第四十一話「カレー少女・舞!」宇宙料理人パテック、暴食怪獣バーグモー登場
パトロールを行っていた真悟と荒井は休憩にとある定食屋に入った。
こじんまりとしていてよくある定食屋…だがそこの定員である少女の
料理がすごかった!
真悟「すいません!カレーお願いします!」
荒井「よし、じゃあ俺も同じのを」
定員「はい。舞ちゃん、カレー二つ!!」
舞「はい!」
その舞という少女は鮮やかに野菜を切り、ルーを煮込んでいく…。
そして出来上がったカレーを二人が食べると…。
真悟「…うん!これは美味い!」
荒井「すごいなぁ、これを作ったあの少女は」
定員「あの子は、小さい頃母親からいろんな料理の手解きを受けているんですよ。
それに父親もフランスで料理人をしてるとか…ご両親の血を受け継いでいるんですね」
真悟「なるほど…愛情を深く感じる味なわけだ…」
少女の料理を深く味わう真悟と荒井…そんな様子を窺う一人の宇宙人がいた…。
???「あの少女はカナーリ料理の腕がありそうですネ!ミーは彼女と
勝負したくなってきました!ヒャッホーイ!!」
やたら甲高い声でそんなことを言った宇宙人は地球へと向かっていった!!
真悟達がお勘定を済ませてるところに店の真ん中に屋根を突き破って宇宙人が現れた!!
???「オー!少しのズレも無く到着したヨ!!」
定員「ちょっと!屋根を突き破っての入店はお断りしております!」
真悟「何、ボケたこと言ってんですか!君は何者だ!?」
???「ミーデスカ?ミーは宇宙にその名を響かせた料理人!パテックデ〜ス!!」
荒井「パテック?地球じゃ聞かない名前だぞ」
パテック「ナンデスト!?オ〜では地球に売り込みの機会にもなります!!」
真悟「どういうことだ?」
パテック「ヘイ!ミーは舞さん!あなたの腕前を見ました!!だからミーは
あなたに料理対決を挑みたい!!」
舞「えっ?私!?いや、私の料理なんて大それた物じゃ…」
パテック「オット!逃げるんデスカ?負けるのが怖いのデスカァ〜?
地球の料理も私の料理には敵わないということデスカネ!HAHAHA!!」
それを聞いた舞は笑顔ではあるが明らかに怒りのオーラが湧き出ていた。
真悟も荒井もそこらの怪獣よりやべぇ〜とびびるくらい。
舞「分かったわ!その勝負受けてたちます!!」
パテック「そうこなくては!それでは勝負の場にレッツゴー!!」
そんなわけで一同が向かった場所は何故か東京駅前。真悟と荒井も
一応宇宙人が来たということでSGTは全員東京駅に集合していた。
パテック「それでは始めましょうか!ミーの料理は素晴らしいので
舞さんの勝率は薄いでしょう!なので、ハンデとしてあなたの得意料理で
勝負と行きましょう!!」
舞「それじゃ…カレーで!!」
パテック「OK!OK!それではSGTのミナサン!公平な審査をお願いシマース!!」
姫子「はい。それでは…始め!!」
いよいよ地球対宇宙の料理対決が始まった!
パテックは自分専用の包丁を取り出しスパパパッ!と野菜を切り、あっという間に
鍋を用意し、ルーを作っていく。
舞も負けじとばかりに野菜を切り刻み、ルーの準備をする。
そして隠し味としてパテックは特性ソースを、舞は牛乳を入れた。
そして遂に両者のカレーが完成した。だがその時…!
宇宙から二人のカレーを食べるため、怪獣が現れた!
バーグモー「ガハハ!美味しそうなカレーがあるぞ!!俺様に食わせろ!!」
パテック「オー!食うだけ食ってお金を払わないことで有名な怪獣バーグモーデース!」
SGTはカレーの鍋を守りながらバーグモーを攻撃!だがカレーにしか注目していない
バーグモーは気にせず鍋を奪おうとする。真悟は東京駅のトイレに隠れ
シグマに変身した。
シグマ「バーグモー!御飯は楽しく、だが静かに食う物だ!マナーを知れ!!」
バーグモー「うるさぁーい!!美味い物が食えればそれでいいんだよ!
マナーなんか知ったこっちゃないぜ!!」
そう叫ぶや、バーグモーは炎でシグマを攻撃。シグマは態勢を整えバーニングキックで
反撃する!バーグモーは吹き飛ぶが隠し持っていたお箸とスプーンでシグマを
小突く!シグマはシグマソードで箸とスプーンを斬り飛ばす!!
バーグモー「ああ!俺様専用のスプーンと箸が!どうしてくれるんだ!!」
シグマ「そんな事を言われてもな…仕方ない」
そう言うとシグマは念力でフライパンを作り、料理を始めた。そして完成した
特性チャーハンをバーグモーに与える。
シグマ「ほら、これでも食ってくれ」
バーグモー「おお!これは美味そうだ!モグモグ…うお!何だこれは!?」
なんとチャーハンを食べたバーグモーは風船のように膨らみ宇宙へ飛んで行って
しまった!
シグマ「あのチャーハンには風船薬を入れておいた。無駄な殺生をしないで済んだぜ」
雪「…ビミョーな戦い方を見せてくれるわね…」
さて気を取り直して料理対決は再開された。まずは舞のカレーからだ。
舞「みなさん、どうぞ」
神「うむ…これは美味いな」
谷村「ええ、まろやかで、とろみがあり口の中に広がるこの味」
中村「今までこういうのは食ったことは無かったな」
舞のカレーは大絶賛である。さて、パテックのカレーは…。
パテック「さあ!SGTのミナサン!ミーのカレーをどうぞ!」
雪「おいしいね。さすが宇宙の料理人だわ」
姫子「すごくおいしいです。野菜のアクセントも効いてます」
そしていよいよ勝負の決着が付こうとしていた。
神「勝者は…!」
パテック「(ミーの勝ちに決まってマース!)」
神「舞ちゃんだ!」
一瞬、時が止まった。審査結果が耳に入ったが認めたくない事実を
出されたパテック。彼は負ける筈が無いと信じていたからショックは倍増だ。
パテック「アンビリーバボー!!ミーは宇宙料理選手権でも235年も連覇している
というのにこんな結果はアリエマセ〜ン!!舞さんが同じ地球人だから
肩を持ったのデスカ!?」
真悟「肩なんか持っちゃいないさ。俺たちはちゃんと料理の出来で決めてるさ」
神「パテック。君のカレーは確かに美味い。そこらの料理人じゃ足元にも
及ばないだろう。だが、君の料理には足りないものがあるんだ」
パテック「その足りないものとはナンデスカ!?」
神「それは…愛情だよ。料理の技術だけでは人は本当に感動しながら
食べることは出来ないんだ。料理を食べる人が心からおいしかったと思うためには
心の料理も学ばなきゃいけない」
パテック「…オ〜愛情とは…ミーの料理人生の中で初めて聞きマシタヨ…」
舞「パテックさん。今回、私はあなたに勝つことが出来ました。けど
パテックさんも愛情というのを理解していたらきっと私の完敗でした。
また…料理対決しましょう」
パテック「…OK!今度はミーも料理への愛情とやらを学んでもっとすごい
料理を作って見せマ〜ス!その時を楽しみにしていてくだサ〜イ!それでは
ミナサン!グッバ〜イ!!」
そんなこんなで宇宙と地球の料理対決は幕を下ろした。次はパテックも
今まで以上の素晴らしい料理を作ることでしょう。…さて何か忘れてるような?
アステロイドベルト宙域で巨大な物体がフワフワしていた。
バーグモー「風船薬の効き目はいつになったら切れるんだぁ〜!?」
次回予告「SGTに忍び寄る黒い影!それは恐ろしい侵略者が送り込んだ
恐ろしき亡霊達!そして悪夢の対決!地球防衛軍の誇りにかけて…ファルコンが飛ぶ!
シグマが戦う!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第四十二話「SGT対地球防衛軍」念力宇宙人ユーリー星人、蘇生怪人シャドウマン登場
SGT始め、各防衛組織は過去の防衛隊データを完璧に残し、参考にしている。
各々の担当した事件や怪獣の記録、隊員達の能力、そして使用した
スーパーメカまで…これらをまとめたのがアーカイブドキュメントである。
もしも…これが侵略者の手に渡ってしまったら地球の9割は侵略されたも同然である。
だが恐れていた事態が起きてしまった!それはSGTシドニー本部での
ことである…。その日、シドニー本部では特殊医療の研究のため身元不明の
死体が運び込まれていた。そして深夜…データ管理室。
警備員A「さぁ〜…侵略者め、俺がいる限りお前らに重要な機密は渡さんぞ!」
警備員B「ま、この厳重な警備の中、進入してくる馬鹿はいないだろう」
だがその時、水を踏んだかのような複数の足音が聞こえてきた。
警備員A「ん?誰だお前は!?」
???「………」
警備員B「だっ!?あああぁぁぁぁぁ!!」
警備員A「ぎゃああぁぁぁぁぁ!!」
見張りの警備員を殺害しアーカイブドキュメントのデータが何者かに奪われた
数日後。極東支部でも犯人捜索に当たっていた。そんな中、シドニー本部より通信が入る。
オオヤマ「諸君、ご苦労」
神「長官、いかが致しましたか?」
オオヤマ「うむ、大変なことが起きた。これを見て欲しい」
モニターに映像が流れる、某国の中都市である。そこにどこからか砲撃され
爆発が起きた。都市は一瞬にして火の海と化した。そして映像の終わりに一瞬
映った攻撃を加えたと思われる機体。それは…。
荒井「これは!ジェットビートル!?」
オオヤマ「ああ、そうだ。一瞬とはいえほぼ間違いないだろう。他の国でも過去の
防衛隊が使用していた戦闘機の攻撃があった」
写真が転送されてくる。ウルトラホーク1号、マットジャイロ、スカイホエール…。
かつての英雄達の愛機が今度は悪魔の侵略兵器として使用されたのだ!
