見上げる先には太陽を背にシグマがシグマソードを構えていた!
そして一気にソードでシャバーザを一刀両断、続けて乱れ斬りでシャバーザを
バラバラにする!
シグマ「とどめだ!!」
駄目押しのアスシウム光線でシャバーザは完全に消滅した…シグマとSGTは
勝利したのだ!喜ぶSGT。しかし真悟の姿が見えないので一同は心配する
大激戦だったので真悟のことをすっかり忘れていた。その時
真悟「お〜い!!」
お馴染みのパターンで真悟は戻ってきた。手荒い祝福で歓迎されながらも
SGTは勝利に喜びながら帰っていくのだった…。
次回予告「防衛軍きっての名ガンマン、中村。彼を狙う暗殺者の魔の手とは
一体何か。暴れまわる怪獣を倒せるのは新兵器を一番上手く扱える中村、
君だけだ!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第三十六話「悪魔の地底暗殺者!」古代地底人、地底獣ツゴン登場
荒井が新しい兵器を作った。最強のロックオンシステムと破壊力を持つ
ストームバズーカだ。もちろん、こいつを扱うのは最強のガンマン、中村である。
中村の腕は今さら語るまでも無いが、その実力は100m先で動き回るハエを
撃ち落とすことが出来る。さらに射撃だけでなく格闘もやたら強い、強者揃いの
SGTの中でも特に強いと言われている。

そんな中村は本日、休暇である。休みだというのに射撃場に行ってクレー射撃を
やっていた。全弾命中どころか、破片までおまけに撃っていた。しかし
その時、中村は視線を感じ身を避けさす。瞬間、バンッ!と銃声が響いた。
中村が立っていた位置に銃痕が付いていた。もし、動いていなかったら…。
中村「誰だか知らないが俺を狙うとはいい度胸してやがる…」

SGT基地にそのことを連絡した中村。それを聞いた真悟は…。
真悟「中村、もしかするとそれは侵略者がお前を狙ってやったんじゃないか?」
中村「侵略者が?まあ俺ほどのガンマンとなると侵略者には目の上のタンコブ
だからなぁ。だけどな真悟、例え侵略者の仕業でも俺は負けやしないよ」
真悟「おい、一応SGT基地に帰って来い。いつまた侵略者がお前を狙うか…」
中村「あははは!ご忠告どうも!だけど逆に返り討ちにしてやるさ!じゃあまたな!」
真悟「おい!中村!?おい!…ちっ、あいつマブの話、聞かねぇでやんの…」

そんな中、山梨山中より怪獣ツゴンが現れた。SGT基地より
ファルコン部隊が出撃する。休暇中の中村も現場に向かう。しかし…中村の
足元に弾が飛んできた!

??「中村聡史…行ってもらっては困るな」
中村「…てめぇか、俺を狙ってたのは。どうしても俺を行かせてはくれないようだな。
てめぇは何者だ?」
地底人「私は古代地底人だ。人間はまだ今の姿になったばかりのころ、地上に住む者と
地底に住む者で分けられた。武力によってな。つまり我々当時下等な存在と
見なされていたのだ」
中村「ふ〜ん…で、人間モグラさんよ、なんで俺を狙う?」
地底人「今、山梨で我々の戦闘神、怪獣ツゴンが地上人どもを抹殺しようとしている。
我々自慢の怪獣だ。だが…貴様らSGTの新兵器、ストームバズーカ…
あれは非常に危険だ。だから中村、使い手のお前を殺しに来た」
中村「ふっ、殺れるもんなら…殺ってみろよ!!」

地底人の銃撃を中村は回転ジャンプで避けスワローキックで反撃。
吹っ飛んだ地底人は受身を取り態勢を整える。場面が変わりSGTとツゴンの戦闘シーンに
変わる。ファルコン3号の真悟はレーザー砲でツゴンの頭を狙う。
真悟「まったくもって効かねぇ!」
神「市街地には絶対に入れるな!雪、真悟!メタリウム砲用意!」
雪・真悟「了解!」
ファルコン1、2、3号一斉のメタリウム砲でツゴンはダメージを負い一旦地底に
潜った。
地底人「…ツゴンが一旦引き返したようだ。だが中村…ツゴンはすぐ戻る。
やはり貴様の命は頂くぞ」
中村「まったくしつこい奴だ…」
中村は地底人のパンチを受け止め、背負い投げで返す。しかし地底人は空中で態勢を
変えナイフを中村に向かって投げつける!中村は石つぶてでナイフの威力を相殺した。

その時、またもツゴンが現れた。今度はファルコン一斉のメタリウム砲でも
まったく怯まない。それに対しての耐性が出来たのだ。
真悟「くそっ、なかなかやるじゃねぇか!!」
荒井「中村…何をしている。あの怪獣を倒すには多分ストームバズーカしかない。
早く帰って来い…」

ツゴンの口から溶岩光線が発射され真悟のファルコン3号が撃墜された!
谷村「真悟!!」
真悟「うっ!…シグマァァァ!!」
真悟はシグマに変身し、ツゴンと戦う。シグマはウルトラ念力でツゴンを投げ
スパークビームで狙い撃つ。ツゴンがお返しとばかりに溶岩光線をシグマに
浴びせ苦しめる。シグマがアスシウム光線で攻撃!だがツゴンには効果が無い!
ツゴンの大反撃でシグマはピンチに陥る…。

地底人「ツゴンの勝利は確実だ。そして中村、貴様もこれまでだ」
そう言うと地底人は中村の足元に爆発性の銃弾を撃つ!爆発が起き、煙が漂う。
地底人「まったくてこずらせおって…っぐはっ!…な、何故だ…」
中村「甘いよ、おめぇ。さっきナイフ投げてきたろ。あれ、しっかり
回収させてもらったぜ。休暇中だったから武器が無くてな」
中村は爆発を寸でで、避わしナイフを手にし、地底人の腹に突き刺したのだ。
地底人「む、無念…」

シグマがツゴンに対し苦戦していたとこに大急ぎで中村が駆けつけた。

中村「遅れてすみません!荒井さん!ストームバズーカを!」
荒井「よし、いつでも撃てるぞ!…シグマ!なんとか怪獣の動きを封じてくれ!」
シグマは荒井の頼みを了承し、ツゴンを羽交い絞めにする!
中村「よっしゃ!ご機嫌な必殺兵器のお見舞いだ!!」
ストームバズーカが火を吹き、ツゴンの頭部に命中。ツゴンは崩れるように
倒れ、爆発四散した。

変身を解除し真悟は中村のもとに駆け寄る
真悟「まったく、ダチの忠告は聞くもんだぜ?」
中村「すまん、すまん。だが、俺一人でも大したもんだろ?」
真悟と中村は笑いあいながら、仲間のもとに駆けていった。

次回予告「突如東京を襲う大怪獣!こいつを撃退するにはあの伝説の
フォーメンションしかない!SGT長官と真悟の想いが交差する。そして生まれる
新たな戦法!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第三十七話「真必殺!フォーメーション・ヤマトS!」宇宙鋼鉄怪獣バンドラーク登場
今日、SGT隊員は隊長以外みんななにかそわそわしている。
真悟「なんでみんな落ち着き無いんだ?今日に限って」
中村「馬鹿だなぁ、もう忘れたのか?今日はSGT極東支部担当の長官がうちを
視察に来るんだよ」
真悟「なるほど、そういうわけか…。でもあまり気張りすぎんのもな」
中村「お前はいいなぁ、のん気で」
そうなのである。今日はSGT極東支部担当長官が本部より日頃頑張っているSGTの
様子を見に来る日なのだ。

時は過ぎSGT本部より大型輸送機が極東基地に入ってきた。
SGT隊員は降りてきた長官に向かって敬礼をしている。
神「長官、お久しぶりです」
長官「ああ、こんな盛大な歓迎を受けるとは嬉しいよ」
神「みんな、紹介しよう。SGT極東支部担当の、オオヤマ一樹長官だ」
オオヤマ「オオヤマです。君達の活躍はいつも聞いている」
荒井「長官にそのような事を言ってもらえるとは光栄です!」
オオヤマ「いや、君達の頑張りなら当然のことさ」
オオヤマはふと真悟を見るや、何か懐かしいものでも見るような感じで真悟と話す

オオヤマ「君が大和真悟君か」
真悟「はい。…あの〜俺の顔に何か付いていますか?」
オオヤマ「いや、何でもない。そうか君も『やまと』か…」
真悟「あ…はぁ…(なんだろ?なにか不思議な感じだ…)」
真悟が不思議がっていると緊急警報が鳴った。東京湾の石油コンナビートに宇宙怪獣が
現れたとのことだ。
オオヤマ「君達の実力、見させてもらうよ」
神「ええ、任せてください」

SGTがスーパーファルコンで出撃。たくさんのコンビナートから怪獣バンドラークは
エネルギーを吸い取っていた。
荒井「分かったぞ、奴はべムスターと同じで地球の資源を食いに来たんだ」
真悟「絶対に倒さなくては…いくぞ!!」
ファルコン部隊が攻撃を開始。怪獣は口と喉から破壊光弾を撃ってきた!
SGTは避けるが尻尾からも光線を撃ってきた。
SGTはこれもなんとか避けるがこれでは攻撃を出来ない。
そうこうしているうちに怪獣はどこかに去っていった。