オオヤマ「これは間違いなく先日のアーカイブドキュメントのデータが奪われた事件と
関係がある。敵はドキュメントのデータをもとに防衛軍の戦闘機を複製したのだろう」
谷村「くそ!敵さん、俺たちの慌てる姿を見て楽しんでやがる!」
オオヤマ「ああ、明らかな我々への挑戦だ。極東支部の諸君。今までの中で
唯一、攻撃を受けていないのが日本だ。厳重に警戒してくれ」
神「はっ!」
オオヤマ「あともう一つ。シドニー本部では事件当日、実験・研究用の身元不明の
死体が運び込まれた。それが数日経ったら全て消え失せた。これも侵略者と
何か関係があるのかも知れん」
そう、侵略者の魔の手が次は日本に伸びるだろう…そして消えた死者たち…。
そしてその晩。真悟が基地内を見回っていると影が走り去っていくのが見えた!
真悟はそれを追う。科学室に入るとホルマリンの匂いが漂っていた。
真悟「科学室とはいえ、ホルマリンの匂いが強すぎる…それに影はどこに
消えたんだ?」
そう真悟が考え込んでいると突然背後から首を締められてしまう!
真悟「うわっ!…ぐっ…でやぁぁぁ!!」
首を締めてきた者を真悟は投げ飛ばす。投げ飛ばされた者はすぐに
また真悟に向かってくる。真悟はその者を透視して驚愕した。それは精気を感じない
紛れも無い死者だったからだ!
真悟「こいつが本部からドキュメントのデータを奪っていった奴か!?」
とっさに真悟はシグマに変身!死者を倒そうとするが、白い霧がシグマを
包み、シグマは人形大に縮小されてしまう!さらに別の死者が現れ、シグマにコップを
被せ去っていってしまう!何故かコップから脱出することが出来ないシグマは
スパークビームでわざと火事を起こす。SGT隊員と警備員が
駆けつけ消火活動を行い、誰かにシグマが閉じ込められたコップが蹴られシグマは脱出。真悟の姿に戻る。
雪「…あっ!真悟!」
神「真悟!大丈夫か!?」
真悟「隊長…犯人は例の死者です。奴らは何者かに操られシドニー本部から
ドキュメントを奪っていき、ドキュメントのデータを黒幕に渡したんでしょう」
神「死者が動く…間違いない。シャドウマンだ…」
中村「シャドウマン?」
神「ウルトラ警備隊が活動していた時期に正体不明の宇宙人に操られていた死者達だ。
たぶん今回の事件も同じ宇宙人の仕業だと思う」
???「ふっふっふっふ…はっはっはっはっ!!ご名答だ!!」
その場に不気味な声が響く。
神「貴様は何者だ!!」
星人「私はユーリー星人だ。SGTの諸君、君達がいると地球侵略の妨げになる。
それではゲームの始まりだ」
そう星人が言った瞬間、SGT基地に向かって円盤群が飛んできた!
真悟「隊長!」
神「うん、SGT出撃!谷村と荒井は基地に残れ!」
一同「了解!」
スーパーファルコン隊が円盤群を迎撃する。はっきり言ってSGTが圧倒的である。
だが…悪夢がSGTを襲う!
星人「ゲームとは楽しめなければ意味が無い。だからこんな物を用意したよ」
ユーリー星人の母艦が姿を現し、中から戦闘機が飛び出す!それは…。
中村「あれはジャットビートル!それにウルトラホーク1号!」
雪「マットジャイロにタックスペース、スカイホエール…!」
真悟「マッキー2号だ!…スカイハイヤー!」
ずらっと並んだかつての英雄達の戦闘機…それが今、SGTに牙を向ける!
星人「はっはっはっ!SGTの諸君。君達も先輩達が相手なら不足はないだろう?」
悪夢の中、SGT基地内でも事件が起きていた!
荒井が蹴りを放ち、スペースガンで攻撃しながら愚痴る。
荒井「くそ!当時の記録にも載っていたがシャドウマンはいくら倒しても
仕方ないんだとさ!!」
谷村「もうとっくの昔に!亡くなった方達ですから!ね!!」
やっぱり攻撃しながら谷村も愚痴る。
シャドウマンはマルス133だのレーザーガンSP70だの怪獣に対して使う武器を
荒井達に向ける。
星人「さてどうするかね?このままでは全滅してしまうよ?」
神「みんな、動力部だけを狙え!」
一同「了解!」
ファルコンの機関砲が戦闘機の動力部を撃つ!しかし、あちらもそう簡単には
当たってくれない。真悟の乗るファルコン3号がウルトラホークの攻撃で
落とされた時、真悟はシグマに変身した!
シグマは等身大のまま母船に突っ込み、星人と対峙する!
星人「来たなウルトラマンシグマ!」
シグマ「こんなことはもう止めろ!!」
星人が念動波で攻撃してくる。シグマは吹き飛ばされてしまうがすぐにウルトラ念力で
反撃!星人を投げ飛ばし、シグマはバーチカルギロチンで星人を倒す!
それと同時にシャドウマンと戦闘機の動きが止まった。ファルコン隊はすでに
あらかた片付けていたのでこのままやってても結果はほとんど変わらないが。
シグマは一気に巨大化し、母船を勢いに任せ破壊した。
事件解決後、作戦室で隊員は今回のことで話をしていた。
中村「それにしても今回は擬似的にとはいえ、我々は歴代の防衛軍と戦ったんだなぁ」
谷村「まあ、本物と戦っても負ける気はしないけどな」
一同が笑っている中、神が言う。
神「防衛軍同士の戦いなんて…悪夢以外の何者でも無いよ…!!」
真悟「隊長…!」
神「我々はいつでも協力し合ってこの地球を守っていかなければならない。
地球人同士争っていたら、それこそ侵略者の思う壺だ。せいぜい射撃の腕を
競い合うぐらいにしといたほうがいい」
真悟「そうですね…!俺達の考えが浅はかでした」
地球防衛軍の戦力を地球攻撃のために使うとは恐ろしい相手でした。
こんな侵略者はいつまた現れるか分からないのです…そのために我々は
どんな敵とも戦える絆を深めねばならないのです。
次回予告「日本を極端な寒冷が襲う!それはその寒さの中でしか行動できない
大怪獣の仕業だ!出るかSGTの新兵器!決死の覚悟で戦う時だ!
急げシグマ!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第四十三話「吹雪の中で輝いて」冷凍大怪獣コーザス登場
冬寒し…今日、真悟と勇は某スキー場に行きスキーを楽しんでいた。
勇「真悟さん、本当に大丈夫?俺、滑るの初めてだから怖いよ」
真悟「大丈夫大丈夫。俺がついてるだろ?転びそうになったら尻餅をつくんだぞ」
真悟の励ましに勇も恐る恐る滑り出す。いい感じに滑り出すが
やっぱり転んでしまう。
勇「あ、イテテ…」
真悟「勇君、悪く無かったよ。それにちゃんと尻餅をつく転び方だったし
すぐに上達するよ」
そしてまた練習を再開する二人。だが突如、猛吹雪が発生!二人は
すぐさまホテルに戻った。
真悟「おかしいな…山は天気が変わりやすいとはいえこんな一瞬で
猛吹雪なんか起こるものなのか…?」
勇「あっ!!怪獣だ!!真悟さん、怪獣だよ!!」
勇は窓の外に怪獣がいると言う。真悟が覗くがその時、怪獣などいなかった。
次の日、吹雪は収まっており真悟と勇は東京へ戻り、真悟はSGT基地に向かう。
真悟「昨日は勇君とスキーに行ったんですが、いきなり吹雪にあってしまって
あんまり楽しめずに戻ってきてしまいましたよ。勇君はその時、怪獣を見たと
言うんですが…」
荒井「怪獣出現したらモンスターレーダーが何らかの反応を示すはずだ。
だから勇君が見たのは幻か何かだよ。もしかしてウーだったりしてな」
真悟「飯田山じゃないですけどね…スキーしに行った場所」
荒井「しかし、快晴だったのにいきなり吹雪になるとはな…これは一体
どういうことだろう?」
真悟「わかりません…吹雪は間違いなく起きました…」
SGTが考え込んでいる時、東京に異変が発生する。
姫子「大変です!都内が強力な寒波に覆われています!」
神「何!?よし出撃だ!」
SGTが調査のため、ファルコン1号で都内へ向かう。そこはすでに
雪と氷の世界となっていた…。
真悟「くそぉ!なんだってこんなことが…あっ隊長!!」
神「あれは怪獣だ…!」
真悟と神が見たものは紛れも無く怪獣…二人は写真を収め帰還する。
荒井「確かに怪獣だ…だけどやっぱりモンスターレーダーに反応は無かった」
雪「レーダーに反応しない体質なんじゃないですか?」
真悟「もしくはあまりの体温の低さで反応しないか」
神「うむ…何にせよこのままでは対応に遅れてしまうな。どこかが寒さに襲われた時、
初めて奴の居場所が分かるのだから」
荒井「レーダーの強化と奴を倒せる武器を早急に開発中です」
そう、荒井隊員は今回の事件を早く解決するためまた新しい武器とレーダーの発展を
急いでいた。その3日後、ようやく完成した。
荒井「隊長!完成しました!レーダーの感度は以前の60倍。そしてあの怪獣を
倒せる兵器、サクシウムナパーム弾です!」
神「荒井隊員、ご苦労」
真悟「すごいですね荒井さん!これなら奴どころか、どんな怪獣でも一撃ですよ!!」
荒井「ありがとう。だがサクシウムナパーム弾は出来たばかりの1発しかない。
仕損じたらお終いだ…」
その時、レーダーに反応が!怪獣が発見されたのだ!