SGTは作戦室で対策を練っている時、オオヤマ長官が口を開いた。
オオヤマ「怪獣の武器を潰す作戦はどうだ?」
神「しかし奴は口、喉、尻尾と計・三箇所から攻撃してきます。武器を潰すには
非常に危険が伴います」
オオヤマ「良い戦法がある。フォーメーション・ヤマトだ!」
神「フォーメーション・ヤマト…ジャックナイフ・フライト…!」
オオヤマ「そうだ。まずおとりのA機が相手の頭上を飛び注意を惹きつける。
その隙に後方のB機が相手の喉を攻撃。これで喉は潰せる。上手くいけば
口もだ。問題は…」
荒井「尻尾…ですね。A機が上手く避けても次の瞬間には尻尾からの光線が
待っている…!」
その時、黙って聞いていた真悟が口を開いた。

真悟「ファルコン3号の機動力を活かして尻尾も攻撃します!」
神「待て、いくら3号の機動力でもそれは非常に危険だ!」
真悟「やらしてください!例えどれだけ危険でも我々がやらなかったら、東京は…
いや、地球の平和は無いです!!」
オオヤマ「…やってみたまえ!」
神「長官!」
オオヤマ「大和の言う通りだ。どれだけ危険であっても我々地球防衛軍は
40年以上前から挑戦を続け、そしてやろうと思えば凶悪な怪獣達も倒せた。
自分達の力を信じるんだ」
神「長官…わかりました」

してまた緊急警報が響く。またも東京に怪獣が出現した
神「よし、スーパーファルコン発進スタンバイ!!」
姫子「了解。スーパーファルコン発進スタンバイ。整備班はセーフティエリアに
退避してください…」
神「よし、SGT出撃だ!」
皆、勢い良く飛び出していく。真悟が作戦室を出ようとした時、オオヤマが声を
掛けてきた。
オオヤマ「大和、君は私が知っている男によく似ている…頑張ってきたまえ」
真悟「は…はいっ!」

スーパーファルコン隊が現場に駆けつけた!
神「よし、作戦を確認するぞ。まず真悟の3号がおとりになる。
注意がいったら私と雪の1号、2号で喉、口を攻撃。真悟はなんとか尻尾を潰してくれ!」
真悟「了解!」
ファルコン3号が光弾を避け、怪獣の頭上を飛ぶ。怪獣の注意が3号にいった隙を見て
ファルコン1号、2号が喉、口を一斉攻撃!怪獣の首回りは大爆発を起こす。
しかしおとりになった3号に向けて尻尾から光線が放たれる!
真悟「なめんなよぉぉぉぉ!!」
3号は宙返りで光線を避け、垂直降下しながらメタリウム砲で尻尾を狙い撃ち!
尻尾も大爆発し、怪獣は苦しんだ。

真悟「やったぜ!!」
雪「フォーメーション・ヤマトS…ってとこかしらね」
だがその時、ファルコン3号に衝撃が走る!3号は怪獣の尻尾に捕らわれてしまったのだ!
雪「真悟!脱出して!!」
真悟「うっ、くそ!脱出不可能!!」
怪獣は勢いに任せ、3号を尻尾で投げ飛ばす!3号が空中爆発した瞬間…

シグマァァァ!!

谷村「ウルトラマンシグマだ!!」

シグマと怪獣の戦いが始まった。先程のフォーメーション・ヤマトSで
全ての武器を破壊したのでシグマはだいぶ余裕がある。
シグマが連続で打撃を与え、さらに回転キックを食らわし、怪獣をよろめかせる。
はっきり言ってこの戦いは楽勝と言って良かった…だがシグマの首に
怪獣の尻尾が巻きつき、首締めをしシグマは苦しむ!さらに尻尾から光線を
発射した!尻尾の武器は完全に破壊されていなかったのだ!シグマはピンチに陥る…。
それを基地で見ていたオオヤマは…。
オオヤマ「…よし!」
姫子「長官!どこへ行くんですか!?」
オオヤマ「大丈夫、心配は無用だ」
姫子「長官!」
オオヤマは飛び出した

神「このままではシグマが倒されてしまう!」
中村「隊長!さっきの攻撃でもうメタリウム砲はチャージに時間が掛かります!」
神「ここまで来て、か…!」
その時である。西の方角より一つの戦闘機の影が!それは…
神「あれは…シルバーガル!!乗っているのはもしや!!」
オオヤマ「私だよ、神」
神「長官!どうして…」
オオヤマ「まだまだ若い者には負けはしないさ」

シルバーガルは万が一の時のため、オオヤマの乗ってきた輸送機に積んであったのだ
流れるUGMワンダバに乗せてシルバーガルがシグマを締め付ける怪獣の
尻尾にファイヤーストリームを発射!怪獣の尻尾は爆発し、シグマは脱出!
すかさずアスシウム光線を発射し、怪獣は爆発した!