谷村「おい!武蔵野の方に向かっているぞ!」
真悟「大変だ!武蔵野は勇君の住んでる場所だ!」
神「よし、SGT出撃!真悟はタイガーで住人の避難誘導だ!」
一同「了解!!」
サクシウムナパーム弾をファルコン1号に積み出撃。真悟は武蔵野に到着、避難誘導を
開始する。そして真悟は勇と会う。
真悟「勇君!大丈夫か!」
勇「真悟さん!あの怪獣だよ!この前のスキーで俺が見た怪獣!」
真悟「何だって!?…たぶん奴は生活圏を広げようとして東京に来たんだ!勇君、
君も早く逃げろ!あいつの冷気で凍ってしまうぞ!!」
勇「うん、真悟さん!頑張ってね!!」
ファルコン1号はサクシウムナパーム弾を当てるため怪獣の上空に回らなければならない
しかし、強力な冷気で近づこうにも近づけない。
姫子「駄目です、隊長。これ以上近づくとこちらが凍りづけになります!」
谷村「サクシウムナパームはいつでも発射できるのになぁ〜!」
荒井「絶対に当てなければいけない!奴を倒せる武器はこれしかないないんだ!」
悪戦苦闘するSGTに怪獣の冷気攻撃が襲う!
神「雪!高度を上げろ!中村、同時にミサイルで牽制だ!」
雪・中村「了解!」
しかし怪獣怯まず、SGTもピンチに陥る…その時!
真悟「シグマァァァ!!」
真悟はシグマに変身!怪獣に挑む。シグマはシグマファイヤーで怪獣を攻撃するが
怪獣の冷気がそれを相殺!シグマはアスシウム光線を放とうとするが
寒さにエネルギーを奪われ、発射したくても出来ない。
荒井「シグマのエネルギーも、もう残り少ないぞ!」
神「仕方ない!いちかばちかだ!強行突破するぞ!」
ファルコン1号は怪獣の上空に飛ぶ!怪獣の冷凍光線が放たれようとした時…
シグマ「まだだ!!」
シグマは少ないエネルギーを捻り出しスパークビームで怪獣を攻撃!
怪獣が怯んだ隙にシグマは尻尾を掴み、動きを止める!
神「今だ!中村!!」
中村「くらえ!!」
サクシウムナパーム弾が怪獣目掛けて投下され怪獣に直撃!シグマが離れ怪獣が
目を閉じると木っ端微塵に吹き飛んだ!!
ようやく凶悪な冷凍怪獣が倒され、真悟と勇は再びスキーを楽しんでいた。
空は広がる青空。今度こそは吹雪も起こらないだろう…だが
真悟「突然吹雪が巻き起こるなんてなぁ」
勇「真悟さん!あれ!怪獣だよ!!」
次回予告「節分の日!学校で豆まきだ!しかしガキ大将が暴れる時、いじめられっ子の
男の子の怒りが爆発!出てきた怪獣、ガキ大将の家を壊そうと大暴れ!!
さあ来週もみんなで見よう!!」
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第四十四話「シグマ内!!怪獣外!!」鬼怪獣悪心鬼登場
節分!勇の通う学校にSGTから真悟と雪、中村がやってきた。
生徒A「おい外見ろよ!SGTタイガーだぜ!」
生徒B「マジ!?…ホントだぁ〜!!かっこいいなぁ〜!」
先生「こら!よそ見しないで授業に集中しなさい!」
生徒A・B「はぁ〜い」
放課後、SGTと生徒達で豆まき大会が始まった。ちなみに鬼役は…。
真悟「貧乏くじ引いちゃったなぁ〜…!」
雪「みんな!鬼に思いっきり豆をぶつけるのよ!!」
中村「そう!思いっきりな!!」
一斉に鬼にされてしまった真悟に豆が飛んでくる!四方八方から飛んでくるので
避けちゃいけないというか避けられない。
真悟「勘弁してくれ〜!!」
そんな中、豆が別の方に飛んでいく。その先には大人しい感じの少年が
武志「くらえ〜怪獣め〜!!ウルトラマンがお前をやっつけてやる!!」
進「やめてよぉ〜!…うわぁ〜…!」
武志「怪獣が命乞いかよ!いまさら許せるものか!!」
異変に気づいた真悟達がやってくる。
真悟「おい君!なんでこんなことするんだ!?この子、泣いているじゃないか!」
武志「普段からこいつ、生意気なんだよ!そんな奴怪獣と同じさ!!」
真悟「じゃあそうやっていじめをしている君は怪獣と同じじゃないのかい!?」
武志「うるせぇや!!SGTなんかもう知るか!!」
そう言うと武志は帰ってしまう。
真悟「おい!!…大丈夫かい?」
進「うん…」
勇「真悟さん、あいつね、いつもクラスを荒らしてるんだ!」
真悟「そうか…」
トラブルがあったがとりあえず無事、節分イベントは終了した。
だがいじめにあっていた子…進は気が晴れない。誰も武志を止められないし
粛清するようなことも無い。今までも先生に相談しても解決してくれない。
家に着いた進は真っ先に自分の部屋に行きとある物を手にする。
それは鬼の姿をした人形であった。進がある日、家の倉庫を物色している時に
見つけたのだ。進は嫌なことがあるとこの人形を手にして恨みを吐いた。
そのほとんどが武志への恨みだ。
進「今日もあいつにいじめられた。あんな奴この世にいなけりゃいいのに…!
なあお前、あいつの家をぶっ壊してくれよ…!それで家族もろともあいつを
潰しちゃってよ!」
人形は何も応えない。まあやっぱり人形だよな…そう思いながら進はふて寝した。
進は夢を見た。自分の恨みを全部ぶちまけたあの鬼の人形が自分に語りかけてくるのだ。
人形「進君。俺が君の恨みを晴らしてあげるよ。俺は君の代理人さ。わざわざ君の
手を汚すことなく俺がその武志を潰してあげるよ…その代わり…」
そこで進は目が覚めた。何かを最後に言い掛けた気がしたが、だけど本当にこいつが
恨みを晴らしてくれるかも…そう期待し学校へ向かった。学校ではやっぱり武志が
進をいじめにきた。だけど今日の進は強気だ。
武志「なんだよ!今日は泣かないじゃねぇか!泣けよぉ!!」
進「お前の思い通りになるのも今日で最後だ!今日、お前が家に帰ったら
お前は家ごと怪獣に潰されるんだ!今のうちに暴れとくんだね!」
武志「そんな馬鹿なことがあるか!」
当然、話を信じない武志。だが今日は進がまったく泣かないので楽しくない武志は
不機嫌になりながら席に戻る。そして学校が終わり武志は家に帰る。
武志「そんな怪獣が俺の家に来てぶっ潰すなんてことがあるかよ!進の奴も
変なハッタリかましてくれるぜ」
だが、進の部屋にあったあの鬼の人形の目が光だし、宙に浮かび外に出ると
巨大化!悪心鬼となり武志の家に進む。
武志「なんだぁ?外がうるさいぞ!…うわぁぁ!!か、怪獣だ!!」
武志は腰が抜けて動けない。そこにSGTが駆けつけ攻撃を開始した。
神「鬼の姿をした怪獣!?」
谷村「なんにせよ早くやっつけましょう!」
ファルコン1号2号がメタリウム砲で攻撃するが悪心鬼は怯まず武志の家に
どんどん進む!
神「メタリウム砲の効果が無いとは!!」
地上で戦っていた真悟は悪心鬼のことを応援している進を発見する!
真悟「まさか進君があの怪獣を誕生させたのか!じゃあ奴が狙うのは…!
こうしてはいられない!シグマァァァ!!」
真悟はシグマに変身!悪心鬼の棍棒が武志の家に振りかざされた時、シグマシールドを
家に張り攻撃を防ぐ!そしてアスシウム光線を放つが悪心鬼は棍棒を回転させ
それを防ぐ!続け様に棍棒を投げつけ、シグマを気絶させてしまう!
悪心鬼「さあ邪魔者はいない!進君、君の恨みを晴らしたら俺は君の命を頂くよ!」
進「えっ!?そんなの聞いていないよ!!」
悪心鬼「夢の中で言ったさ。どうも君はそこで目が覚めてしまったようだけど」
進「知らない!僕は命を売るぐらいならあいつを殺さなくてもいい!」
悪心鬼「それは困るな。依頼はちゃんとこなさなきゃいけないし、それに
代理人の俺がなんの報酬も無いのは不公平だしな」
そう言うと悪心鬼は棍棒でシグマシールドを破壊していく。
シグマはようやく立ち上がり進が後悔しているのに気づく。
シグマ「後悔の念があるなら…これだ!」
一瞬頷くとシグマは八つ裂き光輪で棍棒を切り落とす!悪心鬼がうろたえている時に
続けてリクライン光線を放つ!悪心鬼は見る見るうちに元の人形に戻り
ごみ収集のトラックに連れてかれてしまった。
事件解決後の学校。校庭にて
武志「ごめん、進。俺、バチが当たったんだ…」
進「正直、まだ許せないとこもあるけど僕もあんなことしちゃったから…
悪かったよ」
二人は苦笑しながら教室に戻る。
真悟「子供は大事だけど時にこういうことも起こしてしまう…」
神「ああ。だからこそ我々、大人が子供達も安心して暮らせる社会を作らなきゃ
いけないんだ」
次回予告「バレンタインで盛り上がる女の子達を狙う悪魔のチョコレート。
そして雪と姫子にも忍び寄る魔の手!急げシグマ!倒せ凶悪宇宙人!!
さあ来週もみんなで見よう!!」
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第四十五話「人の恋路を邪魔する奴はシグマに蹴られて怪獣墓場」
謀略怪人ブレトス星人、寄生人工生物マインダ登場
女子にとっては運命の日、男子にとっては一年で一番そわそわする日、
バレンタインが今年も近い。学校なんかでは場所によって温度差も激しいだろう。
そんな中、シグマとSGTは東京に現れた怪獣マインダと激闘を繰り広げていた。
マインダの放つ怪光線に苦戦するシグマとSGT。シグマがバーチカルギロチンで
右腕を、ファルコンがメタリウム砲で左腕を破壊!そしてアスシウム光線で
マインダを撃破した。マインダの破片は東京全域に降り注いだ…。
???「計算通りだな…地球人はもうお終いだ!!」
バレンタインまであと4日の頃、とある女子中学生が意識不明となる事件が発生。
作っていたチョコレートを試食した直後に倒れたという。
もちろんこれだけではSGTは動く理由は無い。警察に任せる事件である。
しかし、その晩…恐ろしい事が起きたのだ!!