勝利を称えるような鮮やかな夕日がSGTを照らす。
神「長官!ご無事ですか!?」
オオヤマ「ああ、このとおりだ」
荒井「まさか、シルバーガルの勇姿を見ることが出来るとは…」
雪「…ねぇ、真悟は無事でしょうか?」
オオヤマ「大丈夫さ、彼なら…」

真悟「お〜い!!」
雪「真悟!!また心配させやがって!」
真悟「ははは、シグマが来なかったら危なかったよ」
オオヤマ「やはり、な…」
真悟「え?長官、なにかおっしゃいましたか?」
オオヤマ「いや、なんでもない。それよりも君達の見事な戦いぶり、目に焼き付けたよ」
神「長官…お元気で」
オオヤマ「君たちもな。それでは、また」

オオヤマ長官をSGTの面々は敬礼し見送った。長官は何かに気づいたようだが
それを語ることなく本部へ帰っていった。
オオヤマ「そうか、大和真悟、か…」

真悟「はっくしょん!!…誰か噂してるな」

次回予告「クリスマスを楽しみにしている人々が倒れていく!猛吹雪の中、
復活する超獣スノギランとナマハゲ!シグマよ、楽しいクリスマスを取り戻してくれ!
さあ、来週もみんなで見よう!!」
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第三十八話「復活の超獣!起こせ聖夜の奇跡!!」
雪超獣スノーギラン、伝説怪人ナマハゲ登場

ジングルベル ジングルベル 鈴がなる♪
鈴のリズムに光の輪が舞う…♪

今日は楽しいクリスマス・イブ。街中がクリスマスカラーに染まり、
人々は楽しい表情を浮かべていた。だが…悪しき影が甦ろうとしていた…!
???「人間どもめ…クリスマスめ…ウルトラ一族め…!この恨み晴らさずに
しておくべきか…!!」

SGT基地でもクリスマスということで作戦司令室にツリーを飾っていた。
真悟「あ〜てっぺんに付ける星が無いぞ〜」
雪「真悟、何やってんのよ!」
真悟「なんで俺が怒られんの…」
雪「う、うるさい!パトロールついでに買いに行くぞ!」
真悟「はいはい…それでは隊長。行って来ます」
神「ああ、カップル同士仲良くな」
雪・真悟「なんでこんな奴とカップルなんですか!?」

真悟と雪が乗ったSGTタイガーが東京の街をパトロールのため走る。
東京タワーの近くを通りかかるとマイナスエネルギー探査機が異常なほど反応する。
雪「東京タワーに何かあるのかしら?」
真悟「分からない。とにかく調査しよう」
タワーはクリスマスということでイルミネーションが輝いていた。昔、タロウに
もみの木に変えられたこともあった。二人が大展望台まで昇るとなんと人々が
みんな倒れているではないか!そして不気味な影が…。

真悟「お前か!みんなにこんなことをしたのは!」
???「恨みを晴らすまで何度でも甦るのだ!」
雪「TACの記録にあったわ、伝説怪人ナマハゲ!!」
ナマハゲ「その通りだ。人間たちのクリスマスを楽しみにする気持ちを吸い取り
復讐のために使わせてもらう!!」
雪がとっさに発砲しようとするがナマハゲの包丁から怪光が放たれた!
それは雪を一瞬で倒してしまった。
真悟「雪!くそぉ…!」
ナマハゲ「ははは…!さらばだ!!」
真悟「ま、待て!…くっ!今は雪やみんなが先決だ」

展望台で倒れていた人々と雪はSGT総合病院に収容された。
神「どうですか、みなさんの様態は?」
医師「全員、命に別状はありません。しかし、もしかしたら永遠に目を覚まさないかも…」
真悟「なんですって!?先生、なんとかみんなを…雪を救ってください!!」
医師「そうは言いますが、まるでみんな心を持ってかれたような感じなのです…。
現代医学ではどうすることも…」
真悟「そんな…」
その時、SGT基地より通信が入った。

神「どうした?」
姫子「隊長、街に怪獣が現れました!過去のデータにもある雪超獣スノギランです!」
真悟「隊長!俺がスノギランをなんとかします!隊長はナマハゲを探し出してください!」
神「よし、わかった。姫子、ファルコン隊も出撃してくれ」
姫子「了解!」

ナマハゲは六本木ヒルズよりスノギランを操っている
ナマハゲ「暴れろ!スノギラン!クリスマスを楽しみにしている人間どものエネルギーを
手にしたお前は無敵だ!!」
スノギランは猛吹雪を起こし街はみるみる凍っていく。
真悟は地上からスペースガンで攻撃していたが、効き目はほとんどない
真悟「スノギランはウルトラマンエースを一度倒している…俺に勝てるのか…。
だが、みんなの、雪の敵討ちだ!シグマァァァ!!」

真悟はシグマに変身しスノギランと対峙する。
ナマハゲ「ウルトラマンか!今こそ復讐の時だ!やれ!スノギラン!!」
ナマハゲの呼び掛けに応えてスノギランは怪光を放つ。シグマは回転ジャンプで
避け、バーニングキックで反撃。スノギランを吹っ飛ばす。しかしスノギランは
すぐに立ち上がり、吹雪を強くする。ウルトラ一族は寒さに弱い…シグマも当然、
それに当てはまり苦しむ。シグマのカラータイマーが鳴る!その頃、神は…。

神「マイナスエネルギーの反応が強い…六本木ヒルズか」
神がヒルズに入り、最上階まで上るとそこにはナマハゲがいた!
ナマハゲ「見付かったか…死ねい!!」
ナマハゲが怪光を放つ!神はそれを避けスペースガンでナマハゲを撃つ!
ナマハゲ「ぐおぉぉ…!」
神「恨みだけで甦るとは…非常に恐ろしい敵だった…!」

ナマハゲのコントロールが聞かなくなったスノギランはただ暴れるだけに
なった。しかし、寒さでシグマは思うように動けない!しかしその時!
ファルコン隊が駆けつけた!

谷村「シグマがピンチだ!メタリウム砲で援護しよう!!」
中村「了解!」
ファルコン2号よりメタリウム砲がスノギランに発射された!スノギランは
もがき苦しむ!シグマは力を振り絞りアスシウム光線でスノギランを倒した。

スノギランが倒された直後、眠っていた人々は皆、目を覚ました。
吸われたエネルギーが戻ったのだ。
真悟「雪!大丈夫か!」
雪「真悟…全然平気よ。…それよりも、すごい形相でこっち見んなよ…」
真悟「良かった…うるさくない雪は別人だからな」
雪「ちょっと!失礼じゃない!…まあ、あ、ありがと…」
真悟「いいってことよ…さあ帰ろうか」
雪「帰る前にツリーのてっぺんの星を買いにいきましょ…あ、あとさ…御飯でも食べに
行かない…?」
真悟「…良いよ。とことんまで今日は付きあってやる!!」
雪「ホント?じゃあ早く行きましょう!!…あ、雪だわ…」
それは先程の猛吹雪の中では考えられなかったほどの穏やかな暖かい雪だった…。

Im dreaming of a White Christmas…
Just like the ones I used to know…

次回予告「大晦日!SGTでも基地内の大掃除!それが終わったらみんな仲良く
テレビでも見ながら年越し蕎麦を…おっとその時、空気が読めない侵略宇宙人!
気持ちよく新年を迎えるため、ファルコンが飛ぶ!シグマが戦う!
さあ来週もみんなで見よう!!」
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第三十九話「空気読め!大晦日の侵略作戦!」
火砲怪獣ファルオン、水差星人チョイカ星人登場

さて今年もいよいよ終わり。来年に向け新たな気持ちで進むため
大晦日恒例の大掃除を今、SGTではやっているところだ。
谷村「いいか、ゴミの分別ぐらいちゃんとやれよ。こういうとこから地球を
綺麗にしていくんだ」
中村「はいはい…まるでお父さんみたいですね」
谷村「父さん言うな」

荒井「よし姫子、後は細かいところも綺麗にしよう。わずかな埃がシステムに
影響する可能性もあるからな」
姫子「はい。掃除なら任せて置いてくださいよ。私、家事ならなんでも出来ますから」
荒井「おっ、そうか。じゃあ今度洗濯でも頼もうかな?」
姫子「良いですけど汗臭いやつばかりだったら怒りますよ」

みんな会話しながら掃除を進めている。そこに神隊長がみんなに…。
神「みんな、ご苦労。掃除が終わった後はメカニックの点検だ」
一同「はい!」
ちなみに真悟と雪はパトロール中で今はいない。

とりあえず作戦室の掃除が済み皆、格納庫へ向かった。
神「ファルコン1号…今年もご苦労様だな。来年も頼むぞ」
SGTの大型戦闘機で移動司令室の1号…隊長だからか神は非常に思い入れがある
神は一つ一つ、細かく点検を行った。
荒井「今年もたくさん落としてすまなかったな、2号。来年は前より
マシにしとくよ」
性能は良いが何故かよく落ちる、量産性が良いのですぐ復活する2号…。
ファルコンシリーズを造った荒井は申し訳無さそうにコックピット回りを
修理した