夜の病室を見回る看護士が被害者の様子を見に行った時のことである…。
看護士「失礼します」
被害者の近くによりよく寝ているのを確認する。
看護士「よく寝てるいるようだな…とりあえず安心…」
しかし次の瞬間!被害者が急に目を覚まし看護士に飛び掛かる!!
看護士「うっ!!何をするんですか!?北川さん!!…うあぁぁぁ!!」
看護士は被害者の顔を見て驚愕した!!それというのも
彼女の顔は化け物としか言いようの無い顔に変化していたのだ!!
さらに身体つきも女子中学生とは思えないものになっていた…!
看護士の叫びに反応した別のスタッフが病室に入ってくるがそこには
倒れてる看護士しかおらず化け物と化した女子中学生はいなかった…。
警察の調査と看護士の証言によると女子中学生は看護士を襲ったあと
窓を突き破り脱走、行方をくらませている。怪物ということでSGTにも
調査依頼が出された。基地にて説明が行われていた。
神「とにかく何らかの原因が生じて、その女の子が怪物へと変化したんだ」
荒井「情報が少なすぎるんだ。みんなで手分けして調査をしよう」
神「うむ。荒井、谷村は女の子の身の回りの物の調査、真悟と雪、姫子は
現場で聞き込み、パトロールを行ってくれ。私は警察や各機関との連絡、提携を
行う。それでは各自、分かれて出動!」
一同「了解!」
荒井、谷村は女の子が倒れた時に身の回りにあった物を調べに出かけた。
そして真悟達は女の子の住んでいる地域に赴くのだが…
姫子「これおいしそうだなぁ」
雪「真悟、バレンタインも近いし、チョコプレゼントするね!」
二人はとあるチョコをじぃ〜と見つめてそう話す。
真悟「君たちぃ〜…一応我々は調査のためにここに来たわけで、買い物に
来たんじゃないだよ!?」
雪「そんなこと言いっこ無し!」
そんな雪と姫子の周りにいつの間にやら沢山の女性が集まっていた。
当然、真悟は蚊帳の外である。
女性A「SGTの隊員さんもこれ良いと思うんですね!」
姫子「はい、私の兄にプレゼントしたいです」
女性店員「SGTの方ならたくさんあげますよ」
雪「本当ですかぁ?」
真悟は何かおかしいと感じていた。調査そっちのけで雪や姫子がショッピング
するとはとても思えない。というのもあのチョコを見てから二人はそれに夢中だし
急に女性陣が沢山集まるのも何かおかしい。そういえば、怪物に変貌したのも
女の子…今回の事件と繋がりがあるのか?
真悟「なあ雪…!消えた…?」
振り向いた時には雪も姫子も、沢山の女性陣も消えてしまった…!
真悟「隊長!雪と姫子が…いずこかに消えてしまいました…?」
神「何!?手掛かりか何かはあるか?」
真悟「いえ、何も…?」
神「分かった、一度戻って来い。話しはそれからだ」
SGT基地に帰還した真悟は状況を説明した。
真悟「…というわけで雪も姫子もそこにいた女性たちもみんな消えてしまったんです」
神「なぜ突然消えたのか…?荒井、そっちは何か分かったか?」
荒井「はい、その時女子中学生が食べたチョコ。これに微生物が住みついていたんです。
これを見てください」
そう言うと荒井は映像を流す。生物の姿は…。
神「こいつはこの前倒した怪獣、マインダじゃないか!」
真悟「何故こいつがチョコの中に!?」
谷村「この前、我々とシグマはマインダと交戦し、撃破したが破片が無数に
降り注いだろう」
真悟「はい。それがどうして?」
荒井「まだ憶測でしかないが、マインダは撃破されるのが仕事だったんだ。そして
東京中の女性に取り付き操った…姫子と雪は現場にいたし破片を浴びていても
おかしくない。そして何者かが女性を連れ去ったり怪物化させて日本を…
いや世界を混乱に陥れようとしているんだ」
真悟「荒井さん!あの女の子が食べたチョコの名前は何と言うんですか!?」
荒井「うん、ブレトスチョコレートというチョコだ。何でも最近発売
したばっからしい」
真悟「(あの店にあったチョコの名前も確か…!)っ!」
神「真悟!どこへ行くんだ!?」
真悟「謎が解けそうなんです!!雪達が消えた場所に行ってきます!!」
真悟がタイガーを飛ばしてあの店に行き、店員の制止も聞かずに
店の奥へと入る。すると…
真悟「この扉の先か…?」
店員「ちょっと困ります!」
真悟「見られたらマズイ物でもあるんですか?」
店員「いや、それは…」
真悟「では入らせてもらいますよ!」
真悟は扉を開け、部屋に入る。するとそこには消えた女性達やあの女子中学生まで
いた!もちろん雪と姫子も。
店員「くそ!まだまだ女を集めなければならなかったのに!!」
真悟「貴様!一体何者だ!?」
店員が影に包まれると…正体を現した!ブレトス星人だ!
星人「さすがは大和真悟だな!」
真悟「どうしてこんなことをする!?」
星人「我々は地球にはバレンタインという行事があることに目を付けた。
まずマインダを貴様とSGTに倒させる。奴の破片は女性にだけ取り付く。
マインダに取り付かれた者は私の用意した特殊なチョコの香りに反応して勝手に
ここへやってくる」
真悟「女子中学生が怪物へ変貌したのは何故だ!?」
星人「私のチョコは特殊だと言っただろう?このチョコにはまだ実験段階の
ナノマシンが組み込まれている。これを食べることにより怪物化するのだ。
だがまだ不完全なようだ。見ての通り、元に戻ってしまっている。
本来なら女の送ったこのチョコを男に食べさせどんどん怪物化させる
予定だったのだがな」
真悟「くそったれ!許さんぞ!シグマ!!」
真悟はシグマに変身!星人に戦いを挑む!だが星人が指を鳴らした瞬間、捕まっていた
女性陣がシグマの腕や足を掴む!
シグマ「やめるんだみんな!くそ!引き離すために下手な攻撃をすれば
傷つけてしまう!」
星人「恋に溺れた女とはなんと操りやすいことか!」
シグマ「貴様!その発言、絶対に許すわけにはいかん!!」
そう言うとシグマはボディスパークで女性陣を気絶させ、星人に突撃する!!
シグマ「人の恋路を邪魔する奴は!俺に蹴られて怪獣墓場だ!!」
星人「くっ!何!?」
シグマ「バーニングサッカーキック!!」
星人「うおぉぉぉぉぉ!!」
シグマの放ったバーニングサッカーキックで星人は一気に吹っ飛び怪獣墓場へ
ピンポイントで送られてしまった。
事件解決後、訪れたバレンタイン。日の目を見る男も入れば、お母さんから
しかもらえない男もいた。雪は当然、真悟にあげるのだが…
真悟「…なんじゃこりゃ…」
雪「あれ?どこで間違ったんだろう?ごめんね!」
真悟「うぅ〜…なんかお腹に良い物を…!」
次回予告「地球破滅の危機!どこから地球が攻撃されているか分からない!
少年が見た謎の青年!調査に乗り出すSGTが見た恐るべき侵略作戦とは!?
さあ来週もみんなで見よう!!」
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第四十六話「地球儀侵略」邪学星人サイダクス星人登場
ここは東京某所。こじんまりとした住宅街に勇の友達、雅史君が住んでいた。
そして雅史君の家の隣には最近引っ越してきたばかりの青年がいた。
雅史君の部屋は2階。彼の部屋の窓からは隣の青年の家の庭がよく見える。
学校に行く前、雅史君はただなんとなく青年の家を覗く。すると…
雅史「あのお兄さん、毎日大事そうに地球儀を持っているけどなんなのだろう?
あの地球儀は何か、特別な物なのかな?」
その持っている地球儀を青年が軽く動かした。すると地震が発生した!
雅史「うわぁ!いてて…」
青年は黙って頷きながら家の中へ戻っていった。
雅史「あのお兄さんが持ってる地球儀が動いた瞬間に、地震が起きたぞ。
ただの偶然なのかな?」
しかしSGTでも地震を観測した結果恐ろしいことが分かった。
荒井「先ほどの地震、地球上全てで同時に起こっています」
神「何!?そんな馬鹿な…地球上全域で起こっていたら小さな地震でも
地球は破滅的な被害を被るぞ!もう一度調べてくれ」
真悟「隊長、パトロールに行ってきます」
神「うむ。今はとにかく分からないことだらけだ。少しでも何か分かったら
連絡してくれ」
真悟「了解!」
真悟がSGTタイガーでシークレットロードを抜けて街へ駆り出す。
その頃、勇の通う学校では…。
雅史「本当だよ!僕の家の隣のお兄さんが地球儀を動かしたら
地震が起きたんだ!だからあの地球儀は何か怪しいと思うんだ!」
勇「地球儀が動いたら地震が起きた?そんなの偶然じゃないのかい?」
雅史「きっとあいつは宇宙人なんだよ。なんかすごい科学技術で
地球と地球儀をリンクさせてるんだ!」
勇「じゃあさ、SGTの真悟さんに話してみようよ。真悟さんならきっと何か
暴いてくれるさ!」
そして帰り道、真悟がパトロールの休憩でよく行く蕎麦屋に勇と雅史がやってきた。
勇「真悟さん!」
真悟「…おお勇君!あれ?この子は?」
勇「同じクラスの雅史君だよ。真悟さんに相談したいことがあって来たんだ」
真悟「相談したいこと?一体なんだい?」
雅史「はい。真悟さんも地震があったの知ってますよね?」
真悟「うん。あの地震は小さいとはいえ地球上全域で起こっている。
だけど被害はほとんど無かった不思議な地震だ」
雅史「その地震が起きる寸前に、僕の家の隣の人が大事そうに持っている
地球儀を動かしたんです。そしたら地震が起きたんです。たぶん、あの地球儀は
地球とリンクしているんです!」
真悟「信じがたい話だけど…分かった。その人の家に行ってみよう」
そして三人は例の青年の家へ向かう。真悟がブザーを鳴らして青年を呼ぶ。
青年「はい?」
真悟「突然すみません。SGTの大和真悟です。お宅の地球儀を見せて
もらえないでしょうか?」
青年「地球儀を?いいですよ…それではこちらへどうぞ」
青年は三人を部屋の中に入れて地球儀を出す。見た感じ普通の地球儀である。
地球儀を真悟は回してみるが…何も起きない。
真悟「何も起きないなぁ…雅史君、単なる偶然じゃないのか?」
雅史「そうかなぁ…でも…」
真悟「SGTが地震の謎を解き明かすから安心して待っていてくれよ。突然こんなこと
頼んですみませんでした」
青年「いいんですよ。僕は地球が好きだから地球儀にしょっちゅう触るたちでして」
真悟は基地に戻ったが雅史君はなにか釈然としない。そして次の日からも
地球各地で地震が発生。それどころかある山の一角が突然無くなったり川の幅が
広がったりと異常現象は日に日にエスカレートしていった。
雅史「やっぱりあの人が地球儀を動かすと何かが起きる…。SGTがあてにならないなら
僕が調べてやる!」
雅史君は青年の家に忍び込む…普通の部屋だが和室の押し入れから未知の空間が
広がっていたのだ!さらに進むとそこは基地と思われし部屋があった!