姫子「真悟さんの操縦がいろいろすごいからスマートな割にボロボロね3号。
すぐに良くしてあげるからね」
途中から入った高速戦闘機の3号…。姫子は仲間を労るように機体全体を洗浄した。

中村「シャーク号…はっきり言って思い入れはあまりないがご苦労さまだ。
来年も頼むぞ」
中村は一応乗ったことあるのに酷い事を言いながら普通に整備した。

谷村「今年も僕と同じくほとんど出番無かったな…バルバイザー…せめて僕ぐらい
お前を労ってやるぞ…」
地底戦がほとんどなかったため出番が無かった地底戦車バルバイザー…
谷村はお前も地味なんだなと思いながら点検を行った。

掃除が済み点検が終わったころ、真悟と雪がパトロールから帰ってきた。
真悟「ただいま、戻りました」
雪「みんなお疲れ様です。年越し蕎麦を買って来ましたからみんなで食べましょ」
中村「おっ、気が利くな〜!」
荒井「大晦日だしな。やっぱりこれだろう」
神「うむ、みんなお疲れ様。それではテレビでも見ながら年越し蕎麦でも
食べよう」

時はもうすでに10時過ぎ。今年も残りわずか。さてSGT一同は蕎麦を
食べながら…
真悟「だから、フライドを見るんだよ!!」
中村「いや!大晦日お笑い大事典だ!タケアンドコシを見るんだ!」
姫子「待ってください!赤白歌合戦です!UMOが出るんですよ!!」
雪「グルメ番組とかもいいんじゃない?スイーツの特集があるのよ」
荒井「いや、あえてテレビではなくDVDでもいいだろう。刑事ドラマ
『相方』を全部揃えてるぞ」
谷村「あ〜『今年の出来事を振り返る』番組とか」
一同「地味!!!!!」
チャンネル争いをしていた。神はこいつらは今年の暮れまで喧嘩するのかと
半ば呆れながら様子をみていた…その時、テレビの画面が急に揺れだして…

元に戻ると画面には星人が映っていた!星人は濁声で語りだす。
星人「はーはっはっは!俺様はチョイカ星人だ!!SGTの諸君!俺は地球を
頂くため貴様らに挑戦するぞ!この怪獣と戦うのだ!!」
画面が切り替わり星人が連れてきた怪獣ファルオンが街で暴れてる様子が
映った。多数の映画看板が破壊されていた。
神「ここは…青梅か!SGT出動だ!!」

中村「たはぁ〜空気が読めない星人だな」
真悟「せめてあと10日ぐらい待てないもんかね」
神「…私も君達の気持ちは分かるが、これはSGTの仕事だ…それに青梅なら
ここ、奥多摩から目と鼻の先だ。すぐに終わらそう!」

SGTはファルコンで出撃、怪獣を発見する
荒井「よし、さっさと終わらして気持ちよく新年を迎えるとしよう!」
谷村「そうだな、怪獣のせいで良い年明けを邪魔されたくないからな」
神「全機、攻撃開始!!」
ファルコン隊の一斉の攻撃が始まる!ミサイル、機関砲で攻撃。
しかし、怪獣は怯まず火炎で反撃、ファルコン隊はこれを避けると
メタリウム砲でお返しする!だが怪獣はメタリウム砲でも倒れない

真悟「くそ!スタミナだけはべらぼうにありやがる!!」
真悟の言ったとおり、怪獣はスタミナが特にすごい。見た目はありがちな
恐竜デザインの怪獣なのだが。
中村「ああ…今年の時間がもうほとんどねぇぞ!」
そうこうしてるうちにどんどん時間は経っていく…仕方なく真悟は…

真悟「来年に向けて…シグマァァァ!!」
真悟はシグマに変身。能力は並みの怪獣なのでシグマは怪獣を圧倒する!
そうそうにプラズマスピンで決めようとするがこれでも怪獣は倒れない!
神「シグマの攻撃でもやられないとは…物凄い体力馬鹿だ…」
中村「隊長!メタリウム砲で一斉攻撃して怯んだところをシグマに
任せましょう!」
神「ああ、全力の一斉攻撃ならいくら奴とて…頼むぞみんな」

ファルコンが一斉にメタリウム砲で攻撃!大爆発が起き、怪獣が
怯んだところにシグマはバーチカルギロチンを放ち、怪獣を真っ二つに
切り裂いた…体力馬鹿の怪獣もさすがに絶命した。