青年もそこにいて何か作業をしている。
雅史「やっぱり宇宙人か何かなんだ!早くSGTに知らせないと…」
雅史はゆっくり部屋から出ようとする。しかし何か踏んづけてしまい大きな音が響く!
青年「!…お前はなぜここにいる!?」
雅史「うわ!放してよ!」
青年「この場を見られたからにはそのまま帰すわけにはいかないな!」
雅史君は青年に捕まってしまい特殊なカプセルに入れられてしまう。
そして次の日、雅史の母親は雅史が行方不明なのを気に掛け、警察に連絡するが
何も掴めない。
雅史の母「一体どこへ行ってしまったの…?無事でいて…」
勇「おばさん、もしかしたら隣の家に捕まってるのかも!」
雅史の母「なんですって?お隣さんは良い人なのよ。まさかそんな…」
勇「でも雅史君、隣の人が宇宙人だって言ってたし…」
雅史の母はSGTに連絡を入れてみる。
真悟「はい、こちらSGT本部…あっ、雅史君のお母さんですか?今日は
どうしたんです?…何ですって!?はい分かりました、すぐに行きます!」
中村「どうした?」
真悟「雅史君が行方不明なんだ。もしかしたらお隣さんが宇宙人かもって」
雪「でもこの前の調査じゃ特に何も無かったんでしょ?」
真悟「ああ。だけど、少しでも手掛かりになりそうなら行こう」
真悟と雪、中村は青年の家へ向かう。そして雅史君と同じように秘密基地を見つける。
真悟「やっぱりあの青年は宇宙人か?…あっ雅史君!」
中村「大丈夫か今出してやるぞ!」
三人がスペースガンでカプセルを破壊。雅史君を救出する。その瞬間、どこからか
声が聞こえてくる。
青年「よくぞここまで来たものですね…ふふふ…はははは!」
青年が元の姿、すなわちサイダクス星人へと変化したのだ!
真悟「貴様が地球に異常現象を!?」
星人「その通りだ。私の星の技術を使えば地球とこの何の変哲も無い地球儀の感覚を
一緒にすることなどわけないのさ。まず特殊な装置を地球の核、
ウルトニウムにセットする。コントロールマシンをセットし、あとは送受信装置を
地球儀に取り付ければ地球は私が動かす通りとなる」
中村「くそ!」
星人「おっと!攻撃しない方がいいよ。もし、地球儀が壊されてみろ。その瞬間、
地球も粉々に吹き飛ぶんだ!」
雪「いったいどうすれば…」
星人「フフフハハハハハ!!」
星人は地球儀を持ちながら巨大化。街を破壊し始める。
真悟「中村!コントロールマシンを探し出して破壊してくれ!もしかしたら
地球は助かるかもしれない!雪は避難誘導を!」
雪「真悟は?」
真悟「俺があいつの足止めをする!大丈夫、地球儀はぶっ壊さないようにするから」
本部にもファルコンの出動要請を出し、真悟はシグマに変身する!
星人「ウルトラマンシグマ!私に攻撃しない方がいいぞ!いつ地球儀を破壊してしまうか
分からんからな!」
そう、シグマも下手な手を出すことが出来ず一方的に攻撃を食らってしまう!
星人の指先からのロケット砲で痛めつられるシグマ!カラータイマーが鳴り響くが
無理に地球儀を取り返そうとするだけで危険が生じる。
星人「もうそろそろこの地球をお終いにしよう!」
星人は地球儀を遠くへ投げる!
シグマ「くそ!間に合わない!!」
地球儀は勢いよくビルに叩きつけられ粉々になる!!…しかし何も起きない。
星人「どういうことだ!」
その時、中村が飛び出してきた!
中村「シグマ!コントロールマシンは破壊したぞ!もう遠慮するな!!」
そう中村がコントロールマシンを破壊したので地球は無事だったのだ!
シグマは頷くと連続で打撃を与え、プラズマスピンで風穴を開け、後ろに
回り込む!そのままウルトラスイングで上空に投げ飛ばし、待機していたファルコン隊の
メタリウム砲で星人は倒された。
事件解決後、SGTから今回の事での活躍を表してたくさんのプレゼントを
雅史君はもらった。雅史君は今もたまに隣を見る。また悪い宇宙人が現れたら
SGTに協力するんだと…。
次回予告「若者が都会を荒らす時、大怪獣復活の警告!おじいさんの
言うことを聞かない若者達。そんな馬鹿な迷信を信じるものかと。しかし
怒りに触れて大惨事!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第四十七話「都会に眠る大怪獣!」古代大怪獣ジュヤーブ登場
東京の都会…いわゆる新宿や渋谷などである。そこには一つ、なんの変哲も無い
人が腰掛けるのにちょうどいい石があった。だが何があっても動かない、
謎の石。人々はその石が邪魔でしょうがなく思っていた。昔、まだここらが
草ばかりの時ならまだしも、今の大都会となったこの場所ではただの邪魔な
障害物でしかない。しかしこの石には秘められし秘密があったのだ…。
ある日、まだ親のスネをかじっていそうな若者達が石に躓いた。
男「くそ!邪魔なんだよ!」
と言うとペッと唾を吐き、石に付着する。その時、老人が駆け寄ってくる!
老人「こらぁ!お前、今何をしたか分かっておるのか!?」
男A「あっ!?んだよジジィ!!こんなとこにあんのがいけないんだよ!!」
老人「この石にはとてつもない化け物が封印されておる!そのような
罰当たりなことをすると後で痛い目をみるぞ!!」
男B「知るか!どうしようと俺らの勝手だ!」
老人「ワシはお前達を許すわけにはいかん!」
男A「やんのかジジィ?みんなボコボコにしてやろうぜ!」
一斉に老人に襲い掛かる若者達。だがこの老人、杖を使っているとはいえ、
なかなかの善戦っぷり。杖で襲いくる連中を殴る殴る。だが数に物言わす
若者達に結局は捕まり、殴られてしまう!
男A「ジジィ!今なら金置いてけば許してやるよ?」
老人「いや、そのようなことをするわけにはいかん!」
男A「へっ、そうかよ。じゃあこのままやっちまうぜ!」
男が殴りかかろうとした時、パトロール中だったSGTが通りかかる。
真悟「あっ!おい君達止めろ!!」
中村「大丈夫ですかおじいさん!」
男B「ちっSGTの野郎…邪魔すんじゃねぇよ!」
真悟「何を言うんだ!君達は自分が何をしてるかわかってるのか!」
真悟達が青年達と口論している中、先ほどの老人が割ってはいる。
老人「おお、SGTのみなさん。どうかワシの話を聞いて欲しい。
あの石にはとんでもない化け物が封印されている。じゃがこの馬鹿者どもは
ワシの話を無視して罰当たりなことを繰り返すんじゃ!」
男A「ふざけんなよジジィ!今時、そんな迷信信じる奴がどこにいやがんだ!」
真悟「君!…おじいさん、詳しいことを教えて下さい」
老人「わかりました。ではワシの家にてゆっくりと話しましょう」
真悟達は老人の家に向かう。若者達は気が削がれたのでとりあえず解散した。
老人の家に着いた真悟達はあの石について聞き出す。
真悟「おじいさん、あの石はいったいなんのですか?」
老人「うむ。あの石には戦国時代に暴れておった化け物が封印されておる!」
中村「戦国時代の化け物!?」
老人「うむ。まあ今で言う怪獣という奴じゃ」
真悟「しかし、どうやってその怪獣をあの変哲も無い石に封じ込めたんでしょう?」
老人「詳しいことは分からん。じゃが家の蔵にあった文献によればそいつは
炎で焼かれたが精神は死なず、当時の坊さん達が必死になってあの石に封じ込めた
そうな」
真悟「なるほど…ということは精神体はまだあの石の中で…」
老人「そう、生きておる。そこでSGTにお願いがある」
中村「はい、なんですか?」
老人「あの石は確かに邪魔ではある。だがあれになにかあったらこの世は再び地獄じゃ。
だからあの石には絶対に触れないように警告を全国に出してくれんかのう」
真悟「わかりました。なんとかしてみましょう」
その頃、さっきの若者はぶらぶらと帰路についていた。
男B「ちっ、何が化け物が封印されてやがるだ!SGTも簡単に
信じるなんて単純な野郎だぜ!」
そんなことを愚痴りながら歩いていると後ろから、風を切るような音が聞こえた。
しかし特に気にせずそのまま歩いていると、さっきのより強い音になって響く。
男B「なんだってんだ一体!」
男は不気味に感じ走り出す!だが風の音はどんどん強くなり、青年は
恐ろしくなってくる!そしてとうとう青年は風の実体が見えてしまった!