中村「いや〜終わったぁ!これで気持ちよく新年が迎えられるな」
谷村「そうだな。姫子、今は何時だ?」
姫子「はい、え〜と…0時1分です…」
その場が凍りついた。SGTは怪獣退治している間に新年を迎えてしまった
中村「くそったれ〜!!あの宇宙人め!やっぱ空気読めよ!!」

神「荒井…R1号を用意しろ」
荒井「いえ、隊長。こんなこともあろうかと私が開発していたRX1号を使いましょう。
爆発どころか、綺麗な花火になりますよ」
神「そうか…ではそれを使おう…目標は…」
荒井「チョイカ星、ですね」
姫子「みなさん!落ち着いてください!そんなことしたらまた地球人は
野蛮だ!とか言い出す宇宙人が来ますから〜!!」
SGTは新年早々、物騒なことになっていた…。

SGT基地のテレビ画面ではチョイカ星人が現れ、最後に一言
チョイカ星人「はーはっはっは!!SGTめ!もう新年を気持ちよく
迎えることも出来まい!!」

次回予告「正月シーズン!子供達が昔の遊びをほとんどしてないのに
寂しく思う真悟をよそに七福神の宝船がどこかに消えた!宝船にいったい
何が起こったのか?子供達と真悟が宝船探しをするぞ。
さあ来週もみんなで見よう!!」
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第四十話「お正月の珍騒動」宇宙宝船、七福神登場

新年。冬とはいえ、今日はけっこう暖かい。SGTも正月ということで
ゆったりしていた(と言ってもパトロールはしているが)
真悟「美味いな〜この雑煮。雪も意外とやるんだな」
雪「意外は余計よ。まだまだ沢山あるからね。正月だから気合入れて作ったのよ」
真悟「おう、飽きないね、こりゃ…そういや正月といえば今年も来てるのかなぁ?
七福神」
雪「さあ?宇宙ステーションからの報告も無いし、まだじゃない?」

さて七福神ってあくまで架空の存在じゃ?とか思った方。それがこの
M78系世界では数年前からなんと宇宙から地球に来ているのだ。
そして噂をすればなんとやら、火星方面から七福神の宝船が現れた!
宝船「七福神様〜地球が見えてまいりました〜」
毘沙門天「うむ、いつ見ても美しい星だな」
大黒天「この美しい星を今年も幸せにすることが出来るといいが」
恵比寿「大丈夫じゃ!生きの良い宇宙鯛も釣れてるからな」
布袋「わはは、そうじゃ気楽に行くべきじゃろう」
福禄寿「まああくまで我々は地球人達に幸せになるためのきっかけを
与えるだけじゃが」
寿老人「しかし幸せになった人々の笑顔は最高じゃ」
弁財天「ではみなさん、今年も頑張りましょう」

その頃、真悟と雪はお雑煮を食べ終わり街をパトロールしていた。
真悟「…外で遊んでる子どもは、ほとんどいないな…」
雪「ん?それがどうしたの?」
真悟「いや、俺達が子どもの頃はさ、正月になれば凧揚げとか羽根突きとか
正月特有の遊びをしたもんだけど今の子ども達はそういうことを
しないのかなってね」

雪「そうね…今は家でテレビゲームっていうのがパターンなんだろうね…」
二人が少しセンチメンタルになっている時、本部より連絡が入る
真悟「はい、こちら大和」
姫子「七福神の宝船が大気圏突入を開始しました」
雪「あっ到着したんだ。で、降下ポイントはどこ?」
姫子「はい。え〜と今、真悟さん達がいる辺りです」
真悟「分かった。こちらで住民の誘導・説明を行う」

さて降下ポイント近くの住民に宝船が降りてくることを説明し、安全なとこまで
避難させた真悟と雪は宝船降下ポイントに待機していた。すると
子供達が二人のところに駆け寄った。
勇「真悟さん!七福神様達が来るの?」
真悟「そうだよ。それよりも、あんまりそっちに行くと危ないぞ」
勇「は〜い」
真悟達は七福神達を待つのだが一向に降りてくる気配が無い
真悟「おかしいな…もう来ても良い頃なのに」
雪「降下ポイントを変えたのかしら?」
その時!姫子から緊急連絡が!!