男B「うわあぁぁぁぁ!?来るんじゃねぇ!!来るんじゃねぇ!!やめろ!
来るなぁ!!ひっ!?アアあぁぁァァァ!!!…」
SGT基地に帰還した真悟と中村は今日のことを話す。
真悟「というわけであそこの石には怪獣が封印されていると言うことです」
荒井「そんな話は…」
真悟「俺だって正直、信じがたいです…。だけどもしも本当の話だったら
大変なことです!それにあのおじいさんも嘘とは思えないぐらい説得力と言うか
勢いみたいなのがありました」
神「うむ…わかった。さっそく発令を出してみよう」
翌朝、SGTは渋谷にある石には絶対に触れるなという発令を全国に出した。
昼頃、真悟と雪は都心のパトロールを行っていた。その途中、人だかりを発見する。
警察も出ている。真悟達は駆けより事情を聞く。
真悟「どうしたんですか?」
警官「ええ、どうも殺しらしいんです。でも不思議な話で外傷も無いし、
毒物も発見されませんで…」
雪「被害者はどのような人ですか?」
警官「はい、こちらの写真の人です」
真悟「この人は…!昨日の青年じゃないか!」
そう写真に写っていたのは昨日の若者の一人であった。
真悟「いったいどういうことだ…?」
その様子を見ていた者がいた…死亡した青年の仲間達であった。
男A「おい!なんであいつが死んでいやがるんだ!!」
男C「そんなこと分かるかよ!もしかしてあの石に手を出したからじゃ…」
男A「馬鹿野郎!てめぇあんなクソジジィの話、信じるのかよ!?」
男D「だけどあいつも悪だけど殺されるようなことはしてないんだぜ!?
外傷も毒物も無いんだろ?説明できるか!?」
男A「…ちっ!じゃああの石をぶっ壊してやろう!!」
男C「なんだって!?」
男A「あの石が無くなっちまえば呪いめいたことも無くなるだろうぜ!」
青年達はあの石のところへ向かう。何時の間にやら金槌とか持ち出して。
男A「さあ、始めようぜ!」
男D「本当にいいのかよ?」
男A「今さら怖気つくな!さあやるぞ!」
彼らは石を壊そうと持ってきた工具で石を壊し始める。だが…
男C「…俺やめた!!いつ殺されるか分からないんだ!」
男D「俺も俺も!こんな冒険できねぇよ!!」
男A「あっ!てめぇら!!ちっ、俺だけでやってやるさ!」
だがそこに老人とSGTが駆けつける!
老人「おい!お前何やってるのじゃ!!」
真悟「不吉なことが起きるかも知れないんだぞ!!」
男A「うるせぇ!これで終わりだぁ!!」
とうとう男は石を破壊してしまう!!その時、石に雷が落ち、黒い煙が発生する!
その煙は少しづつ形を作り怪獣ジュヤ―ブとなり復活してしまう!!
男A「うわあぁぁぁ!!か、怪獣だ!!ぐわあぁぁぁ!!」
男はジュヤ―ブに踏み潰されてしまう!ジュヤ―ブはそのまま、街を破壊し始める!
真悟「くそ!SGT本部!渋谷に怪獣が出現!」
神「了解した。すぐにファルコンで駆けつける。全員出動だ!」
老人「言わんこっちゃない!SGTの方々、なんとかあの怪獣を倒してくれ!」
ジュヤ―ブは109を破壊し、街を地獄絵図へと変えていく!そこに
ファルコン隊が駆けつける!
谷村「真悟!ファルコン3号を近くに着地させる!」
真悟「了解!」
谷村に地上を任せ、真悟はファルコン3号で攻撃を開始、他のファルコンと
協力しミサイルを連射し攻撃する!だが数百年の間、封印されながらも
力を蓄えていたジュヤ―ブには効き目が無い!ジュヤ―ブの怪光で真悟のファルコンが
撃墜されてしまう!ファルコン3号が爆発したのと同時に…
真悟「シグマァァァ!!」
光と共にウルトラマンシグマ見参!ジュヤ―ブと対峙する!
ジュヤ―ブの怪光を側転で避け、エネルギー光球で反撃!しかしジュヤ―ブは
片手でそれを弾き、さらに口から火炎を放射する!シグマはそれを受け止め
カウンター光線で反撃!これは直撃し、ジュヤ―ブを吹き飛ばす!
神「よし!シグマを援護しろ!」
神の合図でファルコン1、2号のレーザー砲に地上の谷村、雪がスペースガンで
一斉攻撃!ジュヤ―ブを怯ませる!さらにとどめのアスシウム光線が
ジュヤ―ブの肉体を焼く!だが、やはり精神体は死なずシグマは新しい
石を念力で作り出し、それに精神体を吸収、封印した。
シグマ「地球人達よ…私の力では奴を完全に倒す事は出来なかった。だが
再び石に封じ込めることは出来た。みんなが協力し合いこの石を守っていってくれ…」
シグマはそう地球人に伝えるといつも通り空に向かって飛び立ち去った。
その後、石はお札が貼られ、改心した若者達はそれを守ろうと努めた。
人はいつかこのことを忘れていくだろう…だが忘れるまでの期間を長くすることは
出来る。そのためには一人一人がその記憶を後世に伝えようと努力することなのだ…。
次回予告「少女が拾った雛人形。それは呪われた地獄の死者だった。
捕らわれた人々を救うため、真悟は孤独な戦いを挑む!断ち切れ悪夢の連鎖を!
さあ来週もみんなで見よう!!」
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第四十八話「雛祭りに見えた黄泉の国」黄泉人お雛登場
あかりをつけましょぼんぼりに…お花をあげましょ桃の花…
今日は雛祭り。子供の数が減ってはいるとはいえ、各家庭で雛人形を飾っていた。
だけど、楽しいはずの雛祭りなのに、とある公園では一人寂しそうにしていた
女の子がいた。この子の名前は仁美。まだ小学一年生だ。
仁美「みんなはいいな…可愛いお雛様を飾って美味しい御菓子も食べて…」
仁美がぶつぶつ言いながら公園を出て街を歩いていると雛人形を売っている
お店を見つけた。仁美は思わず見つめてしまう。
仁美「うちもこんな物飾りたいな…だけどパパもママも居ないしなぁ…」
仁美の両親はいない。仁美がまだ赤ん坊のころに二人とも飛行機事故で
遠いところへいってしまったからだ…。それから仁美は親戚の家に預けられていた。
だが親戚は冷たい、というわけではないがあまりにもコミュニュケーションが
取れないぐらい忙しい。だから仁美はいつも一人だ。
このまま見ていても雛人形をもらえるわけではない。仁美はすぐに帰路についた。
その帰り道の途中…。
仁美「あれ?なんだろうこれ…あ!ひな人形だ!!」
そう、雛人形の女雛形が落ちていた。こんな偶然あるのかと驚きながらも
仁美はそれを持って家に帰る。一発で気に入ったからか仁美は雛形の
汚れているところを綺麗にしてあげた。すると雛形の目が光り…
仁美「きゃあ!」
お雛「驚かないで仁美ちゃん…私はお雛と言います…」
仁美「お雛ちゃん?」
お雛「そう。私を綺麗にしてくれて有り難う…。これからは私があなたの
すぐ側にいてあげる…あなたのお願い事をなんでも叶えてあげるわ…」
仁美「なんでも?」
お雛「そう…なんでもよ…」
その頃、SGT基地では異常なマイナスエネルギーを観測していた。
荒井「とてつもないほどのエネルギー量だ…」
中村「よし!俺が行ってきます!」
谷村「俺も行こう。場所はどこです?」
荒井「東京の…B32地区だ」
B32地区…そこは仁美の家の周辺である…。
仁美はお雛を持って外へ出かけた。いつも一緒にいてくれる友達が出来たから。
しかもお願い事を聞いてくれる!仁美が浮かれながら歩いていると
いじめっ子達が仁美をからかい始めた。
いじめっ子A「あ!暗い暗い仁美が笑って歩いてる!」
いじめっ子B「しかも変な人形を連れているぞ!」
いじめっ子C「気持ち悪りぃ〜!!」
仁美「何よあんたたち!!あたしのお雛を馬鹿にしないで!!」
いじめっ子A「何言ってやがんだ!気持ち悪いから気持ち悪いって言ったんだよ〜!」
仁美「うるさいうるさい!お雛ちゃん!こいつらをどうにかして!」
いじめっ子C「うわぁ〜!人形にお願いしてやがるよ!」
お雛「分かったわ!」
SGTが駆けつけると仁美は一人でブランコで遊んでいた。
谷村「お嬢ちゃん、このあたりで何か、怪しい物を見なかったかい?」
仁美「怪しい物?見てないわ、そんな物」
中村「あれ?可愛い雛人形だね」
仁美「うん、お雛って言うのよ。私の大事なお友達よ」
中村「そうかそうか(谷村さん…マイナスエネルギー計測器が微弱ながらも
反応しています)」
谷村「(そうか…もしかしたらってこともあるかもな)」
仁美「お兄さん達、なにごにょごにょ話してるの?」
谷村「いや、なんでもないよ。ところで君、そのお雛ちゃんを
少し見せてもらえないかな?」
仁美「いやよ、あたしお雛ちゃんがいないとまた一人ぼっちになっちゃうわ!」
お雛「仁美ちゃんを傷つける人は許しません!」
中村「なっ…!?雛人形が喋った!!」
谷村「本部!雛人形が…!!」
お雛「あなた達も邪魔するのね…!」
谷村「しゃべっ…!」
お雛・仁美「閉じ込めてア・ゲ・ル」
谷村達の会話が本部に流れるがなにが起こったのか、それは分からない…。
荒井「谷村達は一体何を見たんだ?」
真悟「よし!俺が見てきます!」
雪「私も行きます!」
神「うむ、二人とも気をつけろ。中村や谷村がどうなったのか全く分からないんだ。
未知の敵と言っていい」
真悟・雪「了解!」
谷村と中村が最後にいた場所へ真悟と雪は向かう。そこには一人たたずむ仁美の姿が。
仁美は、ぼぉーとしながら綺麗な星空を見つめていた。
雪「ねぇ、お嬢さん。さっきこの辺で二人組みのお兄さんを見なかったかな?」
仁美「…知らない…」
真悟「なんでもいいんだよ。何か変なもの見なかったかな?雛人形とか」
その瞬間、仁美の目が青白く光二人を睨む!
仁美「お前たちも私を奪いに来たのか…?」
真悟「…何者だ!貴様!」
仁美が持っていたお雛が宙に浮かび出し、仁美と同時に喋りだす。
仁美・お雛「私は黄泉の国から来たお雛。私はこの少女の体を依代とし、この世と
あの世を連結し生け贄を作るために来た。
雪「生け贄!?」
真悟「何故そんなことをする!」
仁美・お雛「私がこの世へ復活し、またこの世を支配するため…」
仁美とお雛はそう言うと、異空間へと消えていく…!
真悟「待て!」
雪「真悟!行っちゃ駄目よ!」
雪の制止も聞かず真悟は二人を追って異空間へ飛び込む!
飛び込んだ先は不気味な空間がどこまでも続いていた…。
真悟「嫌な感じだ…亡霊の気を数えきれん…」
先へと進む真悟の背後に亡霊群が襲い来る!
真悟「うわっ!くそ…ウルトラ念力!!」
真悟はウルトラ念力で亡霊達の動きを止め、またさらに奥へと進む。
その先には仁美をいじめていた少年達や中村、谷村が牢屋に捕まって眠らされていた!
真悟「中村!谷村さん!君達!大丈夫か!?」
仁美・お雛「無駄だ…今は眠っておる…」
真悟「貴様!自分が何をしているのか分かってるのか!?」
仁美・お雛「私の復活のためだ。むしろ光栄なことだ…ふふふ…!」
真悟「許さんぞ!シグマァァァ!!」
真悟はシグマへと変身!中村達を救出する!そしてお雛を攻撃しようとするが…
お雛「ははは!!ここは私の空間!例え貴様でも勝つことは出来ん!」
お雛が仁美から離れ、全身が赤く光りだすと…等身大サイズに巨大化!
長刀を取り出しシグマと対峙する!シグマもシグマソードを作り身構える!
長刀を振り回し襲い来るお雛をシグマソードで切り払い、逆に袈裟懸けに
斬りかかる!だがお雛は宙を舞いそれを逃れ、目から破壊光線を発射し
シグマを苦しめる!さらに先ほどウルトラ念力で動きを止めていた亡霊達も
復活し、シグマの手足を掴み、身動きを取れなくさせる!
お雛「これでとどめだ!」
シグマ「くそ!このままではやられてしまう!!」
その時、中村と谷村が目を覚ました!
中村「あ!シグマが!」
谷村「攻撃するんだ!!」
二人のスペースガンがお雛を攻撃!お雛は地へと叩きつけられる!
お雛「ぐわぁ!!」
シグマ「今だ!!」
隙あり!シグマは亡霊達を振り払い、アスシウム光線を発射!お雛は
次々と爆発していく!
お雛「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!!」
お雛を倒すと異空間は消え去り、元の場所へと移っていた…。
仁美「…うん…あれ…お雛ちゃんは…?」
次の日、1日経ってしまったがSGTから仁美へ雛人形一式が送られた。
新しくてとても良い出来をしている…。
仁美「こんなのよりお雛ちゃんの方が良いな…」
次回予告「帰還中のファルコン1号が突然消滅!謎を探る真悟と雪が
向かう先は!?消えたファルコンは無事なのか!?そして姿を
見せる大怪獣!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第四十九話「ファルコン1号消滅す」異次元怪獣バドキラ登場
SGTの神隊長と荒井隊員、中村隊員がファルコン1号で北海道に
調査へ向かおうとしていた。北海道・篠ヶ谷の空にアザラシのような怪獣が現れたという
報告があったからだ。
中村「発進準備完了です」
神「よし、ファルコン1号出動!」
奥多摩の棚田を割り、ファルコン1号は北海道へと飛んだ。
東北地方の上空でファルコンから連絡が入る。
荒井「こちらファルコン1号。もうすぐ北海道だ。現在、異変も特に無く順調だ」
姫子「了解です」
真悟「いいなぁ〜北海道〜」
雪「真悟、隊長達は遊びに行ったわけじゃないのよ」
谷村「そうだぞ。まったくお前は…」
真悟「すみません…でも空に現れた怪獣かぁ…どういう奴なんだろう?」
谷村「ヤプール人が作った超獣のいくつかは空を割って現れたという話もあるが…」
そんな話をしているうちにファルコン1号は北海道へ到着。
荒井「ファルコン、篠ヶ谷に到着。調査を開始する」
ファルコンは平地に着陸し、神隊長達は周辺を調査する。
岩場、川岸、森林…いろいろと深く調べるが何もおかしなことは無い。
そして怪獣は空から現れたということで時折、空を見るが特に変わったことは無い。
神「何か分かったか?」
荒井「いえ、異常は特に見当たりませんね」
中村「通報してきた人は何か見間違えでもしたんじゃないでしょうか」
神「そうか…仕方ない、今日は引き揚げるとしよう」
とりあえずこのままここで調査を続けていても進展は無さそうだ。
神達は一先ず、引き揚げることにした。
荒井「ファルコン1号、発進準備完了」
神「よし、発進!」
ファルコンがSGT基地へ帰還するため、空高く飛び上がった。
しかし、その途中、事件が起きた。
中村「…?隊長!あれはなんでしょうか?」
神「うん…?」
見ると、曇りの空に一つ浮かんでいる渦のような物を発見。
神「荒井、本部に連絡だ」
荒井「了解!本部、こちらファルコン1号。空に渦のような物を発見。
至急、分析を…」
しかしその瞬間!穴のような物にファルコンは吸い寄せられてしまう!
神「いかん!中村、スピードを上げろ!」
中村「駄目です!これ以上上がりません!!」
荒井「本部!我々はその渦に吸い込まれ…!」
通信はそこで途切れてしまった。ファルコンは突如として消滅してしまったのだ!
これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な
時間の中に入っていくのです…。
姫子「ファルコン1号!ファルコン1号!応答せよ!ファルコン1号!!」
真悟「ファルコンが…消えた!?」
雪「一体、何が起きたっていうの…?」
一方その頃、ファルコンに乗っていた神、荒井、中村の三人は…?
神「みんな、大丈夫か?」
荒井「はい…なんとか」
中村「こっちも大丈夫です…隊長ここは…?」
ファルコン1号の周りは見渡す限りの白い世界。ここは一体、どこなのか?
3人は外に出てみて辺りを調査する。とにかくファルコンからあまり離れないように
しながら進んでいくと、第二次世界大戦当時の戦闘機があった!
神「なぜ、こんなところに…あっ!人が乗っているぞ!」
中村「そんな馬鹿な!…よ〜し…」
中村は恐る恐る戦闘機のパイロットに近づき触ってみると…
中村「うわぁっ!」
なんとそのパイロットは風船のようにしぼんでしまった!どうやら身体は
風化しているようだ。
荒井「この不気味な世界は…まさか」
谷村「俺はこう推測する。空に浮かんだ渦、つまり時空の歪みに
ファルコンは吸収されてしまった」
真悟「それってどういうことですか?」
谷村「こういう原因不明な現象ってのは昔っからあってな…こういうのを
一括りにこういう風に言うんだ」
神「間違いない。アンバランスゾーン現象だ」
中村「アンバランスゾーン現象?なんですか一体?」
荒井「約40年前、まだ科学特捜隊が出来る以前の話だが当時からすでに
怪獣の出現や怪奇現象などは起こっていた。高性能肥料によってモグラが巨大化したり
お金好きの子供が怪獣になったり、地球人の肉体を奪いに来る宇宙人…。
そして206便消滅事件…間違いなく俺たちはこれとほぼ同じ現象にあっている」
真悟「そんな怪奇現象を解決出来そうなのは…雪、一緒に来てくれ」
雪「わかったわ」
真悟「谷村さんは姫子と一緒にファルコンのことをお願いします」
谷村「わかった。気を付けて行けよ」
真悟と雪が向かった先は…梶総合研究所。ヤプール人と戦っていたTACの
兵器開発担当者であった梶洋一氏が建てた研究所である。
島村「SGTの方ですね?私はこの研究所の代表代理の島村です。今日はどんな御用で?」
真悟「はい。TACはヤプールとの決戦の際、ヤプールのいる空間へ突入するための
装置を開発したと聞きました。それをお借り出来ませんか?」
島村「危険です。今は時空の歪みがやたらと酷い。この状態での仕様は…」
真悟「いえ、どうしても使わなければならないんです!お願いします!」
島村「…分かりました」
基地に帰還した真悟と雪はファルコン2号で飛び立つ。そして指定された位置に着陸。
島村「いいですか?空間を越えるのはあまり長く出来ません。3人を救出したら
すぐに戻ってきてください!
真悟「はい!それではお願いします!」
真悟は再びファルコンを浮かす。それと同時に島村が時空移動光波を発射!
ファルコンは消え去った。
真悟「本当に賭けだ…上手く隊長たちがいる空間へ出れるといいけど…」
雪「大丈夫よきっと…あっ見えたわ!」
出てきた空間は真っ白い空間…そしてそこには3人の姿が!真悟はファルコンを
着陸させ、三人に駆け寄る!