姫子「雪さん、真悟さん!大変です!つい先ほど七福神の乗る宝船に隕石が
直撃しました!!」
真悟「何だって!それで宝船はどうなった!?」
姫子「当たった直後、そのまま大気圏突入し、ふっと消えました…」
雪「まさか大気圏摩擦で燃え尽きた、なんてことはないと思うけど
消えたって…」

その事を聞いていた子供達はあることを切り出す。
勇「真悟さん!僕達で宝船を探そうよ!!」
真悟「え?だがどこにいったか分からないんだぞ」
勇「そんな遠くへは行ってないってきっとぉ〜」
真悟「…よし、分かった!じゃあみんな宝船を探しに行こう!!」

そんなわけで真悟達は街をくまなく探す。宝船なんてデカイ物がそんな
難しいとこには消えんと思い探すのだが…手掛かり一つ掴めないまま、時間は過ぎる。
勇「うーん、ここにも無いぞぉ」
真悟「勇君…ゴミ箱の中なんてベタな真似はしないの」
勇「は〜い。…でも一体どこに行ったんだろう?」
真悟「宝船なんてデカイ物を隠せるのは…そうだ…球場だ!」
雪「球場?」
真悟「そうだ。しかもドーム球場なら外から姿は見えない。たぶん、隕石にぶつかった時、
なんらかのトラブルがあってドームに隠しながらそれを解決しようとしてるとすれば
辻褄も合う」
勇「なるほど!じゃあ早くドームに行こう!」

真悟達は一番近い東京ドームに向かう。東京ドームに到着すると…。
真悟の勘は見事的中!七福神達が宝船を何か、不思議な力で宝船を
止めているではないか!だが、宝船は七福神の力を振り切りドームの屋根を
突き破り、どこかへ飛び去ってしまった!
大黒天「お…お主ら、地球の者か…!」
真悟「はい、七福神殿、一体どうしてこんなことに!?」

毘沙門天「うむ…宝船が地球へいよいよ降りようとした時…突然降ってきた隕石が
宝船の機関部に当たってしまってな…!」
布袋「その結果…宝船は暴走を開始してしまった…!そのまま地球に降り立ったら
間違いなく街は火の海にされておった…」
弁財天「ですので私達は、全員の力を合わせ宝船を一時封印しようと瞬間移動で
ここに連れて行き、今、まさに封印しようとしていたのですが…」
福禄寿「暴走した宝船は物凄いパワーであった。まさか封印することが出来んとは…」
真悟「七福神殿でなんとかならないって…大変だぁ〜!!」

暴走した宝船は大砲の砲門を開き、街を破壊している!
真悟の連絡を受けたSGT本部よりファルコン1号が駆けつけるが
強力な大砲攻撃で思うように攻撃が出来ない!そして地上の真悟と雪は
スペースガンで攻撃するが宝船はやたら頑強で効き目が無い。
真悟「くそ!せっかくの正月だってのに面倒掛けさせやがって!!」
そう叫ぶと真悟は宝船目掛けて走り出す!
雪「真悟!!危ないわ!!」
真悟が大砲の砲撃で炎に包まれた時!真悟はシグマは変身!

宝船は大砲からビームを発射するがシグマに効き目は無くシグマはシグマソードを
呼び出し、砲弾を切り払いながら宝船に接近!スパークビームで甲板に穴を開け
突入する!どこかに宝船を修復することが出来るメインコントロールパネルがあるはず
なのだ。シグマが宝船の内部を進んでいくと、それを発見した!
…のだが肝心の直し方を七福神に聞くのを忘れていた…!
シグマ「しまった!俺の残り時間もあと1分ぐらいしかないぞ!」

シグマがあたふたしてるとその場に瞬間移動で七福神が現れた!
寿老人「シグマ殿、あとは任せておきなさい!」
七福神は力を集め一気に修復!宝船は攻撃を止め停止した。
宝船「…ふあぁ〜あ…あれ、私は一体今まで何をしていたのでしょう?」
元に戻って良かったとシグマは思うが、疑問も浮かんだ。
シグマ「七福神殿、なんで最初から瞬間移動でここに来て直そうしなかったのですか?」
七福神「………」

恵比寿「さあ、今から地球人達にサービスと行こうかのう!」
布袋「うむ!そうじゃな!」
弁財天「私は舞と音楽の準備をしなければ…」
シグマ「…そんなんありか?」

まあ何はともあれ、日本のお正月の平和は戻った!これからは宝船にバリヤーを
付けておきましょう七福神様!
大黒天「さあ!私から、子供達へプレゼントだ!」
大黒天がそう言いながら打ち出の小槌を振る。すると出て来たのは
凧や独楽、羽根突き一式が空より落ちてきたではないか!
勇「うわぁ〜!真悟さん、これどうやって遊ぶの?」
真悟「凧か?それを持って、とにかく走れ!」
勇「え?それで良いの?…よ〜し、それ!!」

勇が凧を引っ張りながら走ると…凧は空高く揚がった!
今年は最近の日本では珍しい正月らしい正月がやってきたのであった!

次回予告「宇宙から、最強の料理人がやってきた!料理自慢の女の子と
カレー対決だ!でも、そんな勝負を邪魔する大食感怪獣!シグマもちょっと
料理しちゃうぜ!さあ来週もみんなで見よう!!」
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