真悟「隊長!荒井さん!中村!」
荒井「おお!真悟!」
中村「雪も!」
神「助けに来てくれたのか。すまない、ありがとう」
雪「これぐらいどうということは…」
その瞬間!なんと怪獣が出現した!
中村「隊長!通報にあった怪獣ってこいつのことでは!?」
神「ああ、奴は空に歪みが出来た時、姿を晒したんだ。だがアザラシというより…」
荒井「セイウチ、ですね」
怪獣はこちらに向かってきた!真悟達はスペースガンで牽制しながらファルコン2号に
向かって走っていく!だが怪獣も速い!このままではすぐに追いつかれてしまう!
真悟「俺が惹きつけます!みんなは先にファルコンで!」
神「待て真悟!あまり無茶をするな!」
しかし真悟は怪獣に踏み潰されてしまう!だが、その瞬間、辺りが光に包まれて…
ウルトラマンシグマ登場!怪獣と取っ組み合いを始める!神達はファルコンの発進準備を
急いだ。基本2人乗りだから狭い。
神「よし、ファルコン発進だ!」
雪「でも真悟が…!」
神「あいつは必ず無事だ!雪も信じて待っていてやれ」
雪「はい…!」
シグマはシューティングビーム、マシンガン光線と続けて光線を発射し怪獣を怯ませる!
さらにバーニングキックで怪獣を時空の狭間に叩き落すのであった。
そしてテレポーテーションでファルコン2号へ変身を解きつつ移動する。
中村「おいおい真悟!何時の間に!」
真悟「シグマが助けてくれたからその間にヒュ―っとね」
雪「まったく。心配させないでよ」
真悟「ごめん」
ファルコン2号は空間を脱出!富士山上空に出てきた。無事なのを確認した
本部の谷村と姫子も安堵した。
皆さんの乗る、ジェット旅客機が北海道の上空を通過する時、この不思議な空間にぶつからないとも限らないのです。その時はくれぐれも座席の安全ベルトをお忘れなく
次回予告「外宇宙移民計画でたどり着いた星は怪獣の王国だった。
移民計画メンバーの救出に向かうためSGTは宇宙へと進む!さしものシグマも
大苦戦の怪獣群!さあ来週もみんなで見よう!!」
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第五十話「怪獣惑星王国」岩石怪獣ギオーガス、翼竜怪獣スヅマ、炎怪獣ジャラゴ、
宇宙蛸ワビ―ゲ登場
今より1ヶ月、地球より一機の戦艦が飛び出した。
それは外宇宙移民計画の戦艦である。金本艦長を筆頭に新たな新天地を求めて。
SGTはこの移民計画メンバーと常に連絡を取り合い、安全を確認していた。
そしてついに金本艦長は人間が住める新たな惑星を発見した!
金本「こちら金本。ついに我々は新たな新天地を発見せり…!」
この発表にわき立つSGTの面々。
神「おめでとうございます、金本艦長」
中村「これで俺達地球人も、もっと広い世界をみることが出来るな!」
荒井「ああ、今まで我々地球人は火星までしか生活圏を広げていないからな」
姫子「すごいです!そうしたらこれからはいろんな宇宙人さんと仲良くなれるかも
知れないですね!」
谷村「おお。今日は祝い酒だ!」
真悟「外宇宙か…いつか俺も出てみたいな」
雪「いけるわよ。だって今の時点でここまで来れたんだもの。
いつか安全な宇宙旅行だって可能になるって」
みな、一人一人思ったことを言っていく。しかしその時…!
金本「ありがとうみなさん…うおっ!どうした!?…何、SGT!SGT!
怪獣が…!!」
神「金本艦長!金本艦長!!どうしました!?金本艦長!!」
姫子「通信が途切れました!」
真悟「隊長!金本艦長が最後に怪獣って言ってましたね?もしかしたら艦長が
辿り着いた星には怪獣が住んでいたのでは?」
神「そうかもしれん…なんにせよ移民計画メンバーを放っておくわけにはいかん!
SGT!出動だ!」
SGTはファルコン1号にありったけの物資に武器弾薬を詰め込み最後の発信を
頼りに宇宙へと向かう。道中、真悟は荒井にあることを聞く。
真悟「荒井さん、何でスペースファルコンを使わなかったんですか?」
荒井「いや、ファルコンシリーズは全て宇宙でも使えるしスペースの性能は
2号とほぼ同じでお情け程度に配備された奴だしな。今回のケースなら一番エネルギーが
持って、たくさん乗れる1号が適任だったわけだ」
真悟「…スペースなんて微妙な位置付けなんだ…」
そんな会話をしている内にファルコンは移民計画メンバーが辿り着いた惑星に
到着した。地表はごつごつした岩場が多いが気候やその他は地球のそれに
非常に似ており新天地と言うのも納得である。水場まであった。
神「この星のどこかに移民計画メンバーがいるはずだ」
真悟「早く探しましょう」
その時、水場より巨大な蛸のような怪獣が現れた!怪獣は足を伸ばし
ファルコンを攻撃してきた!
雪「そう簡単には!お返しよ!」
ファルコン1号は足攻撃を避けてお返しにミサイル連射で怪獣を撃破した。
神「まさか、こいつに計画メンバーが?」
荒井「未知の惑星ですからね。ここからも用心して進みましょう」
神「うむ、雪と姫子はファルコンで空から捜索してくれ。残ったものは地上から
計画メンバーを探すぞ」
一同「了解!」
ファルコンが飛び上がった後、神隊長達は地上を進む。
とにかくエネルギー反応が大きい方へと進むと一つ、大きな山を確認する。
そこから恐竜型の怪獣が出現した!怪獣は炎を吐きながらこちらに接近してくる!
真悟「くそぉ!すでに2体も怪獣が!ここは怪獣王国なのか!?」
神「みんな逃げろ!」
怪獣はさらにこちらに接近してくるがその時、また怪獣が現れた!今度は翼竜のような
姿をした怪獣である。2体の怪獣は組み合い戦っている!
SGTは隙をみて退き、捜索を続ける。しばらく進むと、林を見つけた。
地球の木とよく似た物ばかり生えている。
真悟「カブト虫…に似た物か…」
谷村「地球と似てると言ってもやっぱ宇宙なんだな…」
荒井「お前ら、我々は金本艦長達を探すのを優先だ。そういうのはまた今度だ」
真悟「(次はいつこれるか分からないんだけどね…)」
林の奥へと進むとそこには移民計画戦艦が!そして金本艦長の姿が!
神「金本艦長!大丈夫ですか!?」
金本「おお、神隊長…来てくれました…!」
神「しっかりしてください!いったい、この星に来て何があったんですが!?」
金本「はい…我々はこの星を発見、新天地だと喜びました。だが…この星は
怪獣ばかりの弱肉強食の世界でした。私達は怪獣に襲われ戦艦は脱出しようとしましたが
もう少しのところで攻撃に当たり戦艦の機関部がやられ、こんな林までなんとか
飛び、身を隠していた次第です」
神「そうでしたか…でも、もう大丈夫です!我々が乗ってきたファルコンの積んである
物資を使えば修理も出来ます」
金本「ありがとうございます…ああ、かっ怪獣…!」
真悟「何っ!?」
見ると、岩のような肌の怪獣が戦艦に向かってくるではないか!
SGTが飛び出し銃撃で牽制する!しかし怪獣に効き目は無く、進行を止められない!
だがその時、先ほどの翼竜のような怪獣と炎を吐く怪獣が再び現れた!
怪獣達は三つ巴の戦いを展開する!その隙に移民計画メンバーを連れて撤退する!
しかし怪獣達も見逃さんとばかりにこちらに攻撃をしてくる!
真悟「うわぁぁぁ!!」
中村「真悟!」
怪獣の攻撃に真悟は吹き飛ばされてしまう!地面にぶつかりそうになった時、
真悟「シグマァァァ!!」
真悟はウルトラマンシグマに変身!怪獣達と戦う!シグマは翼竜に飛び蹴りを
食らわし、炎怪獣にマシンガン光線で遠ざける。だが岩怪獣の尻尾スイングで
シグマは倒れてしまう!3大怪獣はシグマを踏みつけ、暴れる!
シグマのカラータイマーが鳴り出した時、荒井が新兵器を取り出す。
荒井「中村!アタックライフルを!」
中村「了解です!」
中村は炎怪獣に照準を合わせ、ライフルを発射!レーザーが直撃!怪獣はその場に
倒れた。さらにファルコン1号が飛んできて、残った2体を攻撃し、退ける。
形勢逆転!シグマは翼竜の尻尾を掴み、ウルトラスィングで投げ飛ばし、
岩山に叩きつける!翼竜は絶命した。残った岩怪獣もシグマの連続打撃を
浴びせアスシウム光線で爆発四散した。
真悟「お〜い!!」
中村「真悟!あいつはまたか!」
谷村「悪運強いなぁ」
そして移民計画戦艦の修理を行ってる最中、金本はSGTの礼を言う。
金本「みなさん、今回は本当にありがとうございました。おかげで
我々の旅もまだまだ続けられそうです。この星にはまだ未知の怪獣が
いる可能性もありますので残念ですが撤退します」
神「いえ、誰もが100%安全なことを求めているはずですから。これからの
旅もお気をつけて」
金本「はい。それではまたいつかお会いしましょう」
金本は修理が完了した戦艦に乗り、メンバーと共に再び旅に出た。
移民計画メンバーを敬礼で見送った後、神隊長が言う。
神「さあ、帰ろうか。我々は地球でやることがいっぱいあるからな」
真悟「はい!」
SGTもファルコン1号で地球へ帰還するのであった。
この広い、宇宙。我々が知らないことはまだまだある。だがそれに
挑戦してこそ世界は広がる。きっと地球人もいつか宇宙で生活するのが
普通になると信じようではないか!
次回予告「地球最大のピンチ!!SGTの攻撃をものともしないその怪獣は
もはや悪魔!シグマ敗れる時、地球は漆黒の闇に閉ざされるのか!?この超難敵を
倒す術は果たしてあるのだろうか?さあ、来週もみんなで見よう!!」
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